ネコの手も狩りたい【完結】   作:puc119

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第82話~お願いと未来~

 

 

「……操縦ありがと、お疲れ様」

「またの利用をお待ちしているニャ!」

 

 ドンドルマまで運んでくれたネコへお礼の言葉をひとつ。

 久しぶりに吸い込んだドンドルマの空気はやたらと澄んでいるように感じる。

 

 ……はぁ、帰ってきちゃった、か。

 また、と約束はしたものの、私がまた彼の隣に立てるようになるのはいつになることやら。あの娘の様子を見ていたけれど、すごく忙しそうだった。それは私と彼がいないからってこともあるけれど、少し私たちは有名になりすぎてしまったんだと思う。あのパーティーの中でそんなことを願っていた人は誰もいなかったというのに。

 

 さて、来てしまったものは仕様が無い。私の隣にあの彼がいないのはやっぱり寂しいけれど、私は此処で頑張るって約束した。だから、私は動かなければいけない。

 とはいえ、いきなり大老殿へ行く気にもなれなかったから、とりあえずは自分の家へ向かうことに。

 

 

 まだ、残ってくれていれば良いけど。なんてことを思いつつ、懐かしいとすら感じるようになってしまった早朝のドンドルマの街中を歩き自分の家を目指す。

 

 そして、ゆっくりと自分の家の扉を開けると――

 

「あー……なんで、この娘がいるんだろう……」

 

 何故かあの娘が私のベッドの上で寝ていた。

 確かにこの娘とは早いうちに会っておきたかったから丁度良いといえば丁度良い。けれども、此処は私の家のはずで、この娘がいるのはやっぱりおかしいし、どうして私のベッドの上で寝ているのか分からない。

 

 そんな私の家の様子は長い時間空けていたのにも関わらず、思った以上に綺麗な状態だった。もしかしたら、この娘が掃除とかしてくれていたのかな? そうだとしても私の家で寝ているのはよく分かんないけど。

 

「ああ、フルフルが……ひんやり……」

 

 すぴすぴと気持ち良さそうに寝ているあの娘から、何かが聞こえた。夢の内容はよく分からない。分かりたくもない。私はフルフルが好きではないし。

 アレの何処が可愛いんだろう……

 

「……ねぇ、起きて」

 

 気持ち良さそうに寝ているところ申し訳ないけれど、ペシペシ叩いてとりあえず起こしてあげることに。

 

「あぅ……そんな、亜種まで……ふふっ、可愛い奴め」

「可愛くない。可愛くないから。ほら、起きて」

 

 相変わらずというか、なんというか。どうにも抜けているように感じてしまう娘だけど、その実力は誰もが認める一流のハンター。彼や私のように、違う世界から来た人間ならまだ分かるけれど、この娘はこの世界の人間。ご主人さんや弓ちゃんだってかなりの実力があるとは思う。

 でも、この娘だけはレベルが違う。つまり、この娘が異常ってこと。

 

「……はっ! 起きます! ってなんだぁ、笛ちゃ……笛ちゃん!?」

「やほ、おひさし」

 

 ようやっと私にとって地獄絵図のような夢から覚めてくれたらしい。

 さてさて、何から話をすれば良いのやら。

 

「あっ、えと……え? えっと、あの、笛ちゃん……だよね?」

「うん。やっと身体が戻ったから帰ってきた」

 

 あの娘が起きてくれたところで、私はお着替え。

 アイテムボックスから、愛用していた狩猟笛であるラーガレギオンと銀レウス防具を基本とした防具を取り出し装備。装備はちゃんと保管されているらしい。良かった。

 

「そういえば、どうして貴女が私の家にいるの?」

 

 装飾品も付いたままだし、これなら今直ぐにでもクエストへ出発できそうだ。ただ、この身体で動くのは久しぶりだし、リハビリしたいなぁ。

 

「へっ? あっ、えっと、その、昨日クエストから帰ってきて笛ちゃんの部屋を掃除していたんだけど、眠くなっちゃったからそのまま……ちょ、ちょっと待って。そんなことより、笛ちゃんは……」

 

 ああ、やっぱり貴女が私の部屋を掃除してくれていたんだ。うん、ありがとう。

 寝起きってこともあるだろうけれど、どうやらあの娘は混乱しているらしい。

 

 防具の装備も終え、漸くちゃんとあの娘の方を向くことができた。

 さて、とりあえず言っておかなきゃいけない言葉がある。この娘には長い時間待たせてしまったし、きっときっと今も不安に思ってしまっているだろうから。

 

 

「大丈夫。私はもう消えないから」

 

 

 あの娘を真っ直ぐと見ながらそんな言葉を私は落とした。

 確証があるわけじゃない。なんとなくそう思っているだけ。けれども、それはきっと間違いではないはず。

 

