許嫁拾いました   作:彰吏

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少し遅れました。
すべてはパワプロ2016とFGOのイベントのせいです。


注意 八幡が誰だよ状態ですがお許しください。


第6話

「ちょっと早く着きすぎたな」

 

 

 現在時刻14時30分と圭萌と約束した時間よりも30分も早く来てしまった。遅れるよりはいいかと思い、気持ち早めに家を出たけど思ってたよりも早く着いてしまったようだ。これも早く圭萌に会いたいと思ってるからこそなのかと、思いたくないのが正直な今の気持ちである。

 圭萌は15時頃には講座が終わるとか言ってたから、あと30分以上待たなきゃいけないのか。

 

 

「てか、ここでいいんだよな。あいつ講座の終了時間と目的地だけは言ってたけど、待ち合わせ場所自体は言わなかったし。一応駅とららぽーとを繋ぐ通路で待機してるけどちゃんと会えるのかね」

 

 

 そもそも俺は圭萌が通っている大学を知らないからここで待ってても来ない可能性があるのか。

 

 

「あれ?ハチ君早いじゃん。待ち合わせ場所伝え損ねてごめんね。だけど会えたからいいよね。それとあいつじゃなくて名前で呼んでよね」

 

「ついてそうそうよくしゃべるな圭萌は……で、なぜ雪ノ下が?」

 

 

 後ろから圭萌の声がして振り返ると昨日とは違い可愛らしいスカートと(昨日はパンツだった。じゃないとおんぶとかできません)半袖のカットソー(昨日はトレンチコートを羽織ってた)という春っぽい服装の圭萌と何故か隣によく知ってる女性、てか雪ノ下雪乃その人であるが、何してるんですかね?

 

 

「あら、ごきげんよう比企谷くん。それで今井さん、貴方が待ち合わせしている人ってこの虫ケラのこと?」

 

「おい、雪ノ下会ってそうそう虫ケラとはご挨拶だな。そんな事ばっか言ってると友達が由比ヶ浜しかいなくなるぞ」

 

「ちょっと勝手にしゃべらないで下さる。今、私は今井さんと話しているのよ。あなたはそこで「ちょっと待った!!」何よ、今井さん大きな声出して」

 

「私が待ち合わせしてたのは確かに彼のことだけど、そんな事より雪ノ下さん、それとハチ君あなた達はどんな関係なのかな?すごく楽しそうに話しているけど」

 

 

 なんか圭萌のやつがすごく怒ってるのか?よくわからんがともかく声がでかい、ここ人通り多いからもう少し声のトーン下げろよ。

 

 

「なに言っているの今井さん。流石の私でも怒ることがあるのよ。なぜ、私がこんな捻くれた人を好きにならなければいけないのかしら。天変地異がおころうとも、人類が滅亡して2人だけになったとしてもそれだけはないわ」

 

 

 こいつ断言しやがったな。昔のことは忘れろってことか。

 

 

「そうだぞ、圭萌。俺と雪ノ下はただの友達だ。それ以上でもそれ以下でもない」

 

「えっちょっと待ってハチ君、なんで私のこと名前で」

 

「なんでってさっき自分で言っただろ、名前で呼べって」

 

「えっ…でも昨日までは苗字だったのに……」

 

 

 顔を真っ赤にさせてブツブツ言ってるけどなに言ってるか聞こえない。けど、もう俺は吹っ切れてるから恥ずかしくないんだよ。

 

 

「比企谷くんと今井さんの関係はこの感じだと恋人関係って事かしら。おめでとう比企谷くん」

 

「そんなわけないだろ」

 

「えっ」

 

 

 なんか一気に圭萌が絶望した顔になって反応してきたけど。まだ続きがあるんだが、これもこれで面白いな。おっと、いかんこんな所でSっぽさだしても、意味無いから先に進めよう。

 

 

「恋人関係じゃなくて許嫁だよ」

 

 

 圭萌が赤面してうずくまるのはまだわかるけど、なぜ雪ノ下まで赤面してるんですかね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほどな、圭萌と雪ノ下は同じ大学だったと。そして同じ講座を取っていて、それが今日早く終わったから一緒にここらで遊んでいたと」

 

「そうなるわね。今井さんは待ち合わせしてる人がいるけどまだ時間よりも早いし、時間まで一緒にウィンドウショッピングしようって話になったのよ」

 

「それで待ち合わせ時間の30分前になったからハチ君を探してたってわけ」

 

 

