自由人に真剣で恋する少女達   作:翼ノ樹☆欟

1 / 6


☆書き直しました


1恋

午前8時過ぎ……学生や会社員ならもう既に家を出る時間帯である。

しかし未だに起きていない者がいた……窓のカーテンから差す陽の光が顔に顔に当たらないよう布団を顔までかけて気持ちよく寝ている美しい白髪を持つ彼は、家が学校まで徒歩10分の近さなのでいつもギリギリまで寝ている事が多い。

 

ブー『Are You Ready?』

 

「Yeah!! Let Party!!!」

 

予めセットしてあるどこぞの奥州筆頭ボイスアラームがスマホから流れ出すと同時に謎の掛け声を上げ、起き上がる青年。

 

「ん〜やっぱ筆頭の掛け声は最高だな!スッと起きられるぜ」

 

一気に目が覚めた青年は誰もいない家の中一人で朝食を用意したりして朝の支度をする。

 

「行ってきま〜す」

 

ブレザーに身をつつみ、朝の支度を20分程で終えた青年は家を出てスマホから流れるアニソンを紫のヘッドホンで聴きながら学校へ向かう。

 

 

 

学校へと到着した青年は下駄箱から学校指定の靴に履き替えヘッドホンを外し、教室へと向かう。

 

「はよーっす」ガラガラッ

 

「「「「おはよーレンレン」」」」

 

青年…夜神 蓮が挨拶し教室に入ると周りもそれに答える。

 

「はい皆さんおはよう〜ございます。LHRを始めるので席に着いてくださいね〜」

 

蓮が席に着くと同時にまったりとした感じの女の担任がやってきた。

 

「は〜いそれじゃ主席取りますね〜」

 

担任が主席とLHRを終えて丁度一限目開始を告げるベルが鳴ると、蓮は授業をサボり、鞄を持って楽器室へと向かおうとする。

 

「あっ夜神君また練習ですか?」

 

「はい。明日はライブがあるので失礼します」

「はい分かりました〜でもちゃんと腕輪(蓮の通う学校では実績を残している生徒、部活動員に渡される授業免除の証である。これを貰うには甲子園出場や何かの大会で優勝したり全国の模試で一位を取るなりして何らかの方法で実績を残す必要がある)はして下さいね」

 

「分かりました」

 

ブレザーの内ポケットから腕輪を取り出し左手に付け、今度こそ楽器室へと向かう蓮。

 

「は〜い皆さんも校長先生から腕輪を貰えるように実績を残してくださいね〜」

 

「「「「はーい」」」」

 

 

 

 

 

 

楽器室へと着いた蓮は楽器室に置いてあるギターを取り出し、マイクの前で歌いながらギターを放課後までひたすら弾く。

 

 

 

空も暗くなりかけた午後6時頃、蓮はギターをしまい鞄とともに明日のライブの為に持って帰る。

 

 

 

 

「おっ今日暗O教室出るじゃん。買ってこ」

 

暗くなった住宅街をヘッドホンをして、スマホを弄りながら本屋へと向かう蓮。その先には建設中の建物があり、クレーンにぶら下げている鉄骨が先程からユラユラと危なげに揺れている。そこへ突風が吹き、クレーンが揺れ鉄骨が落ちる。

 

「♪〜〜〜」

 

アニソンを聴きながら本屋へと向かう蓮は頭上から降ってくる鉄骨に気づかずそのまま鉄骨は蓮の頭に直撃し、蓮の意識が消える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………あ?ここどこだよ」

 

次に蓮の意識が戻ったと思ったら辺り一面銀色に輝く何もない場所へ佇んでおり、目の前には綺麗にDO・GE・ZAを決めている紅のショートヘアー美人がいた

 

「……………えい」

 

蓮は女性の頭を思いっきり踏んづけた

 

「ふぐ!?痛い!痛いです!痛いでございますよ!?」

 

「痛くしてるから当たり前じゃん」

 

「えっ?何この人当たり前のこと言ってんの的な顔してるんですか!!?」

 

「ねぇここ何処?」

 

「無視!?今の無視するんですか!?」

 

「ウルセェよさっさと答えろ時間の無駄だろうが」

 

「アッハイ……ってあれ?なんで私が悪いみたいになってるのでしょうか」

 

「いいから早くして」

 

この人には付き合っていたら疲れると分かった女性は諦めて先に進む

 

「はぁ〜もういいです。先ずは現状説明です!スバリッ!貴方は「あぁ死んだ?」って先に言わないでください!……ゴホンッそして私は「どうせ神だろ?」うぅ〜もういいです。はいそのとうりですそれで貴方が何故死んだかというと「お前のミス?」……ハイソウデスゴメンナサイ」

 

頭の中で今の状況を整理した蓮は一番気になっていたことを聞く

 

「んで、この後どうすんの?Hell or Heaven?」

 

「いえいえ、貴方には特別に転生して頂こうかと」

 

「よし!今すぐ転生させやがれ糞女神様」

 

転生と聞いた瞬間にテンションMaxで神に近づく蓮

 

「…地味に罵倒してません?後近いです。まぁ気を取り直して、蓮さんには『真剣で私に恋しなさい!』という世界に転生して貰います」

 

「え?マジ?俺あんまりマジ恋知らないんだけど?友達が隣で読んでてスッゲェ強ぇ女が居るしか知らないよ?」

 

「はいマジです。もう決定事項なんで変更できません」

 

「うわぁ〜役立たず」

 

「ウグッ!あ、後特典なんですけど……3つまでならいいですよ」

 

「特典だと!やっぱ最高だぜ役立たずのクズ女神様!」

 

「あれ?目から水が……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー20分が経過ー

「うしっ!んじゃ1つめは成長限界の無い肉体、2つめは漫画、アニメ等の技が使える事、最後はセンス。これがなきゃいくら強くても扱えなきゃ意味ねぇしな」

 

「…はい!わかりました。それではお気をつけて」クイッ

 

女神は上から垂れ下がったロープを引っ張る

 

パカッ「は?ってふざけんなあぁぁぁ………」

 

テンプレの如く穴が開き、そこから落ちていった蓮は叫ぶがだんだんと声が遠のく

 

「新しい人生をお楽しみくださいね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー主人公説明ー

名前

夜神 蓮 (やがみ れん)

 

性格&容姿

基本的に自由人で自分の興味ある事以外はどうでもいい性格。自分がやると決めた事は何がなんでもやる。容姿は真っ白で綺麗な白髪で前髪は目に少しかかり、後ろ髪は肩につくサラサラヘアー。瞳は宝石のように輝く深い紫色で少し垂れ目(第31代唐亜玄奘三蔵を思い浮かべてね!)。容姿は祖父がロシア人で遺伝である。

よくボーイッシュに間違われてナンパされる

 

趣味

楽器演奏、アニメ、漫画、ゲーム、ティータイム

 

 

殺される前は一年生の頃、高校生限定のバンド全国大会で優勝し実績を校長に認められプロのアーティストになる為授業をサボりひたすら楽器などの練習をしていた。家族は両親が海外出張、祖父母は他界している為一人暮らしをしていた為主夫力は高い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




分かる人には色々とバレてると思います

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。