ロザリオとバンパイア ~刃の音撃戦士~   作:オンドゥルッフ

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第十一の巻「地下での決戦」

 刃鬼「烈光でもここまで暗いとは…第一ここはどこだ?妖怪の専門家として萌香さん意見をどうぞ。」

 

 裏萌香「私が知るか…しかし奴はどこへ行ったんだ?」

 

 僕と月音君それに裏萌香さんは暗い空間の中僕は音撃棒で皆を照らしながら歩いていた。

 

 月音「寒い…それにもうだいぶ歩いているのにまるで果てがないみたいだ…」

 

 刃鬼「すまんな僕が火属性ならもう少し温かくできたかもしれないけど‥…今の僕が力を強くすると萌香さんにダメージを与えちゃうから」

 

 僕達はあたりを警戒しながら歩いていると

 

 北都「やれやれ…警告したのについてくるとは困った奴らだ」

 

 僕達はその声の方を見るとそこには変な機械が囲まれた北都が立っていた。

 

 北都「ココは学園の地下に位置する『常闇の祭壇』陽海学園の心臓部だ。」

 

 北都はそう言うと機械を操作し始めた。

 

 刃鬼「なあ…あれってもしかして‥‥」

 

 僕が機械を指さしながら言いかけたとき

 

 北都「それにしても驚かされるなお前達には、オレの計画は完璧だった…完璧はずだった。反学派を組織してお前たちを利用して理事長からこの『審判の十字架』を奪った…全てはこの学園を滅ぼすために!」

 

 月音「…」

 

 裏萌香「ふん、」

 

 刃鬼「……」

 

 北都「だが俺は二つ誤算をしていた。一つはお前だ月音、お前がここまで食らいついてくる可能性はほぼないと踏んでいたし萌香も霧亜が抑えきれると思った。…だがこのザマだ。そして二つ目の誤算が鬼‥‥貴様だっ!」

 

 突然声を荒げ僕を指差した。

 

 北都「霧亜をあっさりと倒し、お前がすぐ側にいた事のも知らなかった。」

 

 刃鬼「あ、そうそれは気づけなかったお前が悪いし、正体をいつも隠しているからね…で覚悟はいいかな?僕は生憎手加減が上手くいかない…よっと!!」

 

 僕は烈光弾を連続で放つ…それを北都は手で払うと

 

 北都「…だが…もういいこれで結果は同じだ。あとはこの『鍵穴』に『審判の十字架』をはめ込めば大結界は解除され学園は人間界に堕ちる」

 

 裏萌香「北都…こいつッ!?まさかしゃべっていたのは時間稼ぎを…!」

 

 北都は十字架を大きく掲げながら

 

 北都「遅い!これでオレのかt「まだだ!!」」

 

 ボンッ!

 

 僕は“本気”の烈光弾を放ち手に当てた。

 

 北都「グッ!?さっきよりも早い!?」

 

 刃鬼「それはそうだよ最初から本気でいったら君には回避されるかもしれないからね…速度と威力を落としてやってたんだよ。」

 

 だが烈光弾が当たったところの煙が晴れるとその手を見ると審判の十字架は・・・放されていなかった。

 

 月音「え!?」

 

 刃鬼「まじかよ…なんつう執念…」

 

 北都「こんどこそオレの勝ちだ!!」

 

 十字架ははめられ、結界が解除されるのが始まった。

 

 月音「……そん…な…やめろっ…駄目だ北都さん、やめろ…やめろォおおおおおォ!!」

 

 北都「黙れよ月音…この最高の瞬間を穢すんじゃあない…ずっとずっと待っていたんだ学園の歴史そして未来その全てがオレの手によって消えていくこの瞬間―…ああ長かったいよいよだ…いよいよオレの計画の全てが成就される時が…」

 

 北都はそう言いながらどっかの教祖のように天を見ていた。その時僕の横で風を感じると

 

 裏萌香「それは少し困るな。私にとってこの学園の居心地は悪くない、少なくともお前ごときに潰させてやる気には気にはなれんな。」

 

 ゴッ

 

 北都「グハッ」

 

 と言い裏萌香さんは北都の頭に膝蹴りを食らわし、北都は柱を砕き飛ばされた。

 

 月音「モカさん!!」

 

 裏萌香「…安心しろ学園を覆うほどの巨大な結界だ。解除されるにはそれなりの時間がかかるはず――…今ならまだ解除の取り消しが間に合うはずだ。」

 

 刃鬼「なら今のうちに解除を…」

 

 僕は機械に触れようとした時、

 

 北都「邪魔するなよ今…いいとこだって言ってんだろォ?」

 

