僕らと世界の終末戦争《ラグナロク》   作:Sence

21 / 113
設定その二『機体・武器編』

第一世代型フレーム

 

『XE-01-1 スパルタンフレーム』

 

立花財閥の軽軍神開発部門が開発した強化外装型術式武装。現住種族との戦力差を縮める為に開発された携行型軽軍神のプロトタイプモデルであり、新規に開発された小型のTMDを背面に搭載している。

非常にコンパクトで全体の重量もわずか5㎏に抑えられ、装着中に装備の重量を感じる様な事は無い。全身のフレーム自体が武装のマウントレールであり、装着者のバトルスタイルに合わせて装備を換装する。

人間が装着することを前提としているため、残存魔力量減少時は周辺から魔力を吸収する機能が搭載されている。また、エルフと鬼人以外の種族では外骨格に体が干渉する。

現在三機が製造され、内二号機と三号機は『PSCイチジョウ』のオペレーター、五十嵐隼人と岬浩太郎に提供されており、それぞれに合わせたカスタマイズが施されている。詳細は後述。

一号機は研究開発の為、部門にて保管管理されているが実質咲耶の私物と化している。基本カラーは青で、モールドとして白のラインで彩られ、開発室からは通称スカイパターンと呼ばれている。

機体には標準的なチューンが施されており、スタンダードに重火器とマチェット、電磁シールドで武装している他、背面部のマジックブースターを使用する事で術式武装として魔法を使用する事が可能となっている。

各フレームはマウントとして利用可能であり、武装を追加する事で強化も可能となっている他、専用のジャケットアーマー型軽軍神『アーマチュラ・チェーロ』装着のガイドとしても使用できる。

 

 

『XE-01-2 アサルトフレーム』

 

隼人用に用意されたスパルタンフレーム。試作二号機であり、隼人のパーソナルカラーである赤と黒を使用して彩られており、装備と相まってパニッシャーパターンと呼ばれている。

軽度のPTSDにより、銃器類が使用できない隼人の能力に合わせて近接格闘能力に特化したチューニングがなされており、パワーアシストを利用した格闘戦の他、補助武装として両腕にワイヤードブレードとアークセイバーが備えられている。

背面のスラスターは出力が向上され、より高い位置への跳躍が可能となっている他、アシスト出力も通常より飛躍的に上げられており、時速100㎞のトラックを片手で停止でき、全力のストレートで厚み2mの鉄筋コンクリートを破壊する。

ただし、その強力なアシスト出力に体が堪えられないので常時身体強化術式を使用する必要がある。その為燃費は悪く、稼働時間は通常より30パーセント低下しており、再チャージ回数が多い。

加えて戦闘出力時の放熱が自然発火を巻き起こすほどに凄まじく、上着などでユニットそのものを秘匿する事が出来ない。その他、駆動音を抑えるなどの処置が無い為ステルスに向いていない。

標準型と異なり、燃費悪化を補う為にマジックブースターは小型化され、使用できる魔法を負荷軽減の為の身体強化と数スロット分のプログラム領域に留める事で魔法による魔力消費を抑えている。

これらのチューンにより近接戦に置いて高いポテンシャルを発揮する代わりに相当なじゃじゃ馬と化しており、現状隼人以外に戦闘出力をまともに扱えるパイロットが存在しない。

各フレームはマウントとして使用可能で、専用のジャケットアーマー型軽軍神『アーマチュラ・ラテラ』のガイドも兼ねており、フレームの付属品をパージする事で装着可能である。

 

 『アークセイバー』

 

 アサルトフレームに搭載されている独自の武装。アークジェットを刃とするエネルギー兵器で、熱溶断能力により切断力は非常に高い。刃の形成方法が噴流式である為、アークに指向性があり、ローレンツバリア等を突き破る事が可能。

 しかし、魔力コーティングにはめっぽう弱く、表面で放電現象を起こしてしまい有効打を与えられない。武装の運用方法としてはパーリングの要領で切断し、破壊する。アーク放電は魔力から変換された電気で発生しており、

 武装内部にマナキャパシターが搭載され、マウントであるキャリアーからの魔力供給により最大10分の使用が可能。習得した剣術の関係上、隼人は逆手持ちで使用する。

 グリップ部分にはセイフティ機構が組み込まれており、発行された許可か端末への接続で入力するパスコードが無ければ使用する事が出来ないが許可さえあれば生身でも使用できる。

