このすば*Elona 作:hasebe
あなたがこの世界で最初に出会ったのは、ウィズ魔法店の店主ことウィズ。
この期に及んで、彼女についての詳細な説明は不要だろう。
信仰する女神がいないこの異邦の地において、あなたが他の何よりも優先する女性であり、かけがえのない存在である。
二番目に出会ったのは宝島こと玄武。
あなたが見てきた中で最も巨大な生物であるこの大亀は、あなたに甲羅の掃除を依頼し、その報酬としてあなたは三億エリスという大金を手に入れた。
三番目は冬将軍。
あなたの持つ斬鉄剣に目をつけた冬将軍は、手持ちの神器、遥かな蒼空に浮かぶ雲と斬鉄剣を物々交換した。
そうして手に入れた神器は愛剣ほど異常でも目立つものでもなく、しかし性能は店売り品とは比較にならない逸品なので日常的に活用させてもらっている。
四番目は見通す悪魔、バニル。
ウィズの友人にしてウィズ魔法店の店員である彼は、ウィズの店に現金を落としまくる金蔓のあなたに対して非常に協力的な存在と言える。
カズマ少年の考案した新商品の数々と比べれば貢献度は微々たるものだが、ウィズ魔法店の売れ筋商品である回復ポーションの製作に携わっているのも無関係ではないだろう。そしてあなたがウィズと非常に懇意にしている事もまた。
以上が今までにこの世界で出会ってきた、あなたと戦い、あなたを殺傷する事ができる者達である。
ウィズやバニルにすら通じる浄化の力を持つ一方で、アクセル近隣のモンスターを相手に四苦八苦する時もある女神アクアは保留。能力は間違いなく高いのだが、ジャイアントトードに捕食された話を聞いた時はダクネスのような特殊な性癖の発露、もとい女神の戯れだろうかと本気で悩んだくらいだ。
およそ矮小なる人の身では測る事など叶わない
ノースティリスでも稀に勘違いされる事があるが、あなたは別に殺しがやりたいわけではない。あなたは敵意も殺意も必要とせず、呼吸するように他人を殺すことができる人間だが、誰でもいいからバラバラにしたいぞ、などといったシリアルキラーじみた思想や嗜好はもう持っていないのだ。
あなたはただ殺し合いがしたいだけである。
「ヒッ、ヒュー。ヒュー、ヒュー」
そして今、ここに五番目が現れた。名を聞いてみたところ、彼はマクスというらしい。
無邪気に笑いながら振り子のように揺れ、黒ずくめの不法侵入者であるあなたに拍手を送ってくる様は頭のネジが二、三本ほど抜けているとしか思えない。だからこそあなたは彼に期待していた。
実際マクスには頭のネジどころか後頭部が物理的に存在しないわけだが、遺伝子合成で作られた異形の姿の者、そして
マクスはあなたを眩しい者、しかしそれ以上に暗くて遠い、果ての無い穴のような者だと評した。
前者の眩しいというのは分からない。
しかし後者に関してはバニルが初対面の際に似たような事を言っていた。底無しの迷宮のようだと。
とはいえ彼は見ての通り若干気が触れていそうなので、あまり間に受けすぎるのも考え物である。黒一色の忍者ルックを見て暗いと言った可能性も無いわけではない。
「ヒュー、ヒュー。暗いヒト。遠いモノ。きみは変わっているね」
あなたがマクスを観察していると、不意に、彼はそんな事を言った。
「きみはぼくを見て少しも悪感情を抱いていない。そんな誰かに会うのは久しぶりな気がするよ。ヒュ、ヒュー。それにこれは、とても懐かしい感情。……喜び? きみは悪魔なのかい? 僕はきみとどこかで会った事がある、かも?」
あなたは首を振った。
この世界で賞金首や盗賊に悪魔と呼ばれたのは一度や二度ではないが、少なくともマクスと初対面である事だけは確かだ。
「そうか、そうだね。ぼくもそう思う。ヒュー、ヒュー」
ニコニコと笑う魔性の美青年に、あなたは一つ気になった事を聞いてみた。
彼はどうしてここにいるのだろう。