 ――だって、私はもうこの世界で生きていくと決めたのだから。

 

 そして、そんな言葉を落としたところで、あの娘に抱きしめられた。

 

「……ごめんね。待たせちゃった」

「ううん。気にしてない。戻ってきてくれただけで私は嬉しいから」

 

 私と彼がいなくなったことでこの娘にはどれだけのことを背負わせてしまったのか。きっと大変だったと思う。きっと逃げ出したくなったと思う。それでもこの娘は今日までこうして頑張ってくれていた。

 まだあの彼はいないけれど、これからはこの娘が背負っていたものを私も背負うことができる。

 罪滅ぼし、なんてことは思わないけれど、これからは私も一緒に頑張るから、どうかどうかまた一緒にいてくれると嬉しい。

 

「……申し訳ないけど、あの彼が戻るのはもうちょっとかかると思う」

「そっか……残念だけど、しょうがない、よね。あっ、笛ちゃんはこっちに来ちゃって大丈夫なの? 槌ちゃんだって困るんじゃ……」

「んー……彼がいるからそれは大丈夫なはず」

 

 いくらネコの姿とはいえ、あの彼が止まってしまうところは想像できない。頼りないところもあるけれど、狩りに関してだけはあの彼なら大丈夫。きっとHRだってすぐに7になるだろうし、そろそろオストガロアと戦う準備だってしているかもしれない。

 それに流石はMH4で主人公をやっていただけあって、あのご主人さんだってすごい人だ。あのふたりならきっと大丈夫。

 

 さて、再会の挨拶はこれくらいにしておこう。

 なんていうか、私も恥ずかしくなってきちゃったし。

 

「とりあえず私は大老殿の大長老のところへ行こうと思うけど、貴女はどうする?」

「あっ、それじゃあ私もついていくね。弓ちゃんはバルバレに行ってるから今はいないけど」

 

 バルバレ? なんでまたそんな場所に……まぁ、この娘がいればドンドルマの平和は守られるし、問題はない……のかなぁ。

 うーん、弓ちゃんとも会っておきたかったけれど、それなら仕様が無い。

 

「えと、このままの格好じゃまずいし、ちょっと着替えてくるから待ってて」

「りょ」

 

 

 むぅ、大長老にはなんて報告しようか。

 流石の私でも、自分がいなかったことがこのドンドルマにとってどれほど大きかったことなのかは理解している。色々聞かれたら面倒だなぁ……

 

 あの娘の準備が完了するまで、アイテムボックスの整理。随分と長い間帰っていなかったから、自分がどんなアイテムを持っていたのか把握できていない。

 いっそのこと私も笛以外を使ってみようかな。どう使えば良いのか分からないけれど、ガンランスとか良いかもしれない。

 

 そんなことを考えつつ、あの娘を待っていると予想よりもずっと早くドタバタと騒がしい音がした。

 

「お、お待たせしました!」

 

 そしていかにも急いで準備してきましたといった様子のあの娘の姿。別に急がなくても良かったんだけど

 そんなあの娘の装備だけど……

 

「えと……その防具はどうしたの?」

 

 私の記憶が正しければ、この娘の防具はシルソル一式だったはず。そのはずだったけれど、今身につけている防具はどう見たってシルソルじゃない。

 

 青と白、そして少しの金色が入った派手な見た目。

 それは私がMH4Gをしていた時によく見た防具だった。

 

「うん? あっ、えとね、スターナイトって防具なんだけど……なんか私のために用意してくれたみたいで、せっかくだから最近はずっとこの防具にしているんだ」

 

 スターナイト防具。それは、複合装備だらけのMH4Gにおいて高難度クエストでも十分すぎるほどの火力を出せた唯一といって良いくらいの装備。

 つまり、今のこの娘はこの世界で1本しかないダラ・アマデュラの操虫棍であるペダンを担ぎ、防具はスターナイト一式。

 

 ……ギルクエ140にでも行くつもりだろうか?

 つまり、それくらいの装備ってこと。

 

「あー……もしかしてあまり良い防具じゃなかったかな? でもね、せっかく私のために作ってくれた防具だし……」

「ううん。それで大丈夫だと思う。というか、それ以上ないくらい」

 

 護符、装飾品無しで挑戦者+2、業物、心眼、乗りマスターが付く。それでもって匠スキルは4ポイントあるし、空きスロットは11。どう考えても調整ミスの防具。

 ペダンだけでもおかしいのに、そこへさらにスターナイト防具って……それでいてこの娘の実力を考えるとインフレも良いところだ。

 

「そうなんだ。よく分かんないけど。うん、それじゃあ当分はこの装備でいくね」

 

