主人公を英雄として召喚したら   作:ひとりのリク

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セイバー編のお知らせ
fateSN×銀魂


誰かの為に生きたいと、寸前に迫る死を拒む小さな勇気

 

死の震える指先はしかし熱く、唸る声に生命が点滅する

 

神秘に抗う瞳は疑問に満ちていた

まるで何処の誰かの最期のようだ

 

走る、走る、走る

 

避け、躱し、立つ

 

やがてぶつかる壁、欠片程の才能しかない者の限界を肌で知る

 

しかし尚、その姿が絶望に膝をつく事はなかった

 

かつての己を見た

今、求めている姿だ

 

「その生き様、しかと見たぜ」

 

手を伸ばせ、そして手に入れる

 

錆びるはずのない、銀色の魂を

終わりは自分の手で着ける為に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の100文字程度の語りは、エクストラの真似事であります。

理由は後書きにて。

 

最後はおまけとなります。銀時はいかにしてセイバーとして召喚されたのか。不真面目に書きました。だけど、銀魂のようなギャグは難しすぎて書けそうにない…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【金髪と銀髪】

 

 

「…また、私は呼ばれたのですね」

 

ゆっくりと立ち上がる。

端正で柔和な顔立ちの騎士は静かに呟いた。

暖かい光が、騎士王を導く。金色の髪がなびいた。

何処かに繋がっている、仄かに灯りが差し込む路を見る。

 

「騎士王の名にかけて。次こそは聖杯を……」

 

浅く深呼吸。肺に満ちる空気は少しだけ冷たい。

手に持つ不可視の聖剣を握り締め、灯りが灯る方向へ走り出した。

なぜ召喚されるのに武器を持つのか。必要だから、だ。

直感ではあるが、″彼女″を呼ぶマスターの身に危険が迫っている。

大丈夫。もし勘が外れても、騎士王の剣は宝具によって見えない。だから、何事も無ければそっと仕舞えばいいだけなのだから。

 

心を引き寄せる呼びかけに、やや心が跳ねる。珍しく、急かす感情が表に現れる。そんな彼女の足元に、風が吹いた。

魔力の風に乗り、駆け出す。

ほんの三秒ほどで、出口が眼前に迫る。

次は、理想を是と言ってくれるメイガスなら少しは気が楽になれるかもしれない。

前回の事を考えると、そんな愚痴が溢れた。無意識に。不安かは解らない。願望なのかもしれない。しかし、自身の成り立ち故に、これらは振り払う他になかった。

それが、

 

「悪いな嬢ちゃん」

「ぎゃふぅ!?」

 

油断だった。

 

「この道、俺が一歩先を行かせてもらうぜ」

 

騎士王の美しい金色の髪の後頭部に衝撃が走った。次に、顔面から地面にぶつかり「ぶふぁっ!?」とクシャクシャな悲鳴が飛び出す。

突如背後から現れた何者かの足が、セイバーの後頭部を踏み土台にしたのだ。

 

「…待ちなさい」

 

沈黙は金。それは極光のよう。起き上がった騎士の目には、怒気が表れている。黄金の粒子が不可視の剣から発生し、ソレの手には金色に輝く剣。

 

金とはもちろん、超カリバァーッ!

不可視の剣だったソレを、天に掲げる。

 

男は、騎士王の剣に集まる魔力に目を見開き、向き直ると腰にさしている木刀を抜く。躱す素振りも、背を向ける気もない。ましてや、騎士が″宝具″を開放するのを″止める気″はないようだ。

 

「通りたいのなら、我が一撃を受けてからにするがいい。

約束された勝利の剣(エクスカリバァァァー)ッ!」

 

聖剣から放たれた収束の光。

音で聞くのと同時に、ソレは特急列車の如く男の眼前に迫っていた。

交わす言葉が少なかったな、と考えて次に。この光が戦う者同士の言葉なのだと、彼は瞬時に理解した。

そして、

 

「そうかい、そんじゃお言葉に甘えるとしますかぁーー!!」

 

