クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者 作:オービタル
今回の話で最後の銀河の守護者が分かり、契約する銀河七聖龍の力も出ます!
暖かい目でご覧ください!では、どうぞ!!
一方、真実の地球では、ギャラリック・リングを使い、ある人物を呼び出した。
「貴方が味方になってくれて光栄です...............クロウさん.......」
その男はかつて、重傷を負ったシンを助けてくれた人物..........時空を越えて過去の英雄がシンの世界に来てくれた。
「シン!..........久しぶりだなぁ.........!」
「こちらもです........クロウさん......!」
車イスに乗っているシンはクロウに近付き、握手を交わす。
「おい、シン!.........彼等は誰なんだ?」
クロウがヒルダ達を見て、問う。
「あ!...........紹介します。こちらは妻のヒルダ.........妹のココとミランダ..........そして.......」
「母のアリアです。シンから聞きましたよ.........息子を助けてくれて、本当にありがとうございます。」
「いえいえ、私もシンを助けていなかったら、シンの世界も救えなかったでしょう。あ!申し遅れました!私の名はクロウ........クロウ・F・アルメディオです。元SRF隊員スペースシップ1号機"アキュラ"の船長でした。」
「早速ですが、クロウさん..........貴方の力が必要なのです。私の孫達が今、ホライゾンの姫君"エミリア・ヴァルネア・クリーフ"がアジマス連邦に捕らわれているのです。現在私の孫の陽弥とルナ達がそこにいるのです。あの子達には........上官が必要なのです。」
「分かりました。全力で彼等を助けます!」
「ありがとうございます..........!」
アリアはクロウに深く御辞儀をするとシンがクロウを呼ぶ。
「クロウさん...........提督が貴方を呼んでいました。」
「提督?」
クロウはシンに連れられ、ジャヴィック提督の所へ案内された。
部屋に入ると、ジャヴィックが待っていた。
「お前が過去の地球人か............?」
「はい、クロウ・F・アルメディオと申します。」
「では、君に任務を与える。」
ジャヴィックはクロウに任務を話した。内容はアジマス連邦の動きとその影で操るプロフェッサー"E"と名乗る人物の正体を探るため、ゲスとトゥーリアンの部隊をクロウの部隊に配属させ、アサリィの母星『セッシア』に行き、超考古学者"リアラ"と会見し、セッシアにあるQ人の遺跡調査及び、遺産とデータを持ち帰る事となっている。
「それだけですか?」
「それと...........シンから、言われているだろう?」
「はい、シンの息子、娘とウラノスクルーの援護を、と」
「よろしい、Νーアキュラに向かえ、」
「Νーアキュラ!?」
「シンが動けない代わりに、お前がアキュラの船長だ...........既にアキュラにはゲスとトゥーリアンの部隊が待機している。」
「ありがとうございます............!」
クロウはΝーアキュラがある格納庫に向かった。
格納庫に行くとΝーアキュラがあり、クロウは早速、乗るとブリッジへと入った。あらゆる機械や端末、目の前に船長が座るデッキもあった。クロウは椅子に座ると昔の事を思い出す。
「久しぶりだなぁ..........アキュラ..........また共に戦えるなんて..........エッジ.........レイミ.........フェイズもいたら...........」
クロウが仲間の事を思っていると後ろの扉が開き、中から、顔に火傷を負ったトゥーリアン兵士が来た。
「アルメディオ船長」
トゥーリアン兵士はクロウに敬礼した。
「君は?」
「自分はトゥーリアン第7空軍所属ギャレス・ヴァカリアンです」
「君は見たところ..........狙撃兵?」
「えぇ、自分は、スナイパーが得意のです。船長の背中は私に任せて下さい。」
ギャレスはクロウに笑顔を見せるとクロウは興奮する。
「おぉ~!頼もしいぞ、これから..........よろしく、ギャレス!」
「はい!」
ギャレスはクロウに強く敬礼し、持ち場へと戻った。
そして準備が出来、Νーアキュラは発進し、アサリィの母星"セッシア"へと向かった。
セッシアの大気圏外にワームホールが現れ、中からΝーアキュラが出てきた。ブリッジにいるクロウは早速、任務を確認する。
「さて、先ずはアサリィ人の故郷『セッシア』からだ............」
