やり残していたゲームや、録画を溜めてたアニメを消化している内にこんなに…。
この場にいる三人以外に…、いや、この世界の王であるオベイロン以外に、ここに鑑賞できる者などいないはずだった。それなのに、ケイの物でも、アスナの物でもない。須郷の物でもない誰かの声が、響き渡る。
『随分と洒落た姿をしてるね、須郷伸之。現実の君の姿とは、大違いだ』
「だ…、誰だお前は!何故ここに干渉できる!?」
声が聞こえてきた方には、闇の虚空に浮くモニターウィンドウ。そこに映されているのは、蒼の髪を長く下した、男とも女とも見える人の姿だった。その人は薄く笑みを浮かべて、喚く須郷をじっと見ている。
ケイもまた、須郷と同じ疑問を持っていた。恐らくここは須郷が作った世界だ。第三者に干渉されないよう、対策もしていたはずだ。それをどう攻略した?どうやって、ここに通信を繋げているのか。
『冷たいね、須郷君。顔こそ全く見当がつかないだろうけど、僕の声を忘れちゃったのかい?』
「なに…っ!?」
須郷の問いかけに謎の人物が答えた直後、整えられた双眸が見開かれる。そして、それはケイも同じだった。謎の人物が口にした声。この声に、ケイは覚えがあった。
「まさか…!菊岡、誠二郎っ…!」
『正解。いやぁ~、ごめんねケイ君。助けに入るのが遅れちゃったよ』
先程まで須郷に向けていた厳かな声から一転、ケイが良く知る、馴れ馴れしい、陽気な声でこちらに話しかけてくる。
今目の前にある顔と、それとは全く似ていない現実の菊岡の顔がケイの中で重なる。
「菊岡…、お前、どうして」
『まあ、君に任せきりというのもどうかと思ってね』
「そんな事はどうでもいい!」
ケイの問いかけに答えた菊岡だったが、それはケイが欲しかった答えではなかった。
ここに来た理由ではなく、ここに干渉できた理由。改めて、それを聞くために口を開こうとしたのを、須郷の大声が遮った。
「さっきも聞いたはずだ菊岡!何故おまえがこの場所に干渉できる!それができるのは…」
『管理者権限を持つ者だけ…だよね?』
「っ…」
菊岡の一言に目を見開く須郷を一瞥してから、ケイは素早くアスナのもとに移動する。この会話が続くなかでも、アスナは両手こそ解放されたものの、その体にはまだ鎖が絡まっていた。アスナ自身も鎖を解こうともがいていたが、上手くいかない。アスナの傍まで来たケイは、刀を一振りし、アスナの両手を縛る鎖を断ち切る。完全に拘束から解かれたアスナは、力なくケイの胸に寄り掛かった。
「ケイ君…」
「アスナ…。痛い所とかないか?」
「うん、大丈夫…。ありがとう」
ケイの顔を見上げ、笑顔を浮かべて礼を言うアスナ。だが、ケイは目を瞑って、アスナの笑顔を見ないようにして首を振る。
自分には、そんな言葉を掛けられる資格はない。実際、菊岡が来てくれなかったらどうなっていたか。立ち上がれはしたが、きっと自分は、須郷に屈服させられていただろうから…。
「…」
でも、どういう経緯であれ、アスナを救う活路を見出すことができた。それが自分の力によるものではないとしても。
『須郷。僕が気付いてないとでも思うかい?この世界は、カーディナルのコピーによって形成されている』
「!」
ケイがアスナに救出したのにも気づかず、須郷は菊岡と会話を続けていた。その会話はケイとアスナの耳にも届き、二人は菊岡の言葉に聞き入る。
『それに気づけば後は簡単さ。君が持ってるものよりも高位のIDを使用すれば、君がどんな手を使おうとも干渉、妨害できる』
「僕よりも…、高位のIDだと…っ。まさか…!?」
