追伸、艦これの大型建造、まさかの7回目で大和出る。
僕と瑠妃さんはキリクさんがリストアップした人名(と言っても全員妖怪だけど)で、今生きていて、居場所のわかっている人を調べるため、白光でたちばなに戻って、猛士の資料と合わせて調べているが…
「ふぅ~全く掠りもしない、大半が既に退治されていたり、この世からいなくなっている……すいませんチョウキさん、ミッチーこんな事に付き合わせてしまって、」
僕は隣で調べ物の手伝いをしてくれているチョウキさんを向いて
「別に気にするな。しかしこうして過去の資料を見ると、ヒビキの名前が良く出てくるな…」
「そうですね。関東地方の鬼だからと言っても異常なほどです。父さん達が後継者としてヒビキさんを欲しがるわけです。」
「ええ…過去の資料全部でイブキさんとかまさかのトドロキさんとかの名前は3、4回ザンキさんだって10回なのにヒビキさんだけで2,30回ぐらい出ていますからね。」
「実は歴代のヒビキって目立ちたがりか事件に巻き込まれやすい性格?」
すると上の階からヘルメットを持ってヒビキさんが降りてきて、
「呼んだ?」
と言ってきたので、ミツキ君が
「いえ、今の代のヒビキさんは呼んでいません。後ミッチーってなんですかジンキ君!?」
「え~似合うと思うんだけどな~時々腹黒くなるし」
「羽音を打ち込みますよ?」
「そ、そうか…後ジンキ、お前のバイク凄いな!!今イブキが物凄い笑顔で乗りに行ったよ。」
「そうですか…ヒビキさんもかなりの笑顔ですよ。」
「そう?でそっちはどうだった?」
「大半が生きていませんでした。残りは封印されていたり、居場所がわからない。極一部に実在してないのが混じってました。」
「わずかながらクリアした鍛冶師には頼んでみたんですが、刀を見た瞬間、無理と言われ、結局……鬼刃刀の再生は駄目でした。」
僕達は資料を机の上に置いて、椅子にもたれかかった。すると上から
「どうやら休憩にするようだね。」
「お疲れ様、あなた」
「お茶でも飲んで一段落しましょう。」
上からお茶とお茶菓子を持った親っさんたちが降りてきた。
「少し、休むか?」
「そうですね…次は鬼刃刀の代わりを探さなくてはいけませんが、少し疲れましたから、一服しますか。」
僕とミツキ君は瑠妃さんからお茶を飲んで、チョウキさんは妻のオシキさんから黍団子を食べさせている時に、おやっさんが机の上のリストを見ると、首を傾げながら
「あれ?この人封印されているって書いてあるけど、うちによく食べに来るけど?」
おやっさんの一言に僕は
「パギャオー――ッ!?」
「キャ?」
「うわっ!?汚いぞ!?」
「資料につくぞ!」
思わずお茶を吹き出してしまった。
「ゲホゲホ、すいません。」
「で、おやっさん、どの人何ですか?」
「え~っと…あっ、この“四季”さんだね。」
「あっ、その人なら俺、この前理事長と一緒に飲みに行きましたよ。」
僕と瑠妃さんはその会話を聞き、瑠妃さんは素早く電話を取り出して
「ジンキさん…はい」
「ありがとう…」
僕は直ぐに理事長の電話番号を打ち込み、
プルルル、プルルル…ガチャ
〔ふむ、ジンキか。どうした?〕
「ザッケンナゴラー!!なんで今まで黙っていたのですか!?キリクさんリストを最初に渡したのに、あれか!?イジメですか!?それとも出番が欲しいからですか!?」
〔そ、それは違うぞ…たまたま徹夜続きで見逃していたんだ。〕
「…でその時やったのはどんなジャンルで感想は?」
〔ヒーローRPGでグラフィックとか登場キャラがよかったのだが、少しヤリコミ要素が足りなくて二日で終わってしまった…あ〕
「理事長、アウト、タイキック。」
〔と、年寄りは大切にしたまえ!〕
「人間のみぞおちにコークスクリューを決めたのは誰ですか?」
〔…さて、私が気付かなかった奴の名前は誰だ?〕
視線を瑠妃さんの方へ向けると既に書類を僕の顔の高さまで上げて、名前の所には蛍光ペンで線をひいてくれて分かりやすくしてくれた。なお関係ない話だが僕と瑠妃さんの身長差は20cm近くあるため、書類も瑠妃さんの頭より高い位置に上げなければならない。つまり何が言いたいかというと……