Νーアキュラがセッシアへと大気圏突入し、それが終えると黄昏の如く、綺麗な夕陽が街を照らしていた。着陸地点に向かうと、アサリィ人の兵士がガンシップで案内され、ΝーアキュラはQ人の遺跡に近い高層ビルに着陸した。すると白衣を着たアサリィが現れ、クロウに近付いた。
「お待ちしておりました。」
「リアラ教授ですか?」
「えぇ、私がリアラ・ティッソーニです。前はプロセアンの遺跡の研究者でした。今ではQ人の考古学者を務めております。」
「お会いできて光栄です。」
リアラとクロウは握手を交わすとQ人の遺跡へと案内された。
「早速ですが、見せて貰いたい遺跡や物があります。」
リアラに案内され、クロウが見たものは、純白で、文字がズラリと並んだ巨大な門がクロウの前に現れた。門の近くに研究者達が門に描かれている文字を調べていた。
「これです。地球に存在する邪馬台国と言う場所にこれと同じ遺跡が在ったのです。地球の方では僅かな情報が入手出来ましたが、私達のセッシアにあるこの遺跡は普通の遺跡とは何かが違うのです。」
「何かが?」
「これです。」
リアラが指を指した方向を見ると大きな絵文字が並んでいた
「これは............絵文字?」
「はい、門の上にある絵文字です。邪馬台国に在った門の奥にある古墳には微かでしたが、これまでにないとてつもないエネルギー波とあの絵文字をあったのです。エネルギー波の方は恐らく、邪馬台国の女王"卑弥呼"はその力を使って、アウラの都.......いいえ、地球に存在ある大陸"日本"を納めていたらしいと.......」
クロウは恐る恐る門に近付き、触れた。すると..........
『門を開けて...............Qの光を解放して............開暗証コードは.............私の名は..........』
突然、クロウの頭の中から、女性の声が響き渡り、クロウは冷静にし、その名を答えた。
「..........................アーク、」
クロウは答えると門に描かれている文字が光だし、純白の門が白銀に輝き始めた。
「っ!?」
「こ!これはっ!?」
すると開けられなかった門がゆっくりと開き始め、皆は唖然した。
「開いた..........!?」
「我々とプロセアンのテクノロジーでもこじ開けることが出来なかった門が...........こんなあっさりと!?」
クロウ達は門の奥へ行くと奥間にある台座の上に光の粒子が浮いていた。
「これは..........一体..........!?」
リアラが光の粒子を見て驚くと、クロウは冷静のまま、答えた。
「アーク..........」
「アーク........?!」
「この光が..........俺の頭の中で...........そう言っているんだ...............」
クロウの言葉にリアラは驚く。
「頭の中で............!?つまり、テレパシーと言う事ですか?!だから、我々の技術でも開けられなかった訳ですか.............」
「Q人は...........遥か昔にセッシアに降りた時に、アークを置いていった................いつか、この声.......テレパシーが通じる者を待ち続け.................長い年月を得て...........ようやく、解放されたと言う」
クロウは恐る恐る光の粒子に触れた........その直後、光の粒子が強く光だし、その光がクロウを包み込んだ。光によって包み込まれたクロウは目を覚ますと、水の上に浮かんでおり、白い空間にいた。
辺りを見渡していると、クロウの後ろから、鳴き声が聞こえてきた。クロウは後ろを振り向くと、それは純白の翼と神獣の様な体と樋爪とたくさんの角が生えており、水の上を歩きながら、クロウに近付く、金色の体毛をしたドラゴンだった。(分かりやすく申しますと、もののけ姫に出てきた生と死を司る森の神"シシ神"の様な姿と頭部が龍の様な感じです。)
クロウは驚き、金色のドラゴンに答える
「君は.....!?」
すると金色のドラゴンはクロウの問に答える。
「私の名はアーク................かつて銀河七聖龍の一体であり、長だった.................聖光神皇龍"ゴッドシャイニングドラゴン"でした.............今ではQ人の三つの力の一つ...............クロウと言いましたね...............?貴方に御願いがあります................」
「御願い..............?」
するとアークは悲しそうな表情でクロウに答える。