 刃鬼「うわぁ…君しぶといね。空腹時の乱れ並だね。」

 

 北都「オレの至福の一時に土足で入り込むんじゃねェぞこのカス共がァァァ!!」

 

 月音「ううっ…」

 

 北都は立ち上がり、僕達を睨んでくるが僕は彼の妖気をおかしく感じた。僕はいつも瑠妃さんや九曜さんと行動しているから妖気を感じるという事に慣れたが北都の妖気はそれと比べるとどこか不安定な感じがした。

 

 月音「…な…何故だ北都さんあなたの方こそどうしてそこまで学園の破壊にこだわる!?一体何でそこまで―――…」

 

 月音君はそう北都に質問を投げ掛けると

 

 北都「…お前にはわかるまい月音、仲間に守られながらぬくぬくとやってきたお前などにはな」

 

 北都はそう言いながら上着を脱ぎ捨てた。そして北都の右腕には

 

 月音「……!な…そ……それはっ…」

 

 刃鬼「月音君と同じ、魔封じの鍵…!!」

 

 裏萌香「……そうか…通りでどこかで感じたことのある思ったら…」

 

 月音「どうして北都さんがこの鍵をまさか…まさか北都さん、あなたは・・・」

 

 月音君がそういうと北都は鍵を外し眼鏡を外しながら言った。

 

 北都「そう…つまりはそういうことだ。オレも“人間”だったんだよ月音」

 

 北都は言い終わり眼鏡を投げると北都の妖力が膨れ上がった。

 

 北都「だが一緒にするなよ…オレはこのクソッタレの学園を一人で生き抜いてきた。頭脳と身体全てを駆使してたった一人で…な。」

 

 北都の体はどんどん異形の物へと変わっていく

 

 北都「そのためにはこうなってでも強くなるしかなかったわけだ。オレは自分をこんな姿にした学園を決して許さない…醜く凶々しいこんな化物に…だから滅ぼす。これはオレの人生を懸けた復讐なのだ。」

 

 北都が変身し終わり僕と月音君はその代わりようにぼ呆然とすると

 

 裏萌香「月音、刃鬼ぼさっとするな来るぞっ!」

 

 月音「わっ」

 

 刃鬼「おう!!」

 

 北都「誰にも邪魔はさせん!」

 

 ゴウッ!!

 

 北都の攻撃は今までの魔化魍より厄介な攻撃で複数の腕からによるすばやい攻撃で、僕は避けきれずいくつかは音撃棒で叩き落とすが、体のあちこちに小さい切り傷ができた。

 

 烈光を構えなおし反撃をしようとしたが背後から

 

 月音「モカさん!!!」

 

 と月音君の叫び声が聞こえ、そこを振り向くと裏萌香さんの足には大きな傷ができ、血が出ていた。

 

 月音「しっかりしてモカさんっまさか俺をかばってこんなっ…」

 

 裏萌香「どけ…お前は下がってろ。もはやあれはお前の手に負える相手ではない。私が奴を惹き付けるからそのスキにお前は逃げるんだ。」

 

 月音「いっイヤだよそれにモカさんその体でっ…」

 

 裏萌香「聞け月音ッ!!これは「表」のモカの頼みでもあるんだ。あいつはお前を助けたい一心で危険を冒してまで自分の封印を解き私にすべてを託した。」

 

 月音「!!?」

 

 裏萌香「…バカな奴だよでも私はそのバカと約束をしたんだ……月音、お前は私が守ってやる。」

 

 裏萌香はそう言い北都に立ち向かおうと立ちあがろうしたが、

 

 刃鬼「すまないが萌香さん、あんたもその傷がふさがるまで休んでくれ。」

 

 裏萌香「何っ!?ふざけるなっ!!」

 

 刃鬼「萌香さんあなたはバンパイアだから少しの時間で傷は防げる…それに“殺し合い”の経験なら僕のほうが圧倒的に多い。」

 

 裏萌香「!?」

 

 刃鬼「まあ、殺すわけじゃないから別にそれは関係ないけど…僕が今からやるのは萌香さんとの距離も考えなえないと邪魔しちゃうからね…それじゃ」

 

 僕はそう言い、北都に向かって走った。もちろん攻撃が来るが

 

 刃鬼「ハアアアア…」

 

 僕は止まりその攻撃を待ち、身体に力をため、

 

 刃鬼輝「ハッ!!」

 

 輝になってそれを叩き落とし、烈光弾を連続で放つ

 

 北都「グッ!?…ただの鬼風情が、図に乗るなああ!!」

 

 刃鬼「残念!僕は戦鬼だ!」

 

 北都はそう叫びながら上下左右から時間差で攻撃が来た。

 

 刃鬼輝「ハッ!ホッ!ヨット!?」

 

 上から来たのを右に避け、左右から来たのを音撃棒で叩いて軌道をずらし、下から来たのをバク転で避けると、

 

 北都「食らえ!!」

 

 ザシュ!!

