OVER PRINCE   作:神埼 黒音

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悲しみの向こうへ

―――王城 城門付近

 

 

ラキュースがようやく王城から解放され、城門付近へと出てくる。

この騒ぎの説明に追われ、中々解放されなかったのだ。

八本指に通じている貴族はラキュースを引き止めようとし、そうではない貴族は王城に居て自分達を守れと言ってくる。正反対の集団であるのに、両者共に自分を王城へ留めようとしてくるのだ。

ラナーの言を背景に無理やり出てきたが、あれが無ければどうなっていた事か。

 

王城で説明していた時から、この騒ぎが尋常ではない規模であると思っていたが、その自分の見通しすら甘かったらしい。八本指が文字通り、総力を振るっているのだろう。

民衆にも、国王派の貴族にも、勿論王家にも、これだけの騒ぎを見せれば効果は計り知れない。

王家の求心力は極端に落ち、国王派の貴族も真正面から逆らう勇気を失ってしまうだろう。

 

 

(連中も、必死って訳ね……)

 

 

裏を返せば、それだけ自分達の攻撃が効いていたという事でもある。

特に麻薬部門への攻撃を執拗に続けていた為、その経済的損失に耐えかねたのであろう。

そこに、売春部門の壊滅。

連中が暴発するのも無理はない。もはや、どちらかが滅ぶまでの戦いである。

 

 

(それにしても、どうしてアンデッドやゾンビの気配が……)

 

 

八本指がモンスターでも紛れ込ませて騒ぎを起こしているのだろうか?

だが、そんなものを放てば、自分達とて危ういだろう。

 

そう……。

現に。

目の前で。

八本指と思わしきゴロツキが、途方もない大男に捻り潰されているのだから。

 

 

《血肉の大男/ブラッドミート・ハルク》

 

 

巨大な力を持つゾンビ。

その腕力はオーガなどとは比べ物にもならず、その突進力は簡単な砦すら破壊する。

何よりも血肉を好み、その性は残虐極まりない。

 

 

「我ラが、機関ノ未来に、光あレェェェイ……!」

 

 

大男が不気味な声を上げると同時に、持ち上げたゴロツキを無造作に引き裂いた。まるで紙か何かのように引き裂いた《それ》から、こぼれる血や臓物を嬉しそうに口を開けて飲み込んでいる。

 

 

「………機関ッ!」

 

 

その言葉を聞いて、両手に力を込める。

遂に来たのか、と思うのと同時に、何故このタイミングで、と頭を抱えたくなった。只でさえ大混乱だと言うのに、この上、機関まで敵として出てくるなんて想定外である。

 

 

(でも、こいつは……今、八本指の人間を……)

 

 

まるで餌でも捕まえるかのようにゴロツキを捕らえ、無造作に殺し続けている。

持ち上げては引き裂き、地面へ叩き付け、その拳を振るっては体ごと押し潰す。周囲の衛兵は振り払われるように吹き飛ばされ、近づく事すら出来ていない。

 

 

(仲間割れ……?単にこのゾンビの暴走?)

 

 

分からない。

ただ、チャンスではある。

連中が一枚岩でないなら、そこに付け込む隙がある筈だ。

 

 

「衛兵、こちらへ集まりなさい!城門前で無様な姿を晒すとは何事ですか!」

 

 

何の命令権もない彼らに対し、高々と指示を下す。

このように混乱した状況下では、誰かが指示を出さなければ混乱が増すばかりなのだ。

 

 

「冒険者の皆さんは距離を取って半包囲!八本指もゾンビも逃がさないで!」

 

「お、おぅ!」

 

「はいっ!」

 

 

ラキュースの指示の下、城門はいち早く混乱状態から回復し、瞬く間に騒ぎは鎮圧されていった。

 

 

 

 

 

■□■□■□■□■□

 

 

 

 

 

―――王都 某所

 

 