「プロフェッサー"E"の計画を何としてでも、止めさせて下さい.............そして.........運命を変えさせてはいけません...........」
「運命を変える.......!!!???どういう事なんだ!!??」
「彼の狙いは...............Q人の姫君........."エミリア".............」
するとクロウの頭の中から、エミリアの姿が映る。
「彼女に宿る力...........そして............『魂』でもあります..........それが奪われると..........この宇宙と........多次元も..........................貴方の大切な人達も...........やがて消え行くでしょう...........」
その直後、クロウの頭の中から、もう一つの風景が移り込んだ............山は燃え、大地が抉られ、空は赤く、戦火の炎と恐怖と哀しみに包まれていた。
「かつて、それを巡っての争いが起こりました.........創造主Q人の聖地で...........我々の力を欲する心を持つ闇の意思と............黄昏の如く穏やかな心持ちそれを阻止せんと戦った光の意思の....................二つの種族との分担し、争われ、両種族はアジマス人にも被害が及びました。そして、闇の意思を持つ者に対抗すべく、光の意思を持つ者に姫巫女使わせました。姫巫女は光と闇の両方の力を持つ双子神を召喚し、闇の意思を持つ者達は次元の彼方へと追放......そこは聖地とは異なる闇の聖地とも言える..................光の惑星ルミナスの双子星.............闇の惑星リィボラへと..............」
アークが悲しそうな表情になっていると..........突如、空間が揺れた。
「何だ!?」
クロウが驚く、アークは上の方へ見上げ、答える。
「....................闇の意思を継ぐ者が................私の力に勘づき、奪いに来ました。」
「どうすれば!?」
クロウが言うと、アークは強き瞳で答えた。
「私との.............銀河七聖龍との契約をすれば、闇の意思に対抗出来ます。」
「............やって来れ!」
「.............準備して..........!!」
するとアークが強く光だし、クロウの体に纏った
その頃、セッシアの都市では、高層ビルの窓から、火が吹き溢れ、被害者も出ていた。すると窓から黒い砂状の機械が流れ出て、アサリィ兵士達をを翻弄する。
「Q人の遺産..........アークは何処だ........」
黒い砂状の機械"マイクロボット"を操っていたのは、黄金のフレームをしたAIのアポカリプスだった。AIの為、戦闘用体でマイクロボットで、アサリィ人の兵士の首を掴む。
「邪魔だ.........」
アポカリプスはそう言うとアサリィ人の兵士を投げ飛ばした。すると、アポカリプスの上から、シンに渡したクロウの愛用の武器 "ビームセイバー"を二刀流で回転切りをしてきた。アポカリプスは回避すると同時にマイクロボットで防御した。クロウは距離を捗って下がり、名を言う。
「俺の名はクロウ!クロウ・F・アルメディオ!............お前の名は...........!?」
アポカリプスも自分の名前を答える。
「『............新星国家 ネオ・ミスルギ皇国新皇帝 エンペラー・ジュリオに支える 真・四将軍の一人.........アポカリプスだ...........』」
アポカリプスの言葉に現地に向かったギャレスとリアラとアサリィ人の兵士達は驚く。
《ネオ・ミスルギ皇国.............!?》
皆が驚き、クロウは何の事なのか、分からなくなっていた。そして、アポカリプスは話を続ける。
「『そうだ..........我々、アジマス連邦は今度から、ネオ・ミスルギ皇国へとなった............それより、お前の体から............Q人の遺産の一つ............アークを感じる.............』」
クロウは驚き、ビームセイバーを構える。
「っ!」
「『命が惜しければ............おとなしく、アークを渡せ.........』」
アポカリプスが手クロウへ差し伸べると、クロウは冷や汗をかきながら、答える。
「断ると言ったら............?」
「『................死んでも、取り出してやる........』」
その直後、アポカリプスが先に動きだし、マイクロボットが形を変え、槍状の突起物へとなり、クロウに襲い掛かった。
