浅野 学真の暗殺教室   作:黒尾の狼牙

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対窠山編、予定では3話です。


第62話 試合開始の時間

「…すごくデカくないか?」

 

杉野が思わず動揺を隠せていない声を発している。学真と窠山の勝負だと言うのに、ここまで立派な建物を用意するとは考えもしないだろう。

 

「どうやらこの場所は、椚ヶ丘中学校の遠くに設置されてある武道館のようですね。椚ヶ丘中学校の本校舎の設備はかなりのものが揃っていますし、こういう場所で練習をさせておくことで、常に本番を意識させるのでしょう」

 

その武道館は、椚ヶ丘中学校の武道館であった。1つの学校にしてはかなり大きな建物だが、浅野學峯によればこの建物が出来るのも造作もないらしい。改めて理事長の力が恐ろしく感じる。

 

「で、なんだよその山のような荷物は」

「せっかくの学真くんの晴れ舞台なのですから、カメラを沢山準備しておきました」

「親バカかよ!」

 

学真の応援に来ているE組の生徒たち、誰1人として欠けるものはいなかった。そして変装している殺せんせーも来ており、沢山のカメラを準備している。学真の活躍をカメラに収める気満々である。かなり親バカぶりを見せる生物であった。

 

「さてと、それじゃ行こうぜ。席をとらねぇとな」

「俺たちが先に行ってるからよ。後で合流な」

 

1番最初に、吉田、村松が動き始める。客席を取りに行くためである。

建物の中に入り、階段を上がる。そして二階に上がり、客席と書かれてある扉を開けた。意気揚々と開け、席を取ろうと動き始めた彼らは…

 

「え?」

「は?」

 

一気に戸惑いの表情を見せた。だがそれは仕方ない事というものである。何しろ…

 

「…あ?」

「なんじゃにいちゃんたち、なんか用か?」

 

どう見てもヤバイ空気しか感じない集団があちこちにいるのだから。

 

「…あ、すみません。間違えました…」

 

 

 

他のE組の生徒たちがその扉の前に着いた時、吉田と村松がその扉から出てきた。

 

「おい、吉田、村松、何が…」

 

一体どうして扉から出たのかと寺坂が尋ねようとした時、思いっきり動揺しているのが感じ取れる表情のまま話し始めた。

 

「みんな聞いてくれ。ここは武道館じゃない。ヤンキーの溜まり場だった」

「こんな立派な建物の中で!?」

 

言ってることの意味が全くわからなくて、頭の中にクエスチョンマークを浮かべる生徒がほとんどであった。

 

 

 

「…つまり、中に不良のような人たちが沢山いたって事?」

 

吉田の話を聞いて、渚がまとめた。なんとも信じがたい話だが、2人は本当だと言っている。こんな調子で冗談を言う事は無いだろうと思い、その2人の言うことを信じる事にした。

 

「…じゃあどうすんだよ。俺たち中に入る事が出来ねぇぞ」

 

このままでは中に入る事が出来ない、と悩み始める。勝負は間違いなくその中であるはず。しかし不良が沢山いるところに入るのはかなり難しい。

 

 

 

 

 

「E組の生徒の皆さんですね。お待ちしておりました」

 

悩み続ける彼らに、話しかけてくる男性がいた。声のした方を見ると、割烹着姿の、整っている様子の男性の姿を確認した。

 

「小峠 龔鬼と言います。皆さんの案内を務めさせてもらいます」

 

 

 

 

 

小峠という男性に言われて、二階のある場所に連れて行かれた。多くのヤクザが席を埋めている中、そこだけかなりの数の空席が用意されていた。

 

「…準備していたのか」

「ええ。若から話は聞いていたので、お困りならかなと思いました」

 

かなり丁寧に受け答えをしている。わざとらしいようにも見えるが、不快感を全く感じさせない男だった。

そしてその男はとても真面目そうな男に見える。近くにいるヤクザたちの仲間であるというのが信じられない。

 