 

 

『XE-01-3 サイレントフレーム』

 

浩太郎用に用意されたスパルタンフレーム。試作三号機で、ステルス性を重視したコーティングが施されており、コーティングカラーの黒寄りの灰色に黒のモールドのシャドウパターンが特徴。

アサシンである浩太郎に合わせて機動力、運動性能を重要視したチューニングがなされている。加えて燃費軽減と移動補助に主眼を置いており、必要最低限のパワーアシストと静穏性の高いシリコンカバーが施されている。

その為、スラスターは小型低出力化されており、またステルス性を重視してスラスタ―展開時にノズルカバー代わりの装甲も併せて展開する様に専用設計されている。

標準型と異なり、ステルス術式の起動時間を延長する為、マジックブースターは小型化され、使用できる術式はステルス術式と身体強化、身体加速のみに留められている。

補助武器として腕部にワイヤードブレードが装備されており、移動補助や暗殺に使用されている。脚部にハンドガン、サブマシンガンマウントを装備している。

各フレームはマウントとして使用可能で、専用のジャケットアーマ―型軽軍神『アーマチュラ・イルマーレ』のガイドも兼ねており、フレーム付属品をパージする事で装着可能である。

 

 

第一世代型アーマチュラ

 

 

『JA-01A アーマチュラ・チェーロ』

 

立花財閥の軽軍神開発部門が開発したジャケットアーマ―型軽軍神。携行型軽軍神として開発されたスパルタンフレームに既存軽軍神の能力を付加する目的で製造された。

装甲と運動性能の両立を基本とする従来の軽軍神とは異なり、こちらは装着する対象のフレームへの負担も考慮してコンパクトにまとまる様に設計されている為に運動性能に傾倒している。

スパルタンフレームのマウントレールを覆う様に装着され、むき出しだった頭部を専用のメットアーマーで包む様に覆う全身装甲型軽軍神として設計されている

(但し人体に近い全高を目指した結果、軽軍神として必要な機器をオミットせざるを得なかった為、厳密には軽軍神にカテゴライズされてはいない)。

着装方式は専用のコンテナから必要な装甲を取り付ける方式が採用されており、装甲が充填されたコンテナさえあれば何処でも装着する事が可能。

装甲は高度にモジュール化されており、同様のマウント規格であれば他機体の装甲も装着に使用する事が可能となっており、緊急時の修理などに流用可能。

運動性を意識し、蛇腹状になっている装甲はコンデンサー装甲と呼ばれる増槽も兼用する装甲で出来ており、装着時の作戦時間は延長されている。また、アーマー側のTMDと連携する事によって出力も向上している。

通称『A型』と呼ばれるチェーロは汎用性に優れた非常に扱いやすい性能を持ち、フレーム側にあるマジックブースターを使用する事で装着者に術式を使用させる事も可能となっている。

フレームを覆う様に装甲が配されているが装甲を解放する事でサイズアップされたレールが露出する様な構造になっており、ここに武装をマウントする事が可能である

(ただし、ステルス性を重視するチェーロではレール露出によるパッシブステルス性能の低下を懸念して敢えてオミットされている)。

頭部はセンサー感度と対弾性を両立させたバイザータイプのカメラセンサーであり、射撃戦闘を重要視した為にツインアイの中央部に狙撃用のカメラを備えている。

急遽決まった実戦投入に伴い、肩部マウントレールに14.5mmへヴィライフルを収めた対弾シールドコンテナと大型ショットカノンを有するターレットが追加され、背面部スラスターも強化型に換装されている。

エネルギー切れの際、全身のコンデンサ装甲を介して魔力をリチャージする機能が備えられており、その際、全ての装甲が展開される(センサー類も露出するため弱点でもある)。

機体名はイタリア語で『空の鎧』を意味する。機体カラーはスパルタンフレームの白と青を踏襲している。基本武装は重火器、マチェット、電磁シールド。センサーカラーは緑

 

全高約2m 総重量約700キログラム

 

 

 モチューレッド・オーグメンタ製『XM90』14.5㎜ヘヴィバトルライフル

 