「っ!?」
クロウは急いで、ビームセイバーで防御し、カウンター攻撃をするが、マイクロボットが偽造のアポカリプスを作り、クロウを翻弄するが、クロウはムーア人の力を使い、本物のアポカリプスに攻撃していた。
「『フッ!中々、やるじゃない.............流石、過去の人類ですわ............』」
「お前こそ!」
「『なら.........これはどうでしょう.............?』」
すると、マイクロボットはアポカリプスに包み込み、球体へとなると、球体の周りある隙間から、ビームガンを作り出し、回転しながら、クロウに近付き、造り上げたビームガンを隙間から、乱射する。
「クソッ!」
クロウは防御するが、無数に飛んでくるビームで、苦戦し、アポカリプスは球体の中で笑う。するとビームガンの間から、ソニックブレードを突き付けると高速回転斬りで、クロウを吹き飛ばす。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~!!!」
吹き飛ばされたクロウは壁に激突し、倒れる。頭から血を流し、真紅のプロテクトアーマーは損傷していた。だが、クロウはそれでも、立ち上がろうとしていた。
「こんな所で.............!殺られるわけには...............行かない!!!」
クロウの頭の中にお腹を膨らませ、赤子を身籠った妻"イレーネ"と一緒に住むメリクルの姿を思い浮かべる。その直後、クロウの耳からから、アークの声が響き渡り、クロウに声を掛ける。
「っ!?」
「私の力を使いなさい.............叫ぶのです..........."龍装光"と...........!!」
アークの声を聞き、傷だらけのクロウは立ち上がる。
「分かった!!!!」
立ち上がったクロウは叫ぶ。
「光と闇を超えろ! 混沌と神をも照らすその閃きと輝き!聖光神皇龍!!ゴッドシャイニングドラゴン!!..............龍装光!!!!」
するとクロウの体から、アーク......またの名をゴッドシャイニングドラゴンが現れ、巨大な体でセッシアの都市を包み込んだ。
「『これが!...........アーク.........!!!???』」
そして、ゴッドシャイニングドラゴンは雄叫びを上げると、光になり、クロウを包み込んだ。傷だらけのプロテクトアーマーが自己修復され、真紅のアーマーが白と金色と赤色に分けられているアーマーに変わり、背中から表面が白色と裏面が赤色のマントが現れて広げられ、聖光の紋章が後ろに浮かび上がり、後頭部から白き機械が身に付けられ、黄色のバイザーが輝いた直後、アーマーから神秘の光を放ちアポカリプスを照らす。その光の圧迫にアポカリプスは押される。
「っ!?」
さらにリアラ達もクロウの光に押されていた。クロウは自分の姿を確認すると、驚いていた。
「凄い.........これが......!?」
クロウが驚いているその時、アークの声が聞こえてきた。
「これがQ人の遺産............アークの力です。存分に戦いなさい.........」
クロウは叫ぶと両手を大きく広げると、2本の聖剣ファーウェルが出現し、クロウは二刀流の聖剣を持ち、アポカリプスに聖剣の刃を突き付け、構える。
「ああ!!..........デュアルアークブレード!!」
アポカリプスは怒り、球体のまま、突進してきたが、光の波動で、球体が崩れ、吹き飛ばされた。
「『己れっ!!!』」
アポカリプスは立ち上がると、指をクロウに指すと、無数のマイクロボットが津波の様に押し寄せてきた。
「『マイクロボット!!........殺りなさい!!』」
アポカリプスが叫ぶと、マイクロボットが蛇のように襲い掛かると、クロウは腕を地面に突き付け、叫ぶ。
「アークシールド!!」
クロウの腕から光の盾が展開され、マイクロボットが弾かれた。
「必殺........!!」
クロウが言うと2本の聖剣ファーウェルの刃が光輝き始めた直後、二刀流の聖剣ファーウェルを地面に叩き下ろした。
「グランザッパー!!!」
その直後、叩き下ろした剣の刃から鋭い波動がアポカリプスを襲った。
「『っ!!!???』」
アポカリプスはマイクロボットで壁を造り上げて防ぐがクロウの威力が凄まじく、マイクロボットの壁が溶け始めた。
「クッ!!」
波動が終え、前方を確認しようと壁に隙間を開けた直後、既にその目の前にクロウが二刀流を構えていた。
「『ハッ!!?』」
「天空光剣!!ヘヴンズ・ソード!!!!」
