前回のあらすじ
左手吹き飛んだワロス
犯人はネックレス
あとすごい人来た
「リュウスケ……すまなかった!」
陛下が突然、頭を下げる。
「おやめください!一国の王が冒険者に頭を下げるなんど」
「馬鹿者!ここで頭を下げずに、どこで下げるというんだ?こういうところをしっかりしないと人としてダメだと思うぞ?」
「も、申し訳ありませんでした!」
一蹴された大臣らしき男がすぐに引き下がる。さすが陛下、やる時はやる男、そこにシビれる!憧れるぅ!と、まぁそんな話は置いといて……
「こればっかりは唐突で、どうしようもなかったと思います。だから謝罪は大丈夫です。ところで……Aランクのカードを貰ってもいいですか?」
このままだと時間かかりそうなのでズバッとつっこむ。皆ポカーン……今、このタイミングでそれを言うかね?という感じで見られた。だって、ねぇ?結局このゴタゴタで今日の所は無し!とか言われたら困るしねぇ。
「この非常事態に何を「はっはっはっは!」陛下!?」
「いや、さすがリュウスケ。流石だな。我が道を行くといったところか?……後、この喋り方もうやめていい?何気に疲れるんだけど……」
「陛下…………もう私は知りません!お好きにどうぞ!」
あ~あ、大臣(誰かわからないから決めつけ)が怒って出てっちゃった。
「ここには関係者しかいないからあのモードで話す意味がわからないね、うん」
うん、俺は陛下がどうしてこんな性格なのかわからない、うん。
「はい、これ」
そうやって渡されたギルドカードは赤、しかもタダの赤じゃない。メタリック加工された赤だ。これは胸熱展開!受け取ると金属の重量感。高級感が5割増しになった気がする。プラスチックだった普通のクレジットカードがワンランクもツーランクも上になった、そんな感じだな。
「それじゃ、このカードの特典の説明をしよう。まず、公爵と同等の発言力を持てる、だからといってどうなるかと言われると微妙だけど……まぁ、理不尽に貴族の一言で裁かれる事が無くなるね。そんなこと事態無いと思うけど……信じたいけど、何事にも異例の事態はあるから頭に入れといて。それに、書庫の低層までの閲覧が可能になった。これは嬉しいんじゃないか?」
「おっ、本当ですか?」
「マジでマジで」
これは嬉しい、時間がなくて書庫に全然行けなかったが有るだけでも嬉しい。
「あとは、大きな商店で割引くらいかな~、50%ぐらいだっけ?」
半額!これも嬉しい。そろそろ足りないものを補充しなきゃなと思ってたんだ、助かる。
「このくらいかな?このカードさえあれば、わりと何でも通るからくれぐれも気をつけてくかってくれ。カードの乱用が見つかった時は……確かギルドから永久追放だったかな?リブロ、確か過去にいたよな?」
「たしかあれは……」
「そこら辺は気をつけているので安心してください」
「信じてるよ」
流石に「Aランクだぞ!ありったけの酒と金を寄越せ!」とかやるほど腐っているつもりはない。
そんな時
「ん?」
「リュウスケ?どうした?」
「今揺れたような……」
-ズゥゥゥゥン-
「あ……」
「リブロ、気づいたか?」
「あぁ、たしかに今揺れた」
「揺れたな……」
『オオオォォォォォ!コノヨヴナグニ、アルイミナドナジィィィィ!』
トラブルさん、今日は出番が多いですね。
トラブル「いやぁ、そんなに褒められても何もでませんよぉ?」
高評価、ブクマ、ご意見、ご感想お待ちしております。活動報告でモンスターの案なども募集しています。スキルでも良いですよ?(/ω・\)チラッ
ツイッターのアカウントもフォローしていただけたら嬉しいです。
(ゲームの話題ぐらいしかツイートしてないですけど
https://twitter.com/kottonn1999