不憫な死神の記録帳   作:不憫な死神

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A.D.????忘却死屍-????-

「えぇっとつまり、人類はなんか凄い粘菌と技術でドールを作れた...?」

「実際にはドールだけじゃなく様々なモノに使える、植物や虫、果てには機械自体にな」

「それを作った人がネクロマンサーと呼ばれる...?」

「いや、ネクロマンシー技術を持った奴がネクロマンサーと呼ばれる。」

 

そしてドールはネクロマンサーの最高傑作でありオモチャと彼がそう言い、少女の姿にされなくて良かったと彼は失笑をしながらそうつけ加えた。

そして人類は最終的に2%を残して絶滅。

それが2155年、南北アメリカ大陸間で起こったとされる130発の核弾頭の炸裂。

それから、ネクロマンサー達による地上の支配権争奪戦があったらしいが200年代になると消えていたらしい。

 

「それってどうやって貴方は...」

「ここに来る前の建物にあった。発狂して、そこにあった全てのものを破壊して...最後にはその場にいたドールに助けられたよ」

「...」

「全く...話し相手がいるといないとじゃこうも違うか...あのバカと喧嘩別れなんざするんじゃなかった」

 

そう彼_カクは槍のように鋭い骨の尻尾を垂らせながら言う。

彼の言う情報は半信半疑だ。

だが現状どうしようもない上に、彼が嘘を言う必要を感じない。

 

__!_!

 

ん?何か聞こえたような?

 

「...やべ、見つかったか」

「え?見つかった?」

「さっき言ったレギオン、其奴らがこっちに来てる」

 

レギオン_ネクロマンサーの雑兵として作られたアンデッド。彼曰く本能程度にしか自我を持ち合わせていないらしい。

 

_!_!

 

ザッザッっと言う規則正しく隊列をなして走ってくる足音が聞こえる。

何かの声も聞こえる。

 

「地下には逃げられないの!?」

「騒ぐな、地下に行こうにもこの部屋を出なきゃ行けない。今部屋を出て逃げようにも奴らに見つかって銃撃される。お前が言うまじゅつ?っと言うものを使っても効果があるかどうかわからん。」

 

魔術が効くのかは分からない。

それ以前に魔術礼装の魔術刻印がちゃんと動くかもまだ確認していないのだ。

 

「うぅ...じゃあどうするの?」

「戦うしかねえだろ、レギオンを解体して地下に行く。これしかねえよ」

「ウゥ...でもやるしかないんだよね...」

「あぁ...お前の話しを聞く限り、お前は指揮っていうのが出来るらしいな」

「え、うん」

「んじゃよろしく。俺はあらゆる障害を破壊することしか出来ない。本当に戦闘用だ。戦闘時は何かを考える前に破壊する。斬る。撃つ。だから何も考えずに俺はお前の指示に従う。」

 

彼はニヒルに笑いながらそういう。

灼け爛れている顔だが彼に似合っている。

 

「でも、さっきの話しが嘘って思わないの?」

「この状況で嘘を言う必要性があるか?もう人類だった頃なんてなにをしていたかなんざ覚えてないが、今嘘を言う必要性はないだろ。さーゔぁんとっと言うのもまじゅつって言うのも信じ難いがお前と言う人類がここにいるのは確かだ。お前がネクロマンサーじゃない限り嘘はないだろ」

「私がそのネクロマンサーっていう可能性も...」

「無いだろ」

 

何故彼はそう言い切れるのだろうか?

そう思いつつもドアが蹴飛ばされる。

そこにいたのは特殊部隊員みたいな格好をした人。

ガスマスク、ヘルメット、防弾チョッキ、手に持っている銃。

だが異様なのは足。

片足がスコップだ。

 

「んじゃま頼んだぞマスター(ヨーコ)

「うんわかった!」

 

 

英霊(サーヴァント)も頼れる後輩も、カルデアの支援もない。

あの時(監獄塔)と似た状況だが、ここにいるのは英霊(サーヴァント)でも何でもない。ただ一人の男の子だ。

だが、その男の子から、英霊(サーヴァント)と似たような感じがする。

...それは彼が人間じゃないからだろうか?