「どうなっているんだ………これは……」

 

 

イビルアイは何度目かの溜息をついた。

先程から騒ぎを起こしている八本指の連中を見つけては薙ぎ倒してきたのだが、騒ぎは一層大きくなるばかりで、まるで静まる様子がない。

何より、王都のあちこちからアンデッドやゾンビの気配が漂っているのだ。

 

 

(ありうる事ではない………)

 

 

本来ならカッツェ平野のような大規模な戦争が行われる場所や、巨大な墓地などで発生するモンスターである。それらが発生せぬよう街は常に清浄を保ち、定期的に神官達が各所を祓うのだ。

 

 

(自然に発生するなどありえない……なら、何者かが送り込んだ?)

 

 

そこまで考えた時、遥か上空におぞましい《ナニカ》の気配を感じた。

かつて、これに似た気配を感じた事がある。

 

 

(………魔神!?)

 

 

かつて、あらゆる国家を焦土と化し、更地にしてしまった魔神戦争。

そこで現れた“超常の存在”………魔神に近い強者の気配を察知したのだ。

 

 

(冗談ではないぞ……一体、何が起きてる!?)

 

 

動く筈もない心臓が、悲鳴を上げているような気がする。震えを無理やり抑え付けながら《飛行》を唱え、上空へと飛ぶ。確認しなければならない。

最悪な事に、モモンガ達が泊まっている宿屋の方向からも強いアンデッドの気配を感じるのだ。

 

二方面から攻めてきたという事か?

誰が?

何の為に?

あの八本指が、こんな存在を扱える筈もない。

 

 

(そ、そんな……何という事だ………)

 

 

遥か上空には自分が思っていた通りの、いや、それ以上の―――悲惨な怪物がいた。

蒼き巨大な馬に跨った、禍々しい騎士。

その存在の全てが、他の生物を圧倒していた。この存在の気まぐれ一つで、幾つもの国が滅ぶ。

地図が、根こそぎ変わるのだ。

自分はかつて、それを経験している―――――!

 

 

「な”っ……き、后様………!」

 

「ん……んん!?」

 

 

何だ、今こいつは何と言った?

貴様と言ったのか……?何かくぐもったような、聞き取りづらい声だったが……。

やはり魔神の類か、それに関係する伝説の化物であろう。かつては虫の魔神と戦い、それらに対抗する魔術は作り上げたが、死霊系……それも騎兵に対する有効な手段は持ち合わせていない。

だが、せめて時間を稼ぐなり、こいつの目的を探らなければ。

 

 

「お前は何者だ……魔神の生き残りか?この地に何の用がある!」

 

 

騎兵は何かを考え込むようにしてジッとこちらを見つめていたが、やがてその重い口を開いた。

先程とは違い、腹と鼓膜に響くような威厳に満ちた声。

つい、聞いている方の身を固くさせるような“武威”に満ちたものであった。

モンスターにも様々な種類や個体が存在し、その行動や思考などは驚くほど多岐に渡る。魔神か、それに匹敵するような存在ともなれば、一廉の武人であるのかも知れない。

 

 

「我はウルベルニョ様が麾下の一人………《蒼褪めた乗り手/ペイルライダー》」

 

「なっ……お前が……機関という組織の……ッ!」

 

 

(馬鹿な……!)

 

 

その機関とやらには、こんな化物が存在していると言うのか!?

ありえない、ありえない!こいつは今、“麾下の一人”と言ったが、まるで自分より強い存在が居ると言っているようなものではないか!

 

 

(悟は、こんな化物連中と戦っているのか……?)