 アーマチュラ・チェーロ用に開発された対軽軍神用14.5㎜30連装へヴィバトルライフル。セミ、二点バースト、フルオートを備え、スコープは中距離戦を想定した独自開発の4倍スコープを採用。

 反動抑制の為にマズルブレーキとARS(アンチリコイルシステム)を銃本体に標準装備している。構造や設計は比較的スタンダードで堅実にまとめられており、銃本体の信頼性は非常に高い。

 汎用性を重要視した咲耶は標準サイズのバレルをセレクト、ストックをフォールディングタイプに換装し摩擦抵抗を減らした機関部、遊びを減らしたプロ仕様のトリガー、命中性重視の低サイクルガスシステムを搭載している。

 抑制されてもなお大きい反動から主に所属部隊員への援護射撃に使用し、性質としては分隊支援火器に近い。咲耶の戦闘センスの一端が光る武装の一つである。

 加えて、FCS連動型センサー内蔵のフレキシブルアンダーバレルグリップを採用し、機体本体との連動性を向上させている。

 

 

『JA-01B アーマチュラ・ラテラ』

 

隼人用に用意されたアーマチュラシリーズ二号機。同じく隼人専用に用意されていたアサルトフレームに対応し、機体コンセプトも彼に合わせた拳による近接格闘戦仕様に改良されている。

コンデンサー装甲は強固なオリハルコニウム・セラミック複合装甲が採用され独自の二重スライド方式に変更されており、通常の軽軍神をはるかに上回る高い運動性能と対弾性能を獲得している。

反面、装甲の機構部分は非常に脆くロケット弾の直撃が致命傷になりえる。頭部装甲はアンテナが簡略化され、目元以外のセンサーカバーが装甲に変えられており、頭部の防弾性は向上しているが通信性能は低下している。

機体そのものは新規に設計された訳ではなく一号機の予備をチューンした物。その為、一号機が有する性能を極限まで突き詰めた仕様となっており、非常にピーキーな操縦、機動特性を有する。

近接戦に置いての有利を見越して可動範囲を重要視し、邪魔になる装甲は極力排除されているがバイタルパート及び動力部分の装甲は可能な限り残されている。

全身が装甲で覆われている関係上熱がこもりやすく独自の機構としてバーストモードを備え、ラジエーターと頭部金属装甲を全て開放する事で防御力低下の代わりに冷却性能を大幅に向上させる。

同時、冷媒に魔力を併用する事でより高い冷却効果を得られるが魔力は機体動力源も兼用している為に、冷媒として使用すれば機体の稼働時間が冷却所要時間に比例して低下する。

なお放熱温度は最大197度に及ぶ為、機体が強制冷却に入った場合、放熱で味方を焼き殺してしまうリスクを持つ。その他独自の武装として手持ち武装を破壊する為にグラビコンセイバーを有する。

使用する武装はバリアーを突き破る為の腕部大型パイルバンカーで反動抑制機構に装甲を利用している。加えて脚部に大型のブラストランチャーを装備し、恋歌が使用しているエクスタミネートストライカーを模倣している。

隠し武装として掌に術式射出機構を有しており、ショートレンジでの砲撃を行う事で高い威力の攻撃を可能としているがデフォルトでは攻撃系術式を一切備えていない為、外側から術式を登録させないと使用できない。

チェーロと同じくリチャージモードを搭載しており、装甲を解放する事によって周辺から魔力を吸い上げる事が出来る。

飛行能力は付加されているものの、身体強化に出力を回す必要性と踏み込みが出来ない為、拳の威力が低下する関係でほとんど飛ばない。その代わりダッシュ時の加速やホバリング時にスラスターを使用する。

機体名はイタリア語で『陸の鎧』を意味している。機体カラーはアサルトフレームの黒と赤を踏襲している。センサーカラーは灰色。

 

全高約2m 総重量約1トン

 

 

『JA-01C アーマチュラ・イルマーレ』

 

浩太郎用に用意されたアーマチュラシリーズ三号機。同じく浩太郎用に用意されていたサイレントフレームに対応し、機体コンセプトも彼に合わせた隠密仕様に改良されている。

コンデンサー装甲はオリハルコニウム製金属繊維を織り込んで作成された静穏性の高いセミソフト仕様の装甲を使用。これに独自のステルス塗装と術式処置が施されており、この処置によって光学ステルスの展開が容易となった。