だがそれがなんだ?私はこれまで何人、何十人の英雄達に会った。

英霊達を信じ人類を滅ぼすことができるヤバイ奴ら(人類悪)も相手にして生き残ったことがある。

なら、生きてカルデアに帰る。

...にしても私はどうやってこっちに来たんだろうか?

 

 

 

「そいつに攻撃して!」

「ヒャッハハハハハアァァ!!」

 

凄くテンションが高い。

それに彼が使ってる技術が余りにも強力なのもあってどうやってるの?っと聞きたくなる。

斬って、撃って、貫いて。

それを何回も行い彼は(レギオン)を蹂躙している。

 

「×○△♨︎!」

「撃ってくるよ!」

させるかァ!(ワイヤーリール)

 

彼のコートの袖からワイヤーが飛来し敵に刺さった。

そして敵をもう一体の後ろに投げ飛ばした。

うわぁ...

 

「ハッハアァァ!!」

 

もう一体の敵に突貫し腕を根本から斬って(解体して)行く。

続けて骨槍のしっぽで顔を貫き機能を停止させた。

 

「次で終わりだよ!油断しないで!」

誰がするかァ!(業怒)

 

投げ飛ばされていた敵は最後の抵抗か乱射をしてくる。

弾は彼が私を庇うように立っているからか当たらない。

...前言撤回、今かすりました。

 

「ハラワタくれてやる、だからお前は寝ろ(解体されろ)

 

腕を、頭を、足を、胴を、何も残さないように斬り刻む。

 

「さて、サッサと地下に行くか」

「あ、うん...」

 

彼の顔は先ほどまでと違い後悔した顔をしている。

戦闘になるとハイテンションになり、終わったら(解体)したことを悔やんでいる。彼は自分のことをイレギュラー(ホリック)と言っているが本当は、ただの男の子なのかもしれない。

 

「なんだ?人の顔を見て、変な顔してるのか?」

「え?いや...してないけど」

 

どうやら本人は気づいてないようだ。

多分、無意識なのかな?

 

「んじゃ行くぞ」

「あ、うん...って待って地下って私を見つけたとこなんだよね?」

 

彼にそう聞く。

今は屋内な上に窓から見える景色(暗い黄色い雲)から薄暗いが光が入っている。

 

「あ?そうだが」

「暗かったから光になるものを持って行きたいんだけど...」

「そういや人間って光がないと何も見えないんだったな...」

 

ドールって暗いところも普通に見えるのか...

 

 

 

 

敵の体を探ったらライトが出た。それもバッテリーが満タンの。

カクは複雑な顔をしながらもライトを取ってくれた。

さぁ、地下に行こう!




☆4
クラス:バーサーカー
真名:汎戦闘型複合ドール5番(第三再臨でカクに変更)
属性:混沌・悪
カード構成:BBAAC
宝具カード:B
MAXHP7000 MAXATK11500 (フォウ不使用)

クラススキル

狂化A
単独行動E
死に続けEX(最終再臨で解放)

保有スキル

ワイヤーリール(6/5/4)
敵一体にスタンか味方一体に回避付与。(1ターン)

業怒(7/6/5)
バスターアップ&攻撃力大アップ&防御貫通付与(3ターン)&NP増加【デメリット】防御力ダウン&精神異常耐性ダウン

災禍(7/6/5)
自身に全体攻撃状態を付与(ダメージはスキルLVに応じて上がる)(1ターン)

筋力B+
耐久:C
敏捷:C+
魔力:E-
幸運:D
宝具:E-

宝具:死神
敵単体に超強力な攻撃(スキル災禍使用時全体攻撃に変更)+ニルが場にいる時攻撃力アップ(オーバーチャージで効果アップ)(3ターン)+レオンが場にいる時、戦闘続行&自動回復状態付与(オーバーチャージで効果アップ)(3ターン)+エリカが場にいる時宝具威力アップ+即死付与+即死成功率アップ(オーバーチャージで効果アップ)(1ターン)

キャラクター詳細

未来と思われる世界に存在する動く屍(兵器)
本来召喚できないサーヴァント。

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