盛大な姉妹喧嘩を見届け、更識姉妹が辿々しくも歩み寄りの始めとして、共に夕食を食べに行ったので私は部屋で龍田の観測データを纏める
「・・・やはり実力差と練度差は埋めきれませんね、ロシア代表は伊達ではない」
そもそも最低限の慣らしぐらいしかしていないのだから当たり前の結果ではある
まぁ今回は勝敗なんて二の次、三の次だったから良しとして
「これで問題が1つ解決しましたね・・・個人的に首を突っ込んだだけですが」
ある程度のデータの整理が終わり、ふと自分の携帯を見るとメールが来ているのに気が付いた
「誰でしょう?」
携帯を手に取りメールを読んで、意外と持ったなと感じつつ立ち上がり部屋を後にする
「・・・にしても、なんで私なんでしょう?メイカもいるのですが」
まぁそれこそ、信頼の差なのかも知れない
私の方が付き合いが長い訳だし
そんな訳で彼と”彼”がいる彼等の部屋に到着しノックする
「織斑さん、ウーノです」
すると中から彼の動揺した声が聞こえ、直ぐに扉が開き彼はキョロキョロと廊下を確認し始めた
「安心してください、誰もいませんよ?」
苦笑し、彼を引かせ中に入り扉を閉めて鍵を掛け、部屋の奥に行く
そこにはジャージ姿でベッドに座り少し俯いているシャルルがいた
「・・・ヘコんでますね、何をしたのです?織斑さん」
「お、俺は・・・」
妙にワタワタとし始めた彼を横目に、私はシャルルに歩み寄り”彼女”の頭を撫でる
「今まで、ご苦労様でしたシャルル。本日より特務の任を解きます」
「う、ウーノ・・・」
「え?特務?え?」
次は別の意味でワタワタとし始めたので
「落ち着いてください、今から説明します」
私はシャルル・・・否、シャルロットの隣に座りシャルロットに目配せすると、彼女は頷き
「一夏、改めて自己紹介するね?僕の名前は、シャルロット・デュノア。本当は男の子じゃなくて女の子なんだ、ごめんね?」
「え?シャルルが女なのに男としてIS学園に、なんで入れたんだ?」
申し訳なさそうにシャルロットが彼へ言うと、彼は重要な所が引っかかってくれた様だ
「それは貴方の為にIS委員会が手配したからですよ?織斑さん、まぁ半分はシャルロットをデュノア副社長から守る意味もありますが」
「それって、どうゆう?」
私の言葉に首を傾げている彼を見つつ
「それを今から説明します、少しアレな話になりますので、覚悟を決めてください」
これは彼だけではなく、彼女に対してもだ
今から話す話は彼女の過去も含まれるのだから
やっと更新できました、お待たせさて申し訳ありません