「…周りの人たちは、窠山くんの応援でしょうか?」

 

小峠に、殺せんせーは尋ねた。状況的に窠山の応援でない訳が無いのだが、念のために聞いた。

 

「ええ。いつも、皆さん揃って観戦するので」

「…いつも?」

「実を言うと3年前からこの勝負をしてるんですよ。若と誰かがサシで勝負するんです。その度に全員でこの場所に来て、若に敗北した者に野次を飛ばすのが恒例になってまして」

 

思わず身震いがした生徒が沢山いた。この大人数の不良たちに囲まれて、敗北した時に野次を飛ばされる。もはや試合とかではなく、公開処刑の域である。こんな勝負に呼び出されたのかと、改めてヤバイ状態になっている事を認識した。

 

「定期的にやるのですか?」

「いいえ、実を言うとかなり久しぶりです。1年ぐらい前から全くやらなくなったので…」

 

なるほど、と殺せんせーは納得しているようだった。一体何に納得したのか、その場にいる生徒は分からなかった。

殺せんせーとの話が終わったタイミングで、自分の持ち場に戻ると言って小峠は離れていった。

 

「皆さん。先ずは落ち着きましょう」

 

生徒たちが不安になり始めているのに気づいた殺せんせーは、全員に向かって話し始める。

 

「皆さんが心配している事、その気持ちは察します。ですが、忘れてはいけません。学真くんが本気でこの勝負に望んでいる事を。そして疑ってはいけません。学真くんの強さを。

ですから、私たちは信じましょう。学真くんは決して負けないと。応援に来た我々が気持ちで負けてはいけません」

 

殺せんせーの話を聞いて、先ほどまで暗い表情をしていた生徒たちの表情が変わった。殺せんせーの言う通りだと思ったからである。

学真は、E組のみんなに救われた日の事を間違っていたと認めさせたくないと言っていた。彼らは知っている。学真が気持ちだけでペラペラと軽い事を言うような男ではない事を。

 

だから疑ってはならない。学真の可能性を。

 

 

 

 

信じなくてはならない。学真の勝利を。

 

 

 

 

 

 

 

「てめぇ喧嘩売ってんのかコラァ!」

「若が負けると思ってんのか!?アァ!?」

「おもて出ろやァ!」

 

「にゅや!周りの人を怒らせてしまった!」

 

 

(((当たり前だろこんなとこで!!)))

 

 

そして忘れてはいけない。いま自分たちがいるのは修羅場でもあると…

 

 

 

 

 

 

 

観客席は3階まで存在するが、全部使っているというわけではない。窠山組の全員と、E組の生徒を合わせたとしても、詰めれば2階の席で全員座れる。それほどここの席の数は多い。

しかも3階からだと試合の様子を見ることがあまり出来ないので、ほとんどの人は2階にいる事が多い。

 

勿論例外はいる。敢えて2階ではなく3階の席にいる人もいた。

 

「うわ…これは壮観だね。こんな光景あまり見られないよ」

 

ポツポツと、何席かの椅子に座っている人がいる3階席で、2階にヤクザたちが席を埋め尽くしているのを、多川秀人は珍しい物を見るような目で見ていた。まさか武道館でヤクザたちが座っているとは全く思わなかったのである。

 

「学真のやつ、相変わらず無茶苦茶な騒ぎに巻き込まれているよね」

 

多川がその試合を見に来ている事を、学真は知らない。何しろ彼に言った事がないからである。

彼が知っているのは、彼の師である八幡から聞いたからである。八幡は道場を経営している事もあって、近くの武道館の様子をだいたい把握している。

 

そして今回、その貸し切られている武道館で、学真が勝負をする事も知っていた。

 

本当は八幡も来るつもりであったが、歳のせいもあってあまり遠くには行けない。なので今日は多川だけがそこに来れたのである。

 

