無能転生 ~提督に、『無能』がなったようです~   作:たんぺい

26 / 84
相変わらずのメタメタ話です。
苦手な方は回覧注意!


欄外 キャラクター紹介その2

~キャラクター紹介~

 

●Aさん(通信士さん)

 

身長 171㎝

体重 60㎏

性別 男性

アライメント 秩序/中庸

好きなもの 二人の娘、愛妻弁当

嫌いなもの 健康診断の時に飲まされるバリウム、砂糖が入ってない珈琲、車や家のローン

 

 

防衛大から士官学校に行き、更に大本営に就職したエリート中のエリート。

こう書くといけすかないヤツにしか思えないが、その実は苦労人の極み。

 

壮年に差し掛かり、体からガタも出始め、椅子に座りっぱなしのせいで肩凝りと腰痛に悩みつつ。

家庭では反抗期に入った長女やものが分かりだして我が儘全開の次女二人に邪険にされて、中々家に帰れない仕事柄もあり、中々家庭内の居場所がない。

仕事場でも、上司の無茶ぶりと現場の泊地のスタッフの板挟みになり、若い頃から胃薬が欠かせない…その実態は『冴えない公務員』そのもの、である。

 

だがそんな逆境の中でも、家族の為、現場の軍人の為、同僚達の為。

信念と正義を曲げずに今日も戦う本物の『英雄』である。

けっして、『モブ』ではないのだ。

--------------------------------------------------------------

 

順調に生きてるように見える『エリート』だって、その身に降りかかるストレスは増えるばかりだし、そのエリートが集まる職場なり学校と言う、それらが集まるるつぼの中では十把一絡げでしか有りません。

もっと言うと、一人の人間として生きていく中では、様々な物差しで測ると本当に小さな小さなワンオブゼムにしか過ぎません。

 

ソレでも、折れず曲がらず考えることを止めず、信念と正義を忘れないなら、それは海千山千の『戦国武将』だって越える英雄になれるんだ…と言うメッセージを込めた回だったりしました、あの回は。

 

わりと好きなキャラクターの一人なんですが…もう出番が中々無さそうなのが残念です。

 

-----------------------------------------------------------------

 

 

●元帥

 

身長 166㎝

体重 49㎏

性別 男性 

アライメント 混沌/悪

好きなもの 海、孫や曾孫の顔を見ること、茶の湯

嫌いなもの 酒

 

 

豪胆かつ一本気な気性の海軍最高位の軍人。

 

その気質は清濁合わせのむ臨機応変な男でもある。

老齢に差し掛かり、若い頃よりは落ち着いた…と称されるものの、実際は権力を手に入れてコネクションと手駒が増えた為に『手』に搦め手が増えただけで、むしろ若い頃よりもたちが悪くなっている。

 

しかし、その気質は強引ながら『仁』の人でもあり、そう言った機微は解す人でもある。

 

彼を畏れ彼を慕う人は、氏真含め数多い。

---------------------------------------------------------

 

理想の上司、理想の提督。

ソレを体現するかっこいいおじいさんです。

 

権力を使うことを躊躇わない。

手段の悪か善かを一切問わない。

しかし、現場の者達を見下さない。

そしてその魂には、一本通った芯が有る。

それでいてお茶目も介するおじいちゃん元帥です。

 

ガンダムだと、ビルドファイターズのラルさん的な位置の御方。

 

----------------------------------------------------------

 

 

●赤城

 

身長 165㎝

体重 53㎏

性別 女性

アライメント 秩序/善

好きなもの お握り、戦闘訓練

嫌いなもの 隊列を乱す者

 

 

一見穏やかな淑女でありながら、その実態は異常にクールかつマイペースな性格の『鉄の女』。

 

どんな強敵を相手にしても余裕を崩さない。

どんな大勝をしても必要以上に喜ばない。

どんな大ケガしても、そのプライドは揺るがない。

 

その性格を知る者は神通含め畏怖を持って接されるほど、その在り方に安定感の有る軍人で有る。

しかし、その在り方に気品とプライドを崩すことはない。

そのぶれない姿はまさに『一航戦の誇り』であるだろう。

 