その身が光に包み込まれる直前、彼の口元がニヤリと笑っていたのは聖剣の使い手すらも知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今のが、宝具か。

対城宝具っつーのだったら、まじでやばかったぜ?」

 

砕け散る木刀が消えていく。使い慣れていた木刀が消失するが、あまり困った風には見えない。振り向いて視線を上げて、足元から崩れる騎士王の姿を見ずに駆け出す。

今の言葉は余計な気遣いだろう。きっとそれに怒りの一つも覚える。

だが、相手に戦意の欠片も無いと見て取れた時、気遣う心は空振ってしまう。ならば、何もしない。情は送らないし、受け取らない。誇りを砕くと決めた瞬間に、彼、坂田 銀時は立ち去る事を選んでいた。

 

 

 

 

「……そんな。

 

私のエクスカリバーが……

 

……負けた……」

 

光の向こうへと走り去る銀髪の男を、只呆然と見送る事しかできなかった。情に駆られ、開放した必殺にしても簡単すぎる。聖剣の敗北が、呆気なさすぎる……!粗末な決着に、異議を唱える気力もなかった。

霧散した光の粒子が消えていく。約束された勝利の剣(エクスカリバー)の使い手、アルトリア・ペンドラゴンはここで退場となる。対城宝具が真っ向から負けた悔しさが、失意へと変わり。

やがてその場所は、何も残さずに消失した。




皆様、お久しぶりです。そして閲覧ありがとうございます!
実はですね、セイバー編はエクストラ路線で行くつもりでした。敵サーヴァントを所々変えて、話をサクサク進むように構成していたのですが、それでは少し足りなかった事に気づきました。それはこのシリーズの最後に。てか、実はですね〜って言っても誰も聞いてないとか、これ書いていて思ったけど突っ込まないでほしいです…寂しい人みたいですじゃん?

さて、セイバー編。このタイトルにも書いています。銀魂、と。
はい、そうです!セイバーは、糖尿病&ニート予備軍、坂田 銀時!
マスターは、家事万能天然ジゴロ、衛宮 士郎!

銀時の宝具なんて、少しくらいしか思いつかないですが書ききってみせますよ!
宝具はある程度、自分なりに考えて、そして他のサイトや作品のfate×銀魂作品見て更に参考に!と思ったのですが。
……あれ、なんか少ない。てか、あまりなくね?あるにはあるけど、私が作ったモノと類似した宝具ないよ!?
と、まあ、ハラハラなんですが。なんとかなるか〜って。
うっ…胃が痛くなってきたぁ…

投稿を開始したら一ヶ月、よりもう少し感覚を詰めてやっていきたいです。三話目くらいまでは週一投稿できたらいいなー!
連載開始は一月下旬を予定!なにせ、fateGOのイベントとか、七章で忙しいし……(ボソッ)
こんなに早く投稿したのは、丁度一月の下旬辺りまで仕事がミッチリでして、今しかこういう後書きを書く余裕がなかったからなんです。どうか、ご勘弁を〜!

さてさて。
まずは投稿するにあたり、タイトル名を発表します!


タイトル名
【fate/SN GO】

GOの略称ですが、見たまんまです。
【G】→GINNIRO←【O】


ね?
銀色をローマ字にして、始めと終わりを取って【GO】です。
え…?タイトル詐欺?何のでしょうか。………タイトル詐欺ではありません。断言します。




うっ…苦情がきそうです…また胃がキリキリしてきたぁ…

銀魂タグ付けようか迷ったのですが、たった一話、しかもSSじゃないので、控えます。


追記。
セイバー編を連載開始する時は、「主人公を英雄として召喚したら」枠で投稿はしません。ですので、こちらでの更新は暫くありません。どうか、ご理解の程お願い致します。
本当に短い話数、短い間ではありましたがありがとうございました!
もしよろしければ、セイバー編を読みに来てください!

1/8(午後9時頃)、このシリーズの、あらすじにて!セイバー編の投稿日を発表します。よければ、見に来てください!

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