須郷の両目が瞠る。それを見た菊岡の唇が弧を描き、そして開く。
『<ヒースクリフ>。彼が死んだと高を括ったのは失敗だったね、須郷。傲慢、慢心。君の悪い癖だ』
「ひーす…くりふ…。茅場ァ…!また、アンタが…、僕の邪魔をするのか!」
この場にいる誰もが知りたかった答えを耳にした途端、須郷は俯き、震えだす。
それが、決して恐怖によるものではない事は、目に見えてわかる。
「いつもそうだ!アンタは僕が欲しかったものを掻っ攫っていって!やっと死んだと思ったら、死んだ後も僕の邪魔をするのか、クソがっ!!」
『…それよりも、君のお姫様も攫われてるみたいだけど?』
「ぁあっ!?」
当たり散らすように両腕を振り回して喚く須郷が、菊岡の一言で視線をケイとアスナの方へ向ける。怒りに染まる形相が二人の姿を見た直後、みるみるさらに負の感情で染まっていく。
「いつの間に…!お前も、僕のモノを奪っていく気か…!」
「アスナはモノじゃない」
「黙れ!」
勝利を疑いもしなかった…、いや、勝つ負ける以前に、勝負とも思っていなかった須郷は、自分が追い詰められているというこの現状を受け止めることができないでいた。頭を抱え、髪の毛を掻き乱し、何やらブツブツと呟いている。
「ちがう…ちがう…。こんなのは…ぼくのせかいじゃない…」
「須郷…。何を…」
只ならぬ須郷の様子に、狼狽しているのか、アスナが一歩後退る。その直後、ガバッ、と勢いよく顔を上げる須郷。その怒りに満ちた双眸は、ケイとアスナを捉えていた。
「殺してやる!僕の思い通りにならないなら全員、殺してやる!!!」
こちらに駆け出す須郷。だが、遅い。その上、一直線にこちらに向かってくるため、須郷の行動が全て、目に捉えることができる。
須郷は走りながら、いつの間にか回復していた右拳を握り、振りかぶる。何の策もない、ただ素直な一撃を、ケイに叩き込もうとしてくる。
「──────」
ケイはそんな須郷の攻撃に対し、無言で、刀を一振りしただけだった。振るわれた刃はこちらに迫る須郷の拳の奥、腕を捉え、撥ね飛ばす。腕の切り口からは鮮血のような赤いエフェクトが漏れ、それを見た須郷の瞳が揺れる。
「──────ガアアアアアアアアア!!!」
「っ!?」
蹲った須郷の口から漏れる絶叫。それは明らかに、ケイの反撃を受けた事による苦痛を表していた。
『あぁ、言い忘れてたけど…。オベイロンの管理者権限は今、レベル1だから。ペインアブソーバのレベル下げたりしてたんだったら、その影響は当然、君にも来るからね』
苦痛に悶える須郷をどうでもよさそうに見下ろしながら、須郷にとってはとても大切な事柄をこれまたどうでもよさそうに言う菊岡。
『須郷、解るかい?今君が感じてる痛みは、これまでに君自身が、三百人の人達、そしてケイ君とアスナ君に与えてきた痛みだ』
「痛い…、痛ぃいいいいいいい!僕の腕が…、腕がぁああああああああああああ!!!」
『…聞いてないね』
全く自身の話が耳に入っていない須郷の様子に、菊岡は苦笑を浮かべる。だがすぐにその笑みを収めると、今度はケイに視線を向けてくる。
『好きにしていいよ』
「…は?」
『僕は警察じゃないからね。君がこれから須郷をどうしようと、僕には関係ないのさ』
今度はケイが苦笑を浮かべる番だった。菊岡の言う通り、彼は警察ではない。が、一応公職に就いている人間とは思えないセリフだ。でも…、そんな菊岡の言葉は、今のケイにとって有り難いものだった。
このまま何もせず、須郷が捕まるのを見ているなんて、できるはずがなかった。