 

 真正面から鋭い突きが来て体に刺さり、赤い血が出てくる…

 

 月音「刃鬼君!!」

 

 刃鬼輝「安心しろ…傷は浅い!」

 

 月音君が叫ぶが北都は顔をゆがめた。

 

 北都「くっ…固い!?深く刺さらんだと?」

 

 刃鬼輝「グッ!?だが・・・捕まえた!!」

 

 僕は胸に浅く刺さった爪を掴み、胸から抜き

 

 刃鬼輝「行くぞ猛士でも僕にしかできない荒業…ムゥン!!」

 

 腕を大きく振り回すと北都の身体も耐え切れずハンマー投げのように投げ飛ばした。

 

 月音「…( ゚д゚)ポカーン」

 

 刃鬼「うし、次はこれだ!」

 

 僕は真・光震天を取り出しそれを空に投げ出すと

 

 パカッ…パシュ!

 

 刃鬼輝「へ?…そんなのアリかよ」

 

 光震天の真ん中に線が入ると中から小さな鼓が飛び出し僕の目の前で小さな鼓と大きな鼓が展開されるが…それは和太鼓というより

 

 刃鬼輝「色々と足りないドラムだね…とりあえずソレッ!」

 

 僕がそうつぶやくと北都立ち上がりこっちに向かってくる前にまず橋の小さな鼓を叩くと素早い波動が出て当たるが少し足を止め、すぐにこっちに向かってくる。次に大きな鼓を叩くと大きな波動が出るがそれは避けられた。

 

 刃鬼輝「つまり…小さい方は速度は速いが威力は小さい足止め用、大きい方は威力は大きいが速度が遅い攻撃用か…なら!」

 

 僕はそれぞれの特性を生かし北都に音撃を決めた。

 

 刃鬼輝「ハッ!フッ!ハ~…ハッ!ハッ!フンッ!」

 

 北都「があ!?な、なんだこれは!?」

 

 僕が音撃を決めて姿を見てか月音君は

 

 月音「なんかのライブみたい…」

 

 僕は叩くスピードを上げ、

 

 刃鬼輝「音撃打「天上天下」の型!!」

 

 僕は音撃を決めたが、やはり元人間の北都には効果は薄く

 

 北都「グッ…だが!?」

 

 北都は攻撃を開始するが

 

 裏萌香「フン!」

 

 月音「オリャア!!」

 

 ズンッ!

 

 二人が攻撃をはじき飛ばし僕のほうを見て

 

 裏萌香「待たせたな…」

 

 月音「俺はもできる限り手伝うよ!!」 

 

 二人を見て僕は頷き、

 

 刃鬼輝「そうか、月音君は烈光を使ってくれ」

 

 月音「わかったけど、刃鬼君は?」

 

 刃鬼輝「僕は音叉剣を使う」

 

 裏萌香「三人で片付けるぞ!!」

 

 北都「俺を舐めるなあああアアア!!!」

 

 僕達は北都に向かい駆け出した。北都は攻撃を繰り出すが、裏萌香さんには当たらず、月音君は烈光で叩き落し、僕は剣で受け止め、雷を流し、北都にダメージを与えていく、そして少し距離を置き、両手で音叉剣を構え、光と雷の力を集める、穏健から雷を纏った僕の背の何倍もの大きさのある光の剣ができた。月音君たちはそれを見ると北都から離れた。

 

 刃鬼輝「鬼剣術…「超・雷光剣」!チェリャアアアアアアアアアア!!」

 

 北都は鎌のような腕をすべて使い光の剣を受け止める。

 

 北都「グウウウ、貴様らごときのカスに全存在を懸けた俺を止められるものか!!…!?」

 

 北都がそうつぶやいたその時、北都の前に裏萌香さんと月音君が飛んできて、

 

 裏萌香「ふっ止められるさ…お前は所詮一人、私達に託された思いはお前の覚悟なんかよりずっと重いんだよ。」

 

 月音「俺は人間として…あなたを全力で止める!!」

 

 そう言い、裏萌香さんは蹴り上げ、月音君は右ストレートで北都を倒したが、その時大きな揺れが起きた。

 

 北都「聞こえるかこの破滅の音が全て計画通り…もうすぐ大結界は解除される。今こそ終焉の時だ。」

 

