許嫁拾いました   作:彰吏

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投稿が遅れて申し訳ありませんでした。
久しぶりに書いたのでいつもより酷いかも知れませんが許してください。

今回は圭萌ちゃんsideで書いてみました。



第7話

 

 

圭萌side

 

 

 

 

「どこから回るんだ?」

 

「じゃあ野菜売り場からで」

 

「了解した」

 

 

 そう言って自分から買い物カゴを持ってくれるハチ君。ほんとにちょっとした事に、気付いてくれる優しさは変わってないな。私はこういうところにも惹かれたんだよね。

ハチ君からの告白は驚いたけど少し不安があるんだよね。その事については帰ってからゆっくり聞くとして、今はどんな料理を作ってあげたら喜ぶのか考えなくちゃ。朝見た冷蔵庫の中だと何も無かったから材料はすべて買わなくちゃダメだよね。

 

 

「ねぇハチ君」

 

「なんだ?」

 

「ハチ君は何か食べれないものや好きな食べ物とかないかな?」

 

「トマトは苦手だな。今、食べたいものはそうだな……ハンバーグかな」

 

 

 トマト苦手なんだ。良かった聞いてみて。聞けなかったら普通にサラダに出してたところだよ。それならメインはハンバーグにしてトマト無しのサラダとポタージュにしようかな。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

「そういえば今日どうするんだ?」

 

 

 私が豆腐が安いことに気付いて、今日は豆腐ハンバーグかなと思ってたら、隣でカゴを持ってくれているハチ君が突然そんな事を聞いてきた。それにしても横顔もかっこいいな。小学校の頃は可愛いって感じだったけど今だとかっこいいだよね。それにしても何のことだろ?

 

 

「どうゆうこと?」

 

「いや、だから今日も泊まっていくのかそれとも夕飯だけ作って帰るのかってことだよ」

 

 

 ちょっとハチ君なに言ってるの。周りの人が驚いた顔で見てくるじゃない。やばい、顔赤くなってないかな。ハチ君も気づいたのか顔が赤いし。

 それにしてもハチ君これからの事っていうかまだ全部聞いてないみたいだね。説明したいけど流石にここではマズイよね。

 

 

「ハチ君その話は後でね。それと恥ずかしいからもう少し声のトーン落としてよ」

 

「/////すまん」

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 その後も周囲の、特に老夫婦などから温かい目で見られながらもなんとか買い物を済ませて、今はハチ君の部屋に向かう途中である。

 買ったものはなにも言わずにハチ君が全部持ってくれた。気配りできるのはいいけど、他の女の子にもやってないかだけが不安だな。いや、やってあげるのはいいけどそれでさらに惚れられたりとかしてないよね。ハチ君は私のことがす、好きだって言ってくれたけど、周りの女の子がハチ君のことが好きってことがあるかもしれないしね。

 早く結婚しなくちゃ。

 

 

「もうすぐ着くからな」

 

「わかってるよ、昨日も来たからね。今って何時かな?」

 

「ん?ああ、えっと6時前だな。なんか予定でもあるのか?」

 

「予定っていうか、届くっていうか」

 

「届くってなにがだよ?」

 

「それは届いてからのお楽しみです」

 

 

 どんなに聞いても答えませんよって顔したら渋々諦めてくれた。驚くだろうなハチ君、どうやらハチ君のお父さんから何も聞いてないようだしね。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

「今、ドア開けるから待ってろ」

 

「ちょっと待って。ドア開けたら私が先に入って少しだけハチ君は待っててもらってもいいかな?」

 

「いいけど、なんでたよ?」

 

「ちょっとやりたい事があって」

 

 

 ハチ君にはわからないかな?会ってみてから再度思ったけどハチ君って好意関係のことに鈍いんだよね。私からしたら良いのか悪いのか判断しずらいんだけど。

 

 

「いいよー」

 

「なんだよ、ほんとに」

 

「おかえりなさい、あなた」

 

「/////えっと」

 

 

 ヤッター、ハチ君の赤面いただきました。え?私も顔が赤いって。やだなー、そんなわけないじゃないですか。だけど私からやり返せたのは嬉しいな。

 

 

「なにニヤついてんだよ。そんな所に突っ立ってないで中は入れよ」

 

「イヤー、さっきは私がやられたからね。やり返せたようで何よりだね」

 

「はあ、そういうことね」

 

 

 私はハチ君の最後の言葉を余り聞かずに立ち上がって、先に行こうとしてしまった。だけど前を向く時にハチ君の悪い顔が一瞬見えたような気がしたが、気のせいだと思ってしまった。この時に私はハチ君にやり返せて嬉しくて舞い上がってしまっていたのだろう。でなければ、気付いていたはずだから。(言い訳)

 突然後ろから手を引っ張られた。倒れる、と思い身構えたが予想した衝撃がこなかった。私の手を引っ張った張本人が支えてくれたからなんだけど。

 ちょっと待って顔近くない。鼻筋とか当たっちゃってんじゃん。支えてくれたのは嬉しいけどいくら何でも近くない。なんでハチ君はそんなにすまし顔なのよ。

 私は首の上から全部が赤く染まるのが自分でもわかってしまった。しょうがないじゃん、突然のことだったしかっこいい顔がすぐ近くにあるしで混乱がすごいよ。

 

 

「ごめん、強く引っ張りすぎた。だけどちゃんと言わなくちゃと思ってな。ただいま、圭萌」

 

 

 かっこいい笑顔でなんてこと言うのかな、私の許嫁は。

 

 

 

 

 

 




全く進みませんね、ほんとにすいません。
次回はまた説明回になると思います。


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