東方携帯獣  ~ポケット・モンスター |幻。夢。|~   作:キョウキ

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下の点字を打つのに約20分。
それなりに疲れました。


40ページ目 地底の岩 その①

携帯獣図解伝記:「おふれの石室」点字

 

  。  。  。  。

   。 。。  。 。。   (わたしたちわ)

。 。   。 。  。  。

 

 。  。 。 。  。。

。  。      。。。   (このあなで)

 。 。    。  。

 

。。 。  。  。。 。 。  。。 。

    。 。。 。。 。     。 。。  (くらし せいかつし)

 。     。  。    。 。   。

 

 。 。  。。 。 。  。。 。  。

。。 。。 。。 。 。  。。 。   。  (そして いきてきた)

 。  。 。     。 。   。 。

 

。。  。。 。。 。

。。 。。  。。     (すべては)

 。  。。 。  。。

 

   。 。。  。     。

  。  。  。。  。 。   (ぽけもんの)

 。。。  。 。。 。。 。

 

 。 。   。。  。

。     。。  。 。  (おかげだ)

    。   。  。  

 

 。    。

。 。  。    (だが)

 。     。  

 

   。  。  。  。

    。 。。  。 。。   (わたしたちわ)

。  。   。 。  。  。

 

。   。   。  。。   。

   。   。   。   。。  。  。 (あの ぽけもんを)

   。  。。。   。  。。 。。 。

 

 。  。   。 。。 。

。。 。。。 。  。。  。  (とじこめた)

。    。  。 。。 。

  

 。   。     。   。

。       。   。 。  (こわかったのだ)

 。 。  。    。  。

 

 。    。  。  。。

   。。 。      。  (ゆーき ある)

。。     。

 

 。  。  。  

。。 。   。    (ものよ)

。。 。  。

 

。    。    。

。  。。  。。 。  (きぼーに)

 。  。。    。

 

。  。  。   。  。  。

。。 。。  。 。。 。   。  (みちた ものよ)

。。 。  。  。。 。  。

 

 。  。  。     。  。。   。

。。 。。   。  。    。    。  (とびらを あけよ)

。   。。    。      。  。

 

 。  。 。 。。 。 。。     。

。。 。  。 。  。 。   。 。   (そこに えいえんの)

 。  。 。         。。 。

 

   。 。。  。      。  。  。。

  。  。  。。  。  。   。   。  (ぽけもんが いる)

 。。。  。 。。 。。    。

 

 

 

 

 

お燐「ん~・・・今日の晩御飯はなにがいいかしらー・・・」

「ごぼ?」

 

お燐「う~ん・・・何か食べたいものある?」

「ごぼ」

 

お燐「う~ん・・・」

 

 

私の名は「火焔猫 燐」。

この地下で怨霊や間欠泉の管理をする「地霊殿の」主。「古明地 さとり」様のペットだ。

 

今日はこの子(ヒ―ドラン)に地下の街。「旧都」を見せるのと、晩御飯の材料の買い出し

に来ている途中だった。

 

店番妖怪A「よっ!お燐ちゃん!買い物かい?今日はなんだか珍しいやつを連れてるね」

お燐「はい。晩御飯の材料を買いに来たんですよ。

   この子は「ヒ―ドラン」という子です」

「ごぼぉ!」

 

店番妖怪A「へぇ~。ひーどらん。珍しい名前だけど、一体何の妖怪だ?」

お燐「あっ。この子は妖怪ではなくポケモンっていう生き物らしいです」

 

店番妖怪A「あ~!はいはい!あいつらの仲間か!

      正直言ってあいつらには困ってんだよな」

お燐「え?困っている?」

 

店番妖怪A「最近になって地上に向かう穴の付近でよぉ。

      なにやら変な洞窟を見つけた奴がいてよぉ。

      そいつ、何か変なものに襲われたらしいんだ。

      こちとら怖くて怖くて。近づくこともできねぇ」

そう店番はここよりも暗く、人気が無い方を指さした。

お燐「はぁ。変なもの・・・」

 

店番妖怪A「お燐ちゃんも気をつけなよ・・・。

      あっ、そうだ!今晩のおかず。まだ決めてなかったら家で買っていきなよ!