腕をプルプルさせながら僕を見ている瑠妃さんの表情が凄く良い‼このままにして涙目になりかけるのを見てめちゃくち…ハッ、いかんいかん。瑠妃さんから借りた漫画とアニメと映画(*全部ナナとカオル)の影響がでている。理事長を待たせて通話料金が高くするわけにはいけない。
僕は書類に書いてあった名前を読み上げると理事長は
〔そういや、アイツは生きてたな。すまん、見落としていた。〕
「理事長……そういえば、この方の腕はいかほどなものでしょうか?」
〔私が知ってる中では1,2を争うくらいだな。かなり前から彼から貰った短剣も今も現役で使える。確かキリクも真っ二つに折れた長剣を修復して貰っていてうっかり岩山を切ってしまったらしいな。〕
「へ?そ、それは…凄いですがとなるとお高いんじゃあ…」
〔確かにとても高いが…まあ、気に入ったら安くはなると思うが、あいつは気まぐれな時があるからな…とりあえずお金と修復してもらう間の学校の単位等は任せてくれたまえ。あとは私や勢知郎さんの推薦状があれば…後お前さんの鬼火でも使えばやってもらえるかもしれん。〕
と言ってきた。それをおやっさんに伝えると猛士からも半分は出すとカンペで伝えてきた。というかそのスケッチブックとペンはどこから出した!?日菜佳姉さんも半分のところを赤丸で書いて強調しない!
「すいません…でもお金は半分は猛士や僕からも出しますよ。」
〔いや、折れた原因は任務を出したこちらに非がある。それとこういう時は部下は上司の言うとおりにしておきなさい。もし、拒否するのなら……〕
「拒否するのなら……」
次の言葉を溜める理事長に僕がつばを飲み込むと
〔君と瑠妃君の部屋を遠くにするよ?〕
「お金の件了承しました!なのでそれは勘弁してください!!」
「「「「折れるの早っ!?」」」」
と電話を持ったまま礼をした。周りは驚いていたが、僕だって瑠妃さんと離れるのは嫌なんだもん!そのまま電話を切るとおやっさんはため息をついて
「じゃあ、住所は前に黍団子を郵送で送ったやつがあるからそれを渡して交渉は飲み仲間であるエイキ君に任せるとしよう。」
「確か父さんは今日サバキさんの迎えに行ってるはずなので…」
「とりあえず片付けますか…」
「しよう」
「しよう」
そういうことになった…が、すぐに終わり暇になったので
「だからな、俺のオシキが一番だって!!鬼として強いし可愛いんだぞ!」
「いやいや、みどりも猛士にいて今まで色んな武器を開発しているし、俺達がそれで何度か助けられただろ?だからみどりが一番だって~」
「ヒビキさん、それを言うなら瑠妃さんは、スタイルもいいし、手先も器用でいろんな薬も作れるし、仕事や家事もできて、料理は美味い!!多くの事が自慢できる一番は瑠妃さんですよ!」
嫁、彼女自慢大会をしてました(笑)因みに自慢されている方々は
「チョウキさんったら…///」
「ヒビキ君も、恥ずかしいよ。」
「ジンキさん照れてしまいますよ/////」
頬を染めたり、体をクネクネさせたりしていた。因みに(自称)彼女のいないミツキ君や仕事でいない日菜佳姉さんや香須美姉さんは一階に移動した(逃げた)。
この嫁彼女自慢大会は、さらにヒートアップしていき、
「やはり君たちとは一度真正面から話さないといけないようだね…」
「そうですね。いくら響鬼さんとはいえ遠慮はしない…チョウキ一番なのは確定的に明らかなんだ。」
「じゃまなんだよ、瑠妃さんを一番と思わないやつは全て!野郎オブクラッシャーー!!」
ヒビキさんはアームドセイバーを、僕は雷光を、チョウキさんも音撃棒を構え、振り上げようとした瞬間小暮さんに止められた。(ケツに警策のフルスイングで)…しかしなんで僕だけ鉄製なんだよ、イテテ…
その後おやっさんの話によると、僕は黍団子猛士セット(紅や、輝を初めとした変わり種の黍団子セット、20個入り1500円)と僕専用のアームドセイバーの設計図を持って、遠くから見てもわかる服装で行くように言われ、
僕は向こうの方で寝泊まりするかも知れないから、数日分の荷物+予備の服(いつサバ、誰がやられるかわからないから)をまとめて、翌日陽海学園のバスで隣町の浮世絵町に向かう事にした。
