………西暦2015年
人類史焼却により、世界の過去…未来………全てが失われたかに思われた…。
「…けど、わりと皆、大丈夫だったし…!テレビもスマホもろくに使えないけど…!艦●れはできるし、鯖たちは現代の若者に心配されるバイタリティーに溢れています。」
…と、語るのは我等が軍神アルテラさん。ここは、カルデア…気が向いたら人類史復元をする主に本来の目的以外のイベントがもり沢山の場所。お月見にクリスマス、バレンタインと割りと平和なんじゃないかと思うが……
……そして、数多の鯖に囲まれてカルデアの食堂に君臨するのは……
「ふはははははははは!!!!!!!!今、2016年!!!」
高笑いが似合うオルタちゃんこと……
「読者の下郎の皆さんこんにちは…『セイバーオルタ』です。ふはははははははははははは!!!!!!!!!!!!」
我等が騎士王、アルトリアが真っ黒になったお姿…セイバーオルタ。取り巻きはモードレッドにランスロット…果ては沖田にノッブまでいる始末。前者たちは仲良く従っているが、後者の特に関係ないのは『解せぬ』と首を傾げている。
「とりあえず…ジャンヌオルタが主役だと思った奴、……フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!」
「「フハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」」
「ノッブ…何故、私達はこんな所に?」
「前回の蟹騒動のあと、コイツらに拾われたのが運の尽きだったんじゃ。ま、是非もないよね……」
蟹騒動……即ち、前作の蟹杯戦争。え、見てない?大丈夫、今作は前作を見なくても大丈夫な仕様になっています。とりあえず、沖田が槍の兄貴を殺してノッブと蟹鍋をめぐって不毛な争いをしたお話です。
「ああ、そうそう!何かまたFateの新しいゲームが発売されるようで?なんか、知らないけどセイバー枠がふたりとか…?これはもう、FGOに続いてこの我等のブリテン王の活躍間違いなしだな!フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!」
「「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!」」
「…それは私……」
あ、アルテラさんそれはまず……
「口封じ(モルガァァン)!!!!」
「…!?」
遅かった。アルテラさんは黒い光に呑まれて消えた…。
「さて、これでエクステラのセイバー枠は空いた…。これで、あとはローマを消せば私の参戦は確実だ。そうだろ、モードレッド?」
「はい、父上!あ、でも俺の参戦枠はありますか!?」
「無い!(多分)」
「そんなぁ!?」
((あんたが主役だとそれ、もうただのstay nightですやん。))
ひでぇものを見ちまった…。白眼な沖田とノッブ。まあ、こんなことをしてもアルテラの参戦枠は不動だろう。さして問題は無い。
「さて、あとは…ノッブ!」
「は!?わし!?」
げぇ…と、油断してたらセイバーオルタの矛先がノッブへ。黒の聖剣を向けて、気高く黒い騎士王の一言…
「お前、今年の大河ドラマ退場早すぎじゃね?」
「うるせぇよ!!!!!?あれか、真●丸の話か!?この場でN●Kの話持ち出すなよ!?」
「いやだって、あんだけ重要そうに居座っておいて本編に出たの何分?いやあ、さ…久々にちゃんと見ようと思った大河だし?まあ、ノッブ出るし?と思ったら、あっという間に退場つとか……」
「しょうがないじゃろ!?!?あれ、真田の話だもん!!?」
どうやら、カルデアの円卓の御一行は●河ドラマを見るのが……え?真田●は2016年でFGOは2015年?それはね……
……石とか砕けばなんとかなるんだよ。
因みに、主人公は召喚の際に約3割を持っていかれているこの事実を知らない。
「2016年の平穏とはなんだったのか……こふっ」
「沖田ァァ!?!?」
とりあえず、沖田は吐血して白眼。ノッブにこの場をおしつけて意識を失った…。
「やっぱり、アルトリア以外のセイバーは駄目だな。フハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!」
「ハハハハハハ!!!!」
「アァァサァァアアアア!!!!!!!!」
「いい加減にしろ、このブリテンポンコツ騎士団!?」
おわかり頂けるだろうか?ボケ担当のノッブがツッコミしかできないカオスな状況を……
「…!」
ここで、王は何かに気がついたようです。
「作者からのメッセージ……『~3号を受け継ぐ者~』『IS 闇を照らす者』もよろしくね。あと、この話が終わったらFGO×オールライダーやるかもだとか……フーハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!」
「え?ちょっと、今さサラッとなんか言わなかった!?」
