集団で生活している一刀団の人間は、団長である一刀まで含めて自然に一人になる機会というのは少ない。一般兵たちは五人、あるいは十人で部隊ごとにまとまって生活しているし、幹部クラスでも二人で一つの幕舎を使っている。個室を持っているのは一刀だけだが、人の出入りが激しく寝る時くらいしか一人になることはない。
その寝る時でさえも、外に立哨がいるために厳密には一人ではない。意識しなければ一人になることはできないのだ。それをストレスに思ったことはあるが、この国に来て一年以上になるとこういう生活にも慣れてしまった。
だが、他に誰かいるというのは、女の子を口説くには最悪の環境と言える。どうしても二人きりでなければならない状況などほとんどなかったために、いざ二人きりになろうとすると、途中で邪魔が入ったらという可能性を考えてしまうのだ。
集団からこっそりと離れればそれも大丈夫だろうが、今は非常時である。賊からは大分距離を取っているとは言え、集団から離れればそれだけ安全ではなくなってしまう。一刀もそれなりに剣が使えるが、あくまでそれなりに過ぎない。元々剣道をやっていたため最低限の基礎はできているが、剣道と実戦で使う剣では勝手が大分違ったしそもそも現代っ子である一刀とこの時代の男性では、基礎体力などが大きく違う。
そんな環境でも団の中で真ん中より上になれたのだからなる程、才能があると言えなくもないのだろうが、一刀のすぐ近くにはその才能の塊である梨晏がいるし、シャンもいる。自分の腕を過信するなが、一刀が自分に課した教訓である。
諸葛亮も一応心得はあるようだが、それもないよりはマシという程度のもの。戦力としては全く期待できないとは、先輩である元直のお墨付きである。
集団からあまり離れることはできないということはつまり、時間をかけることができないということだ。諸葛亮に言いたいことは、ずっと考えていた。結局のところ、『それ』は一つしかない。問題はそれをどう言うかである。言葉を尽くすべきというのは解っていても、それが一番難しい。
「どうぞ」
「あ、ありがとうございましゅ!」
ベンチのような倒木の両端に、二人で腰掛ける。一刀が手を伸ばしても、ぎりぎり届かないような距離感だ。歓迎されていない訳ではないようだが、警戒はされている。年頃の少女としては正当な警戒とも言えた。むしろ諸葛亮のような性格で、息のかかるような距離にすとんと座られたら、逆に一刀の方が警戒してしまう。
用意したのは冷たいお茶だから、息を吹きかけて冷ます必要はないのに、一生懸命にお椀に息を吹きかけている様や、空になっていることに気づかないでお椀に口を付け、一人真っ赤になって照れる様は、控え目に言っても
かわいらしいものだった。
見ているだけで幸福になるというのは、こういう様を言うのだろう。できれば二時間でも三時間でもただ眺めていたかったが、残念ながらそこまで時間がないし、年端もいかない少女を何時間もただ眺めていたと後から女性陣に知られれば、何を言われるか解ったものではない。
名残惜しい気持ちを封印し、心を微妙に鬼にして一刀は話を切り出した。
「今回の戦闘について、改めて意見を聞きたい」
一刀の言葉に軍師の顔になった諸葛亮は、顔こそまだ緊張で赤かったが、その震えはぴたりと止まった。この落差が、一刀には楽しい。お人形さんのような少女が真面目な顔で軍事を語る様は、そのギャップもあって一刀の目を惹きつけてやまなかった。デキる女然としている郭嘉や、独特の雰囲気がある程立では出せない落差である。
「犠牲をいとわなければ、我々だけで正面からぶつかっても勝てる相手でした。相手を殲滅し、こちらの損耗を極力抑える。その両方を達成するために知恵を絞りましたが、天が味方してくれたのでしょう。我々に非常に都合の良い結果になろうとしています。周到に策を練り、入念に準備を重ねました。これ以上は、そう望めません」
