22枚の物語 作:rinta
夜になる
人々は寝静まっている
痩せこけた人々
肥え太った人々
今日はどの人間か
ふと目に留まるのは
もはや息も絶え絶えになっている少女
身にまとうは服ともいえない布が一枚
手に持つ鎌を少女の頭へ
碌な人生を歩んでいないことが分かると
少女の息遣いの音はなくなった
今は夜
さて次はどいつだろう
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