頭部の装甲は情報取得性とステルス性を重要視してポリカーポネートと液晶光学ユニットの複合材を使用して設計されており、通信性能は高いがその分防御力は低下し、装甲と合わせて防御力がかなり低くなっている。

長時間の潜伏や暗殺、偵察などの用途への使用を前提に考慮している為、運動性能と操縦者ストレス緩和、燃費に最も優れており、重量が軽い為に装備負担が最も低く比較的長時間装甲の装着と稼働が可能。

反面、最大出力と装甲性能、および防御能力に劣っており、正面戦闘で用いるには相当な覚悟と技量を要する。実質一撃でも被弾すれば終わりであり、備えている装甲もあくまで保険である。

潜入に必要なガジェットを内蔵しており、光学ステルスを利用した変装や再現率99.5%のボイスチェンジャー、パルス放射器など工作に必要なものを全て揃えている。

飛行能力はステルス性と貯蔵魔力量の余裕から空中浮遊を主としており、燃料消費の激しい高速飛行はあまり行われない。

使用する武装はモチューレッド・オーグメント『XM92A1』アンチマテリアル・ハンドガンとクリス『ヴェクター』サブマシンガン、大型のククリナイフとワイヤードブレード。

暗殺を基礎とした装備構成となっている。機体名はイタリア語で『海の鎧』を意味する。機体カラーはサイレントフレームの黒寄りの灰色と黒を踏襲している。センサーカラーは青

 

全高2m 総重量約200キログラム

 

 

 モチューレッド・オーグメンタ製『XM92A1』アンチマテリアル・ハンドガン

 

 新日本の軽軍神武装メーカー『モチューレッド・オーグメンタ』が開発した軽軍神用の対物拳銃で通常の拳銃とは異なり、マガジンとグリップが別々に配されているのが特徴。銃口がハンドガードに埋め込まれている。

 同様の構造を使用するライフルと比較してレシーバーから銃口までの距離が短く作られており、弾道安定性が低いが極短銃身である為、取り回しに優れる。装弾数は12発、使用弾種は徹甲弾、榴弾。

 レシバー上部及びハンドガード側面にピカティニーレイルを採用。使用できるアタッチメントの量はアサルトライフルと同様の多さを保証する。欠点としては反動が大きく、軽軍神でないと扱えない事。

 アーマチュラシリーズ開発に合わせ、モチューレッドが提供した試作武装であり搭載されているイルマーレのパイロットである浩太郎がテスターとなっている。

 

 

《武器》

 

 

術式武装『R.I.P.アックス』

 

新ロシアの『ボーク・スミェルーチ』社が製作した『R.I.P.』シリーズの一つ。カナの実家でもある同社が作成した武装の中でも最も破壊的で大型の物であり、通常時の威力でも十分致死に至る。

本体の術式効果はショートレンジの重力制御能力であり、携行や構える時は軽量にインパクトの瞬間のみ、重量を倍増化する効果を持つ。加えて先端にはジェットノズルが備えられ、投擲時や振り薙ぐ際の補助とすることが可能。

また刃の部分は展開して魔力構成のチェーンソウになる。投擲武器として使う事も視野に入れており、投擲後は柄の部分から展開される干渉制御型術式ワイヤーでコントロールする。

 

 

術式武装『R.I.P.バスタード』

 

新ロシアの『ボーク・スミェルーチ』社が製作した『R.I.P.』シリーズの一つ。重量武器でありながら、扱いに優れ刃の面積が広い為、多目的に扱える汎用性の高さが売り。

本体の術式効果はショートレンジ限定の重力制御能力であり、R.I.P.シリーズ共通の運用方法を基礎とするが、術式処置により強度が向上し、加えてシールドとして扱えるほど刃の面積が広いこの武器は重力偏向によるバリアー展開装置としても運用可能である。

また、鍔に当たる部分にロケットスラスターを備え、極太のワイヤーと合わせて射出する事で遠隔突撃を放つことが可能である。

 

 

術式武装『R.I.P.トマホーク』

 

新ロシアの『ボーク・スミェルーチ』社が製作した『R.I.P.』シリーズの一つでカナが使用している重量系武装とは異なり、こちらは携行性を重視した小型の斧である。低出力化による日用品としての販売も視野に入れているが、