勝てるだろう、と軍師殿は言っている。あれだけの戦力に、過剰なまでの準備を重ねた。加えて梨晏やシャンなど、一騎当千の猛者もいる。これで勝てなければ確かに嘘だろう。贔屓目など何もなく、ただの事実として諸葛亮はこの戦に勝てると判断した。
後はどれだけ損耗を防げるかの勝負だ。戦である以上、人は死ぬ。今まで人死がゼロであったのは、部隊を指揮する郭嘉たちの優秀さもあったのだろうが、単純に運に恵まれていたことも大きい。遠からず、仲間が死ぬ時は来る。それは今回かもしれないし、それは梨晏やシャンかもしれないし、自分かもしれない。
それは避けては通れない道である。何度も何度も自分に言い聞かせてきたことであるが、仲間が死ぬかもしれないという考えは、その度に一刀を恐怖に縛り付けていた。そんな一刀の手を、諸葛亮がそっと握る。いつの間にか距離は縮まっていた。体温の高い小さな手に、微かに力が籠っている。それは一刀にとって頼もしい温かさであり、力強さだった。一刀の中で、不安が小さくなっていく。
「一刀さんの気持ちは解ります。私も、私の策で人が死ぬことは、とても恐ろしいです。朱里ちゃんと一緒に何度も泣きました。ですが――これがより良い世界を作るために必要な戦いであると信じるからこそ、仲間の命を預かっているのだと感じるからこそ、私達はより早く、より効率的に敵を打ち破る策を考えます」
諸葛亮の手は震えている。希代の軍師であるという自負があり、評判がある。彼女らの振る舞い、そして生み出す策には、彼女らが望む望まないに関わらず、多くの人間の命がかかっているのだ。何かあった時、失敗しましたでは済まない。学校では本当の意味で理解できなかったものを理解した時、一体彼女らはどれほどのプレッシャーを感じたのだろうか。
「この恐怖は消えません。貴方の恐怖も消えないでしょう。ですが、私は一刀さんの恐怖を少しは理解できます。それは幹部の方たちも一緒のはずです。貴方は上に立つ人。それらしい振る舞いを求められることもあるでしょうけれど、そうでない時は、弱いところを見せても良いんじゃないかと、そう思います」
「人の死に心を痛めることは回避できませんが、それを分かち合うことはできます。お辛い時には、誰かを頼るのも選択肢の一つではないでしょうか? 僭越ながら、私もいましゅ――」
滑らかに回っていた諸葛亮の舌は、そこでついに限界を迎えてしまった。大事な場面で噛んだ事実に耐えきれなかった諸葛亮は一刀に背を向けて耳を塞いでしまう。気持ちは解らないでもない。一刀も同じ立場だったら死にたくなるだろうが、自分などはともかく諸葛亮が死んでは世の中にとって大きな損失だ。
こんな自分を、羞恥心を推してまで諸葛亮は励ましてくれた。ならばその気持ちに報いるのが男というものだろう。どこか浮ついていたものがあった一刀の気持ちが、諸葛亮の小さな背中を見て定まった。言うべきことを言うのは、今しかない。
「諸葛亮、まず改めて聞きたいことがある」
一刀の声に、諸葛亮はちらりと視線を上げた。顔は羞恥で耳まで真っ赤になっており、顔も手で覆ったままであるが、とにかく話を聞いてくれるつもりがあるのだ、と解釈した一刀は言葉を続ける。
「数年以内に大きな戦がある、というのが出会った頃からの郭嘉と程立の読みなんだけど、それは君も同じか?」
「はい……私も朱里ちゃんも同じ意見です。早ければ一年以内。おそらく『菫卓討つべし』という内容で檄が飛ぶのではないかと思います」
「……そこまで?」
「はい。群雄割拠の時代とは言いますが、現状の勢力を分析すると菫卓さんの一強です。ここで叩いておかないと、諸侯はいずれ彼女の前に膝を屈することになるでしょう。幸い――野心ある諸侯にとっては幸いということですが、宦官の始末に手間取り政治的な混乱を引き起こした、という事実もありますので、その辺りを突いてくるのではないかと」