 それが正解だと思う。

 ……良いなぁ、スターナイト防具。イベント防具だったし、この世界じゃ作れないと思っていた。

 

 さ、さてさて、ちょっとどころじゃない驚きはあったけれど、そろそろ大老殿に行かないと。大変になるのはここからなのだから。

 

 

 

 

 

 

 

「ムォッホン! よくぞ戻ってきてくれたな、若き狩人よ」

 

 大老殿へ行き、私が戻ってきたことを大長老へ伝えると、いつもの調子で咳払いをしてから、大長老が言葉を落とした。

 うーん、それにしてもおっきい人だ。これくらい大きいのだし、イャンクックくらいなら素手でも倒せそう。

 

「……久しぶり。もしかして頭、伸びた?」

「ふ、笛ちゃん! 一応ほら、偉い人なんだからっ!」

 

 一応じゃなくて偉い人だと思う。

 

「良い、ワシは気にしておらん。ヌシが戻ってきてくれたことが何よりも喜ばしいことだ。こうして戻ってきてくれたのだ。ヌシがいない間、寂しそうにしていたドスプーギーも喜ぶだろう。そして、もちろんドンドルマにいる皆も喜ばしく思っておるであろう」

 

 きっと期待されているんだろうなぁ。

 とはいえ、私の使っている武器が武器だけに、ソロだとその期待に応えられるような働きはできない。この娘と一緒なら例え黒龍だろうと問題なく倒せるけど。

 うーん、これはソロでも頑張れるよう真剣に新しい武器を考えないといけないかも。

 

「ヌシが今まで何をしていたのかワシからは聞かん」

 

 おお、それはありがとう。私もどう答えたら良いのか分からなかったし嬉しい。

 

「とはいえ、ヌシの仲間には伝えると良い。誰よりもヌシのことを心配していた者たちなのだから」

 

 うん、それは分かってる。

 私は道を選び、もう進み始めてしまっている。そうだというのなら逃げる必要もない。

 

「それでだけど……ひとつ、お願いを聞いてもらって良い?」

「うむ、聞こうか」

 

 龍歴院の方はあの彼に任せ、私はこっちで頑張ると決めた。けれども、あの彼の物語から私が外れるつもりはない。

 

「オストガロアの討伐に私とこの娘を向かわせてほしい」

 

 絶対に訪れるであろう未来。

 そして、そんな未来に私は関わらないといけない。それこそ、なんとしてでも。

 

「……モンスターや飛行船の消失が起き、その原因はオストガロアだろうという報告が龍歴院から届いておる。しかし、何故ヌシはそのことを?」

「それが、あの彼に関わることだから」

 

 大長老からの質問へ、答えにならない言葉を落とした。

 それは私と彼しか知らない未来のお話。めちゃくちゃなことを言っているのは分かっている。それでも、私はそれに関わらないといけない。

 

「うむ、そうか……あのハンマーを使う若き狩人に関わる、か」

 

 独り言のようなものを溢してから大長老は目を瞑り、上を向いた。

 

「確かに、龍歴院からもしもの時はこの大老殿のハンターを、ということを依頼されておる。例えオストガロアがどれほど凶悪なモンスターだろうと、ヌシたちならば、ワシとしても自信を持って送り出すことができる」

 

 あー……オストガロアくらいならネコの彼ひとりでも討伐できると……いや、まぁ、そんなこと言えないし、私としてもオストガロアと戦いたいのだから丁度いっか。

 

「それなら良かった。それと、もしオストガロアが現れたら、龍歴院にいるハンマーを使う女性のハンターとそのオトモアイルーを一緒に連れて行ってもらいたい」

 

 時間はかかるけど、私ひとりでもオストガロアなら倒すことができる。そこにこの娘がいればまず失敗しない。

 でも、それだけじゃダメ。そこにあの彼がいないと意味がない。

 ネコの姿の彼だって好きだけど、やっぱり彼には人間の姿に戻ってもらいたい。そのためにも、オストガロアを倒す時、彼がいる必要がある。

 無理やりでもなんでも、やれることは全力でやる。形振り構わずできることは全部やる。

 

「ふむ……そのハンターとオトモはヌシが認める者たちか?」

「私が命を預けて良いって思えるくらいには」

 

 大長老の言葉へ私がそう返すと、大長老は静かに笑った。

 

「ムォッホン! 戻ってきたばかりだというに、ヌシは相変わらずの性格だ。しかし、嫌いではない。分かった。ヌシの願い龍歴院にはワシから伝えておこう。全責任はワシが持つ。ヌシたちは自信を持って向かってくれ」

「良かった。ありがとう」

 