 月音「モカさん…」

 

 裏萌香「ちっ予想より早い何とかしてこいつを止めなければ…」

 

 刃鬼輝「なら僕が外すよ!…フンッ!…ん?フゥゥゥゥゥン!!…ムオリャアアアアアア!!……駄目だこりゃ。」

 

 月音「ええええええええええ!?!?」

 

 僕は全力で機械にセットされている十字架を外そうとしたがぜんぜん取れなく、月音君の二人がかりでも駄目だった。その時、遠くから

 

 ???「「「「まだ諦めないで下さい!!!」」」」

 

 と声が聞こえ、僕達が声の方を向くと紫ちゃんを持ち上げてきている胡夢さんとみぞれさんを持ち上げてきている瑠妃さんが来た。

 

 裏萌香「お前達…」

 

 月音「どうしてここに…!?」

 

 瑠妃「斬鬼さんさんが結界を破壊して理事長が移動魔法で送ってくれました。力を貸すように…と」

 

 胡夢「つくねー無事でよかったよ!!」

 

 みぞれ「刃も無事で何より…」

 

 月音「皆…」

 

 刃鬼輝「鍛えてますから…紫ちゃんこの結界をどうにかできるか?さっき力ずくではずそうとしてもできなかったんだ。」

 

 紫「はいですぅ!そもそも結界というのは術者の「妖気」をエネルギー源にして作られています。大結界といえどもそれは同じはず…今……すでにそのエネルギーは半分近く失われてしまっているそうですね。でも、今ならまだ失った分の妖気を私達が送り込めば大結界は再生できるはずですぅ!!」

 

 月音「そうなの!?さすが紫ちゃん」

 

 みぞれ「ていうことは…ココから妖気を送り込めばいいのか?」

 

 月音「ねえ、それって俺にもできるのかな?」

 

 刃鬼輝「月音君はダメだろ!!」

 

 紫「そうですぅそれ以上妖気を使うと死んじゃいますよ~」

 

 刃鬼輝「それに僕は妖気がない…ねえ鬼の力で代用できない?できた方が君たちの負担も減ると思うし」

 

 紫「多分出来ないと思います。もしできたとしても十字架からでは無理かと…」

 

 刃鬼輝「救いはないんですかーー!?!?」

 

 僕が落ち込んでいると月音君を除く皆は台座に手を当て

 

 胡夢「これなら楽勝ね…」

 

 みぞれ「これも…刃のためだ…頑張るか…」

 

 刃鬼輝「orz…今は刃鬼だけど……」

 

 僕は何もできないことに悔しく思っていると瑠妃さんが僕のほうを見て

 

 瑠妃「あ、刃さんさっきの話ですが…」

 

 刃鬼輝「ん?どうしたの瑠妃さん?」

 

 瑠妃「理事長とザンキさんからの伝言で鼓を地面に設置してみてく下さいと言ってました。そうすれば鬼の力で大結界に妖気の代わりに修復できるかもしれないと……」

 

 刃鬼輝「!?…ならやって見る価値はあるな!!」

 

 紫「それでは一斉に全力で行きますよ」

 

 刃鬼輝「タイミングは僕の最初に叩いた音で!」

 

 皆は一斉に魔力を送り僕は地面に鼓を展開して音撃を打ち込んだ。

 

 しかし大結界自体凄いものなのか、高ランクの妖怪が集まっていたが、最初にまだこの中でも一番若い紫ちゃんがダウンして、次々に力尽き、最後には裏萌香さんだけしか立っていなく、僕も鬼の力、体力共にが残り少なくなり、意識がなくなってきたが、

 

 刃鬼輝「ぐっ…挫ける訳にはいかない…この僕達が過ごした学園を壊すわけにはいかない…それにこんなの響鬼さん達の昔の戦いと比べれば…なんとも無い!!」

 

 月音「そうだよ…」

 

 月音君はフラフラと十字架のほうへ歩み寄り裏萌香さんは

 

 裏萌香「……!月音…何のつもりだ?まさかお前…ダメだお前はすでに力を使い果たしているんだぞ…!