 場所を移して今はららぽーとのなかにある喫茶店である。なるほどな、だから圭萌と雪ノ下が駅側からじゃなくてららぽーと側から来たのか。それよりも雪ノ下と同じ大学だってわかっただけでも今回のこれは収穫ありだよな。

 

 

「それでは私はこれでお暇させてもらうわね」

 

「もう行くのかよ」

 

「あんまり邪魔してもかわいそうだしね」

 

 

 そんなこと言って雪ノ下はそそくさと出ていきやがった。まぁあいつがいると話しずらいからな。空気を読んだのだろ。またなんか埋め合わせしないとな。

 

 

「それでハチ君、なんか私に言うことがあるんじゃないの」

 

 

 怒り口調だがすごい笑顔なんだけど。どうしよう写メ撮りたい。

 

 

「ああ、そうだな。まずは、すまなかった。お前のこと忘れていて」

 

「それはいいよ別に。理由もハチ君のお父さんから聞いたし、別に怒ってないよ」

 

「それに昨日圭萌と食事のはずだったんだろ。それまですっぽかしてすまなかった」

 

「あー、てことはもしかして昨日1人で呑んでた理由とかもわかっちゃってるのかな」

 

「なんとなくな」

 

「そっかー、だけど本当に悲しかったんだから。まぁ、そんなことは置いといて言うこと他にあるよね。それも今のことよりも大事なことが」

 

「まじで」

 

「早く言いなよ」

 

 

 いい笑顔だな。この笑顔何円だろうな(現実逃避)

 

 

「先に言っとくがここまでの謝罪とは全く関係ないからな、これから言うことは」

 

「そんな事言わなくてもわかってるよ」

 

 

 まさかこんな所で言うとはな。ここ喫茶店だけどいいのかよ。

 

 

「俺は圭萌のことが好きなんだ。だから俺なんかで良ければ結婚してくれないか」

 

「いいよって、あれ?結婚」

 

「ああ、そうだよ。結婚してくれるよな?」

 

「えっ…うん……」

 

 

 赤面からの上目遣いいただきました。まじで可愛いな俺の許嫁。うん?、お前の顔も真っ赤だって?当たり前だろ、ポーカーフェイスでこんなことできたらそれは人間じゃない。

 

 

「いいんだけど、まさかプロポーズまでするとは思ってなかったよ。うん、私もハチ君のこと大好きだよ」

 

 

 耳まで赤くなってるよ。あっ、俺もか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ららぽーとでの買い物は良かったのかよ?」

 

 

 俺の部屋に行きたいと圭萌が言うのでららぽーとを出て歩いて向かってる途中である。

 

 

「うん、別に見たいものは雪ノ下さんといる時に見ちゃったし。それにもともとは1からハチ君のことを落とすために、まずはデートからって思ったから誘ったところもあるからね」

 

「なるほどな、もう既に俺は落ちてるから意味がないと」

 

 

 落ちてるって言うか圭萌なしでは生きていけないような気がする。誇張とかじゃなく、マジで。

 

 

「それに料理をする材料買うのにハチ君の家の近くのスーパーのほうがいいかなって思って」

 

「夕飯作ってくれのか」

 

「当たり前じゃん。それとも私の作ったご飯じゃ嫌かな」

 

「そんなわけあるか。朝飯で圭萌が作ってくれたサンドイッチ、すげー美味かったぞ」

 

「ほんとに、それなら良かった」

 

 

 高校の頃に食った雪ノ下の作ったご飯よりも美味しかった、て言いたいけどこれを言うと、まためんどくさいことになりそうだからやめとこ。

 

 

「なんかハチ君が隠してるような」

 

 

 そんな事考えてると圭萌からの疑いの目が。疑われても、しゃーなしなだからいいけど。だからと言って、そんな目で見られても嬉しくもないから、できることならやめて欲しいけど。

 

 

「何言ってるんだよ、俺が圭萌に隠し事するわけないだろ」

 

「そこまで言うならいいけどね。朝ご飯で思い出したけど電話番号とメールアドレス登録してくれた?」

 

「悪い、登録はしたけどメールするの忘れてた。帰ったらするよ」

 

 

 今してもいいような気がするが、歩きスマホとかしちゃいけないからな。お前らも絶対するなよ。八幡お兄さんとの約束だからな。

 

 

「えーと、それでスーパーはどこだっけ?」

 

「こっちだよ」

 

 

 そう言って手を繋いでみたら案の定顔が赤くなったな。可愛いな、ほんと。

 

 

 

 

 




これからはこんな感じでゆるーく話が進行してきますがよろしくおねがします

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