2本の聖剣ファーウェルが光だし、光粒子の刃を放出しながら、マイクロボットの壁ごと、アポカリプスを切り裂いた。マイクロボットの壁はあっさりと斬られ、アポカリプスの左腕も斬ると、アポカリプスは急いで、距離を取り、離れた。アポカリプスは自分の左腕を見て驚く。
「『何っ!!?』」
四将軍のエヴァと同じく、黄金のフレームをしているのに、まさかのあっさりと斬られた事にさらに驚く。
「『ばっ...............!馬鹿な!?.............このフレームは対銀河七聖龍に作られた合金の筈...........!?』」
あっさりとは驚いていると、クロウが言う。
「フレームの耐久度にも限度があるんだ............いくら良い装備に変えても..............聖光神皇龍のパワーには勝てない..........いい加減、諦めるんだ..........!」
「『クソ............!』」
もうアポカリプスには得意攻撃とするマイクロボットがなく、悔しがっていると、アポカリプスの端末から通信が入り、アポカリプスは通信を開くと、相手はジュリオ・飛鳥・ミスルギからだった。
「『こちら、アポカリプス...........えぇ................了解しました。』」
アポカリプスは通信を終えるとクロウに言う。
「『残念ですが、命拾いしましたね.............次に会った時が貴方の最後ですからねぇ........』」
「挑む所だ..........!」
クロウは答えるとアポカリプスは空高く舞い上がり、セッシアから大気圏外へ離脱した。
その後、クロウは通信を開くとモニター画面が現れ、画面からジャヴィック提督とシンとアンジュが一緒に映っていた。そしてクロウはジャヴィック提督に説明した。
「Q人の遺産は三つの力だったのか............」
「はい..........更にそれが後、二つ残っています。それと..........」
「「「それと?」」」
「アークを狙いに来たアポカリプスはアジマス連邦からネオ・ミスルギ皇国と言ったのです。」
クロウの言葉にジャヴィックとアンジュとシンは驚き、凍りついた空気で、恐る恐るクロウに答える。
「.............今、何て言った?」
シンが震えながら、クロウに答えると、クロウは言う。
「え?ネオ・ミスルギ皇国って...........」
クロウが答えた直後、シンがジャヴィック提督に言う。
「提督..........???!!!」
「本当か!?ネオ・ミスルギ皇国と............奴は言ったのか!?」
「え!?あ、はい...........そして、新皇帝エンペラー・ジュリオと............」
するとアンジュも驚く。
「ジュリオですって!!!???」
「えっ!?」
「............そうか!..............アイツだったんだなぁ!!!」
シンが怒りながら、言うとクロウは質問する。
「どういう事、何ですか!?」
「説明している暇もない!クロウさん!早く惑星ホライゾンに行ってください!今すぐに!!!」
シンは焦りながら、次の任務を言い、クロウは驚く。
「え!?お..........おぉ!分かった!」
そして通信が終えるとクロウは深く考え込む。
「シンの奴............何であんなに驚いた表情になっているんだ?」
するとギャレスとリアラが来て、答える。
「クロウ船長...........ギデオンさん達が驚いたのは.........ジュリオが生きていた事です。」
「え?........どういう事なんだ、ギャレス.......?」
「ジュリオと言う大馬鹿皇子は............」
ギャレスはクロウにジュリオと言う男について話した。
20年前..................人類銀河共和国がある地球のもう一つの地球...........エンブリヲと言う神気取りの支配者が管理する.........コード・アースと言う地球が在った............そのコード・アースに移住してきた人類は『マナ』と言う高度社会システムがあり、人類は魔法が使えるようになった。けど、それはトゥルー・エデン..........つまり、本当の地球に存在する.....アウラと言う始まりのドラゴンから放出するドラゴニウム.........ドラゴレイド人の宝だったらしく......エンブリヲはアウラを盗み...........偽りの人類にマナを与えていた。しかし、そのマナが使えない人類........ノーマも生まれた...........ノーマはマナを使えなく、偽りの人類から差別され、拷問され、強姦され、その挙げ句......."化物"と呼ばれていった..........