マクスがアルダープの手に余る存在なのは誰の目にも明らかであり、好き好んでいるのでなければ、わざわざこんな場所に住み着く理由が思いつかない。
「ぼくがここにいる理由? ぼくはアルダープの願いを叶える為にここにいるんだ。ここではない、どこかから。ぼくはアルダープが大好きだから。残虐で、冷酷で、無慈悲なアルダープが大好きなんだ」
恋に浮かされた少女のように顔を赤らめるマクスは、ほうっ、と熱い吐息を漏らした。
その整った顔も相まって、ここにはいないアルダープに語りかけるマクスは妖しく退廃的な魅力に満ち溢れている。
マクスの答えは、ある意味では至極当然の、あなたもなるほど、と頷かずにはいられないものだった。
「ああ、アルダープ。アルダープ。どれだけの言葉を重ねても僕が君を好きかなんて、きっと伝わらないだろう。それでも僕は君が大好きだよアルダープ……」
マクスは随分とアルダープにお熱のようだが、マクスが住んでいる殺風景な部屋を見るに、アルダープはそうでもないのだろうな、とあなたは思った。
美青年と野獣の恋路の行方はさておき、このままマクスと会話を行うのも悪くないが、今この場ではマクスと事を構えないと決めてしまった以上、これ以上この場に留まる理由は無い。アルダープが隠したと思わしきお宝もここには置いていなかった。
そういうわけなので、早速バニルにマクスと知り合いなのかを確かめに行こうと思ったあなただったが、流石に今は時間が悪すぎる事に気付いた。あなたとてそれくらいの常識はあるのだ。
バニルは悪魔なので人間の生活リズムがそのまま適用されるとは思わないが、それでもこの時間の来訪は非常識すぎる。かくいうあなたもこんな時間に叩き起こされたら、友人相手でなければ眉を顰めるくらいはする自信があった。それどころか内容次第ではミンチにしてお引取り願う事すら普通にあり得る。
今の時間もそうだが、マクスと戦う場所の選定もしておかなくてはいけない。こんな狭い場所ではお互いに思い切り戦うことができないだろう。折角の機会だというのに、これでは片手落ちが過ぎるというものだ。ここら辺もバニルやウィズ、ベルディアに聞いてみるとしよう。
マクスはどこかに行ったりはしない。楽しみは後にとっておくとして、今はこのまま探索を続けようと切り替えたあなたは、自分が開けた扉とは別の扉から外に出て行く事にした。
扉を開けると、そこにあったのは登り階段。
階段は二十段にも満たない非常に小さいもので、その先は天井で塞がれている。
しかしよく見ると天井には取っ手が付けられており、ここが隠し部屋である事が窺えた。
ともあれ、ここが袋小路になっているというわけではないようだ。この先には何が待っているのだろう。
「ヒュー、ヒュー。もう行ってしまうのかい? もし今度会う事があったら、その扉の外には何があるのか教えてほしいな」
若干の名残惜しさを感じながらも期待に胸を膨らませ、マクスに別れを告げて階段に一歩踏み出すと、相も変わらず三角座りのマクスが声をかけてきた。
「僕はアルダープに呼ばれてからずっとここにいるんだ。アルダープが外に出るなって言ったからね。……暗いヒト。遠いモノ。僕はここにいるよ。いつからここにいていつまでここにいるかは覚えていないし分からないけど、僕は僕がずっと待ち続けているその日が来るまではここにいるよ。よかったらまた来てくれるかい?」
勿論だ、とあなたは簡潔に答えた。
早ければ今日の昼にでも、あなたは再びマクスの元に訪れる事になるだろう。
特に理由も無く、しいていうなら私利私欲の為、彼と命のやり取りを行う為に。
そんなあなたの返答を受け、マクスは楽しみに待っているよ、とにこりと微笑む。
血生臭い闘争の宣言を受けて浮かべたそれは、狂気の欠片も感じられない、穏やかなものだった。