腕一本では足りない。アスナが…、こいつに実験体と言われ、使われ、人間として扱われなかった者達の痛みは、こんなもんじゃない。
「ひっ…、や、やめっ…!」
初めて、須郷の瞳に恐怖、怯えといった色の感情が浮かぶ。それを目にしたケイの胸の中で、怒りが更に燃え上がる。
散々人々を弄び続け、いざ自分の身が危険な目に遭えばこういう風に逃げようとして。
…いや、それは当然な事なのだろう。今、須郷が目の前で見せている反応は普通の物だ。身に降りかかる恐怖に怯え、逃げようとする。極々自然の事。だが、ケイは見た。どんな状況にも臆せず、自分を貫いた男を。決して、逃げようとしなかった男を。
「…お前と違って、逃げなかったぞ」
「は…?」
ぽつりと呟いたケイを呆けた目で見上げる須郷に、言葉を続ける。
「茅場さんはそんな風に泣き喚きも、逃げたりもしなかったぞ」
須郷の眉がピクリと動く。
「お前なんかが、届くはずがない」
ケイを見上げる須郷の目に鋭い光が灯る。残った片腕に力を込めて、ゆっくりと立ち上がる。
「王?神?笑わせんな。俺の腹筋を捩じ切る気か」
「こ…っのぉぉぉおおおお!餓鬼がぁぁぁぁああああああ!!!」
単純な奴だ。こんなあからさまな挑発に乗り、須郷が再び突っ込んでくる。斬り落とされた右腕ではなく、今度は左腕を振りかぶって。それも先程と同じく、ただこちらに向かってくるだけ。
アインクラッドを管理し、プレイヤーを導き続けた茅場昌彦とこの男では器が違い過ぎるのだ。茅場はどんな時でも自分の意志を、自分のペースを貫き続けた。だがこの男はどうだ。ただ人を踏み台にし、上り詰めた挙句、追い詰められれば逃げ惑う。こんな男が、茅場昌彦の夢を汚し、躙った。
「あの人がした事は決して許される事じゃないし、許されちゃいけない事だ。でも、」
「ぎぃぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」
ただの繰り返しだった。左拳を突き出した須郷に対し、ケイは刀を一振りしただけ。須郷の残ったもう一方の腕も宙を舞い、ポリゴン片となって消えていった。ケイの眼下にはしゃがみ込む須郷。もう腕はなく、痛む箇所を抑えられないまま苦痛に叫び続ける。
そんな須郷に無の視線を浴びせながら、ケイは返した刀をもう一振り。
「お前は、ただの下衆だ」
振るわれた刃は腹を斬り払い、須郷の上半身が下半身と別れ、宙を舞う。
見上げたケイの目に移った須郷の瞳には、何も映っていなかった。ただ、両目の端から涙が零れているだけ。
こちらに向かって落ちてくる須郷の上半身から目を逸らし、ケイは三度刀を振るう。
落ちてきた須郷の上半身、その顔面をケイの刀は切り裂いた。須郷は声も上げる事無く、分断された顔面中央から噴き出した白い炎に呑み込まれていく。炎は広がり、やがて須郷の上半身を包み込むと、そのまま消えていった。
「…」
全身から力を抜き、天を仰ぐ。終わった。これで、全部。
深く息を吸ってから、大きく息を吐く。と同時に、背中から軽く何かがぶつかった感覚が伝わってくる。顔を向けると、両手でケイの服を掴み、背中に頭を寄せるアスナの姿。
「…ケイ君…」
「アスナ」
そっと手をアスナの肩に置き、優しく体を離してからケイは振り返る。
二人の視線が交わり、微笑みを向け合う。
言葉はいらなかった。見つめ合うだけで今、相手がどう思っているのか、感じているのかが伝わってくる。
アスナの肩に置いたままの手とは違う、もう一方の手を、アスナの頬に伸ばした────その時だった。
『あっ、ちょっ…。待って。押さないで…』
『ケイ!アスナ!無事!?』
「キリト…?」
