fateGOをやっていて、イスカンダル欲しさに10連しました。
結果は、アサシンエミヤが来てくれて、ウハウハな夜を過ごしました。やったね!
後書きには、もしバーサーカーがfateGOで実装されたら…どんなスキル・宝具になるのかな!ということで、能力を書きました。よければみてください。
今回、初めての戦闘場面を書きました。難しいです。
これから、小説を読んだり、映像を見たりして勉強していきます!
夜、冬の城に比べれば温かいが、やはり寒い夜道。
街灯が照らす坂の上で、イリヤは落ち着いた口調で話しかける。その相手は、サーヴァントではなく、聖杯戦争に参加する別のマスターに向けたものだ。
傍らに立つイリヤのサーヴァント、空条 承太郎もまた、バーサーカーとは思えない程に落ち着いている。
敵マスターは高校生くらいであろう男女2人。警戒と畏怖の視線を、イリヤとバーサーカー交互に向け、戦闘態勢に入っている。
そして、サーヴァントは1人。士郎と呼ばれる男のサーヴァントのようだ。
「相談は済んだ?なら、始めちゃっていい?」
微笑むイリヤは、天使のよう。
マスター2人の表情は、強張っている。
「じゃあ、殺すね。やっちゃえ、バーサーカー」
両手を後ろで組み、穏やかに言うセリフは、嘘のない命令。これを冗談だと言って一蹴でもすれば、鼻で笑われ骸を土の上に晒すことになるだろう。
バーサーカーは一歩前に出る。それだけで、敵には相当の圧を与えたようで、マスターの2人は一歩後ろへ下がる。それを遮るように、セイバーが何も握らない手で、まるで剣を持っているかのように構える。いや、事実セイバーは剣を持っている。一見、何も見えないが、魔術に関わる者なら、微かに空気中に漂う魔力を感知でき、その存在を知ることだろう。
「安心しな。マスターの命まで奪う気は、微塵もねえ。てめえがとんでもない畜生か、俺のマスターが、令呪を使わない限りな」
なんと、マスターの命令とは違う意思を表した。イリヤは、むっとするも、それ以上何も言わない。
バーサーカーは、冷酷とも受け取れるトーンで言い終わると、道路を蹴りセイバーへと襲い掛かる。
その速さは、常識的ではない。音だけで分かる、空気抵抗を身体で押し退ける様は、目の前で大砲が発射されたかのような衝撃を覚える。
構えるのはセイバー。バーサーカーの両腕に武器が無いのを確認し、クラスの特徴を考慮した上で、素手で来るのだと予想する。
それは直感なのだろうか、戦歴から導き出された回答には、マルを付けていい程に的確な攻撃方法だ。
だが、満点には幾ら討論したところで到達しない。目で観て、バーサーカーの攻撃を受けなければ、攻略の糸口には遠い。
セイバーは、迫る学生服姿のサーヴァントの目を見て、半ば強制的に知ることができた。
バーサーカーと一手交える直前、鋭く見据える視線の先。
自分は映ってない。
背後でバーサーカーの突進に気圧されるマスター、士郎でもない。当然、凛のはずもなく。
(この男、私の剣を…!)