「洛陽には行ったことあるけど、そこまで治安が乱れてるってことはなかったぞ?」
「拳を振り上げる理由さえあれば、実際にどうであるかというのは関係ないのでしょう。勝ってさえしまえば、後はどうにでもなりますから」
羞恥心と戦いながらも、諸葛亮は軍師の顔に戻っていた。どうにでもなる、と真顔で言える辺りに自信の高さが伺える。本当に、こんな弱小勢力にいてくれているのが、奇跡のような少女だ。
「諸葛亮が諸侯側の軍師にいたとして、檄を飛ばしたり、檄を飛ばした側に組しようと献策する?」
「早目に国を一つにまとめる、という目標を掲げるのであれば、菫卓さんに付くのは悪い案ではありません。現状の最大勢力ですし、ここで諸侯が一人二人合流すれば、それで残りを押し切れます。実際、そうすることをどの軍師も一度は考えるはずです。ただ」
「宦官を排除した後とは言え、最大勢力ということは既に多くの椅子が埋まっていることを示しています。諸侯を排除する段階で手柄を挙げることはできますが、事実として、既に一番上の椅子に座っている菫卓さんより上に行くことは不可能です。今よりも上に、程度で満足されるのであればそれでも構いませんが、もっと上へ、ということであれば、やはり菫卓さんを排除、という方向に舵を切らざるを得ません」
「戦に参加しない、という選択肢はない?」
「明確に菫卓さんに付くという態度を示さない以上、どういう形であれ戦には巻きこまれるでしょう。兵を出さないのも角が立ちますし、日和見を決め込むことは難しいと思います」
「内心はどうあれ、ある程度力があるなら、排除側の方に付くことになるってことだな?」
「そういうことですね……一刀さんは、大戦に参加されるつもりなんですよね?」
「恥ずかしながら、俺にも野心があるからね。軽蔑する?」
「そんな……一刀さんなら、良い政ができると確信できます」
「諸葛亮にそう言ってもらえると嬉しいな……」
ははは、と軽く笑って、大きく息を吐く。
「その野心について、話をしたい。俺は、機会というのは誰にでもあるべきだと思う。努力次第で誰もがなりたいものになれて、やりたいことをやれて、そして天寿を全うして死ねる。そんな世界を作りたいんだ」
一刀の脳裏に浮かぶのは、現代の国々である。制度一つをとっても、それを実践するようになるまでにどれだけの苦労があったのか、実際に人を使うようになり、政治だの軍事だのに目を向けるようになって解るようになった。
「そのためには精強な軍がいるし、優秀な文官が必要だ。そのために色々な人に教育をしなければならない。戦う人も考える人も、何人いても足りないんだ。俺の夢を実現するためには、やらなければならないことが山ほどある」
事実、一刀の故郷が現代に近い体制になるまで、人類は何千年も歴史を重ねている。正確なところは記憶していないが、ここが所謂『三国志』な世界であるならば、文化的には二千年くらい遅れている勘定になる。どうみても二千年前には思えない所もあるが、政治体制としてはそんなに乖離はしていないはずだ。
そんな状況を、先人たちが二千年もかけて作り上げた環境を目指して作り変えようとしている。目指すべきヴィジョンが明確であったとしても、そこに至るまでには膨大な労力と時間がかかる。
「おそらく、というか間違いなく俺たちが生きている間に、その夢は実現しないだろう。実際にそうなっている所を見れないことのために力を貸してくれと、俺は沢山の人に言っている訳だ」
「でも、俺たちの仕事の先にそういう未来はある。俺がバカだから上手く言葉にできないけど、俺にはそれが誰よりも解ってる。そういう世界のためになら、礎になる価値はあると俺は思うんだ。この国に生きる皆が、次の世のために、次の世代のためにって気持ちを繋いで行ければ、世界はきっともう少しマシになる…………と、思う」