菊岡の戸惑う声が聞こえたかと思えば、直後にキリトの切羽詰まった声がした。キリトの表情は緊張に満ちており、本気でこちらの事を心配していたのだろう。だが、それでも、本当に悪いとは思うが、二人は思った。
邪魔をするな、と。
『…俺、何か悪い事した?』
『…馬に蹴られればいいと思うよ、キリト』
『サチ!?』
呆然とするキリトと、呆れながら言うサチの声。その会話の中で、菊岡の溜め息が聞こえてきたため、空気を読めなかったのはキリトだけだったようだ。
ほらどいて、という声と共にキリトが横から押されて画面からフェードアウト。続いて画面に映されたのはサチの顔だった。
『二人共、無事でよかった。…キリトがごめんね』
「サチ…。来てくれてありがとう。…キリト君の事は気にしないで」
きっと今、キリトは頭の上に疑問符を浮かべているのだろう。…マジで馬に蹴られればいいのに。
二人してガックリと項垂れていたアスナとサチだったが、不意にサチが微笑みを浮かべる。
『またね、アスナ。…現実で』
「…うん、サチ。キリト君も、またね」
サチと、今そこに映っていないキリトとも挨拶を交わしたアスナ。すると、再び菊岡の顔が映し出され、彼の口が開く。
『じゃあ、これで失礼させてもらうよ。二人とも、もうログアウトできるから心配しないで』
「…菊岡」
『ん?』
その場から離れようとした菊岡を呼び止める。目を丸くした菊岡がこちらを見る。
「…助かった。お前がいなかったら、アスナを助けられなかった」
『…それは僕のセリフだよ。君がいたから、僕も管理者IDを見つけてここに来れたんだ』
言いたくはないが、菊岡がいなければどうにもできなかった。アスナを助けることも、それどころか自分の身すら危なかった。気に入らない奴ではあるが、恩を感じざるを得ない。
ケイの礼を受けた菊岡は笑みを浮かべてから、今度こそウィンドウを消して姿を消す。
それを確かめてから、ケイはアスナの方とも違う、明後日の方向へと視線を向ける。
「ケイ君?」
「…そこにいるのは分かってますよ。姿を見せたらどうです?」
首を傾げるアスナの視線を受けながら、視線を向けた方へと声を掛けるケイ。
ケイが声を発してから数秒、何もなかったその空間が捻じれた、かと思うと、いつの間にかそこに立っている白衣の男。
『久しいな。ケイ君、アスナ君。といっても私にとっては、あの日の事も昨日のように思えるが』
久しぶりに聞いた友の声は、すぐそこにいる筈なのに、どこか遠い所から聞こえてくるようだった。
「団長…、生きていたんですか…?」
『その呼び方はもうふさわしくないよ。…生きている、とは、少し違うな。私は、茅場晶彦という人間の意識のエコー、残像だ』
「解り難い言い方しないでくださいよ…」
相変わらずの彼の様子に、苦笑を浮かべる。
可笑しな話だ。彼はもう、死んでいるというのに。仮想世界の中とはいえ、こうして面と向かって話せている事が、むず痒いというか、とにかく不思議な感覚がする。
「…ありがとうございました」
『…何がだね?』
「茅場さんのおかげで俺は助けられましたし、アスナを救う事も出来ました。…菊岡のおかげでもありますけど」
最後の言葉を不服そうに口にするケイを、彼は小さく笑みを浮かべながら見ていた。
『私は何もしていないよ。私のIDを見つけたのは菊岡君だ。それに私自身、目が覚めた時にはほとんど事は終わっていてね』
助けようにも助けられなかった、と虚空を見上げながら言う。
「それでも。ヒースクリフのおかげで助けられたのは事実です。お礼くらい、言わせてください」
『…そうか』
