仮面ライダー&プリキュア・オールスターズ~奇跡の出会い、運命の共闘~   作:風森斗真

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今回はちと長いです(汗)
えっと、先に弁明します。
私、アギトを全部見ていません(な、なんだってーっ?!)
そのため、結局、翔一がどうなったのか、知らないんです。
なので、G3-Xが出たなら、アギトも!、と期待してくださっていたアギトファンのみなさん。本当に申し訳ございません!!
いや、出します!ちゃんと出しますから!!
プリキュアも……オールスターズって名乗れないから、他の二次創作を読んでのレベルになりますけど、全員……出せるように頑張ります、はい。


「変身」

―後楽園ホール 5:57 p.m―

 その日、後楽園ホールではボアンヌのファッションショーが行われる予定だった。

 大勢の人でにぎわい、あでやかな舞台となるはずだった後楽園ホールの現在の様子は、その予定から大きくかけ離れた凄惨なものとなっていた。

 ショーが行われる会場のベンチには、顔を鋭いもので切り裂かれ、顔面を血で濡らし、倒れている男性や、首筋から血を流し、目を見開いたまま倒れ伏している女性、あるいは、首があらぬ方向へ曲がってしまっているまだ小さい子供など、多くの人々がすでに息を引き取った状態で倒れていた。

 他にも、檻のようなものに閉じ込められ、目を閉じている人々が多数みられた。

 この原因を作った存在は、いま、ステージから離れた広場やホール内に分散し、敵対する者たちと戦っていた。

 警察の通達により、非難が完了した広場では、南京錠のような顔をした3m以上はあろうかという化物と戦う、ドレスをまとった少女たちが。

 同じく、非難が完了したホールでは、蝙蝠のような姿の怪人と今日のような顔を持つ怪人が赤い鎧をまとった二本の金色の角を持つ怪人と、「仮面ライダー」として知られている赤い鎧をまとった戦士。そして、青い鎧をまとい、肩に"G3-X"と書かれた戦士が激戦を繰り広げていた。

 なぜ、笑顔と歓声があふれるはずだったこの場所が、まったく正反対の光景に染まってしまったのか。

 それを説明するには、時を少しばかり、さかのぼる必要がある。

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―海藤グループ系列ホテル 9:30 a.m―

 なりをひそめていた未確認生命体、それもかつて雄介が倒したはずの個体が再び出現した。

 そして、まだ確認できてはいないが、他にも、倒されたはずの未確認生命体の人間態を見かけた、という情報も上げられている。

 もし仮にこの情報が正しかったとすれば、かつて雄介が倒した未確認生命体がすべて復活したことになる。

 そしてそれは、東京が再び彼らのゲームの会場になることを意味している。

 その話を一条から聞いたきららと、立ち聞きしていた眼鏡をかけた少女は、驚愕していた。

 いや、少なくとも、きららだけはその額に青筋が浮かんでいた。

 「……ですから、ファッションショーは取りやめるよう、会社の人に説得する手伝いを」

 「却下」

 「……は?」

 「だから、却下って言ってんの。何度も言わせないで」

 きららは明らかに不機嫌そうな顔で一条にいい返した。

 一方の一条は驚愕で目を見開いていた。

 杉田から話を聞いていたが、彼女たちは明らかに巻き込まれた一般人だ。

 普通ならば、未確認生命体に襲われたショックで、これ以上、未確認生命体に関わりたいと思うはずがない。

 だというのに、人が多く集まるファッションショーの中止を、わざわざ中止せず、続行させたい、と言ってきているのだ。

 よほど、このファッションショーに思い入れがあるのか、あるいは、幼さゆえの考えの至らなさなのか。

 とにかく、ボアンヌ専属モデルであるきららを説得しないことには、これ以上の話は進まないと考えた一条は、なおも説得を試みた。

 「ですが、今度はあなただけではない。あなたの友達や、ファンのみなさん、関係のない人々が巻き込まれる可能性があるんですよ?!」

 「それでもっ!!あたしたちのショーを楽しみにしてくれてる人たちがいるのよ?それをわざわざ潰すっていうの?!その人たちの楽しみを奪おうっての?!」

 「……うん、これは一条さんの負けですよ?」

 いい返そうとする一条の声を遮るように、雄介は穏やかな顔で告げた。

 一条からの反論があるだろうことは予測できていたが、雄介の口から、それも仲間であるはずの一条の敗北宣言を聞くことになるとは思っていなかったのか、きららも、はるかたちも、この部屋の中ではもっとも付き合いの長い一条でさえも、驚愕で目を見開いた。