      野菜も米もどれも新鮮だ!」

お燐「あっ・・・あー。そうですね。

   じゃあ、これと。・・・これ。あと、これもください」

店番妖怪A「あいよ!合わせて、1240円!」

 

お燐「ヒ―ドラン。ちょっとこのバッグ持ってて」

「ごぼ」

 

お燐「えーと。・・・これでいいですか?」

 

店番妖怪A「あいよ。また来てくれよう!」

お燐「あ、はいー。行こうか、ヒ―ドラン」

「ごぼ」

 

 

普通だ。

余りにも普通に受け入れられた。

 

『あいつらには困ってんだよな』。

その一言を聞いた時には少しヒヤリとしたが、それはそれ。これはこれと割り切っているような人だったから良かった。

 

お燐「さて。ヒ―ドラン。次はあなたの行きたいところに行っていいよ」

「ごぼぉ・・・・・ゴボッ!?」

 

ドカァン‼‼‼

 

唐突に爆発音が響き、内臓が持ち上げられるかのような衝撃が体を揺らした。

お燐「おおっ・・・とっとと」

急な音と衝撃に驚いて思わず両腕を伸ばしてバランスを取ろうとする。

そこをヒ―ドラン支えてくれた。

 

お燐「ああっ。ありがとう。ヒ―ドラン・・・。  

   ところで・・・今の爆発は、一体?」

 

周りを見れば、お店の人たちはなにやら騒いでいて。

通行人たちはなにかに手を付けてきょろきょろと辺りを見回している。

 

今でもその衝撃の余波が辺りを揺らしているようだった。

 

「ごぼぉ・・・」

お燐「ヒ―ドラン?」

 

ヒ―ドランが怯えている。

いや・・・「警戒して」いる。

 

その煌めくオレンジ色の視線は、さっき店番の妖怪が指さしたところを睨んでいる。

 

お燐「一体何が・・・って、ちょっと!ヒ―ドラン!?」

私がそちらへと気を取られているうちに、ヒ―ドランは急に駆け出した。

 

いつもの鈍足で鈍い動きではなく、私達と戦った時の素早さだった。

 

 

お燐「ちょ、ちょっとー!待ちなさーい‼」

私も少し遅れて走る。

 

走っている間。私は得体の知れない不安を抱え、ヒ―ドランを追いかけた。

 

 

追いかけている最中。ヒ―ドラン以外のポケモンに会った。

 

蝙蝠のようなポケモンの群れだった。そのポケモン達はどれも一様に恐怖していて、

まるで何かから逃げるかのように私の走る方とは逆へと飛んでいった。

 

他に。私よりも一回りも二回りも大きい蛇のような。岩のようなポケモンがこちらに

迫ってきた。

 

しかし、私には見向きもしないで避けていく。そして、後方へと進んでいき

また見えなくなる。

 

それを、何回か繰り返して、私はやっとヒ―ドランにたどり着いた。

 

お燐「ハァ・・・ハァ・・・ぜぇ・・・ヒ―・・・ドラン?」

 

「・・・・・」

 

ヒ―ドランは、こちらをチラリと見ただけですぐに視線を前に戻した。

 

私も、そちらへ視線を向ける。

お燐「!?」

 

 

そこにあったのは。すり鉢状の大きな穴だった。

その穴の中心に、誰かが倒れ込んでいる。

 

お燐「姐さん!」

 

そこにいたのは、この地下に住む唯一の鬼である人物。

「星熊 勇儀」であった。しかし、様子がおかしい。

 

胸は上下に動き、呼吸をしているのが分かるが、目を閉じてえ死人のように動かない。

服はほぼボロボロになり、所々が焼け焦げている。

 

一体・・・。

 

勇儀「・・・・お燐・・・か?」

お燐「!? 姐さん!しっかり!」

 

目を覚ました。だが、そこから漏れ出る声はもはや風前の灯の如きか細さで、今にも消え入りそうだった。

 

しかし、なぜこんなことに?

