はこちん!   作:輪音

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今回は六六〇〇文字程あります。

『艦隊これくしょん』のセカイを考えながら現実に即して書けば書く程深刻化するため、匙加減はやや甘めにしています。

調べれば調べる程、地方創成とかなんとかは丸っきりの嘘っぱちだなあと感じるのが嬉しくない副産物です。
それでも地方都市で頑張り続ける方々へのささやかな応援歌になれたらいいなあ、と思いつつ今夜も四苦八苦の七転八倒の抜刀斎。

函館の提督にぬらりひょん疑惑あり、が今回の隠し設定……なんちて。





CLⅩⅩⅧ:上水内基地と黒靴下様

 

 

夜更けの試験的実験場型鎮守府。

大正浪漫な温泉旅館改造型基地。

艦娘用慰安施設を目指す場所だ。

振り向くと、八名が物陰からじっと私を見つめていた。

うちの子、全員だな。

 

「あ、あの、なにか?」

「しないの?」

「やらないの?」

「剥かないの?」

「な、なにをですか?」

「いつもされていることです、提督。」

「は、え、あの、え?」

「手伝ってやろうか?」

「ふえっ?」

「慣れているから大丈夫よ。」

「テクニックを魅せてあげるわ。」

「こんにゃくも使いましょうね。」

「え、ええと、じゃ、お願いします。」

 

そしてみんなでおでん作りの準備をした。

いつもしている料理の下拵えなのだった。

明日はおいしいおでんが食べられるぞい。

利尻や羅臼の昆布でおいしさ二倍加する!

地元産のこんにゃく大根玉子も使うぜよ!

 

 

長野県上水内(かみみのち)郡飯綱(いいづな)町。

南側の旧牟礼(むれ)村と北側の旧三水(さみず)村とが合併して出来た町。

いわゆる北信にある町。

ここは知る人ぞ知る林檎の名産地。

葡萄、桃、梨の生産にも意欲的だ。

キャベツやレタスなどの高原野菜。

意欲的な葡萄酒造りに励む生産者。

米や蕎麦も旨いと地元民の誇る町。

山羊牧場では山羊の乳とチーズが生産されており、地鶏に味噌も名を馳せる。

地元産林檎を使ったシードルも旨いし、旧牟礼村にある温泉もなかなかいい。

日本蜜蜂の蜂蜜は素敵な味わいだ。

 

 

深海棲艦侵攻時の騒乱で一二〇〇〇強だった人口は一時期四〇〇〇未満に激減し、今は六〇〇〇前後まで緩やかに回復しつつある。

元々住んでいた人々が戻ってきつつあるし、東京を含む他地域からの移住者は微増だがそれでも増えつつあった。

過疎化する周辺自治体との連携が重要課題であり、それは日本全国各地の地方自治体共通の問題でもある。

 

 

旧牟礼役場の現飯綱町教育委員会は大正時代の建築と言われているが、その同時期と思われる頃に外観堅実内観豪奢な温泉旅館が建てられた。

温泉業で一山当てた成金がわざわざ宮大工を招いて大正浪漫風の建物を拵えさせたそうだ。

温泉好きの竹久夢二が愛人を連れて泊まりに来たらしく、彼直筆の絵画も数点残っている。

雪深い地域での維持は金銭的にも厳しく、観光地としても今一つな感じだった場所。

妖精技術で往時の力を取り戻した元温泉旅館が、これから私たちの住む基地になる。

鎮守府建設に功績のあった妖精たちはそのまま奈良へ行って遊園地の建設に勤しむ。

なんとも忙しいことだ。

 

この基地には厄介者扱いされた艦娘や元艦娘が送り込まれている。

現状で八名の人員だ。

今後も増える予定だ。

提督を殺っちゃった子や色で鎮守府を混乱に陥れた子や物理的に基地を破壊した子など。

二度目は無いよとか三度目は無いよとか四度目は無いよとか言い含められた子の基地だ。

異常行動を取るのは『提督』が主原因だから、彼女たちの症状に応じた発言行動が必要不可欠。

堅気さんに手を出したらそれでお仕舞いなので厳重注意は事前に重々行われているが、どこまでちゃんと出来るかは不明。

なんとも危ない綱渡りの始まりだ。

死なない程度に頑張りまっしょい。

 

良心的な提督たちは彼女たちの処遇をよくするよう訴えているのだが、では実際問題彼女たちをどこへ送りどう対処するかは難題である。

そこで内陸県の小さな町を戦後に向けての試験的実験場とするため、ここは用意された。

艦娘の寿命は不明だが、戦後を見据えての活動は今からしておいても無駄が無いと思う。

主要な提携先は函館鎮守府。

有能な事務局に一流ホテルや料亭の料理人さえ修行に訪れる食堂、それに多数の宿泊者を迎え得る宿泊棟という強力布陣の大型作戦時中継基地のひとつである。

積極的に連携を進めるこの基地は、小規模鎮守府にとって無くてはならない存在だ。

近々ケッコンしていた艦娘を送ってもらう予定である。

全員を相手取って勝てる艦娘がいいな。

 