「暗いヒト。遠いモノ。僕は初めて見たきみの絶望の感情が食べてみたいよ。きみの絶望はどんな味がするんだろうな」
絶望。それは久しく味わっていない、あなたには縁が遠い感情……というわけでは決してない。
ちなみにあなたが最寄で絶望した瞬間は、この世界ではどれだけ殺しても絶対に剥製もカードも手に入らないと理解してしまった時だ。あれはとても辛かった。思い返すだけで膝をついて項垂れたくなる。
「ヒューヒュー……ごめん、それは僕の好みの感情じゃない。そういう感情が好きなのは…………うん? 誰だっけ? 思い出せない。やっぱり思い出せないな。まあいいか」
どこか残念そうに首を傾げながら揺れるマクス。
「……だけど、やっぱり、ああ。ヒュー、ヒュー。ああ、アルダープ。僕はそれ以上にきみの願いを叶えたいよアルダープ。きみから早く代価が欲しいよアルダープ。ヒューヒュー……」
楽しげに手を振ってくるマクスに見送られながらあなたは扉を閉めた。
後頭部が消失した不思議な青年との会遇は、あなたにとって非常に得難く、かつ有意義なものだった。バニルとの答え合わせが実に楽しみである。
■
階段を登りきり、天井部分を開けた先は、大きなベッドが安置された、何者かの寝室と思わしき場所だった。アルダープの別荘の寝室と繋がっているのだから、十中八九彼の寝室なのだろう。
部屋の中を見渡してみれば、別荘の寝室と同じく煌びやかな調度品があちこちに飾られている。
壷、絵画、裸婦像、装飾品、その他諸々。
鑑定の魔法を使いながら寝室を漁ったあなただったが、女神エリスが言っていたお宝らしき物、あなたの目を引くような物品は一つも無かった。
大きな宝石が付いた剣はあったものの、これはあくまでも高価なだけの観賞用であり希少性は乏しい。あなたの蒐集欲は疼かない。
しかし王城で貴賓扱いだったカズマ少年が過ごしていた寝室以上に豪奢な部屋は、むしろ宝物庫と呼んだ方がしっくりくる。強欲領主の面目躍如といったところか。
調度品の数々以上にあなたの目を引いたのは、閉塞感で息が詰まりそうだったマクスの部屋と違い、この部屋にはカーテンがかかった窓があるという事だ。
窓がついている以上、ここが王都の地下深くという線は消えた。しかし相変わらず魔王軍襲撃の警報や、それによる人々のざわめきは聞こえてこない。微かに虫のさざめきが耳に届く程度で、いたって静かなものである。
ここは自分の知っている場所なのだろうかと、締め切られたカーテンを開けて窓の外を覗いてみると、なにやら非常に見覚えのある街並みがあなたの目に飛び込んできた。
真夜中という事もあって視認性が悪いので断言こそできないが、恐らくここはアクセルの街だ。
ならばここは彼の屋敷なのだろう。アルダープはアクセルの領主なので何も不自然な点は無い。
アッサリと現在場所が特定できてしまったので、この際だからと宝探しを行う事にする。
寝室にこれだけ金品が置いているのだから、宝物庫はさぞ期待できる筈だ。
とはいえ、今日のあなたは普段の活動のように宝物庫を空っぽにする気は無い。
悪徳貴族から金品を巻き上げて恵まれない者に分け与えるという義賊的行為は、あくまでも女神エリスの個人的趣味であり、あなたは神器以外に興味が無いからだ。
狙った物品しか持って行かない以上、宝感知スキルを使う女神エリスがいないのが悔やまれる。
彼女を連れてきてもマクスの能力で再び記憶を改竄されるのが関の山なのだが、あのスキル自体は非常に有用だ。特にあなたのような蒐集癖持ちにとっては。
一応あなたも神託の魔法という、建物でも階層でも街の中でもいいが、とにかく自身と同じ場所に神器があった場合、それを知る事ができる魔法を有しているが、非常に残念なことに、願いの魔法と同じくこの世界では効果を発揮していない。
