円卓系弓兵の願い   作:彰吏

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きっとみんなが忘れているだろうけどひっそりと投稿させて貰います。

遅れて申し訳ございませんでした。
別の作品のほうが思ったより書きやすくてこんなことになりました。

ご意見、ご感想お待ちしております。




3話

「お、猪だ」

 

 

ヒャッハー今日は猪鍋じゃあー。久しぶりのお肉様ですよ。ここ数日全く食い物が見当たらなくて、まじで困ってたからな。もう野草で飢えをしのぐのも限界なんだよ。俺は草食系ではなく肉食系なんだよ。

なんでこんな生活してるかって?

それはそうそうに城を追い出されたからにきまってんだろ。

すぐに出れたのは良いけどさ、もう少し準備期間が欲しかったよ。何考えてんだよあの白い変態は。おかげで食料とか全く分けてもらえなかったし、必要最低限しかくれねぇし。

最後までアルトリアとか引き留めてくれてたけどそれは無視の方向で。

 

 

「一発で仕留めるから許してな」

 

 

そんなこんなでまずは食料を確保しなければならなかったんだけどこれが全くいないし、そもそも知らない土地なんで地図とか見てもよくわからんしまじ困りんぐ。

唯一救いなのが俺自身が俺自身のスペック(戦闘方法)がわかっていて使えることだな。むしろこれしかないまである。

具体的に言うと頭にfateにあるステータス画面を思い浮かべるとあら不思議、俺のステータスがわかりなおかつ使えるってこと。

これのおかげで狩りとか楽でいいや。基本的には弓を番えて放てば即死するとかやばいな。昔の俺だったら確かに弓を番えて放って真っ直ぐ飛ばすことはできたけど、今なら森の中でも敵さえ見えれば当たるとか、やっぱり英雄になれるやつってチートだな。

特にやばいのは宝具の一つである「全ての物は我が矢なり」だな。俺が手にした物を矢にすると思っただけで矢になるとか強すぎるだろ。

それに矢にしたものによって付随効果まであるらしい。らしいというのはまだよくわかってないからなんだよね。

普通の木とそこら辺にある石で比べてみたけど特に変わりがなさそうだし。ちなみに矢からかけ離れたものでも矢にできるから、多分戦闘機とか出来ると思う。する意味無いからしないけど。

基本的に固体で生きているもの以外なら矢にできるっぽい。また曖昧な言い方だけど、まだわからないんだよね。

あと大事なのは相手が触れてる物は矢にできないところだな。

これに関してはたまたまあった盗賊団の方々にお手伝いして貰って確かめた。そいつらが投げた小刀は矢にできたけど持ったままの剣を白羽取りした時はできなかったから確かなんだよな。

それができればサーヴァント戦で相手サーヴァントの宝具を俺の矢=俺の宝具にできたのに。

ここまで聞いた人は石とか木の枝とか矢にしたところで威力ないだろとか思ってると思うけど、これはわかりやすくいうと何でも俺の宝具にできるってことなんだよ。

宝具ってことはどこぞの赤い弓兵よろしくの壊れた幻想がやり放題なんだよ。

これは強い(確信)。

 

 

「ごちそうさまでした」

 

 

久しぶりの肉で大満足だな。それにしても盗賊にはやたら会う(2週間で10回)から金とかはいっぱいあるんだけどね。おかげで対人戦の練習になるから良いけど、治安が悪すぎんだろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「助けてください」

 

「ヒッ」

 

 

それは腹ごしらえが終わり、道なりに進んでいたところ突然横の林から女性の声が聞こえてきた。

やめろよ、突然それも林の中から大声出すとか。

俺はビビリとかじゃないけど、流石に無警戒の林の中から声がすればびっくりするんだよ。

おかげで変な声でちゃったじゃんか。

 

 

「すいません、突然声をかけてしまって。ですが、剣や鎧姿を見て騎士様だと思ったらいてもたってもいられなくて」

 

 

すげぇ綺麗な女性が林の中から出てきてそんな事を言った。ごめん、こんな綺麗な女性がでてくるとは思ってませんでした。

ただひとつ言うとしたら、林の中を走ったせいか服がところどころ破れていてエロいんだけど。

静まれよ、俺。なんか真面目な話っぽいからここで何かする訳には行かない。

真面目な話じゃなくてもしないけど。しないよ、ホントだよ。

 

 

「俺は騎士ではないけど・・・」

 

「いえ、そんな嘘をお付きにならないでください」

 

 

そんな事言われても騎士じゃないんだけどな。追い出されてるし、俺自身は元一般人だしな。

 

 

「証拠はないけど、嘘は言ってない。今はただの旅人だよ。それでも、何か困ってるようなら俺で良ければ助けてやるが」

 

「ほ、本当ですか」

 

「あぁ、だからまずは泣くのをやめてくれないか。それとこれを」

 

「すいません」

 

 

ずっと泣いてるんだよね、この人。流石に泣いてる人の頼み事を断る程人間として腐ってないからな。それに女の涙には男は弱いからしょうがないね。

そして服が破れていて目のやりどころに困るので俺が纏ってた布を貸してあげた。

べ、別に後で返してもらった時に何かするわけじゃないよ、ほんとだよ。

 

 

「それで何があったんだ」

 

「はい、ドラゴンを退治して欲しいのです」

 

 

ここまで親切にしてなんだけど断ろうかな。

 

 




次回はドラゴン退治の予定(何時になるかは神のみぞ知る)


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