サブタイにもあるとおり、これは”つばさヒロイン”の後書きであり、同時に完全に蛇足でもあります。
なので本編と違い、
・台本形式
・キャラコメ風
・裏話&楽屋オチ
などやりたい放題の内容が詰まってます(^^
読み飛ばしていただいても【人間強度が下がらなかった話】シリーズをお読みいただくには支障ありませんが、お付き合いいただければ嬉しいです。
BGM”chocolate insomnia”、ON!
羽川:「皆様、【人間強度が下がらなかった話】の第1シリーズ、”
暦 :「ありがとうございました!」
羽川:「本当なら完全に蛇足なんですが、作者がどうしても『Blu-ray & DVD版の
暦 :「メタ発言、楽屋オチ、台本形式とやらたい放題な感じになってしまいますが、それでも良いという皆様にお付き合いいただければと」
羽川:「それでは進行は僭越ながら私、羽川翼と、」
暦 :「阿良々木暦でお届けします!」
***
暦 :「まず羽川、エピソード全話が終わってみてどうだった?」
羽川:「えっと……幸せです♪(照れ)」
暦 :「僕もだ……おっと。ここで惚気だしたら企画自体が終わるな」
羽川:「そうだね。うん。甘々になるのは……後で、ね?」
暦 :「だな。そういえば羽川って、
羽川:「阿良々木君……いじわるだよ」
暦 :「副音声ヒロインから、”この世界”限定だけど『正真正銘の
羽川:「……無自覚のドSなんだから」
暦 :「ん? なんか言った?」
羽川:「いいえ、なぁ~んにも。感想って言われても……阿良々木君の彼女になれて幸せです、とか?」
暦 :「……いや、その、そうまでドストレートに言われると、だな」
羽川:「ほ、ほらぁ! 変な空気になっちゃったじゃない!」
暦 :「そういえば原作と違って、羽川って4月29日からの一連の記憶ってあるんだよな?」
羽川;「うん。ばっちりあるよ? ”心渡”で斬られたわけじゃないし。
暦 :「辛くないか?」
羽川:「全然辛くないって言ったら嘘になるけど、それでも私がやったことだもん。償えない……羽川翼って個人がとても償える罪じゃないからこそ、忍ちゃんはあえて”
暦 :「羽川がそう納得してるなら僕は何にも言わないけど、でもさ……せめて半分は背負わせてくれよ」
羽川:「ありがとう、本当に……阿良々木君に会えてよかった」
***
メインテーマ”chocolate insomnia”のこと
暦 :「さっきから気になってたんだけど、今バックに流れてるのって”chocolate insomnia”だよな?」
羽川:「そうだね」
暦 :「この”つばさヒロイン”って、原作の”猫物語(黒)”に対応する話だから、普通は”perfect slumbers”なんじゃないか? ”chocolate insomnia”って確か(白)のほうじゃなかったっけ?」
羽川:「う~ん……ちょっと長くなるけど、いい?」
暦 :「ああ」
羽川:「えっとね、”perfect slumbers”って日本語に訳すと”完全な
暦 :「なるほど……確かに言われてみればって感じだな」
羽川:「でも、”猫物語(白)”は、私の告白の話でしょ? 結果的に別の世界の私は失恋しちゃうわけだけど……」
暦 :「あ、ああ……(気まずい)」
羽川:「だから、”この世界”の私のエピソードEDは、”chocolate insomnia”こそ合うって作者が思ったみたいなんだよ。私の告白の話っていうのもあるけど、”chocolate insomnia”の意味は”チョコレート不眠症”。それでチョコレート=甘い、不眠症=眠れない夜って解釈で……」
暦 :「あっ、わかった! それって僕と羽川が一晩丸々戦った夜のことか!」
羽川:「正解♪ あと”真っ白な夜は嘘だらけ”とか、”眠り姫は王子様のキスを待ってるだけでは駄目”とか……その、あんまりにもエピソード全体と私を暗示してるでしょ?」
暦 :「了解。つまり、”chocolate insomnia”ってイメージEDであると同時に、”つばさヒロイン”全体のメインテーマでもあるってことか」
羽川:「それに、その……告白の結果が違うから、『猫物語(黒)のメインテーマが”perfect slumbers”ならば、違う結果が出た”つばさヒロイン”は”chocolate insomnia”でも不思議じゃない』って見解もあるみたいだよ?」
暦 :「ふ~ん」