そうして、完全にマクスの能力に頼りきっているのであろう、警備のけの字も無い、幾ら平和なアクセルとはいえ平和ボケにも程があると言わざるを得ない屋敷の中を探索する事十数分。
何一つとして先日のようなイベントやドラマを発生させることなく、無事にあなたが辿り着いたのは屋敷の地下にある宝物庫。
罠の仕掛けられていない大きな扉の鍵を開けてみれば、四方20メートルほどの部屋一面に積まれた、無数の金銀財宝があなたを待ち構えていた。
あまりの眩しさに目が潰れそうだ。あなたはげっそりとした面持ちで溜息を吐く。
荒らそうにも無駄に財宝の量が多すぎる。アルダープの宝物庫を見たあなたが抱いた感情はひとえにそれに集約される。
まさか魔術師の収穫の魔法でも使ったのだろうか、と有り得ないことを考えてしまうほどの量は、玄武の採掘依頼を受けた時の衝撃に匹敵する。
これまであなたと女神エリスが盗みに入った王都の悪徳貴族とは、桁が違うと言わざるを得ない。
幾らアルダープが強欲で有名な貴族とはいえ、どれだけ溜め込んでいるというのか。
女神エリスの話では、本命である体を入れ替える神器はネックレス、モンスターを召喚する神器は手に納まる程度の小さな球体をしているらしい。
アルダープが何らかの神器を持っているにせよ、部屋中に溢れかえった金銀財宝の中から神器を見つけるというのはあまりにも手間がかかりすぎる。鑑定の魔法のストックも無限ではない。
財宝を根こそぎ頂いていくならともかく、そうでないのなら盗賊職か鑑定能力持ちは必要だったのだ。
あなたは単独の方が神器を回収しやすいのではないだろうか、とほんの少しだけ考えていた自身の不明と傲慢さに恥じ入る思いだった。
思えば玄武の依頼も、ウィズの助力あってこそ完遂できたのだ。あなたは力はあってもこの世界の知識が足りていない。そんな事も忘れてしまっていたと自嘲する。
単独での神器回収が難しい事は分かったが、女神エリスではマクスの能力に引っかかってしまう。
こうなっては致し方ないと、あなたはバニルに手伝ってもらう事にした。彼の見通す力があれば宝の在処も分かるだろう。マクスの能力も通じないと推測される。
悪魔であるバニルは契約を何よりも重んじる。幾つかバニルの興味を引きそうなネタはあるので、それを交渉のカードとして使う事にしよう。
こうしてアルダープの別荘と屋敷の探索を終えたあなたは、魔王軍が攻めてきているという王都に飛ぶべくテレポートの魔法を使用する。
小競り合いであればすぐに終わってしまうだろうが、アナウンスでは今回は大規模な侵攻と言っていた。流石に数十分かそこらで戦闘が終わるとは考えられない。
しかし今の王都には
そんな事を考えながら、あなたは宝物庫から姿を消し――
「インフェルノーッ!!」
王都に着いた瞬間、紅蓮の炎に包まれた。
流石にこれにはあなたも驚きの声をあげてしまうが、それもその筈。現在あなたが王都のテレポート先に登録しているのは、なんと冒険者ギルドの前なのである。
間違っても上級魔法をぶっぱなす場所ではない。めぐみんでもあるまいし。
ダメージは皆無だが、ミノタウロスの王に辻斬りされた気分である。焼かれたのが炎を無効化する自分だからよかったものの、他の人間だったら間違いなく大惨事に陥っているところだ。
特に、深夜だから寝かせておいてあげようとゆんゆんを連れてこなかったのは本当に良かった。
しかし街中、しかも王都のギルドの前で上級魔法をぶっぱなすとは、犯人は控えめに言って頭がおかしいのではないだろうか。めぐみんだって未遂で終わったというのに。というか普通に衛兵案件である。
とりあえずノーダメージとはいえ焼かれたのは確かなのだから、反撃として
忍刀を抜いて鼻歌混じりに燃え盛る炎の中から脱出したあなただったが、しかしそこで待ち受けていたのは思いも寄らぬ光景だった。
