ウーノside
私に一報が入ったのは試合が始まって数分後の事だった
内容は簡単、未確認のISがIS学園に向け進行中という事
数こそ2機だが、微妙に迎撃行動をするには面倒な距離だったが直ぐに戦術機小隊、4機のアクティブ・イーグルを向かって貰った
「・・・とはいえ、陽動でしょうねコレは」
周囲に投影された機器を操作しながら表示枠を睨み、愛機に乗り込む
「セレクタリーズ ウーノより戦術機部隊各機へ、現在進行中のISは恐らく陽動でしょう。必ず増援が やってきます」
次々表示される情報に目を通して行き、対策を考える
私が襲撃者なら囮を使い戦力を分散させた上でもくてきを果たす
有る程度、我々の保有戦力を知っているだろうから少なくとも迎撃に出たら微妙に戻るのに時間が掛かる位置に もう1度、囮が現れる
そしてギリギリまで隠密行動をした本命が行動を起こす
「戦術機部隊よりセレクタリーズ、第2波を確認。敵機多数の為、B及びC分隊で対処に当たる」
「了解しました、御武運を」
これで状況は揃ってしまった訳か・・・嫌な予感がする
とりあえず念の為に先生達に報告しておくとしようかな
直ぐにアリーナの管制室へ通信を繋ぎ
「セレクタリーズ ウーノより織斑先生へ、今から十数分前から未確認のISを複数確認し、戦術機部隊は現在迎撃行動を取っています。最悪の自体を想定し、主要人物と生徒の避難を推奨します」
「なに?IS学園を襲撃するバカがいるのか?とりあえず分かった、直ぐに避難を開始させる」
「織斑先生!!アリーナ上空に高エネルギー反応を確認、未確認ISと推定されます!!」
「なに?試合中止、防護用隔壁を降ろし避難勧告発令しろ」
織斑千冬は直ぐに指示を出し、管制室が慌ただしくなる
「敵機、アリーナのバリアを破りアリーナ内に浸入しました」
「ちっ早いな、仕方ない・・・出撃が可能な教員はISを纏い奴を殺れ」
とはいえ、あまりに敵の動きが早いので、すでに後手に回ってしまっている
「織斑先生、ピットのハッチを開けて下さい。此処からは・・・私の仕事です」
愛機のシステムを戦闘モードに切り替え、ハンガーコンテナから87式ライフルを両武装担架に牽架しカタパルトに接続する
「・・・本気なんだな?」
「最早、言葉は不要です」
「分かった、アイツ等を頼む」
いつにない言葉を聞き、私の気持ちは高揚していく
「セレクタリーズ ウーノ、出撃ます」
ピットのハッチの解放を確認し、カタパルトで奴を殺すついでに彼等を助けに行く
カタパルトの勢いを そのままに私は全武装の安全装置のロックを解除し脚部モーターブレードを起動し、胴回し蹴りの要領で敵を斬ろうとしたが、紙一重で躱されてしまった
「ちっ・・・命令は下された、見敵必殺!!見敵必殺だ!」
腕部モーターブレードを起動し、右手を空に掲げ敵を見下す
出来たですたい
とりあえずこんなで大丈夫だろうか?