ウーノsideに戻ります
彼とクロッシング・アクセスでの会話を終了し私の意識が現実世界へ帰ってきた直後、彼へ貸したGNソードⅠに私の知らない機構が付加されているのが映像を見て分かった
「アレは・・・」
刀身がスライドして光子を纏い発光した結果、斬り付けた相手のシールドエネルギーを消失させた様に見える
元々GNソードはシールドバリアを始めとしたエネルギーシールド系統に対し高い突破力を発揮する様になっている、だがアレ程の威力は出ない筈だ
何故なら競技用にリミッターを掛けてあるのだから
つまり白式はGNソードⅠを取り込み独自に改良してしまったのだろう
「まぁ良いでしょう、彼への譲渡ならドクターも怒らないでしょうし」
今更返せと言えないと思いつつザフィーラを解除してAピットへ移動する
Aピットに入ると丁度、彼が戻って来たので
「お疲れ様です織斑さん、此方に来て下さい」
「おう」
簡易的に機体の整備が出来る場所に彼を誘導する
「初戦で代表候補生に勝利、大金星ですね?」
整備ガントリーに牽引して備え付けの端末を起動させて整備を始める
「ウーノのお陰だよ、ありがとう」
白式から降りた彼が端末を操作する私の横に立ち言う
「構いませんよ、仕事の序ででしたし。剣道を見てくれたのは箒さんですし、私だけとは言えません」
「そう、だな」
私の言葉に納得したのか、彼は頷き
丁度管制室から降りてきた箒を発見し、そちらへ行き御礼を言っている
私は その間に白式のデータをチェックする
機動性能・運動性能は共に第3世代トップクラス、武装はプリセットの近接ブレードが消失していてGNソードのみになっていて、名をGNソード雪片になっている
完全に機体へ組み込まれてしまっているので回収は諦めて、更に詳しく見ると
今の白式には2種類の形態が有る様で、通常形態のユニコーンモードとリミッターを解除し機体性能をフルに発揮出来る様になるデストロイモード
そしてファーストシフトをしたばかりなのに発現しているワンオフ・アビリティ 零落白夜
初代ブリュンヒルデ織斑千冬の愛機 暮桜が発現していたアビリティだ
情報では織斑千冬は、暮桜を所有しているので白式に暮桜のコアが使用されている可能性は低いので、多分 みんなのアイドルな天才ウサギが絡んでいるのかも知れない
まぁ機体ステータスを見た限り、擬似的なGNドライヴを搭載しているみたいなので十中八九は絡んでいるのだろう、うん
何だろう、彼女の手の平の上で踊らされてる気がしてならない
やれやれだ
説明回でした←
次はちゃんと一夏vsウーノの試合をする予定です