剣を、見ていた。観察していた。
恐らく、とはあやふやで不確かなものだ。だが、恐らくこの男は見えている。見ているのだ、風王結界で隠したセイバーの剣を。
魔力を見透かす能力か?疑問の解決は、今は捨てる。兎に角、この場を切り抜けるのが先だから。
「………」
「………」
迫り、視線を交え、互いが数歩でぶつかる距離。
拳で射程に乗り込むバーサーカー。剣で狂戦士を迎えるセイバー。
「行くぞ、バーサーカー!」
セイバーは精神を研ぎ澄ます。初手を読み間違えれば、その次の対応を考えねば、瞳の奥で策を講じる男には勝てないから。
攻撃は出させる。必ず、初手で見切り立ち回りを決める。
セイバーの初動、敵の攻撃を見切るために右足を半歩出し、あらゆる行動に対応する構えを選んだ。
「スター・プラチナ!」
バーサーカーが吼える。威嚇ではない。何かこう、幽霊を見たら叫び声を上げるような、出さずにはいられないという感じの咆哮だ。
バーサーカーの初動、拳を叩き込むことはしなかった。
拳を奮ったのは、バーサーカーの背後に宝具を召喚したような、凄まじい魔力を纏いながら現れた、何かだった。
突如、それは現れセイバーを狙い拳を握った。そして、
線がセイバーの顔を襲った。紫線がセイバーの顔を狙う。
夜空を横切る流星が、目の前に落ちてきたのかと錯覚を起こしそうになる。
「な!?」
「避けたか…」
セイバーは、バーサーカーの拳を受ける直前に、右へ転がる形で躱した。踏み出した一歩のお陰で、助かった。もし後ろへ、拳を流そうと足を下げたら即死だった。
見てから行動したわけではない。本能的に、身体が無意識のうちに最善の選択を選んだ結果だ。
「セ、セイバー!無茶はするな、逃げるぞ!」
士郎が、震えを押し殺した声で言う。
「衛宮くん、そうしたい気持ちは分かるけど、今あの規格外に近いバーサーカーに背を向けるのはダメ。セイバーを信じてあげなさい」
凛は逆に、バーサーカーに襲い掛かるのではと危惧する程に、攻撃的な目で男を睨んでいる。
「あのバーサーカーの後ろ、見たことのない魔力の塊。感じるだけでめまいがしそう…それに、会話も出来る。一体、どこの英雄なのかしら、イリヤスフィール!!」
坂の上で笑みを浮かべるイリヤに、凛が冷ややかな言葉を投げる。
「えーなにー?坂の下からじゃ、遠すぎて何も聞こえないー」
イリヤは上機嫌のようで、耳に手を当てながら凛の言葉を聞かぬふりをする。
眉をヒクヒクさせる凛を見て、イリヤは意地悪く笑う。
「おい、凛とかいう女。うちのマスターはまだガキだ、相手するだけ無駄な時間だと思うが」
「……!?」
バーサーカーは、律儀にも2人の会話が終わるのを待っていたようだ。呟くように言うと、坂の下で相対するセイバーへ向かいゆっくりと歩き出す。
「バーサーカー!ちょっと聞こえてるんだけど!?」
「なんだ、聞こえてないんじゃなかったのかイリヤ」
「うっ……」
会話をする2人は、余裕をそのまま外へさらけ出している。余りにも、殺し合いをする場での雰囲気を逸脱したやり取り。確かなことは、少なくともイリヤはセイバーを侮っている。
それは、大したとこではない。一番の壁は、やはり。
「長引いたら、イリヤが駄々こねるんでな。1分以内にケリを付けさせてもらうぜ」
冷静なバーサーカー。あからさまな挑発を言葉で飛ばし、セイバーへと向かい歩く。
バーサーカーの背中に、背後霊としか言い表せない何かが浮かび上がり、やがて人の像へと落ち着く。
それは、異常だ。
バーサーカーでは有り得るはずのない、魔力量。下手をすれば、キャスタークラスの魔術に匹敵するのではないだろうか。
「オラァ!」
背後霊のスピードは、先程戦ったランサーに負けない俊敏さでセイバーとの差を詰める。そして、空気を捻じ曲げるような、重く速い右パンチをセイバーの顔へ。
「っ!やあぁぁあ!」
大きく身体を回し、拳を避ける。そのまま不可視の剣を横払いで、バーサーカーのヘソへ振りかざす。
バーサーカーの拳の速さも恐ろしいが、それを辛うじてだが全てを受け流すセイバーの技術もまた、人知を超えた地点にいた。
「オオォォ!」
「ぐっ…!バカな」
人知を遥かに超えた者同士が戦えば、必ず何かしらの異常を思い知ることになる。それは、今でいうバーサーカーの冷静さと背後霊の魔力。セイバーならば、卓越し線を流す、見惚れる程の防衛。だが、サーヴァントとは、その存在自体が異常なモノだ。その域に達する者ばかりが呼ばれる。じゃあ、さらに差をつけるならばどうするか。
