神たちに送られ異世界に   作:こっとん1999

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63話、最近熱くなってきましたね。熱中症には気を付けましょう。

前回のあらすじ
そういえば用事があったの忘れてた
なので全力でダッシュした
闘神は破壊神だった


あぁ、やっぱりと龍介はひとりごちる 1

side:愚者

 

「おい、準備はできたか?」

「ああ、完璧だ」

 

 リュウスケが城に着く数時間前、とある貴族の家の一室に彼らはいた。

彼らは過激な発言でやや問題視されている者たちである。

 

彼らの考えは、国をもっと豊かにするために各国に戦いを仕掛け物資や領地を奪うべきだということ。人間至上主義と貴族至上主義のハイブリットで、

 

「今の王は腑抜けだ!平和、安全を気にしすぎなのだ!少し過激な提案をしただけで降格、ふざけるな!」

 

 貴族その1がテーブルを忌々しげに叩く。ワインの入ったグラスが揺れ、綺羅びやかな金の装飾によって悪趣味感がかさ増しされたテーブルが軋み、パラパラと金の粉が剥がれ落ちる。

 

「おい!このテーブルは140万Gもしたんだぞ!もっと丁重に扱え!」

 

 この家の主人である貴族その2がその1の態度に腹を立てテーブルを大事そうに擦る。明らかにぼったくられているであろう家具を大事そうにしている貴族その2を一瞥し、貴族その3が口を開く

 

「まぁ落ち着けって。それより、しっかり手配はしたのだろう?」

「ああ。アレの目標はしっかり定めてある。後はその時、あの言葉を言えば、現皇帝は死ぬ。あとはうまい具合に王子を操り……ふっふっふ……完璧だ……」

「これで国がさらに豊かになるぞ!」

 

 貴族その1、2は俗に言う……感情のままに行動するバカであった。

 

「しかし、もし失敗したらどうする?」

「そんなことがあるわけ無いが……今回Aランクに上がる冒険者に罪をなすりつければいい」

「「その手があったか!」」

 

 貴族その3の提案に納得し、安心してワインを楽しみ始めるその1、その2。今回の首謀者である貴族その3は一見、冷静沈着、用心深そうに見えるかもしれないが……

 

(これで、復讐ができる!全てはあの皇帝が悪いのだから自業自得だ!ただ、少し気になるのが今回の式典の主役、Aランクに上がる餓鬼だが……噂を聞けば数週間でAランクになったと……ふんっ、運が良かったのか、うまいこと皇帝に取り入ったに違いない。そうでなければ魔物使いなどという役立たずな職がAランクになどなれるわけがない。皇帝もろとも消し飛ばしてやる。それに切り札もある。明日からが楽しみだ……ふっふっふっふ)

 

 貴族その3は明日からの豪遊に妄想を膨らませながら禍々しいネックレスをもてあそぶ。

やはり、蓋を開けてみれば考えなしのバカであった……

ここで少し考えてみよう。過激な発言で降格までされた危険思想の人間を、好き勝手させるだろうか?監視の目はあるのではないか?と。

彼らはまだ知らない。自分達が監視されていて情報が筒抜けだということ。自分たちが地雷原で踊っているということに。その地雷を踏み抜くのにそう時間はかからなかった……

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

side:龍介

 

 謁見の間に入ると大勢の豪華な服服に身を包んだ人たちがズラッと並んでいた。やばい、こうなってくると緊張がやばい。

奥の椅子には、成人した息子がいるとは思えないほど若くみえる皇帝が座っている。だが今回はその隣に女性がいる。すごく幼い、中学生1年と言っても過言ではないほどの見た目の幼さ。娘さんか?ずっと微笑んでいる。

 

「リュウスケよ、今回の件、大儀であった。その功績を認め、冒険者ランクをAランクにすることをここに宣言する!」

「ありがとうございます」

 

~校長先生の話並に長いので割愛~

 

「それじゃゲフンゲフン、リュウスケ、こちらへ」

 

いま、確実に素が出たな。言われた通り、皇帝の前へと歩みでる。その時、警告スキルが反応した。あまりにも突然のことだったので大鎌で守ることしかできなかった。だが、しっかりと陛下達は守った。いったい、何が起こったんだ?普通に右手が痛いんだが……

 

「何だ今のは!」

「魔法!?一体誰が!」

 

どうやら、魔法が飛んできたらしい。あぁ、やっぱりな。こういうときってイベント起きるのがテンプレだよなぁ。

 

< 称号:巻き込まれ体質 を獲得しました >

 

マージカ☆




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