 

 

魔神戦争の時は多くの仲間が居た。英雄と呼ばれる存在も沢山居た。

だが、それらは全て“過去”となり、“歴史”となった後である。

今はもう、こんな存在と真っ向から戦えるような者など存在しない……。

騎兵が名乗りをあげた後、そのまま何処かへ立ち去ろうとする気配を見せた。

 

 

「ど、何処へ行くつもりだ……!」

 

「八本指…………無能なダニの粛清よ」

 

 

それだけ言うと騎兵の姿が煙のように消え、信じられない速度で気配が遠ざかっていった。

情けない事に、その背中を追う事が出来なかったのだ。

勝てない。自分一人では、とても。

いや、仲間達全員でかかっても、あれには到底及ばないだろう。無駄に死者が増えるだけだ。

 

 

(だが、粛清だと……)

 

 

八本指が何か失態を演じ、ウルベルニョという首領の逆鱗に触れたのであろうか?

連中のような暴力組織には、ままある事ではある。

粛清もあれば、その逆となる下剋上も。

 

 

(だが、この国の……いや、人間の敵である事は疑いようもない……)

 

 

イビルアイが慌ててその背中を追ったが、非実体化し、高速で消え去った相手を捕捉する事は出来なかった。当然であろう……騎兵は本気で、全力で逃げたのだから。

 

 

 

 

 

■□■□■□■□■□

 

 

 

 

 

―――王都 街路

 

 

ティアが無言のまま、黒い糸で編んだ網を屋根から投げる。

捕縛、束縛用のアイテム。

力の強いモンスターであっても、これに絡めとられると動けなくなる逸品である。だが、エルヤーは片眉を少し上げ、面白くもなさそうに腰に佩いた刀を一閃させた。

 

 

「……つまらない手品ですね、お嬢さん?」

 

 

その言葉と同時にはらり、と網が真っ二つに分かれる。

当然、この網は簡単に斬れるような代物ではない。エルヤーの腕あっての事である。

だが、エルヤーが得意顔をしている間に、赤い忍者の姿が消えている事に彼は全く気付いていなかった。そして、背後から訪れた強烈な痛みに目を剥く事となる。

 

ティナが《影潜み》の忍術を使って闇へと潜み、相手が全く視認出来ないまま一気に短剣を刺し込んだのだ。それも只の短剣ではなく、ぬらりとした妖しい光を放つ赤い短剣。

《吸血の刃/ヴァンパイア・ブレイド》、刃が相手の血を飲む短剣である。

 

 

「がっ……ぁ……ひぁッ!」

 

 

エルヤーが苦し紛れに放った一閃を悠々とかわし、ティナが無表情のまま口を開く。

 

 

「前しか見てない。私のような“赤を渡る”時は周囲も見ないと」

 

「かと言って、青の私はもっと危険。安心してる所にわざと突っ込む」

 

 

二人の言葉にエルヤーが激昂する。言ってる意味は分からないが、とにかく馬鹿にされていると感じたのだろう。そして、それは全く正しかった。二人の顔は一見、無表情ではあったが、見る者が見れば「ありゃ、玩具を見つけた時の目だな」と評したであろう。

 

 

「何をボサっとしてるっ!魔法をよこせ!」

 

 

エルヤーが後ろに三人に声をかけるが、彼女らは狼狽するばかりで上手く動けない。

彼への嫌悪感もあったが、何よりも、今の一瞬の攻防についていけなかったのであろう。

それを見て余計に苛立ったのか、エルヤーが先頭にいたエルフを殴り付ける。

横にいたエルフの頬桁も全力で殴り飛ばし、倒れ込んだところに何度も蹴りを叩き込んだ。攻撃するには絶好の機会であったが、ティアとティナは動かない。

むしろ、興味深そうな目でそれを見ていた。

 

 

「はぁ、はぁ……使えんグズどもが。誰の慈悲で生きていられると思ってる!」

 

 

肩を揺らし、荒い息を吐くその姿は、二人の目にどう映っているのか。

ようやく魔法をかけられたエルヤーが怒りに燃える眼差しを二人へ向け、刀を構えた。

 

 

「お待たせしました。使えんグズのせいで中座させてしまい、申し訳ない」

 

