不憫な死神の記録帳   作:不憫な死神

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村正おじいちゃんみたいな声→新宿のアサシンみたいな声に変更。
流石に戦闘シーンのセリフ考えるとちょっとネ


A.D.????忘却死屍-????-

「ん....うぅん...」

 

目を覚ます。

 

「...夢?」

 

先ほどのは夢だったのだろうか?

だが、夢にしては鮮明だ。

...そしてこれも夢だろうか?

目に広がるのはシミがついた赤い天井。

わー、私、まだ夢を見ているみたい。

 

「じゃあ、おやすみ」

「何がおやすみだアホ、起きろ」

 

ガバッと跳ね上がる。

そこにいたのは

 

「...え」

 

左顔が焼けただれ左目にあたる部分から覗く眼窩。

二本の短い触覚(のようなアホ毛)がある赤い髪。

骨のような羽根。

そして極め付けに骨のような尻尾。

 

Qこれは何ですか?

A死体です。

 

「...?なんだよ?」

「....え」

「え?」

「エミヤアアアアアアアアアアアアア!!助けてええええええ!!ゾンビ!ゾンビがいるうううううう!!」

 

叫んだ。

助けを叫んだ。

エミヤの次にラーマ、クー・フーリン、スカサハ師匠、頼光さんっと色々な英霊(サーヴァント)の名を叫んで助けを呼ぶ。

だが、一向に助けが来ない。

 

「...」

「清姫エェ!アルトリアァ!モードレッドォ!!何なら黒ひげでもいいから助けてぇ!!以蔵さあああああん!!」

「...」

 

うぅ、私はここで終わるのか...この新宿のアサシンみたいな声してるゾンビに私は喰われるのか...

あぁ...短い人生だった。

じゃっない!!

あ、ていうか令呪があるじゃん!

これで呼べば...!

 

「ってない!?令呪がない!?」

「...」

 

アイエエエエエエ!?令呪!?令呪ガナイナンデ!?

ギギギっという音を立てながらゾンビを見る。

凄く、冷めた目をしている。

まるで養豚場の豚を見るような目を。

 

「...あ、あの」

「...なんだ」

「た、食べないでくださいね?て、テヘッ」

 

 

 

 

 

 

この後めちゃくちゃ斬られそうになった。

 

 

 

 

 

 

「う、うぅ...な、何が起こってるのもぉ...」

「それは俺のセリフだ」

 

このゾンビは優しかった。

噛みつかれそうになったけど謝罪したら腰に付けてる鞘に刀を戻して落ち着ける時間をくれた。

 

「えぇっと...それでー...ここはどこですか?」

「変な地下施設の上に立っていた屋敷の一室」

 

屋敷?

え?屋敷?

 

「カルデアじゃないの?」

「何だその...か、かるであ?っていうのは?」

「...えぇっと貴方って英霊(サーヴァント)?」

「あ?サヴァント?あんな奴らと一緒にするんじゃねえ」

 

え?じゃあもしかして神霊?でも神霊って召喚できないはず...いやスペックを落とせば行けるんだっけ?

 

「じゃあ貴方は...?」

「...」

「え、えぇっと...」

 

ど、どうしよう

 

「...汎用戦闘型複合ドール5番名称カクだ」

「え?」

「汎用戦闘型複合ドール5番名称カクだ」

「...え?」

 

は、はん....なに?

ドール?え、なにそれ

 

「...次はお前だ」

「え、あ、藤宮曜子...です」

「...だけか?」

「あっはい」

「ネクロマンサーじゃねえのか?」

「え?ネクロマンサー?」

「...知らないならいい」

 

そう言って突然俯き始めた。

だが待ってほしい。こちらもよくわかっていないのだ。

ドール?ネクロマンサー?何だそれは?

英霊(サーヴァント)は通じたがそれ以外がわからない。

それに何だ?ここは?

私はいつレイシフトをしたのだろうか?

そして今は何年だ?

 

「あの...」

「...だとしたら」

「あの!」

「!...なんだ」

「...今は何年ですか?」

「知らん」

「え?」

「知らんっと言った。」

「え、えっと2017年?」

「は?」

 

何を言っているのだろうか私は?

だが、考えて見てほしい。

目の前の摩訶不思議なゾンビ。

そして部屋を見回して見つかるテレビやパソコンを見る限り此処は近代ということが分かる。

カレンダーは見つからなかったけど

 

「2017年...?」

「え、うん」

「過去の人間ということか...?」

「...へ?」

 

 

「2155年、世界に核の冬が到来した筈だぞ?...何故それ以前の人間が?」

「...え?」


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