真に導く者   作:挫梛道

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サブタイトルって考えるの難いよね


存在理由

「…更に、その光達の周りを囲むかの様に廻る、もう1つの光…それが貴方?」

 

はぁ…

まさかとは思ったていたけど、思いっきり物語?に組み込まれてるじゃん、俺。

 

「シスター、その霊視、もう少し視野を広げて見るのは可能かい?

多分、俺を表す光?の更に外側に、もう1つの光が有るんでね?」

「はあ…視てみましょう…」

俺の問い掛けに応え、水晶玉で霊視するシスター。

 

「こ、これは…?

貴方の言う通り、更に外にもう1つの光…

それも、こ、こんなに巨大な…?!」

「ですよねー」

やっぱり有るし(笑)

 

「あああ、貴方は知っていたのですか?

そして、この予見が具体的に何を意味しているのか知っているのですか?

いえ、知っているのですね?

そーですね?そーに決まってます!」

 

何故だかテンパるシスター。

まあ、まさか原作知識とは言えないよね。

てか、テンパるシスター、面白っ!!

 

「それは企業秘密です。(笑)

ただ、近い内に同じ運命の星を持つ人が来ると思うけど、彼女達には俺の光や巨大な光の話は伏せておいてください。

それじゃ、俺は失礼するよ。

御告げは為になったよ。

ありがとう。」

 

 

「………………………………。

企業秘密って何なのですか…?

それに「彼女」達…

この光達が誰なのか、これから何が起きるのか、本当に貴方は全てを知ってる…?」

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

生まれた時から ある程度の前世の記憶を持ってたので、ここがドラクエⅣな世界なのは理解出来た。

なにしろ家族が普段からブランカだのエンドールだのボンモールだの、挙げ句の果てには怪物(モンスター)だの言ってたし(笑)。

 

幼い頃から読み書きの勉強を必死にした。

早く時事通信を読めるレベルになりたかったからね。

 

ある日、サントハイムにてアリーナ姫誕生の記事を読み、今がいつ頃の時代かも判った。

ゲーム時のアリーナが15~18歳と仮定し、あと何年くらいで「時」が来るのも想定出来た。

幼い頃から城の兵士団員の祖父(当時は団長でなかった)や傭兵の父から剣術や槍術を習った。

私的には槍が肌に合う感じだった。

 

常日頃から時事通信を読み、「時」が来るのを確認していた。

 

 

そして「時」は来た。

 

 

バトランド地方の児童連続失踪事件…

これから全てが始まると確信した俺は生まれ育った故郷を旅立った。

 

単なる偶然なら、それで良い。

俺が、記憶を持ったまま、この世界に生まれた意味を確かめる為に…

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「の…乗り遅れた…」

 

キングレオ領のハバリア岬の御告げ所…

そこには未来や運命を霊視出来るシスターがいる筈だから、出向いたみた結果…

俺、導かれし者達の一人にきっちりプラスされてるじゃん!!

まあ、記憶付きでこんな世界に生まれたからか、何となくだけど予感はしてた。

寧ろ何かしら安心した。

これで只のモブだったら、それはそれで何か哀しい物があるぞ?

 

故郷ブランカを旅立った俺は、それを確認したかった為、真っ先にキングレオ領の御告げ所に足を運んだ。

霊視の結果を受け入れ、次の目的地、エンドールを目指してハバリアで定期船に乗ろうとしたのだが見事に乗り遅れる。

 

理由!酒場で少し飲み過ぎた(爆)

 

ついでに言えば次の定期船は暫く来ないときたもんだ。

 

まあ、まだ「最後の定期船」までは、かなり時間があるだろうから大丈夫だろう。

 

そんな訳で…

「よし、モンバーバラに行こう!」

 

 




説明会終わり?
次回から本格的に話が進みます(多分)

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