前回のあらすじ的な
オーク多くね?
ジェネラルがキングになったらしい
ジャミラス、お前か…………
またお前かぁぁぁぁぁ!!
とりあえず、明後日にはオーク達が森の浅いところまで来るということを伝え、オークの肉と特やくそうを換金して帰ってきた。オークキングの情報をもっと!とか言われたけどこれ以上知らないからどうしようもない。
明日、高ランクの冒険者を集めて話をするらしい。と言っても、これからオークキング討伐に向けてどうやって動くかを話すだけらしいが。
リブロの依頼はどうするかと聞くと、今回の件が解決するまで待ってもらうそうだ。
我が家に帰ってきて、きりかぶおばけ達に特やくそうのを預け、自由に育てるよう言っておいた。きりかぶおばけ達は喜んで植え始めている。
どうやら、特やくそうの苗を採りに行ってる間に畑の土を独自の製法で作り変えたらしい。帰ってきてからずっと自慢してたもんな。本当、いい仕事してる。植えたそばから特やくそうが生えて来るもんな。
どんだけ栄養満点なんだよ!
特やくそうが回収できるのは1日2回、朝と昼だ。それでも1日に120枚はうまい。
これで大体家の改造は終わったかな。明日は、昼にギルド。今は8時ごろか。寝るにはまだ早いな。
そうだ、魔鉄で大鎌作るか。
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魔鉄の大鎌===========
魔力の浸透した鉄を使って鍛え上げ
られた大鎌。
魔力伝導率がとても高く、込める魔
力量により軽くなり、硬さ、切れ味
が増す。
※持ち主以外使えなくなる古代文字
が刻まれています。
所有者:リュウスケ・ササキ
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死神っぽく真っ黒な鎌の完成。鉄を叩いてる途中、黒に染まった時はビックリした。世の中不思議が絶えないな。
ついでに持ち主を限定する文字を刻んだ。持ち主以外が使おうとすると重さが500倍になるよう設定した。
他の人が持つぐらいならセーフ、実際に振るうとアウト基準で設定。
早速試し切りするために100の魔力を込める。……重さが10分の1くらいになったかな?刃にもうっすらと魔力が漂っている。さっそくムダンラの木に一閃。
スパンッと切れた。木を切ってる感じじゃなかったがハヤブサの剣も同じくらいの切れ味なんだよな。ハヤブサの剣のほうがまだ軽いし。
次は半分の魔力、300込めてやってみるとさらに軽くなる。鉛筆かペンくらいの重さか?
斬りつけてみる……ん~……確かに軽かったが切れ味にあまり違いがあるように思えない。
最後に全力の魔力600。もう自分の体の一部みたいな一体感までも感じられる。刃に漂っている魔力も激しく刺々しい。ムダンラの木に横薙ぎの一撃。
……? 確かに刃は通ったはずだが……ん?
木に一本の横線が、その後ゆっくりとずれて木が倒れる。よくマンガやアニメである切れ方だ。
ピシッ…ズズズズズ……って感じの。
その断面は極細目のヤスリで研き上げたかのような光沢がある。ハヤブサの剣でもここまでの芸当はできない。
はっはっはっ、ますます化け物のレベルが上がったな。
メイン武器はこっちにしとこうかな、この方が二つ名に合ってるし。
大鎌はインベントリにしまっていつでも素早く出せるようにしとくとして、もう寝るか。
今日はもう疲れた。明日のためにしっかり睡眠を取りますか。
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一方その頃、ギルドでは……
「あ~~、やっと終わったぞ……もう書類は見たくねぇ」
ギルドマスター、グランが昨日までの分の書類を一掃し終わったところであった。
「今日の分そこに置いときましたよ。今日中に確認しといてください」
しかし、書類を一掃してまっさらになったはずの机の上に、いつの間に置いたのか書類の山が築かれていた。
「ちょっと待てクリス、いつの間に置いたんだ!?さっきまで何もなかった机の上にこんなに……ん?おいこれ……」
「オークキングが出現したかもしれないと言う報告書ですね」
「ちょ、おまっ、そんな大事なことなんで速く報告しなかった!?」
「報告しようとしたら『今はそんな物、見てる暇はない!置いとけ!後だ、後!』って言ったのはギルドマスターですよ?」
「あ、そうか……なら、問題……無い」
問題大有りだ。この人をギルマスにしたのは間違いじゃなかろうか。そんな考えがクリフの頭をよぎるのは何回目だろうか………頭がいたくなってきそうだ。
「なるほど、森でオークが増えてる……オークメイジも確認されてるのか。キングは確認されてないんだろ?ジェネラルじゃないのか?」
過去、オークジェネラルが現れた時、その力に引きずられてなのか、メイジは出現する。もし本当にキングが現れたとなると、ジェネラルも現れているだろう。
「リュウスケさんが従魔を使って集めた情報です。詳しく報告されていますし、そもそもリュウスケさんが嘘をつくメリットが無いと思います」
「確かに、オークキングが出たと嘘をついても意味がない……か。だとしたら信じるか。明日話をするんだろ?その時にもっかい訊いても良いかもな」
「そうですがどうやって情報を入手したかなどは教えてくれないでしょうね」
「まぁ、そう飯のタネのこと話さないよな」
グランの口から長い溜息が漏れる
「オーク500、上位種50ほど……道中他の魔物に遭遇するとして……Cランク以上の冒険者はどのくらいいる?」
「Cランク200名、Bランク25名、Aランク私合わせて5名ですね」
Cランク冒険者の強さはピンからキリあるが、Cランクのオーク相手だと1体あたり2人がかりだろう。Bランクの冒険者となれば同じランク帯の魔物と互角に戦える実力を持つものが多い。Aランクまで行ったものは何かしらの特殊なものを持っており、1人で大隊を壊滅させられるほどの強さを持つ。Sランクは師団だ、と言っても職業によって力量は変わってくるが………
「Cランクを連れて行くと、確実に犠牲は出るよな…………」
「かもしれませんね。一気に責められるとすぐ壊滅するでしょう」
「人数が多すぎても移動に時間がかかる。Bランクから実力があると思うやつ10人を選ぶ。これで15人。十分だろ。明日の昼までに物資を集める。そして15人を召集、情報共有したのち出発で、いいな」
「はい、手配しておきます。ギルマスは出ないので?」
「お前……知ってていってるだろ?あんだけ泣かれたばかりなのにまたやっちまったら1周回って減給待ったなしだ。いや、いっそやめて旅に出るか?」
「国の防衛力の3割が削れるのでやめてください、グラン元帥」
「元帥なんて副業だ副業。俺は冒険者が本職だってのに、国の重要人物がホイホイそとに出ていって何かあったらどうするんだー!とか言われてもな?危険があってこその冒険者だろ?」
「私に愚痴らないで下さい。泣き落としとか、押しに弱いギルマスが悪いんですよ?」
「いや、皇帝にやめないでくれって泣かれて、やめられるわけないだろ?」
グランはヒューマ帝国ギルドマスターであり、防衛騎士団の元帥であった。
ひんやり 。 。
。
⌒⌒⌒ 。 _,,..,,,,_ ⌒⌒⌒
./ ,' 3 `ヽーっ
⌒l ⊃ ⌒_つ ⌒⌒ 。⌒
⌒ `'ー---‐'''''"
なんだか眠くなってきた。。
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