 

 

 

「…なぁ、なんだろう、アレ…」

「凄い怪しいけど、不審者か?」

「でもこんなところに来て何の意味があるんだよ」

 

多川の耳の中に、気になる会話が入ってきた。コソコソと、あまり大声を出さないように気をつけている声の出し方で、内容もかなり不穏なものである。

その内容が一体何を指しているのかを知るために、多川はキョロキョロと周りを見渡す。

 

すると、多川は見つけることが出来た。

 

 

ちょうど彼の後ろのあたりに、あからさまに怪しい男を。

 

 

 

 

 

 

サングラスにマスク、そして黒いコート…完全に不法侵入者の格好をしている。そんな姿をしている男を見たら、誰でも驚き、あまり近づこうとしないだろう。

 

だが、多川は恐縮することは無かった。

 

コツコツと、階段を上るようにしてその男の元に近づく。

多川がその不審者に近づいているのが見えたのだろう。周りがザワザワとしている。これから多川がとんでもない目に会うんじゃないのだろうかと。

そんな事を心配しているうちに、多川はそよ男の側に来ていた。ヤバい、と思っていてもそれはもう手遅れである。何しろ、その位置からではどうする事も出来ないのだから。

 

 

 

 

「そんな格好で何やってるの、黒崎?」

 

 

 

えっ、という声がした。

 

何しろ、多川がまるで友だちに話しかけるようにその不審者に話しかけたのだから。まさかそんな話し方をするなんて思いもよらなかったのである。

一方、話しかけられた男の方はなんの変化もない。あまり動じてないように見える。だが、返答なしとは言わず、その男は話し始めた。

 

 

「…アー、イヤ、オレ黒崎チガウ。アイツ、旅デカケタ」

「今度はなんのキャラに挑戦しているの?」

 

その場に限って、全員が全く同じ事を思った。もはや意味不明であると…

 

 

 

 

 

 

「いやいや、まさかこんなところでお前に会うとは思わなかったよ」

「…なぜ俺だと分かった」

「怪しい雰囲気バリバリなところが。あとは体つきとかかな」

 

多川に正体を見抜かれた黒崎は、変装の意味がないという事を察して私服に着替えていた。先ほど身につけていた不審者セットはカバンの中に入っているのである。

 

「それにしても久しぶりじゃん。最後に会ったのはいつだっけ?」

「…最後にあの道場に行ったのが5月ぐらいだ。それ以来会ったことがないはずだ」

「あー、たしかにね」

 

この2人は、かなり久しぶりに会ったことになる。3月からたった2ヶ月の間、黒崎はあの道場に通っていたが、それ以降通りすがる事すらしていないので、今日まで会った事すら無かったのである。

 

「どうやってこの試合のことを知った?」

「先生から聞いてね。黒崎は?」

「中学校の方で噂になっていたからだ」

 

今回の件は、椚ヶ丘中学校の中でも話題になっていた。いま夏休み中で、授業があるわけではないが、図書館を利用するためであったりら先生に話をするためであったりという理由で、学校に通っている生徒もいる。

黒崎もその生徒の1人である。とある用事で学校に行ったとき、すれ違った生徒からその話を耳にした。そして詳しく調べて、勝負が行われている場所を突き止め、その試合を見に来たのである。

 

「珍しい試合をするもんだね。お前らの学校は本当驚かされる事ばかりだよ」

「まぁ、特殊な学校だからな」

 

関心が高まっている感じで話しかけている多川に、黒崎はそれだけを返した。椚ヶ丘中学校ではない生徒は、E組の制度については知らない。それをあまり詳しく喋るまいとしていた。

 

 

 

「言っておくけど、知っているよ。E組制度について」

 

 

 

 

だが、それは杞憂であった。何しろ、多川は知っていると言うのだ。

 

 

 

