第三者から見た函館提督の真実や如何に?
今回は三〇〇〇文字少々あります。
皆さん、こんばんは。
蕎麦とパスタと海老フライと牛丼とメロンとブルガリアジャムとヨーグルトと国産プルーンが大好きな、あなたの中市喜一郎です。
人の食を見たなら、人の深淵見えてくる。
食は人の基本にして、基幹成すモノなり。
ココロの交錯点追いかけるはサライメシ。
働くみんなのオアシスになるサライメシ。
我ら協会は今日もメシテロしまくります。
今回はご要望の多かった、函館鎮守府の提督さんに三日間密着取材しました。
名付けて、『サライメシ~北の国から』!
函館鎮守府の厨房と言えば、日本各地のみならず、世界各地から料理上手が集う場所として有名ですね。
最近は『食は函館にあり』とも言いますし、なんだかわくわくしてきました。
ご要望いただきました皆様に朗報です。
特典のオマケ八時間DVD付き本編四時間特別限定版DVDは、来月末に発売予定です。
更にこのDVDは、提督さんの真面目な直筆メッセージが付いてきます。
全部異なる内容と文面だそうですから、お楽しみにしていてくださいね。
初日の朝五時です。
提督さんが起きました。
何名もの艦娘たちが室内に入ってきて、手伝いをし始めます。
朝礼が六時からだそうで、手渡されたコップから水を飲んで提督さんの着替えタイムマシーン三号!
おっと、ここは見せられません。
さあ、講堂に来ました。
沢山の艦娘がいますね。
函館鎮守府は哨戒任務や輸送護衛任務や後方支援などを主に担当していて、各地の基地から艦娘がやって来て講習や研修などを受ける重要拠点でもあります。
朝礼が無事に終わって、いよいよアサメシです。
おっ、今朝の提督さんの食事は中華粥定食です。
この中華粥定食は提督さんの朝食の定番で、同じ定食を食べる艦娘も多いことから人気の献立となっています。
今日のお粥は鶏出汁だそうで、うわあ、なんともおいしそうですね。
書類の決裁をしてゆく提督さん。
執務室には他に六名の艦娘がいて、大量の書類作業を手伝っています。
どうやら、今日のヒルメシは執務室で摂るようです。
四段お重二つに寸胴鍋にポットなどが、部屋に運ばれて来ました。
おや、提督さんに誰が配膳するかで少々揉めているみたいですね。
提督さんは苦笑しています。
高速じゃんけんの激しい応酬の末、ようやく決定しました。
まさに目にも止まらぬ早業。
提督さん、モテモテですね。
ツインテールの艦娘が配膳してゆきます。
提督さんを囲んで、手間暇かかったヒルメシを食べました。
あ、そうそう、台詞が多いからってギャラが増える訳じゃないんですよ。
イアイアハスター。
……少し間違えました、いやいや、じっと手を見る足を見るで御座います。
とある女性服飾系雑誌編集部との合同企画で、提督さんによる撮影で女性の背中を撮ってゆく企画が提案されました。
提督さんの趣味の撮影が認められたので喜ばれるかと思われたのですが、肝心の提督さんは微妙な顔をしていますね。
沢山の女の子や女性を思いきり撮影出来るというのに……なんて言うのはちょっと不謹慎でしょうか。
撮影企画は『キレイナセナカ』と題し、三桁の女性の背中を撮影する予定だそうです。
ユウメシの時間になりました。
今度は食堂へ向かう提督さん。
さあ、食事の時間が来ました。
……おや?
厨房に入りましたね。
野菜炒めを作り始める提督さん。
ジャッジャッと中華鍋の中を野菜が飛んでいます。
大量に野菜炒めを作る提督さん。
作り方は実に簡潔な感じですね。
艦娘たちが野菜炒めをわしわし食べてゆきます。
大人気の品の一つだとかで、作っても作っても追いつかない感じです。
私も一度食べてみたいです。
私は祖母の料理で育ったので、素朴な雰囲気の料理は興味深いですね。
夜、仕事をすべて終えられてから厨房に向かう提督さん。
なにをされるつもりなんでしょう?