その場の誰もが驚いた。バーサーカーを除く、イリヤまでもがその拳に口を開ける。
いやまさか、と余計なことは考えずセイバーは次々に剣撃を描く。
士郎の目に、その全ては見えていなかったが、セイバーの表情が曇り怪しい雰囲気を漂わせていることだけは、はっきりと分かった。
「拳で我が剣を弾き返しただと…」
簡単だ。敵の得手を砕け…
信じがたい。この背後霊、セイバーの剣筋を読みその上で、剣の側面を拳で払い流しているのだ。
フェイントを混じえるか。ダメだ、今使えば二度と使えない。見切られる可能性がある。
フェイントがダメなら、今はひたすらに拳の速さに慣れるしかない。
強いられている。観察されている。この男は、トドメを刺せる実力があるにも関わらず、セイバーと拳で打ち合いをしている。
剣を10振れば、10の拳で払い流される。力の加減すらも、この男は同等の力で打っている。
「貴様、私を侮辱するか?」
測られている。今が本気でないとして、その場合の上限を。今が本気なら、力加減を。
筋力、俊敏、さらには魔力の残量すらこの男には見抜く力があるのかもしれない。攻めても当たらない剣技に、思わず顔の色が消える。
「なんだ、セイバー。騎士道精神………いや、そうじゃねえな。騎士としての誇りって奴か」
コンクリートの道路を蹴り、風を纏いながらバーサーカーへと走る。
スター・プラチナと呼んでいた背後霊が、近づくセイバーに合わせ前に出る。拳を放つと、セイバーは寸前で転がりかわす。
顔を上げると、目の前にスター・プラチナの拳が追撃して来ていたので、剣でなんとか流す。
そして、剣撃を放ち、かわされる。はじかれる。
顔、肩、胸、横腹、はたまた剣までもを狙い拳が炸裂する。
無言で立ち、スター・プラチナを操るバーサーカー。
流星の如き拳を、正確に一つ一つ横へ後ろへ流すセイバー。
「オラァァ!」
流石はバーサーカー、理性を失う代償として、強大な力を得るクラス。ならば、この力は頷ける。
凛は、その特性を知っているからこそ、バーサーカーの冷静さが理解出来ずにいた。それは複雑怪奇なロジック。クラスの特性を無視した、あまりにも非常識な英雄。バーサーカーが得られる力を持ち、なのにデメリットである狂化は付与されない。
もしかしたら、アインツベルンは狂化を外す特殊な魔術でも編み出したのかもしれない。だが、それは有り得る。有り得るのだが、果たして聖杯がバーサーカーに付与する狂化を、無効化できる程の知恵を持っているのだろうか?狂化を無効化するのは即ち、聖杯の干渉を意図的に、ピンポイントで命中できるということだ。
……ならば、無理だ。
それが出来るのなら、もっと合理的な戦いで聖杯戦争に臨む。少なくとも、マスター自らが戦地に赴くような策は、聖杯への干渉が出来ていない証拠なのだから。
2人の戦いを見て確信した。バーサーカーの理性は、付与されていない訳ではないのだと。
宝具、またはスキルのどちらかにその原因がある。間違いない。
「おい遠坂…!何か、こう…逆転とはいかなくても、あのバーサーカーを足止め出来ないか?あのままじゃ、セイバーがやばい!」
考え込む凛に、士郎が肩を揺さぶりながら声を出す。
「は、離しなさい!…ごめん、無理。第一、あの戦いに割り込むなんて、私に死ねって言ってるようなものよ」
「そ、そこまで言ってない…すまん」
死ね、と言ったつもりがなかっただけに、士郎は顔を引きつらせる。
「いや、何とかなるかも」
ポツリと、凛が呟く。士郎が、え、と疑問の音を出した時、戦況が一気に傾いた。
顔を向けると、今まさにバーサーカーが勝負を仕掛けた瞬間だった。
「しまった…」
剣が上へと弾かれる。辛うじて握れてはいるものの、剣を離さないことに囚われ体勢が崩れ後ろへ下がる
バーサーカー本人との距離は、1m。
剣が届かないのだ。聳える壁は、余りにも強い。
「関心してる暇はないと思うがな。それとも、何か策があるのか?まぁ、それでも構わないが。スター・プラチナ!」
「くっ…」
スター・プラチナは、態勢を崩したセイバーを遂に完全なる射程へ入れたことで、両拳を握る。
その背後霊は、地に足がついていない。足はあるのだ。ただ、本当に
浮いている。それでも、しっかりと踏み込み拳を打つのが分かる。
