この素晴らしい世界に魔法を!   作:フレイム

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パーティ加入編

最近次回予告詐欺が多いゾ()

誤字脱字お気を付けください。


この魔法使いに少女との友情を!

「あれ、まだ皆来てないか…」

初クエストの翌日の朝、カズマ達と合流するため、待ち合わせの時間より十分ほど早く着いた俺はギルドのテーブルで待機していた。

「そういえば、カズマ達は同じ馬小屋で暮らしてるとか言ってたな」

予定の時間の五分ほど前にカズマ、アクア、めぐみんがギルドに入り、俺の座っていたテーブルに座り、話が始まる。

「さて…じゃあとりあえず聞くけど、ユウキは俺達のパーティに入ってくれるのか?」

カズマは、首をかしげながら、俺に問いかける。

「ちょ、ちょっと待ってください!」

急に大声を出しためぐみんに、俺達三人の視線が集まる。

「な、何故一つのパーティに二人もアークウィザードがいるんですか!魔法火力持ちは私じゃ務まらないっていうんですか!」

薄々感づいていたが、やはり俺が爆裂魔法が使えるという事に焦りを感じていたのだろうか、俺の加入はめぐみんにとって活躍の場が失われるということになる。

それを聞いていたアクアは、

「あなた達の種族って、確か皆アークウィザードで、その中でパーティを組むこともあるって聞いた事があるわよ?それなのに、何でユウキの加入に反対するのよ。」

アクアに痛い所を突かれためぐみんは、悔しそうに顔をしかめる。

「さっき、めぐみんは火力持ちが奪われるとかなんとか言っていたが、それは違うと思うぞ?」

俺の言葉に、皆の視線が集中する。

「流石に、俺にはめぐみんほどの火力は出せない、一撃の火力は俺の数倍だと思うしな…俺は上級魔法を極めたいし、ここは二人でのパーティ構成でも悪くはないと思うのだが…」

俺の言葉に、アクアとカズマは頷く。

めぐみんも、なんとか俺の言葉に納得してくれた様だ、よかったよかった。

次に、カズマはめぐみんに切られた話の続きをする。

「ええと…勝手に話が進んでしまったが、ユウキは加入してくれるって事でいいんだな?」

「あぁ、一人で冒険者やってたらすぐ死んでしまいそうだしな…」

「ちょっと、何で私の方見ながら言うの。正直に言わないとバチ当てるわよ!」

アクアは俺に飛びついて来て、首を絞めようとする。

めぐみんといい、ここの女性陣は首を絞めることが趣味なのか…?

「よし!じゃあ決まりだな!新パーティの結成だ!」

おー!おー!おー!おー…

めぐみんだけは大きく返事をしてくれなかった。(´・ω・`)

 

今日は雑魚モンスターの依頼がなかったので、全員自由行動となった。

 

俺は昨日の報酬分を足し、財布の中身を確認していると、いつの間にかカズマとアクアは出掛けており、めぐみんと二人っきりになっていた。

今財布の中身報酬分を足して五万エリスほどか…よし。

「なあめぐみん、折角だし今日は俺と買い物でも行かないか?」

めぐみんは少し驚いた顔をして、こう返す。

「ユウキはカズマと違って意外と積極的なんですね…いいでしょう、行きますか。」

めぐみんは俺に微笑みかけ、そう言ってくれた。

何気にデートに誘うをことに成功し、俺はちょっと嬉しかった。…いや、俺はめぐみんと変な具合に仲が悪くなっても困るから誘っただけであって、決してロリコンではない、決して。(強要)

「そういえばユウキ、以前から気になっていた魔道具店があるのですが、よければそこに行きませんか?一人じゃどうも入りにくくて…」

魔道具店…?ゲームでお馴染みの所持するだけで魔力が上がるアイテムでも売っているのだろうか。

「よし、折角だしそこへ行こうか、俺も興味あるし。」

めぐみんに案内され、魔道具店に付いて行く。

って、ギルドの近くにある物だと思ったが、普通に街の端っこで結構遠いじゃないか…

「着きましたよ…ってどうしたんですかこのぐらいで、息切れてますよ…」

めぐみんに案内され着いた魔道具店は、中世の外見でレンガ造り、これなら普通の住宅地にある家と外見はそう変わらない。

俺は恐る恐る魔道具店のドアを開けると…

「で、デカ…」

店内には、それはそれは出るとこが出てる、俺好みのお姉さんがいた。

店主は茶髪で、魔法使いらしい服を纏っており、しかも俺より身長が高い、大人のお姉さんの様な雰囲気を醸し出している。

「い、いらっしゃいませ…ウ、ウィズ魔道具店へよ、ようこそ!わ、私は店主のウィズと申します。」

よし。明日からここに通おう、そうしよう。

俺はてっきり悪魔とかと契約を結んでいる変な男性の店主かと思っていたが、正反対のかなり当たりの店のようだ。

ウィズの店には、壁には杖、棚にはポーションらしき物が並べられており、いかにも魔道具店の雰囲気が流れていた。

めぐみんは、その棚に並べられているポーションを食い入るように見ている。まさか買う気かって…!?

俺の見間違いか…?

小さな瓶に詰められた赤いそれは、7万エリスの値札が貼られている。

めぐみんが興味津々で見ていたそれも…一、十、百、千、万、十万…14万エリス…!

「あ、あのー…これはどんなポーションなんですか?」

「それは、一時的に魔法の威力を上げる効果を持つ物ですね、使い捨てですが、普段の数倍の魔力が引き出せる物なのでオススメですよ!デメリットとしては、効果が強すぎて自分にもダメージが入っちゃうって事ぐらいですし…」

ウィズはニコニコしながらそう答える。

仮に自分にもダメージが来ない物であったとしても、駆け出し冒険者の街として有名なこの街の冒険者が、使い捨てで14万のポーションなんか買わないだろう。

「お、おいめぐみん、ここは明らかに場違いだ、変なツボとかを売られる前に早く帰ろうぜ…」

俺はヒソヒソとめぐみんの耳元で囁く。

「え?どうしてですかユウキ、これらはどれも上質な物ばかりで…」

めぐみんにもポーションの値札が見えたらしく、話している途中に絶句する。

「そ、その方がよさそうですね…そうと決まれば早く逃げましょう…!」

めぐみんも俺の耳元でそう囁き、俺は一芝居を打つ。

「しまった!今日は昨日飲みすぎたせいで全然持ち合わせがないんだった…今日の所は仕方ないけど帰ろうか…」

俺はウィズにも聞こえる声でそう言い、逃げるようにその場を去った。

「ふー…つ、次はどこに行こうか…?」

毎回毎回、少し歩いたり走ったりするだけでスタミナ切れが来てしまう俺が情けない。

なんとか街の中央辺りまで戻り、俺達はまた街を散策する。

「そうですね…そろそろお腹も空いてきましたし、一旦ご飯にしませんか?」

めぐみんは、俺達の歩いている先にある食堂を指し、そう問いかける。

そういえば、俺も朝にカズマ達との待ち合わせに遅れないように、朝は軽く済ませてきたのでペコペコだ。

「おし…俺も腹減ってるしそうしようか、今日は俺の奢りでいいから好きなだけ食べていいぞ。」

それを聞いためぐみんは、目をキラキラさせて食堂に異常な早さで駆け出した。

「おいおい…いくら俺より年下でも小学生かアイツは…」

俺はそう呟いて、めぐみんが向かった食堂に駆け出した。

 

 

 

 




次回にはダクネス出します…(震え)

誤字脱字修正していきます。

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