武装少女リリカル イチカによるIS   作:銭湯妖精 島風

27 / 56
話をしよう・・・あれは、もう幾年も前の事

 

1度深呼吸してしてから簪を真っ直ぐ見て

 

「先程も言った通り私の知人の話になります、彼の半生をどうぞお聴きください」

 

私の言葉に彼女が頷くのを視認し私は口を開く

 

「彼は今から十数年前、此処日本の両親と7つ歳の離れた普通の家庭に産まれました。そして両親は彼が物心がつく前に蒸発し、幼い姉と彼の姉弟2人だけの生活が始まりました、幸い膨大な生活費用を両親は彼等に残していたので金銭面で不自由をする事は無かった様です。姉のお陰で彼はすくすくと成長し小学校へ上がる頃、彼は以前より交友の有った姉の親友から1つの世界の理を教えれました。それは【世界は平等で有った事は1度も無い】という事、それを聞いた彼は以後、その言葉を忘れた事は有りませんでした。そして彼が7歳の時、世界を揺るがす、あの白騎士事件が発生し、その3年後 彼の幼馴染 兼 姉の親友の妹は要人保護プログラムにより転校を余儀無くされ、より強く彼は姉の親友の言葉を理解する様になりました。それから中国より転入してきた少女と仲良くなり、よく遊ぶ様になりました そして彼は中学生になり愉快な仲間に囲まれ幸せな時間がずっと続くと思われた某日、彼の姉は世界最強の座と称号を手に入れ、2度目の栄光へと挑戦した決勝戦当日、彼は彼の姉の2連覇を阻止すべく動いた組織の手によって誘拐されてしまいました」

 

私は1度言葉を切り、呼吸を落ち着け

 

「結果から言えば彼は姉に見捨てられ誘拐犯から執拗な暴行を働かれ、片目は失明し残った眼も失明寸前、全身くまなく骨は折れ、砕け、内臓を傷付け 生きているのが不思議な状態でした。ですが彼は天才研究者・・・通称ドクターの手により生き長らえる事が出来ました。しかし その代償に彼は今迄の自分の性が反転し彼は彼女となってしまいましたが、もとより見捨てられた存在と受け入れ、ドクターを父と慕いドクターの助手をし始めました。後に分かった事ですが、彼の姉は彼を見捨ててはおらず彼女は弟を無事救出したそうです。つまり彼・・・いえ彼女ですね、彼女は自分の居場所を奪われた訳ですが、気にせずにドクターと共に生きています」

 

一区切り話を終え簪を見ると、彼女は結構困している様で眼が泳いでいた

 

「この世界が平等で無い以上、自分は自分でしか有りません、簪さん 貴女は貴女の姉にはなれません。目指すならば その先、モンドグロッソでブリュンヒルデになれば良い。模擬戦を申し込んで胸の内を曝け出せば良い、その程度で壊れてしまう関係なんて無いのと同じです」

 

私の言葉に簪は何か言おうとする度に顔を伏せて、再び顔を上げると言う行動を繰り返して

 

「・・・私・・・やってみる」

 

何か決意した様で、表情は不安そうだが、眼は決意を決めた様子だった

 

 






何か閉まりが悪いorz


とりあえず今回は、こんな感じです

文才が欲しい


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。