「興味深い。エルフ、それも魔法を使えるエルフを奴隷として買うのはとても高い筈」

 

「貴方はお金持ち?」

 

「何を言うかと思えば……一流の人物は古より、武具に金を惜しまぬものですよ」

 

「「武具……」」

 

 

人どころか、生物ではない、と言う事なのだろう。

一種のマジックアイテムのような扱いなのだと二人は理解する。だが、別に同情はしない。

世の中には不幸と不公平が溢れており、そんなものをいちいち是正したり救済していてはキリがないのだから。彼女らは一流の忍として、あくまでリアリストである。

仲間の為を思えばこそ、八本指などという組織と戦っているのだ。

 

 

「さて、今度はこっちの番ですよ……」

 

 

エルヤーが武技、《縮地改》を使い、一気に二人へ接近する。

生半な戦士では到達出来ない、一流の武技。これで一気に距離を詰め、距離感を見失った相手を一刀の下に斬り捨てるのがエルヤーの得意技であった。

 

 

「ずっと私達のターン」

 

 

ティアとティナも忍術、《影渡り》を使い、影から影へと移動する。

短距離の転移とも言える術であり、ほぼ瞬間移動。

距離を詰めたり離したり、というのとは次元が違う。ジャンルも違う。

 

 

「ふん、所詮は小細工ですね」

 

 

だが、エルヤーの卓越した反射神経はそれにすら対応し、刀を縦横無尽に振るう。

無数の剣戟が街路に響くが、互いの姿は見えない。高速で動くエルヤーと、短距離の転移を繰り返す両者の動きが常人の目には追いつけないからだ。

無人の街路で金属音と、それに伴って方々で火花が散るという不思議な光景であった。

 

 

「さぁ、フィナーレと行きましょうか……私はこの後に仕事があるのでね」

 

 

エルヤーがとっておきの武技を発動させ、その肉体がみちみちと音を立てて膨らむ。

武技、《能力向上》《能力超向上》を発動させたのだ。特に後者は一部の英雄レベルの存在しか使えない、まさに天才の名に相応しい武技である。

この状態で《斬撃》などを遥かに超えるオリジナル武技《亜身刃》を放つ。

―――亜人の身に刃を、と名付けられたこの武技は、魔獣の固い外皮すら切り裂く。

これこそが、エルヤーをエルヤー足らしめる自信の根源である。

 

 

「さよならですよ、お嬢さん―――《亜身刃ッ!》」

 

「予言する。お前はこの後、何故だ!と叫ぶ」

 

 

ティアが印字を組み、忍術を唱える―――《不動金剛の術》

対象をダイヤモンドの如き硬度へと変える秘術である。

魔法攻撃には脆いが、物理攻撃には圧倒的に強い。

 

更にティナが刃がぶつかる瞬間を狙い、《大瀑布の術》をエルヤーの全身へと叩き付ける。

文字通り瀑布のような水がエルヤーの足元から噴き出し、その体と、刃の動きを完全に鈍らせてしまった。瀑布によって勢いを削がれ、更にその先に待っていたのはダイヤモンドである。

エルヤーの刃は虚しくも、ティアを傷付ける事は叶わなかった。

 

 

「な、何故だ……ッ!どうして私の英雄に達する一撃が!」

 

「予言通り。ぶい」

 

「一人でやれる事なんて高が知れてる。お前の限界は最初から見えていた」

 

 

ティアが無表情のままピースサインを作り、ティナは変なポーズで指を突き付けている。

特に意味はないのだろうが、エルヤーをからかっているのだろう。

 

 

そこから二人の動きは酷く速く―――迷いが無かった。

 

 

呆然としているエルヤーに一瞬で詰め寄り、ティアが刃を振り下ろす。

人参でも切るように、エルヤーの右手首が体から離れた。

ほぼ同時に、ティナが左足首を斬り飛ばし、エルヤーの体がぐらりと傾く。

 