 その視線に驚きはしたものの、雄介はなおも穏やかな表情で続けた。

 「楽しみにしてる人がいるから、残念な思い、させたくないもんね。それはわかるよ……でも、きららちゃんも、わかってるんじゃないかな?このままだと、自分だけじゃなくて、仲間や友達、それにファンの皆を危険な目に会わせることになるっていうのは」

 「そりゃ!……そうだけど……」

 「……なら、一条さん。俺がこの子たちのショーを守ります」

 「しかし、五代!!」

 やや興奮気味に返す一条に、雄介はただ穏やかな表情で返した。

 「実加ちゃんには無理させられないですし、俺だったら、最悪、ここを撃ってくれれば、強制的に変身は解除できると思うので……たぶん、ですけど」

 雄介はへそのあたりを軽く叩いた。

 そこは、雄介が変身するために必要な霊石が埋め込まれている場所であり、現状、グロンギやクウガにとって、唯一の急所だ。

 霊石を撃つということは、つまり、最悪の場合、雄介を殺すことになる。

 この場にいる人間の中で、そのことをわかっているのは、クウガ(雄介)自身と、彼の一番の理解者である一条の二人だけだった。

 それを理解していない五人は、なんのことだかさっぱりわからず、ぽかんとしていた。

 しばらくの間、沈黙が続いたが、その沈黙は、一条によって破られることとなった。

 「……本当に、大丈夫なのか?」

 「根拠はないですけど、大丈夫ですよ」

 大丈夫。

 雄介のその言葉は、根拠がないにも関わらず、なぜか聞く人を安心させる力がある。

 これを、昔の人間の言葉で"言霊"というのだろう。

 そう思いながら、一条はついに。

 「……わかった。できる限り、警備を厳重にできるよう、俺の方からもかけ合ってみましょう」

 その言葉で、その場にいた少女たちは歓喜の声を上げた。

 だが、その声は、一条の一喝ですぐに収まることとなった。

 「ただし!」

 一条の声に驚いたのは、少女たちだけではなく、隣にいた雄介もだった。

 部屋の中が静まると、一条は静かな声で続けた。

 「危険だと我々が判断した場合は、すぐにショーを中止。観客とあなた方には、すぐに避難してもらいます……よろしいですね?」

 一般人の安全を守るという、警察らしい言葉が一条の口から出てきたことに安心したのか、少女たちは安堵の表情を浮かべていた。

 一方、雄介は微笑みを浮かべながら、一条にむかってサムズアップを向けていた。

 その態度に、一条は、のんきなものだ、と感想を抱きながら、ため息をついた。

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―地下バー 10:36 a.m―

 グロンギたちが最初に集合した、都内の地下バーのカウンター席では、ゴオマとクローズが座っていた。

 ぼそぼそと、何かを話し合っているようにも見えるが、付近にいるグロンギたちもショッカーの戦闘員も、まったく興味がなさそうで、互いに酒を呑んだり、トランプで勝負をしたりと、各々の行動で待機時間を過ごしていた。

 だが、一人の女がバーに入ってくると、彼らの視線は一斉にそちらのほうへ向いた。

 そこにいたのは、ズ・メビオ・ダと呼ばれる、グロンギの一族で、現在のゲームのプレイヤーだ。

 本来は、その手首に、カウンターである"グゼパ"が取りつけられているはずなのだが、なぜか破壊されている。

 それをみた審判者のバルバはグロンギの言葉でメビオに問いかけた。

 「……グゼパは(クゼパザ・)どうした(ゾグギダ)?」

 「リントの戦士に(ゲンギ・リントン・ビ)壊された(ゴパガセダ)まったく(ラダダブ)忌々しい(ギラギラ・ギギ)……またゲームが(ラダゲゲル・ガ・)初めから(バジレ・バサ・)やりなおしだ(ジャシバ・ゴギザ)