過去の事実を聞いたクロウは驚きを隠せない表情で言う。
「何なんだよそれ.........!?」
「特にそのノーマを毛嫌いしていた人物が..........ジュリオ・飛鳥・ミスルギ...............人類銀河共和国の総統の女王 アンジュとレジスタンスのリーダー シルヴィアの実兄............アンジュの娘 ソフィアの叔父なのです。」
「え!?あの提督の隣に居た............女性のお兄さん.........!?」
「えぇ、ジュリオはかつて、アンジュさんを陥れた事もありました。ノーマであるアンジュさんをひたすら隠し続けた父親と母親を殺し、自分が皇座についたのです。」
「要するに、自分が皇になるつもりだっだな?」
「はい、そしてアルゼナルにノーマ管理委員会の国連が襲撃してきました。狙いはアンジュさんと彼女のラクナメイル ヴィルキスとラクナメイルを動かずメイルライダー、そしてシン・ギデオンさんとパンドラメイル ペルシウスの強奪でした。残りのノーマ達は虐殺していました。結果、エンブリヲはノーマの虐殺を見て、ジュリオはエンブリヲのラクナメイル ヒステリカのディスコード・フェイザーによって、消去されました。」
クロウはさらに驚くと。
「消去された.........!?そんな屑野郎が何故........生きていたんだ..........?」
「恐らく、彼処にいたのは..........エンブリヲの他にもドゥームかも知れません..........」
「ドゥーム.....?」
「船長は........知らなかったでしょうが、ギデオンさんが倒した邪神皇の事です。」
「邪神皇!?それって、俺とシンが出会った時に見た壁画に描かれていたあれか!?」
「壁画?」
「え?!........あ、そっか.......こっちの次元にはロークと言う星がまだ、見つかって無いんだった.........俺とイレーネが住む惑星ロークには、シンの先祖が残したヴェクタの遺跡が残っていたんだ...........その時の遺跡の壁に描かれていた邪神皇があったんだ。」
「そんなことが........!?」
「あぁ、ギャレスが言った邪神皇ってソイツの事か?」
「えぇ..........私の推論では、恐らく............ドゥームはあの時、エンブリヲのディスコード・フェイザーに直撃する直後にジュリオを助けたのでしょう。そして、アジマス連邦........嫌、今はネオ・ミスルギ皇国となっていますが、狙いはまだ分かりません.........」
「そうか.........」
クロウは考え込むと、扉が開くと、シンの教官のロバートが現れた。
「クロウ」
「誰なんだ?」
「整備班長のロバートだ.......たった今、シンから通信が来たんだ。」
「シンから?」
クロウは通信を入れるとシンが映った。
「話は.........ギャレスから聞いているだろう?」
「あぁ、」
クロウは返事をすると、シンは手で額に触れながら、答える。
「何て事だ..........まさかプロフェッサー"E"の正体がエンブリヲじゃなく、エンペラージュリオ...........ジュリオ・飛鳥・ミスルギだったなんて...........何としてでも、アイツのやっている事を止めないとなぁ、」
「それで、俺はシンの息子、娘に会えば良いのか?」
「あぁ、クロウさん..........どうか、あの子達を守ってやってくれ............!」
するとシンは車イスから降り、松葉杖を地面に置くと、クロウの目の前で土下座した。
「この通り!」
クロウは土下座しているシンを見て、慌てる。
「嫌々!そこまでしなくても.............!」
するとリアラがクロウに報告してきた。
「クロウ船長!前方から、救難信号を送っている戦闘機を確認!これは.........アジマス連邦の!?」
「どういう事なんだ............!?」
「外のモニターに映します!」
リアラがセッシアの大気圏外に滞在している通信衛星カメラの映像をモニター画面に移すと、損傷しているアジマス連邦の戦闘機がユラユラと浮遊していた。
「被弾している...........!」
クロウが言うとシンは無表情でクロウに言う。
「クロウさん............戦闘機の回収と中にいるパイロットの安否確認をしてくれ!」
「どうしたんだ..........!?」
「...............あの戦闘機の中にいるパイロットは、何か情報を持ち逃げたかもしれない............ジュリオの狙いを知るチャンスだ...........!」
「分かった!」
「それと、クロウさん!」
「何だ?」
「格納庫にクロウさん専用のアーキバスⅡのカスタムがあります..........使ってみてください」
「分かった!」
クロウは急いで格納庫に行き、大気圏外突入ブースターと大気圏突入用のバックパックを装備したアーキバスⅡに乗り込み、セッシアの大気圏外へ出た