しなの鉄道牟礼駅は併設した特産品販売店のために段々と道の駅化しつつあるが、上水内基地から徒歩一時間圏内にある。

買い出しの場所としては実にありがたい。

新鮮な野菜に肉類乳製品が気軽に買える。

駅舎構内にある蕎麦屋は意外と本格的な蕎麦の風合いを楽しめるため、学生からお年寄りまで利用者が多い。

私も頻繁に立ち寄っている程だ。

穏やかで人格者たる山羊駅長の『長老』が管理する牟礼駅からは、南下路線として豊野経由長野方面が走っている。

北上路線としては妙高高原駅からえちごトキめき鉄道が直江津駅まで走っていて、利便性は意外と悪くない。

たとえ、赤錆びた駅名表示の看板が幾つも見られようと。

割れたコンクリートの補修もままならぬ駅舎があろうと。

 

ところで近場に上越妙高、飯山、長野と三つも新幹線の駅舎があるのは珍しいのではなかろうか?

地形の複雑さ故かもしれない。

 

直江津駅は新潟県第三の都市たる上越市の駅舎で、現在の市の人口は八万弱だ。

深海棲艦侵攻前に比べるとおよそ三分の二の人口だが、地方自治体としては踏ん張っている方と言える。

ただ、二〇一五年三月に北陸新幹線が金沢まで延伸してしまったために在来線特別急行の『はくたか』が走らなくなり、中長距離の優等列車が颯爽と走る鐵道要衝機能は失われ時代の変遷を如実に示す証左となりつつある。

こうして、地方都市は国によって弱体化を余儀なくされゆく。

国にとって都合のよい地域のため、意図的に弱らされてゆく。

地方都市は、支えてきた国から容赦なく斬り捨てられてゆく。

利便性の美名の元に。

人はそして流出する。

切実な訴えに頭のいい人たちは耳を貸さない。

こうした事例を見る度、歯痒い気持ちになる。

散々こんなやり方をしておいて、地方創成とはなんなんだ。

徹底的に壊しておいてよく言う。

 

地元商店街が閑散としている新潟市も他人事ではないし、新潟県第二の都市である長岡市も注意すべき事項だろう。

旧國鐵現JRはかなり無理をしながら新幹線や大型都市の駅ビルに注力しているが、それは地方都市の地力を奪う行為でもあるのだ。

地元商店が次々店を畳み、都会の大商店がのっぺりした店を次々建てる構図。

これで地方が弱体化しない方がおかしい。

おかしいのに、お上は地方経済の活性化がどうのこうのと叫ぶ。

斯くて痩せた鼠は益々痩せ、肥えた鼠は今日も益々肥えてゆく。

厚顔無恥でその場しのぎの政策が、今日も明日も明後日も続く。

 

行き当たりばったりの施策と失策続きと地方都市軽視蔑視はJRの通常運転。

スピードスピードスピード。

そんなに急いで何処へ行く?

腹が立つが、かつて親子関係だった国も適当なので似たり寄ったりではある。

大阪始発の寝台特急『日本海』を復活させようとの話もあるが、実現すれば経済効果は少なくないかもしれない。

希望的観測だが。

牟礼駅を起点に考えると直江津駅は比較的お手軽に行ける中堅都市の駅舎であり、上越市は新潟の風を感じられる港湾都市でもあるので需要は大きい。

海の幸と越州の地酒の双方が同時に味わえる意義は深い。

実際、函館の提督と呑みに行ったが、なかなかよかった。

 

長野駅も上越妙高駅も共に上越新幹線の駅だから、時に積雪量によっては運休してしまうものの富山や東京にもこれで行ける。

東京都は衰えつつあるメトロポリスだが、おめかししていくだけの価値は今もある。

長野から篠ノ井線に乗り、塩尻で中央本線に乗り換えて名古屋に出掛ける人もいる。

寂れつつある東京よりも、華やかになりつつある名古屋に惹かれる人も少なくない。

名古屋の方が、食べ物のハズレが少ないからかもしれない。

名古屋まで行けば、近畿圏は目の前。

神戸も京都も大阪も奈良も指呼の間。

『日本海』の潜在需要は高いだろう。

修学旅行で近畿圏に行く長野県民も少なくないし、親近感があるんじゃないか?