そして、その拳がどういう特殊効果をもつにしろ、真面に受ければ死ぬだろう。士郎も凛も、何よりセイバー本人がそう悟った。
だから、避けなければならない。″避けさせなければ″、聖杯戦争の開始早々リタイアすることになるからだ。
そして右拳は、
「オオオォ…!オラァ!」
一撃。
膨らました風船を、針で突いたような解き放つ破裂音‼︎‼︎
聞けば心臓の鼓動を確かめられずにはいられない不安感が、士郎とセイバーの聴覚を駆け巡った‼︎
明らかな決定音。士郎の心臓は、脳は、″音″だけを聞いて錯覚する。セイバーが致命的一撃を避けれなかったのだ、と。
「………やれやれ。思わず反応しちまったぜ、このアマァ………!」
だが‼︎現実は想像と程遠い結果を生み出していた。
なんと、まさか。スター・プラチナは、セイバーの前ではなく、バーサーカーを守るように浮いていたのだ。視線の先は、セイバーではない、マスターである士郎でもなかった。今、この場で最も関与のしようがない、凛へ向いていた‼︎
「あら、てっきりそのクールフェイスのまま黙って受けてくれるもんだと思ってたわ。ガンドくらい、平気でしょ?セイバーへの攻撃を阻止できて、さらに冷静な表情も崩せるなんて、一石二鳥ね」
満面の笑みで口を開くのは凛。この笑顔を、タイミングよくされた日には、相当に腹が立つに違いない。
士郎は、凛の行動にただただ開いた口が塞がらずにいた。
スター・プラチナがセイバーへ一撃を放つ直前、まるで打ち合わせをしたようなタイミングで凛はバーサーカーへ向け、手の先から魔力の弾を撃ったのだ。
「てめぇ、さっきの『セイバーを信じろ』ってセリフ、微塵もそう思っちゃいねえな…!」
それにバーサーカー本人が、俊敏に反応した。
悔しくも遥かに強いスター・プラチナを自身の元へ戻し、セイバーへ放たれるはずだった拳で弾を打ち砕いたのだ。
「違う違う、信じた結果がこれよ?てか、信じる以前に私、セイバーのマスターじゃないし?ねえ…セイバー」
凛の視線が、セイバーへ向けられた時には、既にバーサーカーの背中へと回っていた。
こいつら本当は打ち合わせしてるだろ、と疑いの目を向ける士郎。
「バ、バーサーカー!」
悲鳴に似た声をあげるイリヤ。
それもそうだ。セイバーは、完璧にバーサーカーの背後を取っている。加えて、スター・プラチナはバーサーカーの真正面で凛のガンドを防いだせいで、完全に隙を突かれていた。
それらの行動を、バーサーカーがガンドを防ぐのと同時にセイバーは、バーサーカーの背後で剣を振り下ろすモーションに入っていた。僅かな時間、ガンドを防ぐためにスター・プラチナを戻す時間があれば、態勢を完璧に戻すことが可能な程、セイバーの機動性は優れている。
ピンチは一転、バーサーカーの死角と意表をつく起死回生の斬撃へ。
「凛、悪いが標的は変更させてもらう!」
士郎、凛、イリヤの意識はセイバーへと向けられ、スター・プラチナの機動性ですら間に合わないと確信していた。それは同じく、セイバーとバーサーカーにも理解できた。
これを逃す手も、逃れる術もない。大袈裟ではない。
バーサーカーを除く全員が、バーサーカーへの一撃を覚悟する。
受け入れたくない現実を前に、イリヤは叫ぶ。
「………イリヤ!」
だが。バーサーカー、空条 承太郎は自身へ迫る攻撃など、気にも止めていなかった。
可笑しな話だ。
理性が飛び戦地へ赴くだけのクラスであるバーサーカーが、よもやこれ程までに冷静沈着とは。マスターがバーサーカーへと向けた、致命傷になるであろう一撃を拒む声すら、彼は聞き流した。
更に、己がマスターに迫り来る″危機″すらも感知できているとは。これこそ、バーサーカーに言わせてみればその場全員の隙を突く反応に違いない。
「はあああああ!!!!」
セイバーが奮声を上げる。反撃など許さない。騎士として、全力を剣へ乗せる。
これに抗わない者はいない。当然だ、抗わなければ死ぬしかない。どれほど格好悪くとも、美しくなくとも。英雄として、サーヴァントとして現界を果たしたからには、幾多の危機を乗り越えてきた証。今までの自分を信じ、行動することこそがこの場最低限の選択である。普通は。
「お前の相手は今度だ、セイバー」
男は違った。まず、視線がマスターの方へと向いている。
セイバーなんか、どうにでもなると煽るようにしか見えない。
バーサーカーを前に、セイバーの耳へ届いた侮辱。苛立ちよりも先に、疑問が浮かぶ。自分の相手を後回しにするような用件とは?