「この試合もさ…ひょっとするとその問題が根底にあるんじゃないかと思っているよ。常にE組に対して非難や罵倒する行動は、珍しくないんでしょ」

 

 

多川の話を聞いて、黒崎は察した。この男は、椚ヶ丘中学校の仕組みを全て理解していると。

 

 

「どうして知った」

「僕の家は外科の病院だけどさ、たまに精神病にかかっている人が来ることもあるんだよね。少し前から、中学生が病院にくることがあった。それも、全員同じ制服をしてきて。どうしたのって医者に尋ねられても、なんでもない、放っておいてくれと言いながら自己否定をしている人がほとんどでね。おかしいと思って調べてたんだ」

「…なるほど、それで知ったのか」

 

 

黒崎はそれだけ言った。たしかに、医者の息子である彼ならE組で精神的に追い込まれている生徒と関わる機会は出てくる。何より、多川の父親は椚ヶ丘区域では凄腕の医者として知られている。たとえ専門で無くても、頼ろうとする人がいてもおかしくはない。

 

 

「浅野 学真は、お前がE組のことを知っていると認識しているのか?」

 

 

ふと気になって尋ねてみた。いま学真は多川と同じ道場に通っている。それなら、学真も多川がE組のことを知っていることを知っているのではないかと考えた。

 

「知らないよ。だって言ったことないし」

 

 

だが意外にも、学真にそのことは伝えてないらしい。その理由は、黒崎からしても当然だと思う事だった。

 

 

 

「父親が経営している学校の悪口なんて、あまり聞きたくもないだろうし」

 

 

 

 

◇学真視点

 

控え室で、準備を整えていた。道着を着替えており、いつでも戦える準備を整えていた。

窠山に言われて試合場の様子を見た後、時間まで控え室で準備をしているように言われた。

因みに言っておくけど、窠山は用意周到な男だ。戦う敵である俺に控え室や着替えを準備してくるほどに。

加えて、窠山には側近がいる。確か小峠と言ったな。窠山が小さい頃から、教育係を務めていたとか。俺から見ても礼儀正しい奴で、荒くれ者ばかりが集まっている窠山組のバランスを取っている奴だ。ソイツがいるからこそ、こういうイベントが滞りなく進んでいるとも言える。

 

「ふぅ…」

 

地面に座って、ググッと脚を伸ばす。それはストレッチというものだが、気持ちの整理も兼ねていた。こういう時でも…いや、こういう時だからこそかなり緊張している。

何度も言うが、負けたとしてもペナルティはない。俺が起こしたあの騒ぎも、この勝負を受けたことで黙っておくと言うことになった。そう言う嘘をつくほどの男でないのは確かだし、そっちの心配はない。

けどもし負けたら、自分の生き方が間違っていると認めてしまうことになる。強者になろうとせず、弱者であるE組のみんなと過ごしているだけでは何の意味もないと。

そんなのはゴメンだ。バカバカしいと思うかもしれないけど、否定されるのだけは困る。だからこそ、この勝負は負けたくない。それが、俺の意地だった。

 

 

《コン、コン》

 

 

ドアをノックした時の音が鳴った。それを聞いた俺は、一体誰がきたんだと思いながら扉を開ける。すると、意外にも殺せんせーやE組の生徒ではない人がいた。

 

「…烏間先生」

「突然すまない。話をしておこうと思ってな」

 

まさか烏間先生が来るとは思ってなかった。精々殺せんせーが来るんじゃないかと思っていた。

 

「…応援に、来てくれたんですか?」

「一応、アイツから大体の話は聞いていた」

 

…そういえば、烏間先生には全く教えてなかったな。窠山との勝負のことで頭の中がいっぱいだった。

 

「…俺としては、この勝負をして欲しくは無かった。夏休みの暗殺計画の前の大事な時期に。窠山くんが脅迫しているなら、取り下げてもらうように動いていた」

 