クロウのアーキバスⅡが損傷しているアジマス連邦戦闘機をキャッチし、空間用のマスクを被り、外へ出て、戦闘機のゴクピットの防護ガラスに付着した霜を拭くと中に奴隷の服装をした男女とそれを守るかのように紫と黄色のアジマス連邦兵の2体がいた。
「おい!大丈夫か!?..........しっかりしろ!!」
クロウは急いで戦闘機を回収すると、Νーアキュラが駆けつけてきて、戦闘機をΝーアキュラの中に入れた。
数字間後、アジマス連邦の戦闘機に乗っていた男はようやく目を覚ました。
「う..........ここは........?」
「貴方!」
男は横にいる女性を見て、言う。
「アリシア..........?」
「良かった!」
アリシアは男の人を抱くと、男はベッドから起き上がり、周りを見る。
「私は一体..........?」
「気がついた様ですね、」
男は横にいるリアラとクロウ、ギャレスを見て、驚く。
「君達は?」
するとクロウが前に出て、答える。
「俺はクロウ........クロウ・F・アルメディオ このスペースシップ1号船"Νーアキュラ"の船長だ..........」
「あぁ!失礼、私の名はアストラッド・ヴァルネア・クリーフ..........エルシュリア王国の国王だ。」
「妻のアリシア王妃です。」
男女それぞれの名前を言うとモニター画面に映ったシンが驚く。
「ヴァルネア・クリーフ!?それじゃ、貴方達が、エミリアの............!?」
「エミリア!?エミリアを知っているのか!?」
「はい..........ですが、」
シンは悲しそうな表情でこれまでの事をアストラッドとアリシアに話した。
そしてアストラッド王も..........どうやら、幽閉されたアジマス陛下は同じく囚われのΒとΣに頼み、重要人物であるエミリアの義理の父母の解放してもらい、脱出を試みたが、港まで後数メートルの途中で、エヴァとγとマインドコントロールされたイプシロン皇太子に発見されたが、運良く、アジマス反政府軍の三人.........Ωとジクスとキサナドゥに助けられ、待機していた戦闘機で脱出できたが、アヴァロンの防空ミサイルシステムが発動され、戦闘機はワープする直後に撃墜され、そのままワームホールへと吸い込まれた。
アストラッド王は悲しそうな表情でクロウとシンに言う。
「そうか..........連れ拐われたのか、」
するとシンが謝罪する。
「すみません!............もっと、我々のウラノスの武装を大幅に強化しておけば、」
「良いのだ........こうなると言うのは、絶対にあることなんですから、」
「それより、あのアジマス連邦........ΣとΒの方は?」
「修理している、ただ、損傷して、端末とシステムとメモリがメチャクチャに破壊されている。恐らく、この二人を逃がすために、必死だったと言うわけだよ、」
その時、アストラッド王はあることを思い出す。
「ハッ!そうだった!貴方達に言わなければならないことがあります!!」
「何だ?!エンペラージュリオの狙いか!?」
「それもあります!それと、早く............早くエミリアを助けてやってください!!」
「わかっています!俺達も全力で、エミリアさんを救出します!それまで、もう辛抱です。」
「ありがとう..............!!」
「だが、相手がネオ・ミスルギだと...........こっちの戦力では、足りない...........」
シンが困っているとクロウが笑う
「心配ない..........!」
「え?」
「実は............」
クロウが取り出したのは、謎の端末だった。
「それは?」
「"困ったことがあった時に使ってくれ"と彼等がくれたんだ...........多分彼等と交渉するためには..........シンや提督.........皆も必要なんだ.........」
「分かった.......皆を呼んでくる.......!」
シンは急いで惑星連合、ヘルガスト、同盟国、共和国、ヴェクタ防衛軍、スペースパイレーツ、銀河連邦の偉い方に通信回線を開き始めた。
正にその頃、アヴァロンの皇室の間で待機しているジュリオの所にγが呼びに来た。
「準備は整いましたよ、ジュリオ陛下」
「よろしい!............記念すべき、新たな人類の誕生だ......γよ!............アポカリプス!」
ジュリオがアポカリプスに声を掛けるとAIになっているアポカリプスがアヴァロンのメインシステムのハッキングをしていた。
「了解しました。」
アポカリプスはハッキングを開始すると、あっという間にアヴァロンの全システムをジャックする。
「システムログイン...........08437521.............23851902............ファイアウォールに侵入...............ハッキングに成功いたしました。」
「良し、」
そして、テラスのカーテンが開き、ジュリオは堂々と外に出た。
アヴァロンの各層の広場では、アジマス人達が陛下の大事な話があるとの情報に、巨大なモニター画面の前に集まっていた。するとモニター画面からノイズと騒音が鳴り現れると映ったのはアジマス陛下ではなく、ジュリオだった。