「ザ・」
知ったことではない。もう遅いのだ、どれだけ強がろうと、既にセイバーの剣とバーサーカーの身体との隙間は無いに等しいのだから。
このまま、躊躇いもなく剣を振り下ろせば、聖杯へと近づく。
余りにも事が上手く運びすぎているのは、凛のお陰だ。思考の片隅で、そう思った。そして、気づいた。はっ、と思い出した。
「ワールド!!!!!」
セイバーは瞬いた。
すると、目の前にいるはずのバーサーカーの姿形なく、捉えたと確信した剣は宙を斬った。
突然、不思議な言葉を発したかと思った次には、既に消えていた。
凛とセイバーが、それを認識する。
まるで、幽霊のように突如消えたのだ。
あまりにも唐突なことに、思考が混乱する。いや、これは状況に追いつけていないと言った方が正しい。
それを振り払い、周囲を見回す。そこで、士郎の様子がおかしい事に気づく。
「……ごふっ……バーサ……カー!」
口から血を吐き、苦しそうな表情のまま地面へと正面から倒れる。
硬直が真っ先に解けたのは、彼のサーヴァント。
「士郎!!」
セイバーが慌てて駆け寄る。バーサーカーが何処に消えたかなど、考える余裕はなかった。
セイバーの軽はずみな行動に凛は驚くも、士郎と叫んだ瞬間に理解した。自身の隣で、つい数秒前までセイバーのことを考えていた少年が、血を吐きながら倒れているのだ。
「え、衛宮くん!?衛宮くん!!」
「どうしたのです、マスター!一体、何が起きた!?」
士郎の意識はない。セイバーは、それでも呼び続ける。
ふと、視線を感じる。坂の上、イリヤではない。
バーサーカーが、イリヤを抱え立っている。
何故そこにいるのか、いつ動いたのか。そんな疑問を問うよりも、セイバーはそれ以上に聞かなければならない事を言う。
「バーサーカー!貴様、我がマスターに何をした?」
バーサーカーは黙殺する。ここまで冷静な態度には、流石のセイバーも苛立ちを隠しきれない。
男は、此方を見ていた。視線が捉えるのは、士郎。
なんと、男は敵意と興味を抱いて士郎を見ているのだ。
気に入らない、そう言いたげな目は、どこか警戒している。
事の全容が見えない以上、セイバーは士郎の側から離れる訳にはいかない。バーサーカーは、それを知った上で、
「衛宮 士郎…覚えておく。お前の身体が回復してから、家に邪魔させてもらおう。お前という男に興味が湧いた、それに尊敬もしちまいそうになるぜ……まったく」
背を向け立ち去った。
To Be Continude...
空条 承太郎 バーサーカー
幽波紋:EX
自身の攻撃力をアップ(3ターン)&NPを増やす
決断:A
味方全体に回避付与(1ターン)&スター大量獲得&クリティカル威力をアップ
蘇生(手):C
味方単体にガッツ付与(5ターン)&ガッツ発動後にHPを大回復
宝具
俺が時を止めた:EX ARTS
敵単体の防御力ダウン(3ターン)&強化解除&敵単体に超強力な攻撃〈オーバーチャージで威力アップ〉&自身のチャージタイムを1進める
撃ち抜かせてもらうぜ…‼︎(選択時)
てめえが一呼吸し終わるまでに、全ては終わる…
────スター・プラチナ!ザ・ワールド!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ‼︎
吹っ飛びな オラァ!!!
そして時は動き出す。
個人的に、好きなサーヴァントのレアリティは低めがいいです。サーヴァントと共に戦うゲームなのに、礼装ばかり来ますからね。