登山が修学旅行の学校もあると聞いて、流石は長野県だなあと思ってしまった。

 

牟礼駅前にはバス停があり、現在は長野駅前との間に平日六往復土日祝日三往復の長野電鉄運行路線バスが走っている。

所要時間はおよそ一時間。

汽車だと大体三〇分以内。

牟礼駅前通りは小規模ながらも商店街を維持しており、和菓子屋洋菓子屋蕎麦屋洋食屋文房具屋などが軒を並べている。

 

豊野からは越後川口までを結ぶ飯山線が繋がっているし、長野駅から篠ノ井線を使えば甲府駅と中央本線を経由して八王子駅にも行ける。

八王子駅から牟礼駅までは現在、半日ほどかければ鈍行でも辿り着ける。

横須賀の大本営からは、一日がかりで辿り着けるがあまりやりたくない。

 

函館の提督がひょっこりウチにやって来た時は心底驚いた。

駅蕎麦を食べているのを見かけたのだ。

ちなみに二杯目は掻き揚げ蕎麦だった。

手作りのおやきも旨い旨いと褒めてた。

海産物を大量にいただいて、恐縮した。

どんだけ身軽に動けるんだ、あの人は。

温泉を堪能し、近隣都市にも出かけた。

上越市から近海哨戒の打診があったとのことで、一緒に市役所へ伺った。

近海は新潟鎮守府の管轄じゃないのか?

上越市としては、一々お伺いを立てなくて済む方が好ましいようなことをぼやかして言われた。

ウチはそもそも飯綱町の世話になっているし、長野県に属している。

オマケに艤装を使えない子もいる。

それに。

県を跨いで仕事をしていいのかね?

函館鎮守府の場合は津軽海峡も仕事場だから、青森県と最初から連携しているそうだ。

高度な判断力を維持しつつ柔軟に状況へ対応せよ、ってとこか。

長野県庁との話し合いも必要不可欠だ。

新潟の提督とも打ち合わせがいるなあ。

長野県側から私を含む三名、新潟県側からは向こうの提督を含む三名。

なんだか大変なことになりつつあるぞ。

信越会談を近々行いましょう、と函館の提督が締めくくって予備会談は終了した。

 

今年はおいしい林檎を送らねばならぬ。

黒石市を含む青森県には負けられない。

長野県の威信を賭けて送らねばならぬ。

近隣宿場の旨い林檎を含め、三〇〇キロも送ればいいかな?

函館側が全額負担すると言われたが、折半にしてもらった。

日持ちするから、蕎麦や蜂蜜なども一緒に送っておこうか。

 

 

東京駅からなんとか走らせている北陸新幹線に乗れば、おおよそ二時間で長野駅。

現在唯一走っている特急でない方の『はくたか』は、東京長野間だと一日八往復。

思ったよりも経済効果は出ていないらしいが、それでも走らせるしかない状況だ。

積雪期は陸上自衛隊と艦娘と元艦娘たちが大活躍する時期であるから、豪雪地帯に地域密着型小規模鎮守府を増やして欲しいとの嘆願書が大本営に日々わんさか届けられる。

 

 

雪まみれの生活をしている人々。

雪が珍しい生活をしている人々。

彼らの意識差は、かなり激しい。

同じ言葉を使っても理解は遠い。

味噌の違いで口論するが如くに。

雑煮の違いで差別するが如くに。

常識と良識を強く叫んで恥じず。

 

 

仮に深海棲艦との戦いに勝利したとして、日本の復興には一体どれ程の時間がかかるであろうか?

復興の度合いにもよるが、全国規模で考えると二〇年以上かかるだろうとの政府試算が出ている。

都会は益々豊かになり、田舎は益々厳しくなってゆく。

戦争初期から終結までおおよそ一〇年かかるとして、そこからだと三〇年。

その空白の三〇年を埋めるにはどれだけの時間と労力がかかるのだろうか?

産まれた子供がおっさんになるくらいの時間。

それは確実な結論ではなく、仮定に過ぎない。

もしも戦後艦娘や元艦娘を切り捨てたら、復興はより遅くなると一部の良識的識者は警告している。

それは、『ロスト・トウェンティ』または『ロスト・サーティ』とも、カタカナ語大好きな人たちから呼ばれている。

 

 

安さを徹底追求し、弱者をいたぶることで末期資本主義社会を突っ走っていた日本。

自殺率は先進国有数で、それへの有効な手立てを未だなんら構築すら出来ない日本。

 