「…あぁ、分かりました。引き受けましょう。俺もそのエイキさんの息子に興味がありますから…ええ、代償は黍団子猛士セットと何か珍しい技術をお願いします。…はい、それでは遠くから見てもわかる服装で12時半に駅前で…はい…それでは」
俺はたちばなの店主の電話を切り、考えながら俺は縁側に向かって歩き、
「う~ん、リクオは明日暇らしいが一人だけ迎え行かすのもなんだし…とがめと姫は、エイキさんの話だといい男らしいから…よし、お~~い七実!いるか~~」
俺は自分の娘の名前を呼ぶと歩く音が聞こえ黒髪の少し小柄なわが子がきた。
「どうかしたのお父さん?」
「ああ、すまないが、明日リク坊と一緒に、駅に人を迎えに行ってくれないか?」
七実「良いけど、どんな人なの?」
「この前連れて行った、たちばなに住んでいる俺の飲み仲間であるエイキさんの息子さんと、その彼女が来るらしい。」
俺がそう言うと七実は手をポンと叩いて、
「あ~、酔いつぶれたお父さんをつれて帰る時にもう一人の酔っぱらいをおぶって女の人と一緒に帰っえてたピッチピッチのシャツに髪は黒の短めで筋肉モリモリマッチョマンね。」
「あ~多分そう、でいいか?向こうはお土産で黍団子持って来るそう「なら、行く!行かせて!!」…お、おう。リク坊にも伝えてくれよ。」
「は~~い」
と嬉しそうに今来た道を戻って行った。七実はたちばなの黍団子が好きだからな~でも年頃の子としてはもう少しおしゃれをしても…いや、悪い虫がつくかもしれないからダメ、でも行き遅れたら…まあ、娘たちの事に親が首を突っ込むわけにはいかないからな。あの子たちの自由にしよう。
「……さて、リッくんがオススメする音撃戦士の少年…リクオやゆらにどんな影響を与えてくれるかな?」
俺がそう呟いた時、
「四季さん、僕に何かようですか?」
玄関の方からリクオが来てくれて、俺はリクオの方を向き、話を切り出した。
――――――
キッ、プシュ~~
「ヒヒヒ、浮世絵町に到着したよ。」
「ありがとうございます。」
「気にしなくてもいいよ。私も君が活躍してくれるお陰で、山道を安心して行けるからね。」
「では行ってきますね。」
「彼にはよろしく言っといてくれたまえ。後、お土産を楽しみにしてるよ。ヒヒヒ、」
「了解、シュッ」
僕達“三人”はバスから降り周りを見回すビルや百貨店などが立ち並び、光景を久しぶりに見た気のする僕は瑠妃さんに尋ねる。
「瑠妃さん、体調はどう?」
「この町は自然が多く、ジンキさんがくれたこのご神木入りのお守りがありますから大じょ…瑠妃は大丈夫です!」
「何故わざわざ金剛型3番艦の真似をした?」
「なんとなくです。」
「さて、それじゃ駅前まで行って喫茶店で待ちますか……ね、“みぞれ”ちゃん」
「お…おぅ……」
後ろを振り向くと本来学校にいるはずのみぞれちゃんが大きめなバッグを持って震えていた。ここにいる理由はさっきバスの中で聞いたし、雪女の里と理事長にも確認をとって勝手に来たわけでは無いことは了承している。
が恐らく荷物が重いのだろうから僕は雷光をみぞれちゃんに向けて
「ほら、その荷物持つからこっちを持って…く れ な い か?」
とみぞれちゃんが雷光を持ち、みぞれちゃんのバッグを肩に担いだ。持ってみると女の子の荷物にしては重いと感じたが、まぁ僕には余裕があるほどだから問題ない。
しかし嗅いだことのある匂いがして恐る恐るみぞれちゃんの方へ顔を向けて
「みぞれちゃん、この中に白雪草入ってるでしょ?」
「……母達から持ってけと惚れ薬と原料が…後傷薬…」
「惚れ薬は使わないでね?……怪我する前提か…」
「「当然ですね(だな)。」」
「チキショーメ!…はぁ、行くよ。はぐれないでね。」
「はい!」
「ああ」
僕たちは駅に向かって歩き出した。
~~~~~~~
僕と七実ちゃんはたちばなの人達を迎えに駅へ走っていた。
「ね、ねえいくら黍団子が待っているからと言って少し飛ばしすぎじゃない?これだと駅についても僕達が待つことになるよ?」
と前で走っていた七実ちゃんに尋ねた。七実ちゃんは僕の方を見ずに
「出る前にお父さんに聞いたらもう向こうはすでに着いていて、喫茶店でお茶しているって、急ぐよ。」