こちらは主に法的執行機関などに供給する為に開発されており、操作範囲が非常に広い。投げ斧としても利用できるがワイヤーによる投擲後操作の機能は無い為、投擲後は自力で回収する必要がある。

新ロシアにおける近接武装としてメジャーとなっており、ナイフとは異なる高い汎用性と威力から信頼性が非常に高い。

 

 

術式武装『エクスタミネートストライカー』

 

市販の脚部パイルバンカーをスピードファイターのレンカ専用に改良したモデルで、重量物であるパイルが廃止された代わりに爆圧そのものを叩き付けるブラストランチャーが装備されている。

慣性モーメントの増加を嫌う彼女専用の装備として現住種族である彼女が補助装備無しで身体強化を行う事を前提にされている。また、ブーツの装甲をチタン製のブレードに変更するなどより攻撃的になった。

半面、軽量化の観点から防御性能は落ち込み、軽量化により装備自体の攻撃力も低下している。

 

 

大薙刀型術式武装『カネミツ』

 

レンカが使用する薙刀型術式武装で中距離をカバーする補助武器として使用する。

市販の長杖型の術式武装を中距離カバーを目的として薙刀に改造され、新関東高校で運用されていた中古品をリファインしたもの。石突はスラスターに変形でき、突きと連動して加速させる事で威力を上げる事が出来る他、刀身から術式を放つ事が可能。

リムタイプのカートリッジが採用されており、ショットガンと装填方法は同じ。保持・確実性を考慮して排莢、装填にはボルトアクション方式を採用しており、フォアグリップを捻って引く事で排莢、そのまま押し込んで装填し再び捻るとセイフティが外れて発射可能となる。

 

 

腕部強化装甲『ファタリテート・ケイル(運命の楔)』

 

掌から砲撃する事が出来、攻撃の秘匿性も向上している。緊急時の使用に対応する為にカートリッジを内蔵しているがもっぱら自前の魔力で放たれる。

元々隼人が使用していたが射出部分の破損に伴い、基部を取り出してレンカ用に作り替えられた。軽量化の為、腕を除いた外観はアルミニウム合金で作られており、防御力は皆無。

唯一の装甲部分である腕部にはチタン合金が使用されている。

 

 

太刀型術式武装『高周波長刀・威綱』

 

楓が使用する術式武装でシャイナー家の人脈で入手した刀型術式武装『威綱』に高周波機構を組み込んで改良した物であり、元の切れ味に高周波が加わって並の高周波ブレードとは異なる凄まじい切れ味を有する。

内包する術式は魔力を使用した際に威力を繋げる『コンボブースト』。高周波改造の際に刃に術式経路を組み込んでおり、魔法剣の使用を容易にしている。

基本的にオーダーメイドのワンオフであり、替えが存在せず調達コストも非常に高い。また、魔法剣を使用すると切れ味が落ちる為、鞘に刃砥ぎの機能を付加している。

 

太刀型術式武装『高周波長刀・村雨丸』

 

楓が使用する術式武装。剣士家系である実家から持ち込んだ刀型の術式武装であり、切断能力向上の為に高周波機構を後付けで組み込んだ改造モデル。

刃から霧を放つ能力を有し、水を操る。高周波改造の際に刃に術式経路を組み込んでおり、魔法剣としても使用する事が可能。

威綱と同じくワンオフ品。また、同様の欠点を抱えており、鞘も刃砥ぎの機能を追加している。隼人により意図的に水蒸気爆発を起こして攻撃する技を提案されている。

 

 

『レイヴァーン』術式補助ロッド

 

ナツキが使用する術式武装。元々は新関東高校で使用されていた汎用型市販品のカスタマイズモデルであり、倉庫整理の際に放出された物を買い取って整備した物。

内装品は処理速度向上の為の高性能品に換装されており、扱いは難しいが術式の展開速度に優れている。その分、魔力変換が甘くなりがちであり、術式の威力、効果時間に難を抱えている。

それらは全てケリュケイオンの作戦速度等に合わせた結果であり、他の部隊ではいささか扱いづらい部類に入る。ナツキは欠点を自身の術式特性でカバーしており、実質彼女専用の装備。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。