今回は短め
『アカ・ガ・ミイィイっ!!』
………………………………………………。
ギングレオ、サントハイムに続き、またもや俺達の前に姿を見せたのは、蛇顔の魔族・神官カロン。
何処からサミットの情報を仕入れたのか、俺を"赤髪"呼ばわりして睨み付けている、恐らくは魔族の男と一緒に この場に姿を現したと思えば、多数の小型の魔法陣を展開、其処から
『『『ケケケーーーッ!!』』』
『『『『キャッキャキャキャ!』』』』
『さぁ、この場の人間共を、特に王族は皆殺しにしてしまえ!』
ミニデーモンやペレスの群れを召喚。
この場のVIP達に襲う様、指示を飛ばし、
「させぬ!」
「陛下!下がっていて下さい!!」
「魔物がぁ!!」
結果、各国のトップの護衛達との大混戦が始まったのだった。
…が、お~い魔物達?
先に言っておくが、間違ってもウチの兵団長様に攻撃を仕掛たr
「ふん!特に技に名前等、付けておらぬわぁーっ!!!」
バキイッ!!
『『『『ぎゃあああぉっ!!?』』』』
確実に、死ねるぞ~?…って、ん。
遅かったみたいで。
このジジイ、多分この部屋のメンツで、ダントツに強いぞ?
何しろ俺の祖父様(ジジィ)だぞ?
それイコール、あ・の、"世界最恐傭兵(フランベルジュ)"の父親だぞ?
マジンガ様に匹敵する程な、トラウマメーカーだぞ?
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「姫様!その衣装(ドレス)では普段の動きは出来ますまい!
今回だけは、後ろに下がって下されぃ!
…ヒャダルコ!…ぢゃ!!」
「くっ…!し、仕方無いわね!!」
魔法を唱えながらのブライ様の言葉に一応は納得し、渋々と他の王族の皆様と一緒に、一ヶ所に固まる姫様。
「ソロ殿!行くですぢゃ!!」「はい!!」
そしてソロさんとブライ様が、同じタイミングで魔力を練り上げます。
「ライディン!」
「ヒャダイン…ぢゃ!!」
初御披露目…ですよね?
ソロさんが雷を纏った刀身で、ブライ様の氷の魔法を受け止めての それは、マーニャさんミネアさんの それと同じく、フィーグさん考案合体魔法。
雷鳴の剣を両手持ちで頭上に掲げ、縦一文字、一刀両断の振りから繰り出される、
「オーロラ・サンダー・アターック!!」
弩凍々々っ!!
『『『にぎゃあぁっ!!?』』』
雷光を纏った冷気の弾が、一度に複数の魔物を葬ふっていきました。
「ザキ!ザキ!!ザキぃっ!!!」
『『『…っ!???』』』
そして私も…一撃『必』殺の言霊で、魔物を1匹ずつ、確実に撃退。
「ふんぬがーーーーーーーっ!!」
「でぇいりゃ!!」
ガンッ!x2
更にはライアンさんと、バトランド最強の呼び声高い、ベア将軍が剣を振り上げ、魔物を粉砕。
バタン!!
「「「これは、何事?」」」
「「ま、魔物?」」
「フィーグ?ソロ?」
「フィーグさん?」
この戦闘の騒ぎを聞きつけたのでしょう、大勢のエンドール兵士さんや、別室で控えていたのでしょう、各国の兵士さん達、そして同様に騒ぎを聞きつけたのか、魔法力の流れを感じたのか、マーニャさんミネアさんも駆け付けて来ました。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「マーニャさん!ミネアさん!」
「フィーグ!何だか訳解んないけど、兎に角加勢に来たわよ!」
「一体、何なのですか?これ?」
「有り難い!…って、旦那は?」
「まさか戦闘が起きるなんて想定外で、武器も何も用意してなかったから、一般の人と一緒に避難してるわよ!」
…納得した。
この広い会議室、超巨大と形容して良い、立派な細工装飾が成されていた円卓も、既に粉々。
その光景に、目を丸くして卒倒寸前のエンドール王には悪いが、これは好都合。
ぶっちゃけ戦闘…事、この多人数での大規模戦闘となると、あの無駄に大きなテーブルは邪魔でしかなかった。
まあ それでも、床に その残骸が散らかって、まだ多少歩き辛くは あるのだが。
「「せぇーっの!
フォーティア・ルフィフトゥーラ!!」」
ゴォォォっ!!
『『『ぎょぇえぇっ!!?』』』
そして戦闘参加早々、お姉さんズの合体魔法が炸裂し、更には、
「ミネア殿!」
「はい、ブライさん!…バギマ!」
「ヒャダイン…ぢゃ!」
今度は爺さんとミネアさんによる俺考案、これまた本邦初披露の合体魔法(ネタ技)。
「「ホーロドニー・スメルチ!!」」
ピュキゴォォォオオゥッ!!
真空刃と氷結の魔法が融合され、それは冷たい竜巻となり、
『『『りびぁいあたんん!?』』』
一瞬にして多数の魔物を、氷の柱の中に閉じ込めた。
因みにマーニャさんと爺さんの合体魔法であるメドr…反作用ボムは危険過ぎるって理由で、事前にダンジョンや建物内、即ち屋外以外での使用を止めている。
『アカガ・ミィィっ!!』
「をゎ?!!」
ガンッ!
