C3キューブ 伝える物達   作:アロンダイト

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どうかしてましたね、投稿する小説の順番を間違えるなんて・・・



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ダァン!ダァン!ダァン!

 

ゾリショのガバメントの弾丸がピーヴィーの装甲に当たり火花を散らす

その隙をついてこのはがピーヴィーに肉薄する

 

「元気にとび出してきた割には貧弱ですね。そんな半端な力じゃかすり傷すら追わせられませんよ?」

ピーヴィーの挑発に臆することなくこのははピーヴィーの手甲と手刀を切り結んでく

 

「ばかもの・・・お前には関係ないことだ・・・引っ込んでおれ・・・」

フィアが震えながらも精いっぱいの虚勢をはる

 

「ええそうですね。けどあいにく私はあなたとは関係のないことでキレてますから」

 

「まぁ、フィアちゃんはそこでのんびりこの人が倒されるのを待っていなよ!」

ゾリショの渾身の蹴りがピーヴィーに命中しピーヴィーを吹き飛ばす

 

「あなたはどうするんですか?命を狙われてるのにずっとそうしてうずくまってるのですか?いくら呪いを解きたいとはいえそれくらい割り切らなくては生き残れませんよ?おとなしく破壊されてもよいのですか?」

このはがフィアに問いかけた

 

「嫌だ、そんなの・・・」

 

「自分の身がかかっても人を傷つけるのに躊躇してしまう、ですか・・・」

 

「なんだか昔の自分を見てるみたいだね、このはさん」

ゾリショが呟きガバメントの弾倉をポケットから取り出し交換する

 

「二人とも悪い、混乱してて出遅れた」

 

「春亮くん!」

 

「おまえこそ逃げろ!春亮!」

フィアの渾身の叫びに春亮は

 

「いやーなんだ、手伝いくらいはできるだろ」

 

「少年さん、わたくしも自ら人を殺すのはあまり気が進まなくてよ。もっとも廃棄物の掃除を邪魔するなら手加減はできませんがね!」

 

「そうにもいかない。これは日本人としての義理信条もあるしなにより、俺もこのは達と同じ理由でムカついてるからだ」

 

「・・・あほー、なんでお前が・・・」

 

「そんなにアホかな?」

 

「知らぬは本人ばかりってやつだね」

 

「酷いな、そりゃ・・・悪いこのは、頼めるか?」

 

「わかりました、この姿だと手加減ができませんが、その辺はどうかご容赦を・・・」

 

「わかりました、壊した後には報告書を書かねばならないので今のうちに名前をうかがっても?」

 

「俺の名前はジャック・・・というのは嘘、ほんとはゾリショ・ユアンて言います」

 

「・・・村正このは、けど苗字で呼ばれるのは嫌いです」

春亮がこのはの肩に手を置くと一瞬でこのはの姿が消え春亮の手には黒い鞘に納められた一振りの日本刀gs残った

 

「いつものように楽にしてください!」

 

「おうわかった!」

春亮とこのはの間で短いやり取りがなされ鞘がついたまま《・・・・・》ピーヴィーに駆けだした

 

「あらまぁ!あらまぁ!それが日本のカタナというものなんですね!わたくし初めて見ました!・・・しかしなぜ鞘から刀身を出さないんですか?」

 

「諸事情により血が苦手なんです・・・けどご心配なく、当たるとものすごく痛いですよ!」

鉄鞘がピーヴィーの剛腕と何度かぶつかり合間を縫ってゾリショの銃弾がピーヴィーの装甲に放たれる

 

「だめだ!固い!これじゃあジリ貧だよ!チクショー!」

ゾリショがうんざりした顔で空薬莢を蹴飛ばす

 

「このは、こうなったらあれだあの、前にやった・・・『交叉法』嫌かもしれんがあれしかない」

 

「・・・一晩中こうするわけにもいきませんししかた・・・ありませんね」

 

「邪魔をしないでくださいまし!大戦時代の遺物が!」

ピーヴィーがゾリショを弾き飛ばしこちらに急接近してくる

 

 

 

 

 

どのような物にも弱点はある

 

ダイヤモンドが衝撃に弱いのと一緒でピーヴィーがつけている装甲で最も脆いのはどこか?

 

集中。集中し呼吸を整える

 

(まだだ・・・まだだ・・・)

焦らず、ゆっくりそれでいてなるべく正確にその答えを導き出す

 

(-----今っ!)

張り巡らした集中を一点に集め春亮の体を操り右手を力強く持ち手を握らせ左手で鞘をつかまい、抜刀

 

「剣殺交叉!」

常人には目視すら難しい速度の居合切りをかまし電光のような一瞬の煌めきはピーヴィーの手甲の一番脆い箇所を的確に破壊。それらを一瞬のタイムラグの元破壊した

 

 

 

「・・・・・・ビッチ、ビッチビッチ。ほんの少し驚きましたよ。わたくしの肌を晒して凌辱していただけますとはね・・・・」

剣殺交叉は相手の武器のみ破壊する必殺剣でみごとピーヴィーの左の手甲が砕け散っていた

 

「な、なんだ・・・それ」

春亮の震えた声の原因はピーヴィーの腕にあった

 

腕自体は普通だ。だがしかしその腕自体は歪に曲がり肌の色も壊死したような黒紫色をしていた

 

「なんだといわれても、ただの鉄の塊でコンクリートが壊れるほど殴ったら腕がこうなるのは、当然でしょう?」

 

「え、それって禍具とかじゃないの!?」

 

「誰があんな汚らわしい汚物に触れたいと思いますか!騎士領にはしかたなく禍具を使う者もおりますがわあくしはごめんです!それに・・・痛みが大好きなんです。敵を叩き潰すのと同時に性的興奮も味わえるなんて・・・素敵だと思いませんか?」

 

「く、狂ってる・・・」

 

「ド変態め・・・」

 


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