神たちに送られ異世界に   作:こっとん1999

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77話 にわか実況回その5

前回のあらすじ
思わぬレベルアップ
食事の約束(デート)
第三試合開始




龍介の休日 5

 三試合目前半。ボールはイリュージョンホースが持っており、それを奪おうとして幻影に惑わされる者が続出しております。スズランチーム、右へ左へウロウロしております。

 

「ここでポイズンキラー、周りをよく見ていなかったのか?仲間と頭をぶつけてしまった!これは痛そうですね。まだフラフラしています」

 

しかしこれによりイリュージョンホースの幻影が解けたようだ。しかし時すでに遅し!イリュージョンホースはゴールの目の前だ!そして……ボールを持ったままゴールに突っ込んだぁ!!しかしキーパーはダンジョンエビ。どうやら、幻影は効いていないよう。

さぁどうする!?……突っ込んだ!そんなことは知らんと言わんばかりに突っ込んだ!吉と出るか凶と出るか……はい、もちのろん、凶です。止められました。さぁ、ここからスズランチームの反撃!ダンジョンエビからポイズンキラーまでボールが運ばれます。ドリームチーム、空からの攻撃に対処できるのか!?

 

「ドリームチームにも、はなカワセミがいるからね。ぜひ勝利と言う夢を掴んでほしいです」

 

 えぇと……プレッシャーですね。どうボールを奪っていくのか見ものですが……きっと、すごいプレッシャーでしょう。しかし、もたもたしている暇はないようだ。さぁ!どうするん……ん?よく見るとうっすら霧が……あ、あまい息!あまい息だ!はなカワセミ達は、あまい息を大量に展開している!

 

「考えたね。あまい息を空中に大量に散布していたと言うことは……空は彼らの独壇場かな?」

 

 寝て……るな。大きな砂埃を立てて落ちた。これは普通に痛そうだ。メディック!いそいで回復に!……さぁ、試合は続けます。見事、ボールを獲得して見せたはなカワセミ、おおくちばしにボールをパス。ボールを受け取ったおおくちばしのギアは既にMAX。補助魔法のピオラを重ねがけして、メタルスライム顔負けの速度で爆走中。対するはメタルスコーピオン、さそりアーマー、よろいムカデ。素早さを上げ、おおくちばしからボールを奪おうとする。しかし、おおくちばしのその軽やかなフットワークは留まるところを知らない。

 

「残像?あのおおくちばし……足捌きがすごすぎて増えて見えるんだけど……」

 

 足さばきが早すぎて、まるでバタバタとアニメのような動きを見せるおおくちばし。使っているドリブルはシザーズまたはペダラーダ。内側から外側、また外側から内側へボールに触れずにももを上げることなくボールの横を高速でまたいでディフェンスを惑わすフェイントだ。まあそれも、早すぎて謎の動きになっているが……あんなの何処で覚えたんだ?

 

「まさかあそこまで使いこなすとは……」

 

 お前か!いったい何時……昼、か。

となると、他にも教えてそうだな……スズランチーム、どんどん抜かれていく!ついに最後のよろいムカデも抜かれた!残るはダンジョンエビのみ!

ダンジョンエビがシュートを撃たせまいとおおくちばしに立ちはだかる!おおくちばしは……そのまま突っ込むようだ!これはイリュージョンホースの二の舞になるのか!?

ダンジョンエビがたまらずボールに飛びつこうとする。するとおおくちばしはボールを打ち上げ、ダンジョンエビの頭上を越して抜けたっ……シャペウだ!ブラジルサッカーでは最大の屈辱とされるシャウペだぁぁぁぁ!!そしてそのままシュート!!ゴーーーーール!今回はテクニック重視の試合になりそうです。

 




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