羽川:「あと、他にも意味があるって言うか……なんとなく、この先のシリーズの流れを暗示してるって噂もあるかな?」
刀語要素
暦 :「この【人間強度が下がらなかった話】って、全体を通して
羽川:「うん。私の贋作【絶刀”鉋”】だけじゃなくてエピソード・ヒロインごとに変体刀が設定されてるよ」
暦 :「うわぁ~。つまり変体刀+怪異か……なんかややこしくなりそうだな?」
羽川:「アハハ……でも、女の子によっては著しく強化されたり、あるいは勇ましくなったりしてるみたいだよ?」
暦 :「いや、それもどうよ?」
育の話
羽川:「そういえば、老倉さんが原作とは全然立ち位置が違うんだよね?」
暦 :「ああ。育は小学校から高校入学まで家にいたからな。僕にとっては家族の一員でもあり、同時に気心知れた幼馴染みたいなもんだよ。原作では性格にかなり問題があったみたいで心苦しいけど……”この世界”じゃ、気は強いし変わった所もあるけど、アウトドア大好きの比較的
羽川:「むぅ~」
暦 :「? 羽川、どうしたんだ?」
羽川:「知らない! イ~っだ!」
***
PS. 好きになってよかった
羽川:「阿良々木君……一つ聞いていいかな?」
暦 :「なんでもどうぞ」
羽川:「どうして……その、私を好きになってくれたの、かな?」
暦 :「また、直球だなぁ」
羽川:「うっ、ごめん。答えられないんだったら……」
暦 :「多分、最初はなんだか危なっかしかったから……かな?」
羽川:「えっ?」
暦 :「春休みのとき、羽川の行動を見て『あっ、こいつ普通じゃない』って思った。一緒の時間を過ごすうちに、段々目が離せなくなってた。同じクラスになって気が付いたら目で追ってて、いつの間にか惹かれてた」
羽川:「阿良々木君……」
暦 :「”
羽川:「想い?」
暦 :「ああ。”もう一人の僕”は、”
羽川:「例えば”崇拝”……みたいな?」
暦 :「そうだな……うん。例えば崇拝のような、さ。僕の場合は、確かに羽川は同じく恩人だけどさ、その想いは重要であっても恩返しを何よりも優先するってことはないよ。出会う
羽川:「うん♪ 私もその方が嬉しいし」
暦 :「きっと僕は……」
羽川:「うん」
暦 :「
羽川:「阿良々木君に出会えて、阿良々木君を好きになって……本当によかったよぉ……」
***
最後に……
羽川:「原作と似て非なる、あるいは全く異なる結末を迎えた”この物語”、最後までお付き合いくださり本当にありがとうございました!」
暦 :「本当に長い間お付き合いくださり、ありがとうございました。皆様から頂いたご感想、評価、お気に入り登録などなど本当に執筆の励みになったと作者から託を預かっています」
羽川:「この”黒猫語 つばさヒロイン”はこれで全て終了ですが、【人間強度が下がらなかった話】はまだまだ続きます。エピソード・ヒロインの皆も皆様と出会えることを楽しみにしてるみたいですよ?」
暦 :「そういえば、原作の”つばさキャット”に該当する話って、羽川がまたエピソード・ヒロインなんだろ?」
羽川:「その予定なんだけど……でも、まだ練りきれないプロットを読む限り、ある意味”
羽川:「それでは皆様、」
暦 :「またいつか出会えることを信じて、」
羽川&暦:「「さようなら!!」」
皆様、本当に今までご愛読ありがとうございました!!
”つばさヒロイン”は以上をもって全て終了となります。
最後の最後で遊んでしまいましたが、あの”
雰囲気は出てたでしょうか?
いや、阿良々木君と羽川さんがイチャコラしてただけという噂もありますが(笑
本文でも阿良々木君が伝えてくれましたが、御愛読いただいた皆様のご感想、評価、お気に入り登録などなど応援の数々に励まされ、どうにか”つばさヒロイン”を完結させることが出来ました。
繰り返しになりますが、本当にありがとうございました!
また、誤字報告で作戦の完成度を高める協力をしていただいた皆様にも、この場を借りて厚くお礼申し上げます!
最後の裏話は……実は、章名である”つばさヒロイン”というのを最終話まで入れなかったのは、実は「羽川翼がヒロインになれるその日まで封印しておこう」と思ったからだったりします。
”つばさヒロイン”はこれにて終了ですが、【人間強度が下がらなかった話】シリーズ自体は、エピソード・ヒロインを交代してまだ続きます。
これからもシリーズをご愛読御声援いただければ、本当に嬉しく思います。
それでは、皆様またお会いしましょう!