「皆の衆!!」
「誰だ?アイツは?」
「人間!?」
「どういう事なんだ?」
「アジマス陛下は?」
「諸君らに............良いものを見せよう!」
ジュリオが下がると、下からハッチが開き、中から十字架貼りにされているアジマス陛下が映った。それを見た女性のアジマス人達は悲鳴を上げた
「キャ~!!!!」
「アジマス陛下だ!!」
「何で彼が十字架貼りにされているんだ!?」
「お前!無礼だぞ!!」
アジマスの民はジュリオに向けて、反発の声が鳴り響くと、ジュリオはアポカリプスに言う。
「では、アポカリプス...........やりなさい.........」
「はい、陛下....................これより、アップロード、ブレインジャックを開始する。」
アポカリプスが緑色に光輝き始めると、アジマス人の様子が異変してきた。頭を抑えたり、倒れて回転するものや、訳の分からないコード番号を言い始め出した直後、辺りが静かになった。そしてアジマス人達は苦痛から解放され、立ち上がると同時にジュリオが言う。
「皆の衆!この国の国皇は誰かね?」
ジュリオは問い出すと、急にアジマス人達が礼儀正しく、整列し、ジュリオに向かって、大声で答えた。
《このアヴァロンは.............ジュリオ・飛鳥・ミスルギ......エンペラージュリオ陛下の物です。エンペラージュリオ様!!!!》
「よろしい!今から、君達アジマス人は.............ミスルギ人へと生まれ変われ!」
《はい、陛下!》
するとアジマス人達が変形し始め、白と黄色のアーマーと黄金のフレームへと変わり、モノアイのカラーが青から、緑へと変色した。
「これで..............この国は私の物だ................!!ネオ・ミスルギ皇国に万歳!!」
ジュリオが大声で言うとミスルギ人達へと変えられたアジマス人達も大声で言う。
《ネオ・ミスルギ皇国万歳!!!!》
「これより!我々、ネオ・ミスルギ皇国軍は..........三大国家同盟を落とす!情けは無用だ!存分に奴隷共を捕らえてこい!!」
《イエス!マイ、エンペラー!!!!》
港に滞在しているミスルギ皇国軍兵士達は膨大な戦力と数を連れて、ホライゾンへと突入しに向かっていった。
「さぁ、始めよう..............我々新しき人類.........."新人類"の誕生だ...........そして.............」
すると各層の都市の地中から巨大なリング型の機械が現れ、そのリングからワームホールが起動した。するとワームホールの中から、無数の人々が来場してきた直後、今度は、各層の広場の中心から、巨大な塔が出現し、来場してきた無数の人々が驚く。
そしてジュリオが塔に手を差し伸べると、塔の頭頂部から黄緑に輝く光波が各層一斉に拡散すると、来場してきた人々の手から光がポツンと出てきた。
「これって...........!!!?」
「マナだ............マナの光だぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「俺達人間に戻れるんだ!!!」
「ここが新しいミスルギ皇国なんだぁぁぁ!!!」
「またあの時の様に暮らせる様になるんだな!?」
「そうなんだよ!!」
「やった!やったぁぁ!!」
「ジュリオ陛下だ!!」
「生きていたのですね!!」
「ありがとうございます!ジュリオ陛下ぁぁぁ!!」
「我らを導く偉大な皇帝ジュリオ陛下ぁぁ!!」
元偽りの地球人達はマナの光が戻ってきた事に狂喜を上げると、ジュリオも喜びながら、叫ぶ。
「これで、私の復讐が完遂出来る!!忌々しいノーマとドラゴンとあのヴェクタのガキも!!覚悟しておれよ!アンジュリーゼェェェェェェェ!!!」
ジュリオは高い笑い声を上げ、新・ミスルギ皇国の民と共に喜んでいた。その光景を宮殿から別の場所にある大きな塔の窓からエミリアがいた。エミリアは狂喜を上げるミスルギの民を見て、恐怖していた。
「案内人人達が私達の世界を貪るのですか...........?!」
そしてエミリアは用意されていたベッドの中に隠れ、震えながら、手を握りしめ、祈っていた。
「陽弥様.....!助けて.........!!」
その日.........アヴァロンは完全にネオ・ミスルギ皇国に樹立
され、その夜、ミスルギ皇国の民の笑い声がエミリアのいる塔まで、聞こえており、エミリアは眠れなかった.................
狂気の国が.............復活した!!!!
これを見ている方々へ...............感想欄に目ぇ一杯ネオ・ミスルギ皇国の事を投稿して見てください!!後、クロスアンジュファンにも知らせてください!!これは大変な事態です!!
自分は活動報告に投稿します!!
次回は狂気の軍団がヴァルヴァトール帝国に進攻してきます!!!陽弥達ぃぃぃぃぃぃ!!!!急げぇぇぇぇぇぇ!!!