クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者 作:オービタル
一方、陽弥達の故郷...トゥルーアースでは....
「良し!良いぞ!良いぞ!そのまま降ろしてくれ!」
惑星連合のジャイロ3機がシン達が撃退したアジマス連邦の巡洋艦の残骸を回収していた。その中に退院して、車椅子に乗っているシンとそれを仕切っていたヒルダがいた。
「予想以上に回収したなぁ.......」
「当たり前だろ!?あんたがそんな状態だから、代わりにやってるんだよ!」
「すいません........」
シンが落ち込むと、サラリアンのモーディンとゲスのリージョンとサイとクリスが来た。
「シン!」
「よく来てくれました!モーディンさん!」
「こちらこそ、怪我の方は大丈夫ですか?」
「えぇ......後はリハビリをスパルタでやれば、完璧に復帰出来ます。向こうで活躍している陽弥とルナに追い付ける。」
「そうか、彼らには辛い事をさせてしまっているからねぇ......その件について、私も同行してほしいのだ。医療のスペシャリストがいれば、彼らも安心して戦えるだろう。」
「ありがとうございます。」
「では、早速取りかかろうとしますか?」
「勿論です。」
シン達はアジマス連邦の残骸を研究センターに運んだ。
研究センターには既にハッカーやオペレーターが作業しており、ゲス達がネットワークを使って情報を収集していた。
そしてシンは車椅子のまま、膝の上にノートパソコンを置き、ケーブルをリージョンの後頭部に差し込んだ。
それに続き、モーディンとサイも他のゲスの後頭部にケーブルを差し込み、デバイスを展開した。
「それじゃぁ、始めるか!モーディン!サイ!」
「「良し!」」
「ハッキング開始!」
シンの声にハッカー達は一斉にデバイスのボタンを打ち始めた。全員が集中モードになっており、周りの空気が段々と変わっていくのにヒルダとクリスが驚く。
「すげぇ!?」
「うん!うん!」
「サイ!このデータベースをバックアップしてくれ!」
「分かった!」
「シンさん!アジマス連邦のファイアーウォールが来ました。」
「俺に任せろ!」
するとシンの打つ速度が速くなり、アジマス連邦のファイアーウォールを簡単に破った。
「開いたぞ!」
「第2ファイアーウォール!来ます!」
「おっし!!」
するとモーディンがハッキングしながら言う。
「フム、興味深い......アジマス連邦のデータと情報は我々のテクノロジーを超えている。これを利用すればアジマス連邦の目的が解るかも知れない。」
モーディンは独り言は喋りながら、作業を進めた。すると出入り口の方から、バンとカズ、フィーリが来た。
「「「シン!」」」
「よく来てくれた!手伝ってくれ!」
「分かった!」
「任せとけ!」
「お手伝いします!」
バンとカズとフィーリはそれぞれの位置に付き、ハッキングを開始した。それを見ていたクリスはあることに気付く
「凄い......!第一部隊がそろっ.....?」
「どうした?」
「待って!?......と言う事は次来るのは.......」
「俺も来たぜ!」
「私もな!」
「ハンクにゾーラも!」
「シン!手伝うぞ!」
「頼む!」
「第一部隊が.......揃った.......」
「終わった!......さぁて、情報とデータを拝見させて貰うぞ......!」
「アジマス連邦は各惑星に存在する低文明を持つ種族を捕獲し、奴隷にしているらしい.....そして何ヵ所に焼き印を押すらしい.....」
「焼き印を.......!?」
「エグい事をするなぁ.....」
「待って!これもあった!」
「何!?」
「..........コードネーム.......プロフェッサー"E".....」
「「プロフェッサー"E"!?」」
一同が叫ぶ。
「彼はアジマス陛下の側近で、参謀をやっているらしい。さらに、アジマス連邦の民の貧相人にも捕獲した人達と一緒に奴隷をさせているらしい。」
「同じ仲間なのにどうして!?」
「後........これもさらにエグい事が載っている。」
「何?」
「........捕獲した人達の中に......幼児もいて、その子達にも奴隷をさせている.....大人と違って電磁警棒じゃなく、ムチ打ちだって.......」
「そんなの酷い!」
「アジマス連邦兵より、コイツの方が一番ゲス野郎じゃないか!!!」
「後......赤ん坊は頭を押さえつけて、額に焼き印を押すらしい、そして大きくなるに末、奴隷のまま......」
すると突然、ゾーラが怒声を上げまくる。
「コイツッ!!外道にも程がある!!」
「アジマス連邦のリーダーはこの事を知っているんか!?」
「多分......知らないだろう.....」
「そんな.......!!」
「ちょっと待てっ!......あの姫さんの事も書かれている」
「「え!?」」
「...........永遠語り 『時の歌』.......?!」
「「時の歌!?」」
すると研究者のデバイスのモニター画面が突然、消えた。
「なっ!?まずい!!」
「どうした!?」
「強制シャットダウンされた!」
「嘘?!」
次々に研究者達のモニター画面が黒くなり、残るはシンのモニターになった。
「あぁ~!駄目だ!駄目だ!消える!消える!」
そしてとうとう、シンのモニター画面も黒くなり、シンは落ち込んだ表情になり、まるでボクサーが死んだかのような光景になっていた。
「どうした.......!?」
「.........消えた......」
「「何が......!?」」
「..........全部のデータが強制に消去された。」
「全部?!」
「ああ、あの姫さんに関するデータも全て........」
「マジかよ........?!」
「つまり、そのデータだけは見られたくなかったんだろう。」
するとモーディンが落ち込んだシンの代わりに説明する。
「でも、一つだけ、分かったことがある.........」
「永遠語り『時の歌』です.........!アンジュとサラマンディーネの永遠語り『光の歌』と『風の歌』と並ぶ、第三の伝承歌だと言うことが..........恐らく、その歌には何か凄い事が載っていたかもしれません。」
「それでアジマス連邦がこの残骸の全部のデータを消去したんだな.........俺達に知られてはいけないと何かが..........」
「恐らく.......」
「ん?........どうした........?」
シンが何かを考えているヒルダに言う。
「プロフェッサー"E"...........どっかで聞いた名前だなぁ、」
「え!?」
「どっかって........何処で?!」
「分かんないんだよ!あの"E"っていうコードネームが何処かで聞いて、見た事がある頭文字何だよ!」
「E........E.......」
「エンブリヲ?」
ゾーラが突然彼の名を言い、一同が驚き、周りの空気が一瞬に凍り付いた。落ち込んでいたシンも驚く。
「ん?.........悪いこと言った?」
研究センター内の皆はただ、唖然するだけだった。
内容がグダグダですいませんでした。