 メビオは本当に忌々しそうに、顔をゆがめた。

 一方、のバルバは新たなグゼパを手渡しながら忠告した。

 「もうあまり(ログガ・ラシ・)時間がないぞ(ジバン・ガバギゾ)?」

 メビオが宣言した人数は、2日で72人だ。

 本来なら、今日、ゲーム達成の報告を聞くはずだったのだが、グゼバが壊されてしまった以上、ゲームはやりなおしとなる。

 つまり、残りわずかな時間で72人の人間を狩らなければならないのだ。

 「策はある(ガブパ・ガス)

 バルバの言葉にそう答えながら、メビオは一枚の紙片を手渡した。

 そこには、後楽園ホールで行われる予定のボアンヌファッションショーの広告がかかれていた。

 それを横目で見たクローズが悪い笑みを浮かべていたということは、言うまでもない。

 「おい、ゴオマ。どうやら、暴れることができるまで、そう遠くはないみたいだぜ?」

 「……なに?」

 いぶかしげな眼差しを向けながら、ゴオマはクローズの言葉に疑問を持った。

 なぜ、暴れることが出来るまでそれほど時間がかからない、といえるのか、それがわからないのだ。

 「後楽園ホール、って場所に行けば、俺の宿敵にも会うことが出来る。そして、そこには多くの人が集まる……あとは、わかるな?」

 「……そういうことか。いいぞ、いいぞ……乗ってやろう」

 クローズの言葉に、ゴオマは笑みを浮かべていた。

 もっとも、それに気づかないほど、バルバも疎くはなかった。

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―後楽園ホール 5:48 p.m―

 きららと、ファッションショーにゲスト参加することなっている花咲つぼみ、来海えりか、明堂院いつき、白雪ひめの四人は、後楽園ホール内にある控室にいた。

 開始が差し迫っており、当日の衣装合わせがある、ということもあり、男性は室内にはいないのだが、実加と進ノ介の相棒(バディ)と名乗る女性警官、詩島霧子が部屋の中で警護し、雄介は部屋の外で待機している。

 なお、会場の出入り口、会場内、ステージ裏など、襲撃がありそうな場所はすべて、G3ユニットのメンバーは特別急襲部隊(S.A.T)が固めている。

 本来は、雄介も会場内部の方へ回るべきなのだろうが、人間態となってきららたちに襲い掛かってこないという保証がないため、ここに配属されることとなった。

 そんな彼の隣には、久留間市の運転免許センターで出会った、進ノ介と進ノ介の腰に巻かれたスタインベルトが立っている。

 本来は、彼らもステージや会場の入り口にいるべきなのだろうが、人間の姿となった未確認生命体が会場内部に入り込んで、彼女たちを襲撃しないとも限らない。

 そうでなくとも、狭い通路が多い裏方に、大量の人員を配属するわけにはいかない。

 だからこそ、最大の戦力であるこの二人を配属したのだ。

 「シカシ、なんとも奇妙な気分だね」

 いつあるかわからない未確認生命体の襲撃に、緊張した空気が流れるなか、突如、ベルトが口を開いた。

 「何がだよ、ベルトさん?」

 「いや、本来、我々"特状課"は機械生命体(ロイミュード)が発生させる事件の対策のために作られた部隊だ。それなのに、機械生命体とは関係ない、未確認生命体と戦うことになるとは、と思ってね」

 それも、かつて彼らと戦った四号と一緒とは。

 その言葉に、進ノ介は納得したのか、うなずいていた。

 ベルトのその言葉で、ほんの少しだけ、場が和みはしたが、彼らの顔にはすぐに緊張が走った。

 二人が取りつけているインカムに、未確認生命体が会場に出現したという報告が入ってきたのだ。

 すでに、S.A.Tのメンバーと、G3-マイルド、と呼ばれる量産型の対未確認生命体強化アーマードスーツの装着者が向かっているとのことだったので、二人はこの場を離れても問題ないと判断した。