それは間違いない。防衛省からしてみればこんな事に時間を取って欲しくないだろう。殺せんせーの暗殺を確実に成功させてもらうために全力を注いでほしいだろうし、こんなところで油を売ってほしくないだろう。

 

「すみません…例えあの脅しのことを取り下げたとしても、この勝負を受けたと思います」

 

俺の気持ちを伝える。この勝負から逃げたくないことを。烏間先生には迷惑や心配をかけることになるけど、どうしてもそうしたい。

それを聞いた烏間先生は、特に表情が変化する事は無かった。恐らく、分かっていたという奴だ。

おそらく殺せんせーあたりから全部聞いているんだろう。俺の過去と、こういう事態になるまでの経緯を。この人は、俺たちの気持ちを否定する人じゃないし、そういう風に動く人じゃない。

 

「それが、3ヶ月間E組で活動していた君としての答えか」

「…はい」

 

最後の確認として聞かれた質問に答える。俺の答えを聞いて、烏間先生は納得したような顔になった。

 

「分かった。これ以上俺は何も言わない。頑張れよ」

「はい。ありがとうございます」

 

烏間先生は控え室から出た。それと同じくらいに別の人が入ってくる。さっき言った小峠という奴だ。

 

「それでは学真さま、もうすぐお時間ですので移動しましょう」

「…分かりました」

 

気づけばもう既にそういう時間だ。小峠に言われて、俺は部屋を出る。俺が部屋を出ると、小峠は扉を閉めて鍵をかける。

そして俺は試合場に向かっていた。

 

 

 

圧迫感。試合場に来た時に感じたのがそれだった。四方を多くの人が囲っていて、広い舞台に俺1人が立っている。かなり広いはずなのに、まるで狭い籠の中に入れられているような感じがした。

試合場に入ると、ヤクザたちの大声が鳴り響く。野次がガンガンとなっており、正直気分が悪くなる。ヤクザたちの中に変わった格好をしている集団は、間違いなくE組の生徒たちだ。普通ならあの親バカ先生が横断幕を持って叫んでいるはずなのに、姿すらも見えない。何があったんだろうか。

 

「いよいよ来たね」

 

この舞台に立っているのは2人しかいない。当然、勝負をすることになっている俺と窠山だけだ。窠山は俺を愉しみながら見ているような感じだった。

 

「それじゃ、ルールを説明しよう。攻撃は目とか急所とか、相手を殺傷するようなものじゃない限りはOK。相手が気絶、もしくは場外、降参した場合勝ちとする。まぁ気絶するのは滅多にないだろうし、ボクシング同様に10秒間立つ事ができなかったら負けとしようか」

「…どっかで聞いた事があるようなルールだな」

「まぁ、実際分かりやすいからね」

 

どう聞いたって天下○武道会のルールだな。窠山が言う通り、勝敗の結果が分かりやすいし、問題ない。

 

…まぁその前に聞かないといけない事がある。

 

「…審判はどうするんだ?お前らに有利な判断をする奴なら困るんだが」

「それは大丈夫。小峠がやるよ。アイツがそんな事しないのは知っているだろ?」

「…なるほど」

 

どうやら俺の心配していた事は杞憂に終わったようだ。小峠なら不公平な判断はしないだろ。

まぁ公平な勝負をする男じゃない。というより、こいつの場合は公平じゃない勝負で勝っても意味がないんだろう。

 

 

 

 

「…それでは勝負を始めさせてもらいます。両者、構え」

 

小峠の声かけで、気持ちが切り替わる。何しろ今から始まるのだから。

殺せんせー暗殺計画という地球の命運をかけた勝負の前に、1人の男のプライドで始まったなんの意味のない勝負が。

 

「…始め!」

 

小峠の開始の合図で始まり…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《ドゴ!!》

 

 

 

物を思いっきり蹴った時の音と同時に

 

 

 

 

俺の視界は急変した。

 

 

 




次回『視界の時間』

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