そうした中、カロンと共に最初に現れていた、明らかに"呪い仕様"な装備を纏った男が、その斧みたいな造りな刃の大剣で、俺に斬り掛かってきた。
その一撃は何とか槍で受け止めたけど…だから、誰だよ?お前?!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
『メラミ!』『ベギラマ!』
「うゎあっ!?」「「「うぬぉ?!」」」
あの蛇顔の魔族に召喚された、悪魔タイプの魔物達が、炎の魔法を唱え、この場に駆け付けた兵士達に攻撃を仕掛け、
「くっ…何の、これしき!」
斬!
『ぎゃっぽーーーっ!!』
それに、ライアンみたいに、対魔法戦闘に慣れてるなら兎も角、そうでない、一般兵達は、苦戦を強いられている。
あー、もぅ!!
こうなるって分かっていたなら、こんな動き辛い、ヒラヒラなドレスなんて着て来るんじゃなかったわ!
『ひゃっはーーーっ!!』
「…!!?」
「姫様!…でぇいや!」
バシィッ!
そして大鎌を振り回し、コッチに襲ってきた魔物を、クリフトが撃退。
『…ふん。思った以上に やりおる。
ならば!』
あの、サントハイムの黒幕?だった神官みたいな蛇顔が、現在残っている魔物を一ヶ所に集めると、
『覇ぁーーーーーーーーーーーっ!!』
掌から魔力を浴びせ、また あの時、城での戦闘時の様に、1匹の巨大な魔物合体させたわ!
『ぐおおえあおあぅ!』
その姿は、牛みたいな頭にドラゴンの様な羽と身体、全身ピンク色の鱗に被われ、三ツ叉の矛を手にした悪魔型?の見るからに強そうなモンスター。
「あ、アークデーモンかよっ!?」
え?知ってるの?フィーグ!?
…な、解説とも受け取れる、ややキレ気味なフィーグの驚き反応からして、かなりヤバい魔物には、間違い無いみたい。
『アカガミィィイっ…!!』
「くっそ!!」
そのフィーグは、禍々しい造型な鎧を着込んだ魔族?と交戦中。
あの鎧の男、この場に現れた時から、フィーグに敵意有る視線をぶつけていたけど、知り合いなのかしら?
…に、しては、フィーグの方は、まるで心当たり無い様な顔をしてるし?
『BAAAAAAAAAAH!!』
「ぐぬ?」「うぉ!」「むぅん?!」
「「「「「うわぁああっ??!」」」」」
巨大悪魔、アークデーモン?とやらが、炎を吐いた!
マーニャ基準で言えば、ベギラマ以上の炎が、その射程圏に居た人達に直撃!
モブな(失言)兵士達は兎も角、クリフトにライアン…更にはバトランドの将軍さんに そして、グレイグさんも、苦戦しているですって!?
「ふははははは!やりおる!!」
斬!
…でっすよねー(笑)。
まぁ、あのグレイグさんが、あの程度の炎に屈する訳筈が無いか。
「「覇ぁあっ!!」」
斬!!x2
そしてライアンとベア将軍の、バトランド最強コンビも追撃。
「ベホマラー!」
「「「「「「「おぉっ!!」」」」」」」
更にはクリフトが、覚えたての広範囲回復呪文で、その場の皆を癒やしていく。
「ぬぅ…頭が2つでは、統制が執れぬ!
此処はグレイグ殿!貴殿が指揮を!!」
「ふむ、バトランド最強の将軍殿の指名ならば、断る訳にも往くまい!
ならば皆の衆よ!先ずは散開して あのデカブツを囲み込めい!
その上で、全方位からの集中打を浴びせるぞ!!」
「「「「「「「「「おおおおぉーーっ!!!!」」」」」」」」」
グレイグさんが正式に先頭に立ち指示を出す事で、アークデーモンと対峙している人達の士気が一気に上がったわ。
ん。分かる解る。
傍から見てても、凄い安心感だもの。
流石はフィーグの お祖父様、恐るべし!!
これで現在の戦況は…
「怯むな!臆せば、其の時点で負けと思えぃ!」
「「「「「うおおおぉっ!!」」」」」
①アークデーモンvsグレイグさん、ベア将軍、ライアン、クリフト、ブライ、その他モブ兵士の皆さん
「メラミ!」
「バギマ!!」
「「「うぉーーーーーーっ!!」」」
『『『『ぎゃあぁーっ??!』』』』
②その他の魔物vsマーニャ、ミネア、その他モブ兵士の皆さん
『アカガミアカガミアカガミィイイッ!』
バキィッ!
「あ゙ーっ、しつこい!!」
③謎の?鎧男vsフィーグ
…そして、
「てぇいやぁっ!」
ガキィッ!
『ほぅ…小僧、貴様が私の相手する…と、言うのか?』
「お前を討てば、後の援軍や、厄介な合体モンスターの出現は終わる筈!」
雑魚モンスターの集団を潜り抜け、漸く この騒ぎの首謀者の前にソロが立つ事で、
④神官カロンvsソロ
…とりあえず こんな感じかしら?
ベア将軍のイメージは、"ハイスクールDxD"のバラキーさんで。
エンドール編は、次回か次々回位で締めます?
締めれたら、良いなぁ…