 だが、念には念を入れておきたい。

 雄介は控室の扉を二度、ノックし、中にいる実加に声をかけた。

 がちゃり、とドアがわずかに開き、実加が顔を出した。

 その顔を見れば、すでに連絡が入ったことはわかる。

 「五代さん、行ってください。ここは、私と霧子さんが」

 「わかった。無茶はしないでね」

 雄介はそれだけ言って、会場に向かって走っていった。

 それを追いかけるように、進ノ介も走り出した。

 「霧子、その子たちを頼む!」

 走り去りながら扉の向こうにいる相棒にむかって叫び、走り去っていった。

 その声が聞こえていたのは、何も実加と霧子の二人だけではなかった。

 戦える人間は、他にもこの後楽園ホールにいた。

 きららとひめ、そしてつぼみたちは進ノ介の声を聞き、それぞれのカバンからあるものを取りだし、実加と霧子の制止を振り切って、控室から飛び出し、雄介たちの後を追った。

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―ファッションショー会場 5:50 p.m―

 雄介と進ノ介が未確認生命体が出現したという現場に到着すると、そこはすでに阿鼻叫喚の地獄絵図だった。

 いや、倒れ伏している人間の数が目視するだけでも十人以下で収まっていることと、入場している人がまだ少なかったことを考えれば、これまでの事件の中ではまだ被害は小さい方だ。

