東方携帯獣  ~ポケット・モンスター |幻。夢。|~   作:キョウキ

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はい、お久しぶりですね。

またもや遅れてしまってごめんなさい。orz


今回は、異変終わりの疲れた朝を表現するべくキーを打ち込みました。
あと、携帯獣ってタイトルなのにポケモンが出てきません・・・。

それでは今回も始まり始まり・・・。


25ページ目 朝

ちゅんちゅん・・・ちゅん、ぱたぱた・・・

 

小鳥だろうか?

または「小鳥のような鳴き声のポケモン」だろうか?

 

とにかく私はその小鳥の鳴き声と羽音で目が覚めた。

最初に、私の目に入ってきたのは曇り一つない紅色の天井。

 

その目に痛すぎる色に私は思わずうめき声を漏らしてしまう。

魔理沙「うう・・・」

 

腕をおでこに当てて、目に入る赤色を少し遮る。

それでも、目に入れてしまった紅色は容赦なく目の奥をちりちりと痛ませてくる。

 

魔理沙(くっそぉ・・・なんだってんだ」

思考半分、ぼやき半分で文句を漏らした私は目の痛みに耐えかねて飛び起きるように

上半身を起こした。

 

魔理沙「ああっ・・・う・・・」

いきなり上半身を起こしたものだから頭が揺れ、ちょっとしためまいが起きる。

 

まったく。ここ最近いいことが無さすぎるぜ。

 

そんな文句を頭で流していると、ドアの外でノックと人(?)の声が響く。

???「しつれいします。おきがえをもってまいりました」

 

 

魔理沙(そういえばここは・・・(多分紅魔館だろうが)どこの部屋だ?)

まあ、ドアの外でノックをしている奴に聞けば分かるだろう。

 

???「あの~」

魔理沙「あ。ああ、すまん。入っていいぜ」

 

妖精メイド・A「しつれいします。まりささま。おきがえを・・・」

魔理沙「ああ、分かってるよ。着替えを持って来てくれたんだな。ありがとう」

 

メイド・A「いえいえ」

そう言って少し恥じ入るように顔を赤めらせる。

 

メイド・A「では、おきがえはここにおいていきますので。

      なにかあったらよんでください」

 

と、言うことは「何かある」可能性があるのか。

 

そう言いそうになったが、珍しくちゃんと仕事をしている妖精メイドを見たのと

この仕事をしているメイドの機嫌を悪くするのはめんどくさいと思ったから

言わずに置いておこう。

 

メイド・A「あの・・・どうかしましたか?」

魔理沙「ん?いや、少し考え事だよ。もういいよ、戻ってくれて」

 

メイド・A「あ、はい」

そう言って、メイドはこの部屋から出ていった。

 

 

魔理沙「・・・咲夜も、やっと仕事をちゃんとこなせる妖精メイドを雇ったみたいだな」

紫「そうみたいね」

 

魔理沙「・・・・・」

紫「・・・・・・・」

 

魔理沙「ああ・・・もうほんと止めてくれ、紫」

紫「あら?なんのことかしら?私はただこの部屋に顔を出しに来ただけよ」

 

魔理沙「驚きすぎて声さえ出せなかったんだぜ?それに

    寝起き相手にやることじゃないだろ?」

 

紫「『寝起き』だったらやめてたわ。あなたはもう起きてからかなり時間が

  立っているはずなんだけど」

 

魔理沙「・・・はあ・・・私の様子を見に来たってことは・・・なんだ?

    っつーことはお前が私達をこの紅魔館に運んだのか?」

紫「当然ね。それに治療も手伝ってあげたのよ」

 

魔理沙「おまえが?」

紫「わたしが、よ」

 

魔理沙「・・・霊夢!・・・そうだ、霊夢は・・・」

紫「ああ、霊夢ならまだ寝ているわよ。ちょうどあなたのこの部屋から

  向かいの部屋にね」

 

魔理沙「・・・そうか」

紫「無事かどうか確認したかったのかしら?」

魔理沙「・・・ま、まあ・・・そう・・・なるな・・・」

 

紫「あらあらどうしたのかしら~?少し頬が赤く染まってるわよ~?」

魔理沙「う、うっさい!早く出てけ!」

 

紫「んもう。運んであげた恩人に言うセリフかしら」

そう面白そうな口調でそんなことを言った紫は、空間に出現した「スキマ」から

どこかへと消えていった。

 