「…………」
最初にあなたの目についたのは、グラムを抜いたまま呆然とあなたを見つめるキョウヤだ。
頬に掠り傷を負っている事から、どうやら戦闘中だったらしい。
魔王軍は平原に展開中という話だった。何があったかは知らないが、一時間も経たない内に平原から王都の大通りに位置する冒険者ギルドまで戦線が押されているとなると、これは非常に危うい状況なのではないだろうか。普通に陥落一歩手前である。
これはもう駄目かも分からんね。
そんな事を考えながら、あなたはキョウヤが対峙している者に視線を向ける。
キョウヤに武器を構えて布陣しているのは、四人の男女。
内訳は男女二名ずつで剣士と魔法使いが男、弓使いと僧侶が女。
いずれも二十歳前後の人間の姿をしている。格好を見るに、彼らは冒険者なのではないだろうか。
「忍者? どっからどう見ても忍者だよなアレ」
「忍者がなんでこんな所に……もしかして、僕達と同じ?」
「皆、気をつけて。見た感じ魔法が全然効いてないみたい」
「服も燃えてないしね。大方そういうチート持ちなんでしょ」
ソードマスターのキョウヤは魔法を使えない。
となるとあちらの四人が非常に怪しいわけだが、確認しておくのは大事だ。
あなたは警戒を顕にする四人組に声をかけた。
「なんだよコスプレ野郎。邪魔するってんなら容赦しねえぞ」
鋭い目つきをした剣使いが吐き捨てるが、王都に来たばかりのあなたにはどうにも要領を得ない。
それはさておき、今上級魔法を使ったのはお前達なのか、と聞いておく。
問いかけに答えたのは魔法使い。
線の細い、どこか気弱そうな彼は、覚悟の決まった表情を浮かべている。
「……そうだ。僕がやった」
言質が取れた。ぶっ飛ばそう。
必死の形相で逃げろと叫ぶキョウヤを見るに、どうやら彼らはお取り込み中だったようだ。
となると、これは仲間割れか裏切りか。いずれにせよ、部外者のあなたにとって相手の事情など考慮にすら値しない。
百歩譲って事故に巻き込んでしまった、というのであれば見逃さないでもなかったが、敵というのであればその必要も無い。
それに女神アクアの敬虔な信者で正義感の強いキョウヤが人類の敵に回るはずがないので、どうせあちらが敵なのだろう。
今は人間同士で争っている場合ではないとかそんな感じの雑な理由で半殺しにしておこう。手足の三、四本は構うまい。
異常なまでに好戦的でノリノリのあなただが、これには深い事情と理由があった。
四人が持っている武器がやけに煌びやかでグラムやイージスを髣髴とさせ、おまけに強い力を発していたので鑑定の魔法を使った所、なんとどれもがグラムやイージスと同じく所有者を選ぶ、ニホンジン用の神器だったのだ。
これはニホンジンが敵になった事を意味する。それも一気に四人も。ブラボー。実に素晴らしい。この世界は最高だ。スタンディングオベーションを送らざるを得ない。
敵に回ったのであれば仕方ない。
有力な冒険者が減るというのはまったくもって嘆かわしく、悲しい話である。
とても悲しいのでこの場で神器を回収してしまおう。命はいらないからお前達の神器を置いていけ。
あなたは現状を招き寄せたのは自身の日頃の行いと深い信仰の賜物だと確信した。いと尊き癒しの女神の恩寵に今一度感謝と忠誠を。
物欲に塗れきった満面の笑みを覆面で覆い隠し、ノースティリス有数の
・魔術師の収穫の魔法
空から金貨、プラチナ硬貨、小さなメダル、そしてごく稀に願いの杖が降ってくる夢のような魔法。
チャリチャリとお金が降ってくる音は小気味良いが、通常版ではちょっと使いにくい。
・プラチナ硬貨
スキルの習得や育成に必要。
プレイヤーが育ってくると影が薄くなる。
・小さなメダル
ドラクエで有名なアレ。
ノースティリスにもメダルを集めている人物がいて、集めたメダルとアイテムを交換してくれる。