急いだお陰で難なく朝食を食べる事が出来たので、シャルル及び彼と共に登校し自席に座り、今朝IS委員会から送られてきたファイルを開き目を通す
「・・・転入生、ですか」
相変わらず唐突な事をしてくれる職場だ
ページを捲り、転入生のプロフィールを読もうとした瞬間、鐘が鳴り織斑千冬と山田先生が教室に入って来て
「立っている者は座れ、HRを始める」
相変わらず通る声で彼女が言い、クラスメイトが全員座った所で
「えーっと・・・今日も嬉しい お知らせが有ります」
山田先生が見るからに動揺しているのは十中八九、転入生が2日続けて入って来たからだろう
心中、お察しします
「このクラスに新しいお友達が また増えます、どうぞ」
山田先生の言葉を聞き転入生が入室する
身長は150㎝ぐらいの小柄、綺麗な銀髪のロングで、右眼を黒い眼帯で覆った見慣れた美少女が教卓の横に立つ
「IS委員会開発部の命で本日より転入してきた、メイカ・スカリエッティです。よろしく」
キリッと小柄な体躯に似合わない佇まいで自己紹介をし、私と目が合うと、嬉しいのか少しだけ目付きが柔らかくなった
なんで、お前が此処にいるんだ?いや、ドクターの差し金なんだろうけど
全く・・・次女も三女も四女も何で止めないかな?!
いや、まぁ割と頼れる妹だから良いか
セインとか来たらサボりそうだし、うん
とか騒めくクラスメイトの声を背に考えていると
「騒ぐな小娘共、今日も2組と合同でISの整備に関する授業だ。遅れるなよ?スカリエッティ妹は適当に空いている席を確保しろ、では解散」
そう言い教師陣は教室から出て行き、メイカが私の方へ歩み寄ってくる
「久しぶりだな姉上、少し働き過ぎではないか?」
「ありがとう、でも大丈夫ですよメイカ、貴女が来てくれたお陰で少しは休めそうですから」
私の体調を気遣ってくれる妹に、御礼を言い取り敢えず安心させる為に言う
実際、働き過ぎでは有るが、まだ余裕はある
「そう言ってもだな、姉上」
「分かっていますよメイカ、貴女の心配は有難いですが、今は仕事が先です」
喰い下がりそうな妹から逃げる為に言葉を切り
「行きましょう織斑さん、各々の自己紹介は歩きながら」
「そうだな」
私の言葉に頷き整備関連の教本を手に移動を開始する
「では改めて自己紹介を、私はメイカ・スカリエッティ。察している通り、私はイチカ・スカリエッティの妹に当たる。IS委員会開発部から織斑一夏の護衛 兼 姉上のサポートをする為に派遣された」
相変わらず生真面目と言うか融通が効かない物言いをする娘だな
まぁセインが来るよりマシか、うん
ラウラかと思わせてチンクでした←
忙しくてヤバイっす