「いやぁ、さぁ!これ以上、連載増やすなら既存をどうにかしろって話だけどさぁ!ぶっちゃけた話…人気が出てる小説なんて限られてるし!!!!やっぱり、主役はこの騎士王でないと…的な?フハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!」
「いい加減、その高笑いヤメロ!!!!!!」
☆ ★
「何だろう、寒気がする……」
「どうしたでござるか、エミヤ氏?」
マイルーム……エミヤは悪寒を感じ、身震いをしていた。多分、このPCを弄っている黒髭が要因ではなさそうだ。『まだ』コイツはなにもしていない。
「あ…もしかして、まだ前回の蟹の件…根にもってる?」
「それはもう良い。それより、黒髭氏…君は一体、なにをしているのかね?」
「艦●れ。」
「訊いた私が馬鹿だった。」
凄いよね……人類史が焼却されてもできる艦こ●。もうエミヤは考えることをやめようとしたが…そこへ、むむっ!!!と黒髭がくってかかる。
「エミヤ氏!あんたのようなエロゲ主人公にはわからんでしょうが、艦●れは素晴らしいのですぞ!!!!駆逐艦とかほっぽちゃんとか!!!!」
「作者は未プレイだがね。その影響でにわか臭がプンプンしているぞ。あと、エロゲ主人公はヤメテ。」
あえて、なんで自らの過去を黒髭が知るかはツッコミをいれないエミヤ。確かに彼の相手にしてきた女たちは曲者ばかりだったような……。騎士王とかツインテとか黒い妹とか……
「良いです?なんちゃって、怨霊の塊とか絵本とかヤンデレバーニング安珍とか約束された胯間剣とか鯖は曲者だらけ!FGOにまともな癒し担当がマシュ氏以外、いないじゃないですか!?加えて、艦●れは皆、皆、良い娘ばかり!駆逐艦は勿論、フフ怖とか鹿●とか……」
「とりあえず、これ以上の発言は作者が艦●れをはじめてからにしないか?」
「とりあえず、最優のクラス(笑)なんかよりよっぽど、いいやぁ1000倍マシですわぁぁ!!!!!!!!」
堂々とする黒髭。ああ、もうこれは尊敬のレベルだと溜め息をつきつつ、エミヤは語る。
「黒髭、FGOにはFGO……艦●れには艦●れの善さがある。それを比べるのはコラボイベントも無しに言い張るのは不粋だと思わないかね?」
「む……」
さすが、カルデアの良心・オカン……エミヤ。黒髭すら説き伏せようとしていたが、彼は忘れていた。
自分の幸運値を……
「…それにセイバークラスはステータス的に最優でも、性格まで良いとは言っていないだろう?」
「!」
この時、黒髭は一気に血相を変えて部屋の通気孔へと某・第2の口がある宇宙生物のように逃げこんだ。あまりの唐突なリアクションに理解が追いつかないエミヤ……いったい、なんだと……
「ほう?それは私に喧嘩を売っているとみて良いのか、アーチャー?」
「え…」
志村うしろ!ならぬ、エミヤうしろ!!!!
黒の刃が隆々とした背中を突き…握る黄金色の瞳の主は不敵に笑っている。
察したエミヤはどんどん、青ざめていき…錆びたように動き辛い首を彼女に向けた。
「…私を影でディスるとは随分と立派になったものだな?えぇ?」
「オルタ…それは誤解だ。私は別に君自身について言及したわけではなく……」
我等が騎士王、セイバーオルタは眉間をひくつかせ………問答無用で彼の胯間の一物を掴み一言。
「忘れたというのなら、たっぷりその体に味あわせてやろう……セイバーの騎乗スキルを私の部屋でな!」
「!?!?、待て!早まるなオルタ!?な、…………………なんでさぁぁ!!!!!?」
こうして、エミヤはオルタにお持ち帰りされていった。一瞬、あまりの動揺に素のキャラが出ていたようだが…とりあえず、エミヤの黄金剣とアヴァロンが無事なのを祈ろう。
そして、嵐は過ぎたとマイルームに戻ってきた黒髭はふぅ…と溜め息。
「あー、エミヤ氏。蟹に続き、もう自害しそうな勢いですな。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏……。さて、拙者は艦●れに戻りますか。」
とりあえず、静かになったのでPCに向かい合う黒髭。ちょうど、遠征も終わる頃……あとちょっとでイベントクリアだが………
ーブツン!!!!
「What's?」
あれ?急にカルデアの電気
が落ち……………あれ?PCの表示がおかしい………?あれ?『サーバーがおちました。』ということは?
「…」
………黒髭はこの時、悟りの表情をしていたという。
★ ☆
さて、幸運値が低くて駄目な場合………ロマンはカルデアネスの点検に来ていた。どうやら、ついさっきのブレーカーが落ちた件はここで問題が起こったようだが…
「いや、さあ……なんで医療スタッフがこんな仕事しなくちゃいけないわけ?ダ・ヴィンチちゃんはどうしたの?」
彼女はショップ担当とのことで、基本的に仕事をしているのかしていないのかは謎の所。というか、雑務からパシリまで大半はロマンが担うのがカルデアの日常。文句をたたいたら、エウリュアレあたりの魅了スキルで簡単に謀略される始末。カルデアに彼の人としての権利は殆ど無い!