 

 月音君は裏萌香さんの言葉を無視して立ち、

 

 月音「北都さんは「変えたい」って言ったんだ。「暴力だらけのこの学園を変えたい」、「少しでも平和にしたい」……って………それに刃鬼君は俺たちよりも強いのに、俺達よりも疲れているのに…頑張っているのに俺だけ何もしないのは嫌なんだ!!」

 

 月音君はそういいきり僕は裏萌香さんのほうを見て肩を上げ

 

 刃鬼輝「ふっこりゃどうしようもできないね…それじゃ、月音君、君の覚悟はわかった。だから言わせて貰うよ…死ぬなよ…そして後頼む。」

 

 僕はそう言うと意識が途切れ、次に意識を取り戻したのは病院のベッドの上で最初に見えたのは涙目の瑠妃さん達であった。

 

 僕が意識を失った後の事を聞くと月音君が妖力を送っている時に北都が起き上がって妖力を送って結界は壊れずにすみ、萌香さんのロザリオも今回のお礼として治して貰ったらしい。怪我は皆は比較軽く退院したが…僕だけは輝を長時間使用したため……

 

 刃「うおおおお…全身を筋肉痛が…鍛え足りなかったか‥‥無念。イテテテテテ…」

 

 一人筋肉痛でベッドで休んでいたが、呼吸をするのも辛い、指一つ動かすだけで全身がじわじわと痛み苦しんでいると見舞いに来ていたザンキさん、九曜さんに新聞部の皆は

 

 ザンキ「いや、今回ばかりは仕方ないからな…立花には俺が報告しておく。」

 

 九曜「しょうがないですね。公安の方は私に任せ、刃さんは今日はゆっくりと休んでください。」

 

 刃「ああ、それと月音君たちに言うが触るなよ!絶対触るなよ!!」

 

 と言ったが紫ちゃんと明日夢兄さんは

 

 紫「えいですぅ!」

 

 明日夢「ごめん!」

 

 ツンツン×2

 

 刃「アッ―――――――――!?!?!?フリに答えてくれてありがとうおおおおおおおおおおおお!!」

 

 僕がベッドでもがいていると

 

 瑠妃「なんか…よさそう‥‥」

 

 みぞれ「これだと夜這いは無理そうだな…」

 

 ザンキ「なに言ってだ白雪!そんなことはさせないぞ!?それと瑠妃!よさそうってなんだよ!?」

 

 みぞれ「ちっ…」

 

 瑠妃「私もなってみたい…」

 

 刃「いや、瑠妃さんさすがにこれはやばいよ!ってぐおおおおおおおおお…オオウ」

 

 その時病室の扉が開き、

 

 螢糸「あの、刃さんあなた宛てに手紙が来てますが…」

 

 刃「おお、貸してくれ。…む、差出人は霧亜か。」

 

 僕は手紙の内容を見て最後に名前を見ると霧亜と書かれていたので呟くと

 

 全員「「「「「「ええええええええええええええ!?」」」」」」

 

 皆は叫んだが…筋肉痛に響くからやめて…

 

 胡夢「な、なんであいつから手紙が来るのよ!!!」

 

 紫「そ、それよりどんな内容なんですか?」

 

 紫ちゃんがそう言い僕は内容を見ると

 

 刃「え~っと…「再戦を楽しみにしてるよ」だって」

 

 月音「え?…それだけ?」

 

 刃「そっ、それだけ」

 

 月音「嘘じゃないよね?刃君隠す時あるから…本当なんだよね!?」

 

 刃「本当だから肩を揺らすな痛いから!!」

 

 紫「肩透かしを食らった気分ですぅ~」

 

 ザンキ「まあ、大したことのない内容で良かったよ・・お前らはこれから新聞を書くぞ!!」

 

 新聞部「「「「えええええええええええええええ!?!?」」」」

 

 ザンキ「文化祭までもう少し、しかも俺達新聞部がなんだかんだで一番遅れているのだぞ!しかも刃が動けない今倍以上の速度で作らなければやばい……文句があるのか?(ギロリッ)」

 

 胡夢「いえ、何も…皆頑張ろう!!」

 

 全員「「「お、お~~~!!」」」

 

 新聞部はザンキさんに連行され、九曜さん達は頑張りますと言って(螢糸さんは明日夢兄さんに抱き着きながら)帰っていった。ちなみに霧亜の手紙の最後には

 

 僕も頑張って鍛えてみるよ。君よりも強くね。

 

 と書いてあった。僕は手紙を机の上に置きベッドに入り直し

 

 刃「僕ももっと鍛えますよ…いや、鍛えらされるって言った方が正しいかな?木暮さん今度はどんな無茶させるんだろ…」

 

 とつぶやき、目を閉じた…が!

 

 刃「やべ…筋肉痛が痛くて寝れねえ…」

 

 結局その日の晩は寝れなかった。まあ翌日にはある程度ひいたから寝れたけど…さて文化祭に向けて頑張るか。




 次回は這寄る(というより飛びかかる)混沌とラブ?な学園祭!!

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