…ただ、身内に容赦ないが。

コイツのゴーイングマイウェイっぷりに神通の胃は何度も死んでるが。

 

--------------------------------------------------------

 

…よお、久しぶりだな、ラスボス。

と言うことで、木曾の時に比べて弱さを捨て去りラスボス属性全開の赤城さん、ゲスト降臨の巻。

 

あちらでも書きましたが、僕の中では『鉄の女』なんですよね、『戦闘マシン』とも言うか。

この人、本当にひたすらマイペースに事務的な受け答えしかしないですもの。

 

ただひたすらに、仕事人。

ただひたすらに、勝利が欲しい。

ただひたすらに、一航戦の誇りが世界に通じることを証明したい。

 

そんな真っ直ぐでかっこいい、それでいて一抹の哀れさを感じなくはない。

ソレが、『艦隊これくしょんの赤城さん』の僕のイメージだったりします。

 

まあ…この赤城の場合は、ぶれないのは兎も角ももうちょい協調性を考えろこの人、とか、神通の胃痛を考えろこの人とは思いますけどね。

 

-----------------------------------------------

 

 

●神通

 

身長 155㎝

体重 45㎏

性別 女性

アライメント 秩序/中庸

好きなもの アイドルのCD、可愛い服、日本酒、いじられること(自覚なし)

嫌いなもの 赤城や姉妹他の艦隊のやらかした後始末、酸っぱいもの

 

 

大本営でも信用が厚い、『海上の仕事人』。

どんな依頼もそつなくこなし、どんな任務も嫌な顔一つせずこなしていく。

実力だって一流ながら、その頭も中々であり、事務仕事も不得手はない。

 

そんな神通は今回は『要人護衛』の為に、表向きは人員補強の出向としてパラオに編入した。

まだまだ編入して日は浅いが、艦隊に馴染もうと一生懸命であり、パラオのメンバーもすぐに仲良くなった。

 

…が、根本的にMかつヘタレな断れない嫌がらない普段の性格のせいで、なんかマスコット枠と化した神通UC。

 

何故か皆から出会い頭になでなでされるのはあまり前。

可愛い可愛いと誉め殺しにされかけたり。

鼻歌を歌っているのを睦月に録音されて、それを食堂で大音量で流されたり。

浜風に揉まれたり、丸出しの脇くすぐられたり、さらしを盗まれたり。

 

…大本営の時の中間管理職的な胃痛は無くなったが、神通の別な意味で胃痛は無くならない…

 

-----------------------------------------------------------

 

神通ちゃんの一番のファン、神通ちゃん弄りに全力全開の巻。

 

鬼教官キャラが板に付いてるこの人ですが、たまには逆に行っても良いですよね。

こう、なんと言うか、Mっ気前面に出してる神通さんとか。

某奴隷ゲーム並に、この人を一日中なでなでしてみたいです。

 

…とまあ、僕の願望は兎も角も真面目に解説すると。

赤城共々木曾の時のリボーンキャラですね、お前さんは。

 

ただし、ちょっとならずカラ松レ級の時のハイテンションアホヘタレ加減も混ざってしまった感が酷いですが、初めて神通を書いた木曾ん時も、『最初の挨拶に爆発するかいきなり聞く』だの『二人だけでクーデター未遂』だの『神通ホームラン』だの、そもそも最初から苦労人突っ込み枠の皮被った天然キャラだった感が。

その辺りの扱いはぶれてない気がします。

…そんで、今回は木曾や阿武隈や雪風や如月って言う『タガ』がねえから、日常パートでぜんぜんキリっとしないと言うか、本当ヘタレ化の進行は止まりません、なんだこれ。

そして誕生したマスコット神通、だから自分でもわかんないですけど、本当なんだこれ。

 

ただ、シリアスに話の舵を切ると兎に角カッコ良くなります、この人。 

兎に角、場数と頭の回転の速さが段違いですからね、そこら辺はやはり神通らしい神通に成っているかと。

 

