俺の個性が知られたらヤバイ。   作:サイヤマンZ

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2話 修行

ヒーローになる決意をして、爺ちゃんに連絡を取ってから数ヶ月。

俺は夏休みを使って爺ちゃんの住む田舎で修行を行うことになった。

個性は爺ちゃんが教えてくれるらしいのだが、性欲のコントロールに関しては

爺ちゃんの知り合いが教えてくれるらしい。

 

正直どんな修行をするのか分からないが、この強力な個性をコントロールするための

辛い日々が俺を待っているのは想像出来る。

しかし、どんな修行であろうと耐えて見せるぜ!!

俺は心に闘志を燃やしながら、爺ちゃんの待っている田舎へと旅立った。

 

・数時間後・

 

電車とバスに揺られながら辿り着いた爺ちゃんの住む田舎町。

周りには森と田んぼに畑。

ビルもなければコンビニもない。まさに、ザ・田舎!!で周りを見ても老人が多い。

周りの景色をそれなりに楽しんだ後、ケータイで時間を確認する。

 

「そろそろ、爺ちゃんの迎えが来るはずなんだけど……」

 

ケータイから視線を放し、再び周りを見渡す。

 

すると、一台の軽トラックが俺の前で停車した。

 

「おお、久しぶりじゃな武!元気にしとったか?」

 

停車したトラックから降りてきたのは俺の爺ちゃん斉藤(さいとう) 兼一(けんいち)。

今年で73なのだが筋肉質な肉体を持つ、まだまだ元気なお年寄りである。

 

「ほう?これがお前さんの孫か?」

 

「そうじゃよショゼフ。こやつがお主に話したわしの孫じゃ。」

 

爺ちゃんと旧交を温めていると、カウボーイのような帽子を被った長身の老人が

トラックの荷台から現れた。

恐らく、このショゼフと呼ばれた爺さんが俺の性欲コントロールの先生なのだろう。

 

「わしの名はショゼフ・ジョースター!好きな物はジャパンコミック(エロ漫画)!!

人はわしをショジョ(処女中)と呼ぶ!!お前を立派な戦士(変態紳士)にしてやるから

覚悟しておけ!!」

 

ショジョ?ああ、ショゼフ・ジョースターを略してショジョか。

うん。

アメリカならあだ名で大丈夫かも知れないが、日本だとただの蔑称にしか聞こえない。

 

「じゃあ、ジョースターさん。これからよろしくお願いします」

 

「OK!!じゃあ早速、訓練所に出発じゃ!!」

 

 

それから俺は、二人と共にトラックでジョースターさんが行っていた訓練所に

向かった。

 

 

・数分後・

 

大体五分ほどで森にある小屋に辿り着いた俺達三人。

もしかしてここが訓練所?

 

トラックから降りる二人に習って、外に出る俺。

どうやらここで、バトルマンガのような激しい特訓が……。

 

「よし!武。まずはこれを全て読破してもらう!!」

 

「え?」

 

一人、今後の激しい特訓を妄想しているとジョースターさんが小屋から出て来て

俺の前に大量のエロ本置いた。

 

え?

 

「ただ読むだけではないぞ!読んでいる途中で個性を発現する事は禁止とする!!

もし、個性が発動したら最初から読み直せ!!」

 

「え?」

 

「そして、一冊読み終わったらどのエロ本がよかったのかを書き出せ!!

特訓の第二段階の資料として使う!!」

 

あ、ああ。

個性の発動をコントロールする為の特訓ね。

なるほど、エロ本に度肝を抜かれたが、これは重要な訓練だ。

これはもうやるしかないな!!

 

 

この後、めちゃくちゃエロ本を読んだ。

 

感想。

 

おっぱいが最高でした。

 

 

・一週間後・

 

 

「まさか兼一に借りた小屋を一杯にしていた、わしのコレクションを全て読破するとは…

しかも、巨乳と貧乳を全て愛せる無類のおっぱい好きか……。」

 

「はぁはぁ」

 

最初の頃と比べたら大分馴染んでいたが、あの強力な個性を何度も発動

した俺の体は疲労により限界を迎えていた。

 

「よし!第一段階は終了じゃ!!

今日はゆっくり休んで明日に備えろ!!」

 

「はい…はぁはぁ」

 

 

・翌日・

 

爺ちゃんの家でめちゃくちゃ寝た後、新たな特訓が始まった。

 

「第二段階はコレクションの力を借りず、己の妄想のみで変身してみせい!!

そして変身をしたら……」

 

もしかして変身した状態で爺ちゃんかジョースターさんと戦えと言うのだろうか?

もしそうだったらバトル漫画のお約束……。

 

「パワーをコントロールする為に近所のお手伝いをせい!!

さあ!早速変身せい!!」

 

じ、地味だ……。

ある意味想像していた、どの特訓よりもとんでもない特訓だ。

で、でもこの特訓でコントロールは確実に身に付くと思う。

まあ、とりあえずやってみよう。

 

「もし、成功したらわしの秘蔵のコレクションをやろう」

 

「ッッだあああああああああああああああッ!!」

 

この後、妄想しながらめちゃくちゃ牛乳を運んだり畑仕事を手伝った。

 

 

・さらに一週間後・

 

ご近所の牛乳配達と畑仕事の手伝いによりエネルギーのコントロールを

マスターした俺は無事にジョースターさんの持つ秘蔵のコレクションを

受け取り、新たな修行が始まる。

 

「さすがわしの孫。適応能力が高いわい。

さあ、最後の修行はこのわしと……本気で戦い、奥義を覚えてもらう!!」

 

そう宣言すると爺ちゃんの筋肉は何倍にも膨れ上がった。

俺も修行で高めた妄想力を駆使して変身をする。

 

 

「だりゃぁあああああああああああああああッ!!」

 

「せいやぁあぁぁああああ!!!」

 

最後の一週間。

俺は爺ちゃんから個性について戦いながら学んだ。

俺達の個性は生命エネルギーを感情により増幅させる個性だ。

そしてこの『気』は使い方によっては身体能力の上昇と放出。

生命エネルギーを持つ生物の感知。

それと相手を回復させる譲渡と、使い方は幅広い。

 

そして爺ちゃんから人にはとても向けられない最強の奥義を会得した

俺は、最後にショゼフ・ジョースターの個性による贈り物をもらった。

 

この贈り物は、俺の個性が周りにばれることのない防波堤のような物で

あると同時に、俺の心を後で蝕む諸刃の剣となった。

 




修行編をだらだらやるつもりはないのでかなりのショートカット。
ですか、オリ主が何かやるたびに回想で出てくる予定です。

後、ジョジョファンの皆さんはすみません。
ちなみに師匠候補は何人かおりまして……。

武闘 遊戯

桃 パイ♪パイ

とまあ、こんな感じでした。
次回もよろしくお願いします。

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