魔理沙「・・・まったくもって・・・先が読めない上に気味が悪い奴だぜ」

紫「それはちょっとひどくないかしら?」

魔理沙「はよどっか行け」

紫「はいはい」

 

魔理沙「・・・今度こそ・・・来ないよな?」

そう言ってもいきなり声がしたりとか、そういうことも無いので私はやっと

ベッドから降りて立ち上がった。

 

魔理沙「・・・げっ、私。こんな病人みたいな格好してたのか・・・」

見れば白い浴衣姿である。

かなり質素だが、肌触りがよく思わず頬ずりしてみたくなるほどだ。

 

魔理沙「さすが紅魔館。用意している着物も浴衣もいい出来だぜ・・・」

そのことについて考えながら着替えをしていると。

 

魔理沙「‼‼」

ちょっとした悪い考えが浮かんだ。

 

魔理沙「・・・ミニ八卦炉は・・・ある。

    ゲンガーのモンスターボールもあるし・・・回復までしてくれてるな」

そのことを確認すると、その悪い考えはさらに広がって

一種の「わるだくみ」になる。

 

 

魔理沙「・・・にしし・・・いーこと思いついたな~、私っ!」

そう鼻歌交じりに行った私は部屋から出て向かいのドアをそっと開ける。

 

そこにはまだ寝息を立てている霊夢の姿があった。

魔理沙(よしよし・・・そのまま寝て起きないでくれよ~・・・)

 

霊夢がまだ心地よい眠りの中にいることを確認すると私はドアをそっと閉めて

前に行ったことのあるルートを通って地下へと向かう。

 

その先にあるのは「ヴワル大図書館」。

着物や浴衣にまで高級思想が染み渡る紅魔館。

と。いうことは、である。

 

魔理沙(もしかしたらゲンガーや私のために役立つグリモワールや妖魔本が

    あったりして~^^)

そんなこすずるい希望を胸に、私は図書館へと足を踏み入れていった。

 

 

 

「紅魔館・・・大広間」

そこには長テーブルと椅子が並べられており、そこで

八雲 紫と、紅魔館の主。「レミリア・スカーレット」が談義していた。

 

 

紫「・・・さて。この子をどうしようかしら?」

レミリア「う~ん・・・何かに使えそうな気がするんだけど・・・」

 

その談義のテーマは「氷塊のその後を考えて」。である。

当然、この談義会には例にもれず紫の策が貼ってある。

 

紫「あら?あの子をここで飼うってのかしら?

  それはまた、ちょっとしたデジャヴを覚えますわね」

 

レミリア「なんのことかしら?」

紫「何でもないわよ・・・それで、あなたはあの子をどうしたいのかしら?」

 

レミリア「うー・・・・・・・・ん!」

紫「?」

 

レミリア「そういえばちょうどアイスティーの氷が少なくなってきているのよ。

     たしかそいつは・・・氷を作れるんだっけ?」

 

ちなみに、その氷が無くなるように盗んでいたのは当然私である。

 

紫「そうね。作れもするし凍らすこともできるわよ」

レミリア「なら家にちょうだいよ。あなたは多分こういうことに興味なさそうだし」

 

紫「ん~・・・そう、ね。なら預かってもらおうかしら」

レミリア「よし。これで、吸血鬼と契約完了よ」

 

紫「これは「契約」なのかしら?」

レミリア「そうやって言った方がカリスマが出そうじゃない」

 

紫「・・・そうね。私もそう思うわ(どうでもいいけど)」

レミリア「あっ・・・あと」

 

紫「?」

レミリア「霊夢と魔理沙に伝えておいてくれるかしら。

     『夜になったら話がある』って」

 

紫「・・・ええ、気が向いたらね」

レミリア「カリスマっぽく言ってもらえればもっといいんだけど」

紫「はいはい。気が向いたらね」

 

そう言い残し、私はゆっくりスキマの中に姿を消した。

 

そして、私はあの七面倒くさい氷塊を預からせたこと。

その作戦が成功したことに少しうれしくなり

 

顔を新世界の神っぽくゆがませてこう言ったわ。

 

紫「計 画 通 り」(ドヤァ・・・

 

 

To be continued・・・

 

 

 

 

 




デスノート面白いっすねー^^(東方かポケモン読め)

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