 

勇儀「油断・・・した。まさか『あいつ』・・・爆発するとは・・・」

姐さんはそう言いながら、体を起こした。

 

声や見た目とは裏腹に、それなりに元気らしい。

 

お燐「『アイツ』?一体どんな?」

勇儀「あー。ちょっと待ってくれ。駄目だ。瀕死だ。

   すまないが歩けそうにない。情けないが、すぐ酒屋へ」

 

お燐「あ、ハイ。・・・・え?酒屋?」

勇儀「こんな傷やダメージ。酒飲めば治る。

   とにかく、何があったかはそこで飲みながら話そう」

 

お燐「え。いや。その前に。傷を治療・・・」

勇儀「私の誘いを断るってか?」ニコッ

 

そう言って。姐さんは爽やかに笑った。しかし、その笑い怖いものもなく。

お燐「・・・・ハイ。イキマス・・・」

勇儀「よしよし。そうだ。それでいい。

   ところで、そこにいる奴は?」

 

お燐「あー。この子のことも、後で話しましょう」

 

勇儀「そうだな。あ、それと。もう歩ける」

お燐「えぇ!?」

勇儀「かなり体が楽になってきた」

お燐「えっ、それならもう飲まなくてもいいんj(勇儀「気分の転換だ、転換」

 

姐さんは、私の言葉を聞き入れることもなく。ズンズンと進んでいく。

 

私はその様子を。ただただ苦笑いを浮かべて見ることしかできなかった。

 

お燐「・・・?ヒ―ドラン?」

 

さっきまで、まるで石像のようにジッと動かなかったヒ―ドランが、なおも動こうとしないので声をかけた。

 

「ごぼ・・・」

 

名前を呼べば、ちゃんと鳴き声で返した。

しかし、ヒ―ドランはまだ名残惜しそうにすり鉢状の穴を見つめていた。

 

お燐「・・・さ、速く行こう」

「ごぼ」

 

再度言葉を発したら今度はすぐにこちらに来てくれた。

 

ヒードランと一緒に姐さんの後を追いかけている間、私はこう考えていた。

 

お燐(なんでヒ―ドランは急に駆け出したんだろう・・・?

   ヒ―ドランは、姐さんが危ないことに気が付いたのかな?)

 

私の頭の中は、その疑問でいっぱいになり、その「変化」に気付いていなかった。

そして、鬼である姐さんんも気づいていなかった。

 

その場で、その時、その変化に気が付いていたのはただ一匹。

ヒ―ドランだけだったということに、私は後々になって分かったのだった。

 

 

すり鉢状の穴。その中心から砂が舞い上がる。

風も吹いていないのに。その砂は空中で集結。結合し、一つの砂岩を作り上げる。

 

その砂岩には、Hの方に組まれた七つの点が撃ち込まれていた。

 

「ざざ ざり ざ・・・」

 

その岩から、砂を混ぜ合わせるような音が聞こえたような気がした。

 

To be continued・・・

 

 

 




うろ覚えキャラクタープロフィール。「星熊 勇儀」
種族:鬼
能力:怪力乱神を操る程度の能力
性格:無類の酒好きで、姉御肌。この地底でさとりに次ぐリーダー格。
   面倒見がよく豪快で、正直なことが好きで、嘘は嫌いという
   鬼をそのまま体現したかのような人物。
   ただし、急に襲い掛かるかかるような奴は卑怯で嫌いらしい。
腕力と弾幕:弾幕はなかなか強力。流石鬼である。
      しかし、弾幕よりも強力な武器。腕力が彼女には備わっている。
      その腕力。剛力。怪力は幻想郷では並ぶものなしとさえ言われている。
      真正面から殴りあって勝てる奴はほぼいないだろう。
角:長くて鋭い一本角。赤色で、黄色の星マークが一つついている。
  ちなみに本人は何度でも生える。と言うが、折れているところを誰も見たことがない。

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