そんな訳で後から来た彼等が私と同等の食事量をしている事に驚かなかった朝食を経て私達は無事登校し、今はHRを受けている
今日も今日とて山田先生が教卓に立ちHRを進めているが、その表情は昨日以上に戸惑っているのが見て取れる
昨晩見たデータには書かれていなかったが、まさか このクラスに転入してくるのか?
余計キナ臭くなって来たな
「え、えーっと・・・きょ、今日も嬉しい報告が有ります。ど、どうぞ」
動揺し過ぎて噛みまくってる山田先生から入り口の方を目を向ける
そこには銀髪ロングで眼帯を左眼にした身長150㎝程度で乗馬ズボンの様なモノを履いている美少女が目に入る
取り敢えず一度 彼女から目を離し振り返り妹を確認する
「私は居るぞ、姉上。彼女と別人だ」
私の真後ろに銀髪ロングで眼帯を右にした身長150㎝程度で私と同型のスカートを履いた妹が私やクラスメイトと同じ動揺した表情をして、そこに居るのが確認出来たので再び前を向き彼女を見据える
表情は余り変化していないが、彼女もメイカを見て驚いているみたいだった
「自己紹介しろ、ラウラ」
そんな空気を壊す様に織斑千冬が腕組みをしながら鶴の一声を発する
「イエス・マム、ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
彼女は、それだけ言い口を閉ざし何も話さなくなり教室に静寂が訪れる
正気か?この娘は・・・これは入学当日の彼の自己紹介の方が、まだマシと思える
え?その時は、まだ教室にいなかっただろだって?後から箒やクラスメイトに聞いたんだ、うん
そんな訳で再び変な空気になって鶴の一声を待っていると、ラウラが私の隣に座る彼を発見し、あからさまに敵意を発しながら彼へと歩み寄り
「貴様が織斑一夏か、貴様が居なければ・・・・貴様が居なければ!!」
右手を彼の胸倉を掴むために伸ばし、左手は殴りつける為に後ろへ引くという格好へ移行したのを見て
「あからさまな敵対行為です、見逃す訳には行きませんね」
彼女が彼の胸倉を掴む前に私が彼女の右手首を掴み言う
「誰だ貴様、邪魔をするな」
ギロリと私を睨み付けながら見上げる彼女を見下ろし
「私は彼の護衛です、貴女こそ私の邪魔をしないで下さい。ラウラ・ボーデヴィッヒさん?」
「それとも、ここで退かずに冷たい牢にでも入るか?」
スタンロッドを手に臨戦態勢のメイカがラウラの私とは逆サイドに立ち言う
それから数秒の睨み合いが続き
「席に座れ小娘共、HRの邪魔だ。散れ」
「はい、教官」
「了解です」
「承知した」
三者三様に返事をし手を離して、ラウラが彼から離れたのを見てから私達も席に座る
「では、続きを山田先生」
「は、はい」
その後、ぎこちなくでは有るが山田先生がHRを再開しなんとか進んでゆく
やれやれ、次から次に厄介事が現れて終いには過労死してしまいそうだ・・・しないけど
多分、先に餓死する、うん
風邪引いたみたいで、喉がメッチャ痛いです
騙して悪いが、ラウラが出ないとは言っていないのさ←
まぁ出るとも言ってないけど←