二人が返り血を浴びる事すら拒否するかのように瞬時に距離を取った後、まるで二人が離れるのを待っていたかのように、鮮血が噴き出した。

 

 

「ひぁ……あ、ぁ……わた、私の腕が……腕ぇぇぇぇぇ!足ぃぃぃ!」

 

 

エルヤーが断末魔の声をあげたが、二人の表情は変わらず、酷く冷静な目でそれを見ていた。

まるで、路傍に落ちた虫が何秒で死ぬのかを観察しているかのようである。

 

 

「ち、ちゆ、ちゆをよこせ!はやくしろ!」

 

 

エルヤーの叫びに、三人のエルフが一瞬動こうとし、その動きを止める。

別に忍者二人が何かをした訳ではない。むしろ、何もしない方が良いと思ったのだ。

その顔に浮かんでいるのは、静かで、何処か歪んだ笑み。

気付けば、エルヤーは五人の女性から虫の死骸でも見るかのような視線で見下ろされていた。

 

 

「き、貴様ら……誰が買ってやったと思ってる!この天才である私を、」

 

「ゲスの極み。天賦」

 

「貴様は長く生きすぎた」

 

 

忍者二人がよく分からない事を呟き、次第にエルヤーの声が小さくなっていく。

最後の力を振り絞ったのか、

ロウソクの火が消える一瞬の輝きであったのか、悲痛な叫び声が街路に響いた。

 

 

「この天才の私が何故~~!」

 

「「……しつこい《爆炎陣》」」

 

「うわらばッ!」

 

 

最後の断末魔の悲鳴すら言わせず、二人が忍術を使ってエルヤーの全身を爆発させた。

げに恐ろしきは女性である。いや、この二人か。

そして、エルフ三人が自分達はどうなるかと怯えた目で忍者二人を見ていた。当然、只では済まないだろう……王国でも決して、亜人の扱いが良い訳ではないのだ。

 

 

「勝利のポーズ」

 

「決め」

 

 

ティアとティナが妙なポーズを取り、そのまま去っていく。

その姿に三人は狼狽した。

まさか、本当に立ち去る気なのか?と。

 

 

「ま、待って下さい……わ、私達は、どうすれば……」

 

「ん?帰ってよし」

 

「帰るまでが冒険。おやつは銅貨3枚まで」

 

 

二人はよく分からない言葉を残し、本当にそのまま立ち去っていく。

暫く事の真偽が掴めない三人であったが、我に返ったように涙を流し、互いに抱き合った。この地獄のような日々が終わった事を、ようやく実感出来たのだ。

 

戦いが終わり、エルフ三人は喜びを爆発させていたが、忍者二人の顔は次第に曇っていく。

遠くから見える空が……酷く、赤いのだ。

 

 

「ティナ、宿屋の近くがヤバイ。炎上しすぎワロタ」

 

「大炎上不可避」

 

 

通常では考えられない程の大火。それも、魔力で編まれた火である。

遠くから見ても冷や汗が流れるような大魔力。

今の二人は知る由もないが、遂にフールーダ・パラダインと死の騎士の戦いが始まったのだ。

 

 

「「ガガーランが踊り焼きになる」」

 

 

二人が軽口を叩きながら、最速の速さで宿屋へと向う。

あの大火の先に、得体の知れない存在を感じながらも、二人がそれを口にする事はなかった。

余りにもその気配がおぞまし過ぎて―――口にする事すら、憚られたのだ。

 

 

 

 

 

[エルヤー・ウズルス ― 死亡]

[エルフ三人 - 解放]

[血肉の大男 ― 消滅]

 

 

 

 




ブラッドミート・ハルクさん。原作でも何時の間にか消えていた存在。
今作でもいつ倒されたのか分からない、渾身の伝統芸を披露してくれました。
そして、天才の退場……君の事は忘れない!




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