地方のあえぎを軽視して繁栄を謳歌していた東京は戦争によってあっという間に経済的主座から転落し、今の都の人口は三〇〇万未満。

経済力は名古屋に負けつつある。

その名古屋の主提携先は西日本。

東海は西に組み込まれつつある。

新宿騒乱で焼け落ちた都庁は今もその亡骸を野晒し真っ最中。

周辺の百貨店やホテルは厳しい舵取りを要求され、青息吐息。

都内のホテルは半数近くが廃業寸前とさえ囁かれている現状。

有明のビッグサイトも、あちこちにガタがきたままの状態だ。

漫画祭の開催の度、安全性に警鐘が鳴らされているばかりだ。

反対に繁栄を迎えつつある近畿圏と、それに呼応する九州勢。

やや遅れて中四国勢が追随している。

積年の怨みとばかりに、攻勢を益々強める西日本勢。

これを機に東京を追い詰めるべしと吼える者もいる。

四大鎮守府の内、三つの鎮守府が西日本にあるのだ。

鎮守府中心の経済圏が三つはある勘定。

京都、広島、長崎。

これに加えて、大阪神戸岡山博多佐賀が続いてくる。

その内、広島と長崎はあまり商売上手と言いにくい。

大本営は横須賀にあるが、呉に移転する噂さえある。

北海道と沖縄県がほったらかしの構造に変わり無し。

物産展では大人気の地域も経済的にはとても厳しい。

田舎素敵発言を悪気なく行う都会人と白ける地方人。

自然の豊かさは諸刃の刄だ。

 

そんな変転著しき社会で、人々は生き残る方策を模索してゆかねばならぬ。

既に崩壊した地方自治体も複数出始めているだけに、状況はかなり深刻だ。

じわじわとじり貧になってゆく状況を、なんとか打破しなくてはならない。

飯綱町のおそろしく遣り手な町長は近隣にある複数の市町村と連絡協議し、函館と神戸と岡山と博多に直営系地方特産品販路開拓店『しんえつ』を設立した。

長野県と新潟県の枠を超えた組織として、経済活性化を目論む所存。

山梨県側の打診もあり、三ヵ国連合になる予定だ。

村上氏と長尾氏と武田氏が手を結ぶような感じか?

北の国近畿圏中四国地方九州地方に、それぞれ楔(くさび)を打った形になる。

紋章としては山羊が採択された。

赤地に黒い山羊の横顔という形。

可愛い系ではなく恰好いい系だ。

山羊は困難な環境でも果敢に立ち向かう象徴だし、長野県で育成もされている。

それ故の選択であった。

ちなみに長野県内では牟礼駅の『長老』、上水内基地の『黒靴下様』が特に有名だ。

我が基地独自の紋章は山羊にしようと考えている。

 

『しんえつ』に於いて従業員たちは天狗風意匠が施された衣装(コスチューム)を身にまとい、信州と越州の特産品販売と観光誘致に今日も励む。

たまに本物が混ざっているという噂もあるが、たぶん都市伝説の類だろう。

 

 

上水内基地の主(ぬし)は提督という名の管理人ではなく、壊れた艦娘や元艦娘でもない。

『黒靴下様』と呼ばれるメスの山羊だ。

その美しさは世界最高峰。

崇めよ、崇めよ、偉大にして大いなる存在を。

彼女の知性は深く、情にあつく、人懐っこい。

上水内基地を訪れた人を出迎えるのは、彼女の重要な役割だ。

癒し系接客係として活躍し、配下のケモノたちの世話もみる。

人間たちの要望に応じ、乳を与えることも忘れない。

なんとも慈悲深き存在だ。

彼女の乳或いは乳製品を食した者は、例外なく体調がよくなったことを知る。

霊験あらたかだと拝む者さえいた。

天狗伝説や飯綱使いと絡めて考察する、在野の研究者もちらほらいるほどだ。

その名は黒靴下様研究会。

寛容なる彼女公認の存在。

まあ、正直なところ、彼女にとってはどうでもいいことであった。

 

朝は基地の人員を起こしに回るし、時として基地内温泉も楽しむ。

人間でない者を引き連れ、長老の元へ挨拶に行くことも忘れない。

その途中での、他の獣フレンズたちとの交流もけして欠かせない。

彼女なくして、上水内基地の繁栄が有り得ないのは当然のことだ。

まさに守護神。

崇めよ、『黒靴下様』をっ!

 

 

夜。

ヒトもツクリモノもケモノも眠る頃。

麗しき山羊がむくりと起き上がった。

その美しさは闇夜に於いても比例無比。

貴族令嬢さえもおののくような美しさ。

感覚を研ぎ澄ませ、彼女は近寄りつつあったアシキモノを消してゆく。

一つ一つ丁寧に。

一つ二つ。

二つ三つ。

しっかり丁寧に。

小豆を煮る如く。

程なく、それらは皆消える。

やれやれ、と彼女はため息を吐いた。

細い通り道を潰しきれていなかったようだわ。

明日中に全部潰しておこう。

長老とお話もしておきたい。

世話をする下僕たちの面倒を見なくてはならぬのが女王としての責務。

私がいないとダメなのよね。

もーっと頼ってもいいのよ。

 

この異世界も悪くないわね。

元魔王はひっそりと笑った。

 

 

 


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