「僕の人生、こんなはずじゃなかった……唯一の生きる潤いがネットアイドルだけなんて。そう、こんなはずじゃ……こんなはずじゃ…………」
「クリスティーヌ……クリスティーヌ……」
「ジャンヌ……ジャンヌ………」
「サラッとまじってくんなお前ら!?!?」
で、絡むとしらどういうわけかオペラにジル(COOL!!)…。いや、本当になんでこんなのばかりが寄ってくるのか。自分でも不思議でならない……
「類友というものではないですかね?」
「やだな、それ!?」
「クリスティーヌ……クリスティーヌ………」
類は友を呼ぶ………いや、自分が彼らと同属なわけがない。あってたまるものか…!とりあえず、オペラにはいい加減黙ってもらいたい。もう日頃のストレスで爆発しそうだったが、見かねたようにジルが話を切り出す。
「では、時にドクター………やはり、貴方は今の皆からの待遇に不満を持っていらっしゃるのですね?では、ここで私に提案がありますが、どうです?」
提案?普段のロマンなら絶対に乗らないだろうが………この時、疲労やらなんやらで彼はうっかり興味をもってしまう。相手はあのオルレアンで自分たちを苦しめたあのキャスター…真っ当な思考ができない分、奇抜なアイディアを出してくれるかもしれない。
「…さすが、ドクター。話の解るお方。私の案は実に簡単!あなたも、マスターになれば良い!!!!」
「!?」
「クリスティーヌ……クリスティーヌ……」
その発想はなかった!?いや、あったかもしれないが無意識に諦めていたかもしれない。しかし…
「いやでも、僕じゃあサーヴァントの召喚は……」
そう、ロマンはあくまで医療スタッフ。雑用はできても花形のそれだけは手に届かない。それはある種の運命かもしれないが、そんなものがなんだとジルは微笑む。
「おやおや、ドクター。私のクラスをお忘れですか?私は『魔術師(キャスター)』…あなたをマスターに仕立てあげることなど造作も無い。確かに今の最後のマスターのようにとはいきませんが人手だけでも十分な力になるはず!さあ、夢見なさい…!!!華麗なる少女鯖たちがあなたをマスターと呼ぶ光景を!!!!!!!」
☆ ★
以下、しょうもない医者の妄想……
作業がかさみ、疲れたその時にナイチンゲールが… 優しく肩をもんでくれたり……
時に、ブーティカとマリーとマルタでお茶を優雅に楽しんだり………
寝る時、ジャンヌやマタ・ハリが膝枕してたり………
「FOOOOOOOOOOOOOOOOHHHHHHHHHHHH!!!!!!!なんで僕は気がつかなかったんだ!?素晴らしいハーレムライフの扉はまさに、目の前に!!!!」
ロマンはとうとう壊れてしまった。完全に、テンションがおかしな方向へとねじ曲がり弾け、白衣も何故か袖を破く…。そこにヘタレな青年ではなく、欲望を掻きたたせる男がいた。
「所長、ありがとう!僕のハーレムライフのためにこのカルデアネスを遺してくれたんだね!」
さぞかし、所長がみたら嘆く光景だろう。されど、死人に口無し……タイミング悪く止めてくれるエミヤもいない。ノリノリのロマンとジルはカルデアネスを操作し、召喚魔法陣を起動させる!
「大体のことは私にお任せを!!!あなたはカルデアネスの制御を!」
「分かった!さあ、ウェルカム僕のハーレムレディ・第一号!!!!!!」
……さあ、やるぜ!溢れる光は虹色、早まる回転と火花に3つの輪はレア鯖確定の証!思わず、ロマンは『おおっ!』と声をあげて身を乗り出せば形を為していく人の影…。恵まれた肉体は美しいボディラインを描き、透き通るような肌が垣間見えてくる。
「きたきたきたきたきたきた!!!!僕の嫁ェ……」
ここで、徐々に冷静が戻ってくる。なにかおかしい………なんか黒の甲冑に旗とか見覚えのあるものが………
追憶のオルレアン。そうだ、どうして自分はジルを信じてしまったのか。
「………ジャンヌオルタちゃぁぁん、復ッッッ活ゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!」
現れたのは龍の魔女……ジャンヌオルタがカルデアに高々に笑いながら、復活の産声をあげたのであった。
To be continued…
次回!【二発目!び・っ・く・り!!仰天、オルタちゃん!!】
お久し振りです。蟹から月日は経ち、気がつけば社会人になってたりジャンヌオルタピックアップとか凄まじいはマジで。そう言えば、エクステラの話なんだけどさぁ………
俺、Vita紛失したぜくそったれい。
さて、クオリティは落ちてやすが研修中だから勘弁してちょ!感想おまちしてます、