野菜を切り始めました。
いい手付きですね。
私も料理をするので、ちょっこし気になります。
浅漬けを作り始めた提督さん。
艦娘たちの喜ぶ姿を思い浮かべながら作っているそうです。
本来和食派の私もおいしく食べられそうな感じがしますね。
二日目の朝が来ました。
今日は札幌で、小樽と稚内と釧路と松輪泊地の提督並びに北海道の官公庁の方々を交えた会議があるそうです。
朝一番のスーパー北斗に乗って、函館から一路札幌へ向かいます。
なんだか女性客の多い車輌ですね。
提督さんの朝食は手作りのお弁当。
思いが籠った、気合い十分の品ですね。
まるで、愛さ……え? 言っちゃダメ?
なにか問だ……は、はい、わかりました。
ええと、それでは提督さんにおいしく食べていただきましょう!
さてさて、札幌に到着しました。
えっ?
提督さん、この辺でお昼を食べるですって?
駅周辺の、どこへ食べに行くのでしょうか?
道庁?
役所?
それとも……。
はい、ここはとある民間放送局の食堂です。
名前を言ってはいけない、どうでしょう的な放送局ですね。
提督さんは、ミックスフライ定食と名物のビーフシチューを頼みました。
さあて、どんなお味なのかな?
会議が始まりました。
残念ながら、これは撮影出来ません。
撮影班は別室待機になります。
薙刀を持った艦娘と一緒です。
会議の小休憩。
提督さんはサヴァランとババロアと紅茶で英気を養いながら、書類を熱心に眺めています。
隣の小樽の提督さんは、副官から注いでもらった紅茶にロシア版パンケーキのブリヌイを口にしています。
稚内と釧路の提督さんたちは間宮羊羹にお茶の組み合わせ、松輪泊地の提督さんは秘書艦にアーンされながらクッキーを食べさせてもらっています。
夕張名物のシナモンドーナッツが差し入れられて、みんなでおいしく食べました。
私も食べてみたーい!
午後七時。
会議が終了し、札幌駅へ向かう提督さん。
これから終電の特別急行列車に乗って、函館鎮守府へ戻ります。
提督さんの傍に女の子がやって来て、お弁当を買いませんかと話しかけています。
どうやら、最後の品みたいですね。
三日目。
最終日。
前日夜遅くまで仕事をしていたとしても、翌日朝早くから次の仕事をしなくてはなりません。
艦娘たちが次から次へとやって来て、提督さんのお世話をせっせこしています。
素晴らしい連携力ですね。
今朝はフレンチトースト定食。
艦娘六名の力作が皿に籠められているそうで、提督さんの食べる姿をちらちら見る艦娘が何名もいますね。
書類仕事をバリバリこなす提督さん。
働く男の本領って感じがしてきます。
ヒルメシは食堂。
本日提督さんが食べるのは提督専用中華定食だとかで、日頃の練習の成果を見てもらうため、艦娘二〇名が提督さんを囲んでいます。
午後からの提督さんは、艦娘たちからの相談を聞く役です。
機密に属するので取材許可は出ませんでしたが、廊下はご覧の通り、沢山の艦娘で溢れています。
映画の企画書を読む提督さん。
微苦笑されていますね。
え?
読んでみていいんですか?
どれどれ?
『アミラル~アラフォーにて提督になった男の話』
……えーと、何処かで見た気もする題名ですね。
ユウメシの時間になりました。
今夜はパスタとピッツァが中心のイタリア料理です。
茹でたて焼きたての皿が次から次へと艦娘たちの元へ運ばれます。
私もパスタは得意料理でしばしば作るのですが、これは食べてみたいですね。
如何でしたか?
今回は函館鎮守府の提督さんに密着してみましたが、毎日変化があって充実しているように見えました。
おいしいものもいっぱいあって、思わず函館に行きたくなりますね。
御馳走様でした。
今日も、お相手は中市喜一郎でした。