と速度を上げて車道を走っていた原付を追い抜いて行った。本当に病人なのか気になる。そして四季さんから相手の特徴を聞いたら
「髪は短く、シャツはピッチピッチの筋肉モリモリマッチョマンの高校生だ。」
としか言われてないけどそんな高校生がいてたまるか!?と思っている間に駅前に着いたが何故か人だかりがありそこに七実ちゃんもいた。僕は息を整えながら
「どうしたの?」
と聞いてみると七実ちゃんは指をさすと
「なあ、兄ちゃん邪魔なんやけど~~?」
「俺たちはそのお嬢ちゃんたちとこれから遊ぶつもりなんやけど?」
「お駄賃やるから目の前から消えろや、なあ?」
「つか無視するなや。ああ?」
と金髪だったり唇にピアスしている見るからに柄の悪い人たちが黒髪の女性と色白な女性と一緒に座っている男性に絡んでいる。女性の方は無視しているが男性はため息をつくとメニューを置き不良たちのほうへ顔を向け
「申し訳ないが私達はここで人を待っているし、私達はここには初めて来たのであまり好き勝手には行動できません、それと初対面のあなた方には彼女たちを任せれない。ここは穏便に済ませたいのでお引き取りいただけないでしょうか?」
と答えたが不良たちは
「ああ?なめとんのかコラァ!?」
「調子乗っているとぶちかますぞ!?」
「立ってみろや!?この独活の大木が!!」
不良たちはガンを飛ばし、男性を貶し、女性たちはムッとした顔でにらむと男性は女性たちに手で制し、
「立てばよろしいのですね?」
と立ち上がると彼の身長は座っていた時の僕の予想より身長は180以上あるように見え、シャツの胸元や腕、ジーパンも体を鍛えているのか筋肉でピッチピッチだった…あれ?もしかしてもしかしてこの人が待ち合わせの人じゃあ…
と僕が考えていると不良の一人が拳を作り
「ちょっとばかり鍛えているからって舐めてんじゃあねえぞ!」
と立ち上がった男性の腹に拳を叩き付けた。その光景に周りは小さく悲鳴を上げた人がいるが
「イッテ~~~~!?!?」
不良が拳を抑えその場でしゃがみこんだ。すると近くにいた仲間が金属バットで殴りかかるが男性はそれを左手で難なく受け止めた。不良が引っ張ってもうんともすんとも言わず、つかみとめた男性がムンとつぶやくとバットはへしゃげ、男性が手を放すとバットには手の跡がはっきりとついていた。
「て、てめえ…お、俺たちを誰だとおおおお思っていやがる!」
と無傷の不良が震えた声で叫ぶと
「知らん。それよりそこでしゃがみこんでいる奴、ちゃんとした拳を作らずに殴ったから手の筋か骨を痛めているはずだ。とっとと病院に連れていった方がいい。」
としゃがみこんでいる男性を指さしながら答えた。不良は震えながら続きを言おうとしたが
「とっとと去れ!!」
と大声で言われると仲間を置いて先に逃げ他の不良たちもあわてながら逃げて行った。不良が見えなくなると立っていた男性は周りを見ながら
「いや、皆さんご心配をおかけして申し訳ありませんでした。どうぞそれぞれの用事の方へお行きください。」
と優しい笑顔でペコペコをしながら周りに伝えた。周りの人たちが散っていくと椅子に座り
「さて、何を食おう。今回は経費で落ちるらしいから好きなもの頼んでいいよ。」
「それじゃ迎えに来る人たちも一緒に食事に誘いましょう!」
「…第1印象は大事だからな悪くない。あ、ジンキ食後にアイス頼んでいいか?」
「いいよ~僕もハニートーストかケーキセットでも頼もうかな?」
「もう、お二人ともその前に昼食を頼んでください!」
と楽しそうに話していた。180もある男がかわいらしい喫茶店で女性とスイーツとかの話で盛り上がるってかなりシュールなんだけど…と思っていると
「すいません、あなたがもしかして猛士の松坂刃さんでしょうか?」
と隣にいたはずの七実ちゃんがいつの間にか目の前の男性に話しかけていた。男性はきょとんとしたが、頷くと立ち上がり
「その通りです。とりあえず初めまして僕は松坂刃、今はジンキと言います。あ、こう見えて高校2年です。よろしくシュッ!」
と左手で敬礼みたいなポーズをとって答えた。本当にいるんだこんな世紀末か奇妙な冒険をしそうな高校生……