東方明輝伝〜第一部〜 作:超奏
祐「コイツアタマオカシイ」
前回のあらすじを1行で
玲「わりいけど急ぎの用事が出来ちまって…」藍「ハア☆」
※なんでいきなり玲が少年のとこに行けたかって?都合に決まってるじゃn(殴)
パンツ「嘘です!!!全て嘘です!!!」
テスト前だけどちゃんと書きますから許してにゃん(はあと)
祐「かぁっきもちわりぃやだおめぇ」
※この後うpぬしはテストに八つ裂きにされました
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そう…
私は非力だった。
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「行かないで!!!師匠…………おじいちゃん!!!」
妖忌「妖夢…しかと幽々子様をお護りするのだぞ。儂は暫く帰って来ん。だが必ず帰る」
妖夢「…なんで私を連れて行ってくれないのですか!」
妖忌「お前が最後の希望なのだ。お前を死なせるわけにはいかん」
紫「妖忌…そろそろ行くわよ」
妖忌「…頼んだぞ」
妖夢「うっ…………うぅぅ………」
幽々子「………………」{ポンポン}
私は幽々子様に抱かれていた。
妖夢「………幽々子様……私……………私……………強くなって見せます。幽々子様を護れるくらい。師匠に怒られないくらい。」
それを聞いて幽々子様は何も言わずに私を抱きしめた。
幽々子「ごめんね…こんな思いさせて……」
私は泣き続けた。
師匠は他でもない私の唯一の親族…家族の居ない私にとって実質の父親と言って良い人だった。
悲しかった。涙が枯れるくらい泣き続けた。
そして………それをばねに強くなってやろうと思った。
私は修行を1日たりとも怠らなかった。幽々子様にも心配された。でもやり続けた。
いつ師匠が帰ってきても良いように。
その甲斐あってかかなり強くなった。
おじいちゃん、そして幽々子様との約束が守れると確信した。
それが
それが
それが
この態か!!!!!!!!!!!!
自惚れだったのか
今までの
自分は
一体
何だったのだ
何の為に
何の為に
そんなとき…玲さんが帰って来てくれた。
その顔はとても綺麗だった。かっこ良かった。覚悟したような目をしていた。
私が初めて助けられた瞬間だった。
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少年は面白そうに笑う。
???「なるほど、あの狐を倒したのか。凄いな。」
「そんな事どうだっていい。お前は何者だ。何しに来た。」
玲は静かに言う。
???「そうだな…折角だから教えてやろう!!!俺は鈴琶(すずは)!記憶を無くした只の幽霊族の生き残りさ!!!俺の目的は冥界を支配し俺の真実を知る事だ!!!」
玲は静かに笑う。
鈴琶「どうした?何が可笑しい」
玲「生き残り…か」
鈴琶「それがどうした」
玲「幽霊族…何処かで聞いたことがある…
俺も真実を探し続ける生き残りさ。真実は絶対に見つけたい。けどな……
こんなの間違ってる。
その為だけに誰かを傷つけるなんて…間違ってる。」
鈴琶「…分らん。生き残り同士でも分かり合えないものだな」
溜め息をついて首を振る。
玲「もしまだこんなことを続けるって言うなら…………
僕はあんたを倒す」
玲は構える。
鈴琶「上等だ」
鈴琶は玲と距離を取る。
玲は鈴琶を睨みながら言う。
玲「妖夢。」
妖夢「はい?」
玲「幽々子を頼む」
妖夢「はい!」
玲は振り向いて微笑む。
玲「昨日言ったろ。絶対に守るって」
その言葉に妖夢は少し恥ずかしそうに応える。
妖夢「…もちろん覚えてますよ。」
自信に溢れた表情を見せ鈴琶に向き直った。
玲「だから…………僕に任せろ!!!!!!」
その声を合図に玲は魔装を展開し鈴琶に突撃していった。
妖夢「………ありがとう。玲さん。」
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~冥界入口~
霊夢・魔理沙・咲夜は驚愕した。
あの玲という少年が藍に弾幕を浴びせられたと思った次の瞬間には大ダメージ(物理)を与えていたのだ。
霊夢「…ほんとにとんでもない人が来ちゃったわね」
魔理沙「…ほんとだぜ」
藍「……。」
咲夜「二人共!まだあいつは倒れて無いわよ!」
レイマリ「(゚Д゚)ハァ?」
もう一つの戦いが始まろうとしている。
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{ズダダダダダダダ}
玲と鈴琶は猛烈な拳と蹴りを交換する。
玲:魔装状態(3倍)
鈴琶:通常状態
戦況…玲やや劣勢
交換の最中、鈴琶の拳が何発か玲の顔面を捉える。
玲の拳も例外ではなかったが、鈴琶のそれと比べると遥かに少ない。
鈴琶「どうしたどうした!もっと俺を楽しませてくれよぉ!!!!」
鈴琶はそう言って玲を突き上げてから地面に叩き落とす。
{ドーン!!!}
妖夢「玲さん…大丈夫かな……」
心配しつつ、妖夢は玲の言葉を思い出す。
(玲「言っておくが、あれで3割だ」)
玲「ゲホッゲホッ…こいつ…なかなか…(くそ…3倍じゃきついか…じゃあ)」
鈴琶「そうかそうか!嬉しいぞ!さっさとくたばれ!」
鈴琶は笑いながら玲に左手に霊力を溜め始める。
鈴琶「霊散障!!!」{ババババババ…………}
玲を無数の霊槍が襲う。
玲「(魔装…5倍!!!)操符{マジックミサイル}」
地上の玲も無数のホーミング弾で迎え撃つ。{バシュシュシュシュ…}
そして…
玲と鈴琶のスペルが相殺され大爆発を起こす。{ドガァァァァァァァァン!!!}
鈴琶は舌打ちする。
鈴琶「相殺か」玲「覇符{爆覇}」鈴琶「何!?」
魔装倍率上昇によって身体能力が大幅に上がった玲。
爆発の隙に撃符を仕込み、それから覇符ですぐさま粉塵を払い、鈴琶に襲い掛かったのである。
この間僅か三秒。
玲「いっけええええええぇぇぇ!!!!!!(撃符{竜天撃})」
玲は竜のオーラを纏い、隙を突かれた鈴琶に全力の一撃を喰らわせた。
{バキッ!!!!!!}
鈴琶「かはっ………」
鈴琶は堪らず吐血し、吹き飛んだ。
玲「追い討ちだ!」{バッ}
玲は追い討ちでエネルギー波を鈴琶に浴びせる。
{ドカーン!}
冥界の上空で凄まじい爆発が起こった。
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妖夢「凄い…これが…玲さんの全力…」
妖夢は玲の実力に驚いた。
羨ましく思った。
自身の無力さに怒った。
そして…そんな優しくて、それでいて強い彼を
好きになった。
さぁどうなるんでしょうか!?もちろん鈴琶をこのままおめおめと倒させる訳には行きません!
もう少し頑張って貰いますよ!!!
鈴琶「止めろ働きたくないでござる」
玲「(憐れみの目)」
鈴琶「なんだその目は!!!」
霊夢「……何だかんだで…うpぬしには勝てないのよ…(´・ω・`)」
鈴琶「ダニィ!?」
※因みに鈴琶のキャラモチーフはベジータ。
では次回「第8話 鈴琶まさかの超パワーアップ!?見せろ全力魔装」
玲「次回も楽しみにしてくれよな!」