引き下がれない。彼がいなければ何もできなかったのは事実だ。
『なら、その代償として一つ、頼みを聞いてくれまいか』
「頼み?」
苦笑を洩らしてすぐ、そんな事を口にした。首を傾げるケイに向かって、手を差し出すと、広げた掌にゆっくりと、光る小さな物体が落ちてくる。それは、小さな結晶。内部から僅かな光が瞬いている。
「これは?」
『世界の種子。芽吹けば、どういうものか解る』
どういう意味か、さっぱり解らない。続けて問いかけようとするケイだったが、それよりも先に続きの言葉が割り込んでくる。
『その後の判断は、君達に任せよう。これの存在を消し、忘れるもよし。だがもし、君達があの世界に、憎しみや怒り以外の気持ちを抱いてくれているのなら…』
「…」
差し出された手に、自分の手を近づける。種子は彼の手から、ケイの手へと渡される。
『では、私は行くとしよう。いつか、また出会う時を楽しみにしているよ』
最後にケイとアスナ、二人の顔に視線を送り、直後、何の唐突もなくその姿は消えた。
少しの間、その方を見続けていたケイとアスナは、不意に目を見合わせ、首を傾げる。
結局、この世界の種子とは何だったのか。何も教えてくれず、すぐに解るとはぐらかすのは全く変わっていない。思わずケイが笑みを零したと同時に、暗黒の空間が罅割れた。あっという間に辺りに景色は、アスナと再会した鳥籠の中のものへと戻っていく。
とりあえず、種子の事は保留にするべきだろう。ケイは胸ポケットに種子をしまう。直後、ケイの様子を見つめていたアスナが口を開いた。
「ユイちゃん、大丈夫!?無事なら返事をして!」
はっ、と顔を上げる。どうして忘れていたのか。あの須郷の言動から、消されてはいないと考えられるが、それでも本当に無事なのかは解らない。
「ユイ!出てこれるか!?」
アスナに続いてケイも声を上げる。
もう一度、ケイとアスナが口を開こうとした時、二人の正面で光が発光し、その中から黒髪の少女が現れた。
「パパ!ママ!」
現れた瞬間、叫びながら両腕を二人の腰に回して抱き付いてくる。
「ユイちゃん!よかったぁ…っ」
「無事だったか、ユイ…」
「はい。アドレスをロックされそうになったので、ナーヴギアのローカルメモリに退避したんです。すぐにもう一度接続したのですが、パパとママはいなくなっていて…。心配しました…」
目に涙を浮かべながら言うユイを、二人で抱き締める。少しの間、二人の胸に埋めていた顔を上げ、二人の顔を見上げてユイは問いかける。
「あの…。パパとママがここに戻ってきたという事は…」
「…あぁ。これでアスナも、現実に戻れる」
「っ…、そうですか…。よかった…」
問いかけに返したケイの答えに、ユイは破顔し、もう一度二人の胸に顔を寄せる。
ケイは手をユイの頭に乗せて撫で、アスナはユイを抱き締める。
「またすぐに会いに来るよ。今度は、二人で」
「…はいっ!パパ!ママ!」
ケイの言葉にユイは笑顔で返事を返すと、二人から一歩離れて先程とは逆、光となって姿を消した。
ケイがこの世界を旅している時は、ケイがログアウトするまで離れなかったユイが、今は先に戻っていった。それはきっと、自分達二人を気遣っているからだろう。
「…帰るか」
「…うん」
「…現実はもう夜かな。でも、会いに行く」
「…待ってる」
向かい合い、短い言葉を掛け合って。この場で、これ以上の触れ合いはせず、二人はこの世界から姿を消した。
これから先は、現実で。再会…、いや、初めてアスナと会ってから──────
つ、次はもっと早く次話を投稿します。したいです。するはずです…。