…しかし使いやすくて本当に困りますね、他の子の出番食っちゃいますもの…

 

------------------------------------------------------

 

 

●杉村よしえ(永倉新八)

 

身長 154㎝

体重 43㎏

性別 女性

アライメント 秩序/悪

好きなもの 映画(特に西部劇がお気に入り)、剣道、お酒全般、若者の輝く汗

嫌いなもの 近藤勇、鰐、海賊船

 

 

とある街に発生した魔術師同士のごく小規模な魔術戦争で、現世に呼び出され、その戦いに勝利したことからこの世に全盛期の肉体で復活した新撰組二番隊組長「永倉新八」その人。

その戦いから離れ、己がカタギとして『陽向』でいきるため、本名である『杉村よしえ』を名乗り生活していた。

 

本人はまだまだ大根からようやく少し卒業したばかりであり、まだまだ役者としては無名である。

しかし、そんな役者としては雛でしかない彼女ではあるが、まあ自業自得ではあるものの負債を抱えた為に赤貧生活を強いられて非常に苦労していた。

 

しかし、ソレを知った『日陰』の陰陽師のとある男の善意からの紹介で、ごく個人的な動機からの汚い暗殺依頼を受ける羽目に成ってしまい、ややこしいことになったと言う。

 

現在は司法取引の結果、パラオの『憲兵』として、身柄を保護してもらう代わりにしばらくこちらで生活することになったとか。

天龍に剣道を教えながら、意外に給料が良いこちらでのんびりと過ごしていると言う。

 

因みに、前金は没収されたが…没収されたお金は氏真の権限の下、金融機関にも連絡を取り秘密裏に全額彼女の借金の返済分に充てられたのだが…当の杉村自身は没収された前金の行方は知らないとのこと。

 

----------------------------------------------

 

…よお、コロ助。

本当に久しぶりだな、コロ助。

案の定映画は駄目だったか、コロ助。

相変わらず色々しょっぱいな、コロ助。

 

と言う訳で、Fateシリーズの二次パロディ作品である、オリジナル聖杯戦争もの「例えば、こんな、あぽくりふぁ」の主人公サーヴァント。

主人公チームの「キテレツとコロ助組」のコロ助の方、セイバー役で以前書いた永倉新八がゲスト出演されてます。

こちらだけでなくあちらも読んで頂くと、幾つかの話の種明かしが完成するように出来てますね。

詳しい永倉新八としての設定等のパーソナリティと顛末はあちらを参照してください。

 

後、言うまでもないことですが、史実の永倉新八は紛れもなく男です。

永倉新八の曾孫の方も御存命です、本も出していらっしゃいます。  

 

 

そんな永倉新八と言う人ですが、今回の採用理由としては「享年が同じ77歳でありながら、氏真とは真逆の生き方をした人」と言うことです。

氏真が『流されながらもなんやかんやコネと友情で臨機応変に生き延びた』人なら、永倉新八は『絶対に曲げないぶれない諦めない』と言う意志の強さで生き延びた人です。

とにかく武骨、とにかくまっすぐ、そう「武士らしく」生きて生きて生き抜いた人です。

 

コメントで「知らん」「地味」と散々で、ぶっちゃけると『馬族に身を落としてモンゴルに逃げ延びた説』の原田左之助の方が有名な感がありますが、チンピラ数名を一にらみで追い返すわ戦争に参加しようとしてストップかけられるわ物凄い濃いエピソードの固まりの方ですね。

 

 

そんな永倉新八が地味な理由は…まあ、ひっとことで申しますと「永倉新八を中心に据えると近藤勇がひたすらにクズ化してしまうから」と言う理由です。

 

まあ、当初は言い方悪いですが『田舎侍崩れの自警団』としての側面が強かった新撰組が、権力を得て『幕臣の懐刀』となり、松前藩預かりになる前後から急速に近藤が増長してしまいます。

