前回のあらすじ的な
進化の秘法のついて
ヒューマ帝国の過去の悲劇
お風呂♪お風呂♪
『あるじ~!おきて~!お~き~て~!』
『主……おはよう……』
「あぁ……おはよう……」
ふぁーー……あと2時間で集合時間か、あー、スライム達はかわいいんじゃー。
日課のスライムパラダイスの後、飯食って、またスー達と戯れて、気がつけば集合まで30分……もうちょっとだけ戯れさせて………
ぷにぷにぷにぷに……ポヨンポヨンポヨンポヨンポヨン………
『んふふ~くすぐったいよ~』
『くすぐったい………』
『主は容赦ないな~』
ナイトが呆れた口調で食器を片付けている。
「いや~ほんとスーとライムのスベスベプルプルの手触り、人をダメにするよ……それがわからないとは……」
『主、僕も一応スライムなんだけど………ど、どうかな?』
「どうかなって……鎧着てるじゃん」
『あ、そうか…………』
あれ、すごく落ち込んでる?
「でもな、最近鎧に艶が出てきてるよな。カッコいいぞ〜。おまえは、自慢の従魔だ」
『ぴかぴか、カッコいい〜』
『ナイトは……カッコいい』
『み、皆……あ、あり…がと……』
お、照れてるな〜?かわいいやっちゃな〜
『主様!わ、私は!私はどうですか?』
「レムか?レムの深い黒色がかっこいいし、何より綺麗だな」
『綺麗……くふっ、くふふふふ…主様に綺麗って………くふふふふ』
……うん……レムの意外な一面が見えた気がする…………はっ……あと10分だ、やべぇ!
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「はぁ…はぁ…」
「ギリギリっすねぇ、死神くん。はいこれ、今回の討伐隊に支給される物資っす」
なにしてんだと言わんばかりの顔で、カルネが食料と簡易テントを渡してくる。
「あぁ、ありがとう……ちょっと……スライム達と……遊びすぎた」
「朝からお楽しみっすね」
「ま、そんな感じだ」
「否定しないっすか………上級者っすね…………やっぱりあの噂は本当だったようっす」
最後の方、よく聞き取れなかったがなんか勘違いしてないか?まぁ、一日中撫で回してても飽きないけどな!
「カルネ?もう行く時間だ。速く準備を……ん?君は……」
そう言ってカルネの後ろから顔を出したのは、腰に稲妻型の剣を黄色髪の男。どこかリックと同じような優しい雰囲気が感じられる。と言うかリックに似てる?けど何か違うような……
「あ、エッジさん。死神の二つ名で有名なリュウスケくんと話してたっすよ」
「あぁ、よく噂で聞いてるよ。俺はエッジ。エッジ・エルネストだ。カルネと同じAランク冒険者だ」
「リュウスケだ、リュウでいい。少し聞きたいんだが……リックって知ってるか?」
「リックなら俺の弟と同じ名前だね。もしかして、知り合いか?」
十中八九そうだろうな……
「多分な。俺の知ってるリックは港町から来てたはずだが、どうだ?」
「確かに俺達の故郷は港町エフニアだね。そうかぁ。冒険者になったのか……冒険者みたいな危険な仕事はしないって言ってたんだけどなぁ……」
「ゼータとサザンと一緒にこの国に来てるぞ?」
「はえ~、昨日この国に帰ってきたばっかりだったから知らなかったよ。どこに泊まってるとか知ってる?」
「たしか……鶴翼亭だったかな」
「なんだ、僕達と同じ宿じゃないか。ありがとう、今度会いに行ってみるよ」
「エッジ、どうしたの?速く行きましょうよ」
「ああ、ちょっとまってくれ。弟がこの国に出てきてるみたいなんだ……あぁ、紹介しとこう。彼女は俺の自慢の嫁、パラネラだ。パラネラ、この子がリュウだよ。死神リュウスケ」
「パラネラよ、よろしくね。噂をよく聞いてるわよ、なんでも……スライムが愛人ですって?」
「その噂を流したやつについて、詳しく。ちょっと首を……話し合いをしなきゃいけなくなった」
とんでもない噂が流れてた………彼女は、エッジと同い年、おそらく30代くらいで、腰まで伸びた深紅の髪、同じく深紅のローブに、赤いオーブのはまった杖を持っている。まさに絶世の美女と言ってもいいほどの女性だ。
「ともかく、よろしく」
「綺麗だろ?うちの自慢の嫁だぞ。な?な?美しいだろ?もっと褒め称えてくれたまえ!」
何この人熱意が違う………
「また始まったっすね……エッジさんの嫁自慢」
「いや~本当にパラネラは可愛くてな~?こう、後ろから脅かしたりするとな~『ヒャッ』とかいってさ~、本っっっっっっっっ当にかわいいよ!な?そうおもうだろ?」
「あ、あぁ。確かに綺麗だ。うん」
「エッジさん?そう言うのは、本当にやめてって前々から言ってるよね?大人として恥ずかしくないの?そんなに燃やされたいの?その髪の毛すっぱり燃やしましょうか?」
「すいませんでした……もうしませんので、さん付けと髪の毛は勘弁してください………」
燃やされるの自体は良いんだ……あと、DO☆GE☆ZA……綺麗だな…………
「あはははは!これっすよこれ!これがないとエルネスト夫婦って気がしないっすよねぇ」
「いつもこんな感じなのか?」
「そうっすね。これが自分たちの先輩、エッジさんとパラネラ姉さんっす。いい人たちっすよねぇ」
「そうだな」
「そうだろう、そうだろう。もっと尊敬してくれたまえ君たち。特にうちの嫁を……」
「エッジ~~?」
「ひぇっ」
あ、まだ頭下げてる。これが平常運転だとパラネラも大変そうだなぁ……でも、楽しそうにしてるし、本当に仲が良いのがにじみ出てるな。こっちも負けてられないな。スライムLOVE。撫でまくろう。
「死神くん、別に……張り合わなくてもいいっすよ?」
何故ばれたし……
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なんか視線を感じる……気配察知には特に変な……変な?……変だな……後ろにうっすら気配が……
「ヒヒヒッ……お前が最近調子に乗ってるって新人か……」
「っ!?」
びっくりした~、なんだこの薄気味悪い人物は……ボロ布をまとい、顔には包帯、痩せすぎな体。腰に短剣を数本、まさに暗殺者な風貌をしている。
「ほう……まさか気づかれるとはな……ヒヒヒッ……」
「お前は誰だ……」
「なに、気にするな……少し気になっただけだ……」
そう言うとガリ男は離れていった………なんだったんだ?
「やっぱりあの人は好きになれねぇっす……」
カルネが嫌悪感丸出しで近づいてくる。
「結局……誰だったんだ?」
「あの人はローグさんっす。アサシン系の職業で不気味な人っすよ……最近、良くない仕事にも手を出してるみたいっす」
「ほ~、よくない仕事……ね」
暗殺を生業にしてそうだったもんな。まあ、人を見かけや噂で判断するのはどうかと思うが、気を付けとこう。
「それでは皆さん!そろそろ出発します!くれぐれも気をつけて下さい!」
クリスを先頭に15名の少数精鋭がオークキング討伐に乗り出す。
進化の秘法、その進化の道を歪める力の恐ろしさを目の当たりにするのは、まだ先の事であった……
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| ちょっと単身赴任 |
| byステル |
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