人類が皆善人であるならば、とは誰もが考えることであるが、そう上手く行くものではないというのは一刀自身だけではなく誰もが理解している。誰がどのような体制を作ろうと、それはいつか必ず終わるものだ。これから何かを作ろうという人間の仕事は、その時代ができるだけ長く続くように手配することである。
「そのためには、手柄を挙げて権力を持たないと行けない。そうして最後には――」
諸葛亮の耳に顔を寄せ、そっと囁く。
「天下を取る」
流石に、少女の目が驚きで見開かれる。天下を取る、というのはこの国の頂点に立つこと。それが意味するのはどういう形であれ、現皇帝に取って代わるということである。乱世なのだ。誰にもその機会はあるはずだが、機会があったとしても、その地位に至るまでの道は険しく遠い。
それを、富裕層の出身でもなく特に実績がある訳でもない一刀が目指すのだから、そこにあるのは並大抵の苦労ではない。それでもなお、一刀は『天下を取る』と口にした。冗談めかした雰囲気ではない。その目を見て、少女は一刀が本気であると悟った。
「俺には君の力が必要だ。今回の戦が終わったら、どうだろう、正式に俺たちの仲間になってくれないか?」
「君が何処の誰であろうと、俺は同じことを言ったと思うよ。一緒に働いてみて、これからも君と一緒に働いてみたいと思った。だから」
「
この人なら。そういう予感と同時に、期待もあった。いつか呼ばれると思っていたその名前に、
「何故、と聞いてもよろしいでしょうか? それともいつから、の方が?」
てっきりしらばっくれると思っていた諸葛亮改め鳳統は、あっさりと白旗を上げた。少なくとも、一刀にはそのように見えた。他人の名前を名乗るのが気持ちの良いことであるはずがない。鳳統のような性格であるならば猶更だ。鳳統の言葉を受けた一刀は、まず苦笑を浮かべた。これから行う返答が、きっと鳳統の期待に沿うものではないことが解っていたからだ。
「どっちの答えも最初からかな。確信を持ったのは今諸葛亮――じゃないな、鳳統の顔を見てからだけど」
「そ、そんなに不自然だったんでしょうか……」
「自然ではなかったよ。違和感は色々あった。君ら二人と元直はお互いに真名で呼び合う時は普通なのに、名前で呼ばれる時にはちょっと反応が遅い時があるとか、普通にしてるだけなのにどこか据わりが悪そうにしてるところとか。最初は居心地が悪いのかなと思って色々気にしちゃったんだけど、どうしてか考えた時に、君たち二人を最初に見た時のことを思い出したんだ」
良い? と鳳統に断りを入れてから、一刀はそっと彼女の帽子を持ち上げる。一刀の世界では良いところのお嬢様が身に着けていそうな、上品な装いのベレー帽である。淡い紫色の髪をした鳳統にも、決して似合っていない訳ではないのだが、予めもう一つ別の選択肢があるとなれば見方も変わってくる。
「鳳統はやっぱり、あっちの帽子の方が似合うよ。君の髪の色によく合ってると思う」
「ありがとうございます」
くるりと帽子を回転させて、鳳統の頭に戻す。もう一つの帽子――本物の諸葛亮が今被っている魔女のような帽子を鳳統が被っているところを想像してみた。やはり、そちらの方が据わりが良いように思う。
「帽子を入れ替えてたのは、入れ替わってることを自分たちで忘れないようにするためかな?」
「そうです。最初、学院を出て灯里先輩と旅を始めた頃は、上手くいかなくって。それで灯里先輩に相談したら、わかりやすく帽子を入れ替えてみたらどう? って言っていただいて……」
鳳統の言葉に、一刀は苦笑を浮かべた。あの男装美少女は、最初からこの話に一枚噛んでいたということでもある。悪戯が好きそうな彼女の考えそうなことではあるが、相手の感性を見る上では悪い手段ではないのだろう。元直は一刀と知らない仲間ではないが、鳳統と諸葛亮は会うのは初めてだ。世話になった先輩が推してくるとは言え、手放しで飛びつくには不安も不満もあるだろう。推すのであれば、何か具体的にアピールポイントが必要だったのだ。