 だが、それでも一般人に犠牲者が出た。

 そのことが、雄介と進ノ介の闘志に火をつけることになった。

 先に行動したのは、本来、未確認生命体と戦うために、笑顔を守るために戦ってきた戦士である、雄介だった。

 腰の前に手をかざし、アークルを出現させ、雄介は変身のポーズを取った。

 アマダムが回転音を響かせながら光出した。

 「変身っ!!」

 その叫びとともに、雄介は腰の左側に取りつけられたスイッチを左手の甲で押し、両腕を広げた。

 その瞬間、雄介の姿は赤い鎧をまとった、炎の戦士(マイティフォーム)へと変化した。

 それに一拍遅れて、進ノ介が動きだした。

 「……いくぜ、ベルトさん」

 「OK!Start Your Engine!!」

 ポケットからミニカーのようなものを取りだしながら、腰に巻いたベルトに語りかけると、ベルトは、流ちょうな英語で返した。

 進ノ介は、左腕に装着したブレスレットのような機械にミニカーをセットし、レバーをいじった。

 「変身っ!!」

 「Drive!Type,Speed!!」

 レーシングカーのエンジン音のような爆音が響く中、進ノ介の姿は、雄介と同じ、赤いものへと変化した。

 だが、その眼は白く、まるで車のヘッドライトのようだ。

 そして、胸にはタイヤのようなギミックが取りつけられた。

 「五代さん、ひとっ走り、付き合ってください!!」

 「うんっ!」

 言うが早いか、五代と進ノ介は現れた未確認生命体、メビオに向かって突進していった。

 だが、このとき二人は完全に油断していた。

 敵は、メビオ以外にもいたのだ。

 「お前たちの夢!絶望の檻に閉じ込めてやる!!クローズ・ユア・ドリーム!!」

 突如、会場内に謎の男の声が響くと、南京錠のような顔をした化物が数体、その場に出現した。

 それだけではない、闇の中から蝙蝠の姿となった3号(ゴオマ)が雄介にむかって突進を仕掛けてきた。

 あまりに突然のことで、雄介は踏ん張り切れず、吹き飛んでいってしまった。

 「五代さん!!くっそ!」

 進ノ介も応戦しようと、専用武器であるハンドルが取りつけられた青い刀身の剣を取りだした。

 だが、雄介と距離が離れてしまったため、実質的には一対多数の戦闘となっている。

 進ノ介も徐々に追い詰められていった。

 「進ノ介!このままではまずいぞ!!」

 「わかってるけど!この状況は!!」

 離れた場所で、雄介と3号が戦闘を繰り広げているが、やはりどこからか現れた南京錠の怪物の襲撃も同時に受けてしまっている。

 こんな時に、剛がいてくれれば、と進ノ介は心底、思った。

 だが、その思考が、一瞬の隙を生んだ。

 「ゼツボーグっ!」

 「しまっ!!」

 それを見逃さず、南京錠の怪物が拳を進ノ介に振り下ろしてきた。

 が、突如、怪物にいくつもの弾丸が命中し、吹き飛んでいった。

 「な、なんだっ?!」

 「……進ノ介、右だ!」

 ベルトが示す方向を見ると、そこには、右肩に"G3-X"と書かれた青い装甲の戦士がいた。

 「大丈夫ですか?!泊巡査!!」

 「なぜ俺のことを?!」

 「今はそんなことよりも、四号の援護を!!」

 「あ、あぁ!!……けど、こいつらは!」

 進ノ介はG3-Xの言葉に賛同はしたものの、目の前にいる5号(メビオ)と南京錠の怪物をどうするのか、それが問題だった。

 最悪、5号だけならばどうにかできる。

 だが、この南京錠の怪物を相手にするには、少し数が多い。

 G3-マイルドとS.A.Tの混成部隊は、観客の避難誘導に回っているため、到着までには時間がかかる。

 それまでに、持ち応えることが出来るか。

 そう考えたその時、会場に少女たちの声が響いた。

 『こいつらは、わたしたちに任せてください!』

 声がした方を見ると、そこには、非難したはずのはるか、みなみ、トワ、ゆり、そしてひめの友人と名乗った三人の少女と、きらら、つぼみ、えりか、いつきが立っていた。

 「なっ!君たちは……早く非難しろ!!」

 「ここは、私たちに任せて、君たちは安全な場所へ避難したまえっ!!」

 「危険だから、早く非難を!!」

 守るべき対象がいることに動揺を隠せず、進ノ介とベルト、そしてG3-Xは叫んだ。

 だが、彼女たちはそれを聞き入れず、ポケットから何かを取りだした。

 「先輩方!プリキュアに、変身です!!」

 『えぇっ!!』

 はるかのその言葉に、少女たちはいっせいにうなずいた。

 すると、つぼみ、えりか、いつき、ゆりの四人は淡い光を放つワンピース姿に、はるかたち、プリンセス・プリキュアの四人は淡い光を放つコルセット姿に、そして、ひめとその友人の三人は、淡い光のマントのようなものをまとった。

 「「「「プリキュア!オープンマイハート!!」」」」 

 「「「プリキュア!くるりん、ミラーチェンジ!!」」」

 「プリキュア!くるりん、スターシンフォニー!!」

 「「「「プリキュア!プリンセス・エンゲージ!!」」」」

 少女たちがそれぞれのアイテムを手にそう叫ぶと、その姿が徐々に変化していった。

 全員の姿が変わり、少女たちはステージの上に立った。

 「大地に咲く、一輪の花!キュアブロッサム!!」

 「海風に揺れる、一輪の花!キュアマリン!!」

 「陽の光浴びる、一輪の花!キュアサンシャイン!!」

 「月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!!」

 「世界に広がる、ビッグな愛!キュアラブリー!!」

 「天空に舞う、青き風!キュアプリンセス!!」

 「大地に実る、命の恵み!キュアハニー!!」

 「夜空に輝く、希望の星!キュアフォーチュン!!」

 「咲きほこる、花のプリンセス!キュアフローラ!!」

 「澄み渡る、海のプリンセス!キュアマーメイド!!」

 「煌めく星のプリンセス!キュアトゥインクル!!」

 「真紅の炎のプリンセス!キュアスカーレット!!」

 全員が、まるであらかじめ示し合わせたかのような配置に立つと、それぞれにポーズを決め、名乗った。

 彼女たちはプリキュア。

 世界が闇に包まれるとき、突如として現れる、伝説の戦士。

 今ここに、仮面ライダーとプリキュア、二つの正義が会いまみえた。


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