武田観流斎が近藤に「皆が主君として慕ってるから家臣として他の連中を扱え」と、余計なことを吹き込んだ結果、とされてますが…武田も最終的には粛清対象に成ってますし眉唾物と言うかヘイト分散させる為のスケープ・ゴートにされた感もありますし、この辺りは近藤の落ち度も酷かったことは確かです。

 

そもそも、成り立ちから永倉の同門の芹沢鴨を抹殺して出来ているこの新撰組と言う組織。

そんな成り立ちの時点で、新撰組と言う組織に永倉としては複雑な思いが有ったのは想像に固くないです。

 

そこに上乗せするかのように更に近藤の増長が酷くなりすぎ、斎藤一達も巻き込んで「非行五ヶ条(簡単に言えば、『てめえ調子に乗りすぎだ!偉そうにしてる訳があるなら俺ら切腹も辞さんが、納得出来ないならぶった切るぞ近藤!』とマジ切れした幹部格達の連判の上告書)」を叩き付けたり、

永倉とも仲が良く思考も近かった、艦これなら大鯨や鳳翔さん枠だった山南敬介の突然の脱走からの粛清等によることから永倉の不信感は高まっていきますが…

決定打になったのは近藤が発した有る暴言です。

 

新撰組として岐路に立たされた慶長4年。

鳥羽・伏見でぼろぼろになった隊を一旦纏めてどうするか、それを近藤に相談し仲間の言葉をぶつけた際。

近藤の答えは「家臣としての言葉なら聞いてやる」と言う、腐ったものでした。

それを聞いた原田左之助と永倉は大激怒、彼らと彼らを慕う隊士がごっそり脱隊し別な組織を結成。

近藤も名を変えて雌伏する羽目になる遠因になり、「新撰組」と言う組織の終幕を引くきっかけにもなりました…

近藤としては、あえて苛烈な永倉と原田の性格を読み、死地に向かうことに巻き込まぬよう配慮した結果かも知れませんが、そうだとしても言って良いこと悪いこと、と言う大事なラインを平気で踏みにじったのも事実ではありました。

 

 

…そんな感じで、永倉新八の新撰組時代のことを書くと、どうしても近藤が「権力を握った途端に増長しやすいクズ」となってしまい書きにくいことこの上無いんですよね。

ただ、後の新聞社か何かのインタビューによる本人の述懐では、新撰組の理念自体は好ましく誇りに思っているような文献が散見されますし、本心から近藤を憎んでいた訳でもなかったような気もしますね。

土方歳三辺りは、むしろ好ましく感じていたっぽいですし。

 

まあ、そんな訳で、地味と言うか知名度は何枚か格下なのは認めますが、近藤・土方・沖田の三大新撰組のヒーローたる彼らにも負けない素敵な人でした。

 

----------------------------------------------------------------

 

 

●陸軍中将  

 

身長 186㎝

体重 88㎏

性別 男性

アライメント 秩序/悪

好きなもの 家族、権力、使える駒

嫌いなもの 使えない駒、ピーマン

 

 

パラオ元提督の叔父に当たる偉い人。

 

生粋な悪党と言う訳では無いが…ダーティな違法行為だろうが辞さず、目的の為なら手段を選ばない人。

更に、自分が危険な矢面に立ち手を汚すことを嫌い、出きるだけ手駒を動かしてどうにかしようとする悪癖がある。

身内には甘いのだが、周りが見えていない上に強引かつ話を聞かない為、海軍関係者全員どころか前の提督もやりたくもなかった提督の仕事をやらせた挙げ句、責任は艦娘だけに有ると思い込むと言う暴挙をやらかしたお人。

 

その暴走の顛末は…権威剥奪からの軍事収容施設の独房送りの終身刑だった、とか。

「ワシは悪くない!」と何度も逮捕された瞬間から喚いていたらしいが、何をどうしても悪いのはコイツでしかないから誰も彼の話を聞かなかった、とか。

 

----------------------------------------------------

 

クズ!悪人!斬って良い奴!

…以上、超シンプルな人ですね。

 

今まで悪人らしい悪人が出ませんでしたから、珍しくですが、こういったクズの謀略を書けて実はちょっと楽しかったりしたのは秘密。

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。