「では、次は武装の展開をして見せろ。織斑、それぐらいなら満足に出来るだろ?やれ」
「は、はぁ」
なんともアレな物言いに彼は曖昧な返答をする
「返事は はい だ馬鹿者」
「はい」
彼女に睨まれ彼は直ぐに返事をし前後左右の確認をして、抜刀の様なポーズを取り抜く動作と共に雪片がブレードモードで展開される
「遅い、もう0・5秒縮めろ」
素人にしては早かったが、彼女の及第点は貰えなかった彼は少し悔しそうだった
「次はスカリエッティ、やってみろ」
「『分かりました』」
私も前後左右の安全確認をしてからザクバズーカを展開し前方へ構える
「まぁまぁだな、次は近接武装だ」
「『はい』」
ザクバズーカを右手と右肩で保持しながら、左腕のビームサーベルを起動させる
「・・・まぁ、いいか。次はオルコットだ」
「はい」
ザクバズーカとビームサーベルを解除した瞬間。セシリアが横に手を横に向け、彼女の武装のレーザースナイパーライフルを展開して来たので、銃口を鷲掴みして誤射しても当たらない様にズラす
「流石の展開速度だな代表候補生、だが そのポーズは辞めろ。真横に構えて誰を撃つんだ?スカリエッティか?」
上げて落とすスタイルの織斑千冬を横目に、とりあえず銃口から手を離す
「こ、これはイメージを纏める為に・・・」
「直せ」
鋭い眼光でセシリアを黙らせ、ただ一言告げる
「・・・はい」
セシリアでは彼女のプレッシャーに耐えられなかった様で素直に頷く
「次は近接武装だ」
「は、はい」
セシリアは若干動揺しているのか、返事をしてから光はするものの、数秒経っても近接武装が展開されない
「まだか?」
「す、すぐです・・・・・あぁ、もう!!インターセプター!!」
織斑千冬に急かされた彼女は、普段から使っていないのだろう近接武装の名を呼び展開する
代表候補の彼女には屈辱的な事だろう
「いったい何秒かかっている?実戦でも相手に待って貰えると思っているのか?」
「じ、実戦では相手を近接の間合いに入れません、ですから問題ありませんわ」
いやいや、私や彼に間合いに入られてたじゃん?
とか考えつつ織斑千冬の言葉に必死に弁解するセシリアを見つつ、私はお腹空いたなぁ と感じ授業と全く関係無い食事の事を考える
たまには簪も誘ってみるのも良いかも知れない
でも、あまり騒がしいのを好まないタイプの彼女を誘っては迷惑だろうか?
それに彼に少なからず思う所が有るみたいだし
逆に今の内に蟠りを無くしておく方が良いのだろうか?
そんな事をセシリアの苦情を無視しつつ考えるのだった
クール(?)なのに、腹減ったらゴハンの事しか考えてないイチカさんw
毎食一夏の倍は食べている筈なのに燃費が悪いのでw