 かなり無茶な要求だったと思うけれど、なんとかなるものだ。

 それもこれも、きっと私たちのいない間もずっとこの娘が頑張ってくれていたからだろう。そうでもなければ、いくら世界を救ったパーティーのひとりでも此処までのことを聞いてもらえるとは思えない。

 

「……その願いは必ず叶えてみせよう。しかし、だな。あー……ヌシにはやってもらいたいことがあるのだ。その自覚はないかもしれぬが、ヌシが戻ってきてくれたことは大きなものであり……まぁ、とにかくこの大老殿のために少しばかり働いてもらいたい。ヌシの性格を考えるに少々難儀かもしれんが……」

 

 どうにも歯切れの悪い大長老。

 何をお願いされるのか分からないけれど、私の願いを聞いてもらったのだし、私だって向こうの願いを聞く必要がある。

 古龍種や極限化モンスターとかだろうと頑張ります。むしろ、せっかくこの身体に戻ったのだし、今は多くのモンスターと戦いたいくらい。

 

「無茶な願いを聞いてもらったのだし、私にできることならやる」

「う、うむ。それは良かった。詳しいことはギルドの者から聞くと良い。それでは、今後も狩猟に励むと良い。重ね重ねとなるが、よくぞ戻ってきてくれた」

 

 そんな言葉を聞いたところで大長老の元を後に。

 

 私と大長老のやり取りを見て何がなんだか分からない、といった表情をしているあの娘。

 

「長くなっちゃうけど説明、した方が良い?」

 

 ご主人さんには私と彼がこの世界の人間でないことを伝えた。この娘もそれは知っていることだけど、私たちから直接伝えたことはない。

 

「……全部、教えてくれるの?」

「貴女がそれを望むのなら」

 

 この場にあの彼はいないけれど、もう伝えてしまっても良いはず。

 

「そっかぁ。やっと全部教えてもらえるのかぁ……」

 

 私の言葉を聞き、あの娘は何とも複雑そうな顔をした。

 この娘とは長い付き合い。もう気を遣い合うような仲ではない。けれども、このことばかりは触れないようにしていた。お互いに。

 

「ん~……うん。やっぱり今はまだ聞かない」

「良いの? もう隠すつもりもないし、全部話せちゃうけど」

「うん、いいの。あの彼とね、約束したんだ。今度はちゃんと全部話してもらうって。だから私はもうちょっとだけ待ってみる」

 

 いつの間にそんな約束を……ホント、この娘とあの彼の距離は複雑だ。

 近すぎるようにも遠すぎるようにも感じる距離。

 

 それがちょっとだけ羨ましくも思えた。

 

 

 

 

 

 

「……それで、私は何をすれば良いの?」

 

 どんなお願いをされるのか分からないけれど、できるだけ早く終わらせたかったから、早速ギルドの人のところへ。やらなきゃいけないこと、多いなぁ。

 

「お久しぶりです! いやぁ、貴女が戻ってきてくれて私たちは本当に嬉しく思ってますよ!」

「ああうん、久しぶり」

 

 ただ、ごめん。貴方のこと覚えてない。

 心から嬉しそうにくるくると笑っているし、そんなこと言えたものじゃないけど。

 

「え、えと、それで私は何をすれば良いの?」

「あっ、すみません。つい舞い上がっちゃって……えっとですね、色々とやっていただきたいことがありまして……まずは貴女が戻ってきてくれたことを多くの方へ知らせなきゃいけないので、号外や『狩りに生きる』の取材でしょうか。その後、貴族の方々との会食があり、新しくG級ハンターが増えるのでその式典への参加。また、バルバレで開かれるダレン・モーラン到来によるお祭りや……」

 

 ……あれ? なんか、思ってたのと違う。

 

 取材? 会食? 式典への参加? お願いだからちょっと待ってほしい。

 

 その他にもギルドの人は色々言っていたけれど、私はもうほとんど聞いていなかった。

 

なるほど、大長老がやたらと言葉を濁していた理由はこれか。

 

「あー……わ、私もできる限り手伝うから頑張ろうね、笛ちゃん!」

 

 こんなことになるのなら、ネコのままでいたかったって心の端っこの方でチラと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――

 

 

 真っ白とも真っ黒ともいえる空間だった。

 

 立っているのか寝ているのか。浮いているのか沈んでいるのか。

 今の自分の状況が全く分からない。

 

 あれ? 俺は何をしていたんだっけ?

 

 意識は何処までも曖昧で、思考がまとまらない。夢か現かも分からず、何が何やら……

 

 今の俺がいるのはそんな世界だった。

 自分の姿を確認することはできない。けれども、そんな世界でたったひとつだけはっきりと分かる存在がいる。

 

 

「うニャ!」

 

 

 何処までも曖昧な世界でそんなネコの声が響いた。

 

 


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