トラウマの原因が覆されたら、その世界はどうなるか。   作:袖野 霧亜

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感想会

 休日が終わった翌日の授業を全て乗り越えて放課後。俺はいつものように体育館裏に招待されている。こんな恒例行事とか嫌だ。ていうかなんでこんな短期間に三回も呼び出されるんだよコイツらは体育館裏に愛着かなんか持ってるのか?

 うーん、もしかして俺の人生ってどこかで間違えた? あ、余裕で間違えまくってましたねサーセン。

 

「比企谷、どうだったのかおりとのデートは」

「ぐっ、で、デートじゃないし買い物に行っただけだし」

「ふんふん、それで? かおりとのデートはどうだったの?」

 

 ダメだこれ。俺の否定を肯定してくれるやついない感じだわ。いや、確かに世間一般で言ったらデートなるものにカテゴライズされるが少し待ってもらおう。ただ九割方恥ずかしいから否定しているんだが、残りの一割だけでも口にする気は無いが聞いてくれ。

 デートの時、居たろお前。俺と折本の後を付けていましたよね三木さんや? それともう三人と一緒だったよね? 知ってるからね? 気付いた上で無視してただけだからね? まぁそういう理由で、なんというかデートでは無い気がするんだよね。二人+αだったんだよね。

 だからデートというより『比企谷改造計画』なる不思議な計画の際に一緒に買い物した時と同じような感覚があったからなんだかなぁ……? 

 

『だんまりか! だんまりなのか比企谷!?』

『答えてくれひー君! 感想的なものはないのか!』

『くぅ、羨ましいぞかおり!』

 

 男性陣からの声が俺に突き刺さる。いやまぁ感想なら楽しかったと思ったぞ? 絶対口にしないけど。

 てか誰だよひー君って呼んでるやつ。そんな仲のいい関係かなんかだった? そんなわけないよね? ……無いよね? そうだったらゴメンね? 

 

『ねぇどうだったの!? 最近そういう話が足りないの!』

『私達と恋バナしよう? 大丈夫、悪いようにしないから!』

『そうそう! おねーさん達が可愛がってあげるから!』

「ちょい最後の出てこいそんな事させないかんね?」

 

「その前にこの騒ぎを止めてくれません折本さん? いつまでこの状況に晒されないといけないんですか?」

 

 恋バナは折本としててください。そして何故その他女子の中に折本が含まれている? この場を収めてくれる人が居ないから下校時刻になるまでこのままになるんじゃないのか? 冗談じゃない。家で小町が俺を待っているかもしれないんだ俺は帰らせてもらう! あ、なんか俺に死亡フラグが建ってそう。

 ていうかこの状況俺の存在必要なのか? よくよく考えてみると折本一人いれば十分対応出来るんじゃないのか? それなら俺は帰っていいよね? じゃあお疲れ様でしたさようならまた明日〜。

 

「させるかっ!」

「っ!?」

 

 な、仲町さん……だと!? 何故仲町さんが俺の行く手を阻むんだ!? 

 

「よくもかおりにストーキング行為してた事チクってくれたね……! 比企谷君が帰った後大変だったんだからね!」

「八つ当たりじゃねーか!?」

 

 いや、確かに途中チラチラ三木たちの見てたのが折本にバレたからゲロったけど俺悪くないよね!? 完全にストーキング行為してたそっちの逆恨みじゃないですかヤダー! 

 

『比企谷を囲め! 逃がすな!』

『任せて! 徹底抗戦するわ!』

『でも優しくね! 怖がっちゃうから!』

 

 くっ、仲町さんのせいでバレちゃったじゃん……! やめてよねホント……。

 ていうか最後の人、そんなに優しくするくらいなら最初からやらないで欲しいんだが。もう既に怖いんだけど。脚とかもうガッタガタに震えまくってるから。今更そんな優しくしても手遅れだから! 

 

「さぁ比企谷。観念して全てを吐露しちゃおうぜ? おじさん、誰にも言ったりしないよ?」

「今そのノリは止めてくれ三木爺さん。この状況でそれやられるとかなり腹立つ」

「あ、はい」

 

 おや? どうして三木とその他大勢は二歩程後退しているのかな? そんなに俺の表情不細工に引きつってる? あ、自分で言ってて悲しくなってきた……。

 

「はぁ……。わかった。話せばいいんだろ」

『よし、じゃあ全体の感想を一つ頂戴』

「あぁ、それは──」

 

 この後俺は十数分かけて折本との買い物をした時の感想を話し続けた。

 

 

 最後にクラスメイトが総じて「よくもやらかしてくれたな四人とも」という感想で締めくくられた。




初めて2000文字を下回りましたどうも主こと霧亜さんです。

いやぁ、中学生編終わらせたい。切実に。

というわけでマッハで終わらせます。一気に季節どころか年も越させます。どれ位かっていうと2回除夜の鐘が鳴るまで飛ばすかもです。

そもそも本編が高校生編なんだよ!? いつまでgdgd序章に近い所を書き続けてるんだ俺は!!! さっさとゆきのんと隼人と戸部っちと姫菜とオカンと結衣を出したいんだよ!!! 戸塚? 材木座? 当然出しますが?

失礼、取り乱しました。なのでまぁさっさと終わらせます。

それでは次回のこの話は、

・比企谷、総武校へ進路を決める。
・折本、猛勉強。
・なんやかんやで時が経つ。

の三本だよ☆ うっわくっそ適当。

次もまた見てね♡←このハートを俺が付けるとキモくなるって感じるのは俺だけ?

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