それは実際、一緒に仕事をしてみれば解ることではあったが、そこで解るのは組織としての強さであって、一刀個人の強さとはまた異なるものだ。話してみて接して見て解ることもあるだろうが、明確に『彼はこういうことができて、こういうことを理解できる』ということが示されることは、これから仕官する先を探している人間にとっては大きな判断材料となる。それが水鏡女学院出身の才媛がしかけた問いであるのならば、尚更だ。
実際、他人の力を借りずに結果的にとは言えその問いを見破ったのだ。これが仕官のための審査だとしたら合格点がほしいところではあるが、心情的に一刀としての問題は他の所にある。
きっと、幹部以上の面々で、確信を持てていなかったのは自分だけだろう。軍師二人は論理的に、武将の二人は勘やなんとなくで真実に行き着いているように思う。お兄ちゃん、今更気づいたの? とシャンに言われたら地味に傷ついてしまうし、何より、入れ替わっていたという事実をどう他の面々に紹介したものかと一刀は早くも頭を悩ませていた。
そんなうんうん悩む一刀を見て、鳳統は別のことを気にしていた。この件に関して思っていたよりも一刀の反応が薄いのである。多少なりとも怒られると思っていた鳳統は、その危惧を解消するために恐る恐るといった様子で一刀に問うた。
「その……怒らないんですか?」
「かわいいことするなぁ、とは思ったけど、それだけだよ。怒る理由はないし、団の中にも君らを責める人間はいないと思う。物凄く驚かれるだろうけど」
えー!? と驚いて、おそらくそれだけだ。『どこの誰』というのは勿論重要なことではあるが、人格というのは本人に付随するもので、名前について回るものではない。例え名乗る名前が違ったとしても、それは鳳統や諸葛亮の本質的な評価には繋がらない。団の連中は良くも悪くも深く物事を考えないので、一度驚いてしまったらそこで終わりである。この世界の文化上、真名を偽ったとなれば大問題だが、鳳統たちがやったのはそうではない。子供のやった悪戯程度で、彼らは済ませることだろう。何しろ、彼らには何も実害はないのだから。
「何故そうしたのかとも、お聞きにならないんですか?」
「答え合わせ的な意味では聞きたいね。でも、それは鳳統一人で話しちゃまずいことだろう。諸葛亮と一緒にやりだしたことなんだし、落ち着いたらってことで構わないよ」
「ご配慮、ありがとうございます」
ぺこりと頭を下げる鳳統に、一刀は大きく息を漏らした。紆余曲折はあったが言いたいことはとりあえず言うことができた。百点満点とは言わないが、それなりに満足の行く結果である。
「こんなところかな。茶飲み話にしては少し真面目過ぎたかもしれないけど、今言ったことも含めて、将来のことを考えてくれると嬉しいかな。勿論、俺は鳳統の意思を尊重する。違う道を歩くということになっても、間違ったって責めたりはしない。ただ、俺は鳳統と一緒に働きたいし、一緒に働けるなら凄く嬉しい。そのことは覚えてもらえると助かるかな」
「ご、ご安心ください。記憶力には聊かの自信がありますので……」
「それは良かった」
言いたいことを言った一刀は、それで肩の荷が降りた。気分が軽くなった所で、遠くに自分を呼ぶ声が聞こえる。梨晏の声だ。おそらく、幹部の誰かが自分を探しているのだろう。となれば、鳳統も探しているに違いない。
「それじゃあ、行こうか諸葛亮」
「はい。お供いたします」
次回戦闘、その次がまとめ。二つの軍団編は後二話の予定です。
他のも含めて投稿の感覚が開くようになってしまいました。なるべく時間を取るようにしていますが、気長にお待ちいただけたら幸いです。