東方携帯獣  ~ポケット・モンスター |幻。夢。|~   作:キョウキ

23 / 56
とても眠い中。四分の一眠りながら書きました。

誤字や脱字がいつにも増して多いかもしれません。(スイマセン・・・)


ま、そんなことは気にせずに。今回もゆっくり見ていってくれたら嬉しいです。


22ページ目 凍湖異変 その②

???「・・・咲夜」

 

咲夜「・・・はい。なんでしょう?」

 

???「・・・この「アイスティー」。茶葉を変えたのかしら?」

 

咲夜「はい。先程、買い出しに行ったときに複数、いつもとは違う茶葉を買ったので」

 

???「そう・・・なかなかいいチョイスじゃない」

 

咲夜「ありがとうございます」

???「じゃきー(´・ω`・)エッ?」

 

???「ああ・・・あなたもね。この氷。ちょうどいい冷たさよ」

???「じゃききー(`・ω・´)」

 

咲夜(喜んでいる・・・のかしら?・・・ま、なんにせよ落ち着いてよかった・・・)

 

 

思えば二日前・・・彼(なのかしら?)もこの紅魔館に引き取られた

あの「異変」の当日。

 

あの四人がいなければ、一体どうなっていたか・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「二日前~霧の湖~紅魔館、地下大図書館」

 

 

 

 

 

 

咲夜「申し訳ございませんっ!」

???「・・・・・」

 

時は、私が氷上から目覚めて約五分後。

場所は紅魔館の地下にある大図書館。

 

本当は「ヴワル大図書館」という正式な名前があるが、別に覚えていても特に

得をすることはないので、基本的に「大図書館」と呼ぶ。

 

 

置いてある本は主に魔導書や、その大図書館を管理している

「パチュリー・ノーレッジ」様・・・パチュリー様が記した天体の動きを計算する

観測書や、外の世界の本・・・通称「外来本」が少々。

 

他にもただの絵本や、妖怪が封じられた妖魔本。小説、絵巻物等多岐に渡っています。

 

 

そして、私は今。誰に向かって頭を下げ、謝罪の念を表しているのか・・・それは、

 

???「・・・もういいわよ。頭を上げなさい。あなたが悪いんじゃないわよ」

そう、紅魔館の主にして夜の帝王である「吸血鬼」。

 

「レミリア・スカーレット」様である。

 

水色の短い髪。

整った顔立ち。

背から飛び出た二対の蝙蝠の羽。

白を基本とし、赤い装飾で飾った可愛らしいドレスを着ており

頭にはこれまた白と赤で彩られたシニョンキャップを被っている。

 

しかし、その見た目は恐らく、5~7歳辺りの幼女である。

しかし私は、この完全に私より小さく、可愛らしい幼女の姿をした吸血鬼に忠誠を誓い

昔からずっと尽くしてきている。

 

 

しかし今日。この紅魔館を襲った冷気。それから紅魔の門を守ることができなかったことで

私の処罰が決まるだろうと腹をくくってきたのだが、違ったらしい。

 

 

レミリア「あなたのせいじゃないのよ、咲夜。私が「運命」を「見て」いれば・・・」

レミリアお嬢様にはある特別な能力がある。

 

それは「運命を操る程度の能力」。

 

聞けば、絶対的に強力で、逆らえない能力と思うが少し違うらしい。

私もよくは知らないのだ。

 

まあ、そのことについてはいずれかお嬢様自身が話したくなったときに

話してくれるだろう。

 

 

レミリア「ああ・・・それと、咲夜。霊夢たちが到着したらしいじゃない」

咲夜「えっ?そうなんですか?」

 

レミリア「流石あの巫女ね。どこかで異変があれば絶対に核心を突き止め、

     その上きっちり止めちゃうんだもの」

咲夜「・・・ええ・・・そうですね・・・」

 

レミリア「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は移り。

「霧の湖~湖の孤島」

 

 

霊夢「あれがこの異変を引き起こしたポケモンね・・・」

魔理沙「あのどう見てもかき氷の材料にしかならなさそうなヤツが元凶なのか?」

 

紫「私が見たところによると、絶対間違いないでしょうね」

 

魔理沙「本当かよ?」

紫「あら。疑うのかしら?」

魔理沙「・・・いや・・・だってよぉ・・・なあ?」

 

霊夢「・・・・・」

 

魔理沙「どうしてその元凶とチルノたちが一緒に遊んでいるんだ?」

 

 

 

 

チルノ「あっはっはっはっは!そんな攻撃が私に当たるかー!」

氷塊「じゃきー!!(; ・`д・´)」

 

大ちゃん「チルノちゃん。そろそろ降りて来たらー?」

 

チルノ「ええ~・・・分かった。じゃ、次はあんたが私の弾幕を避ける番よ!」

氷塊「じゃききー!( `ー´)ノ」

 

 

 

魔理沙「こっから見た感じだと全くこの異変を引き起こした奴には見えないんだが・・・」

霊夢「あんたは、見た目で敵かどうか判断するのかしら?」

魔理沙「見た目で私のポケモンのことをとやかく言ったお前に言われたくない」

 

霊夢「そんなことはどうでもいいでしょ?今は、あのポケモンを・・・

 

   捕獲か?撃退か?または・・・殺処分か。

   それを決めるのが先ね」

 

紫「そうね。私としては、面倒だからパパッと殺処分でもいいと考えているんだけど」

魔理沙「できたら捕獲して、私の戦力にしたいぜ」

 

霊夢「それじゃ、間を取って撃退に決まり。さ、行くわよ」

紫「はいはい。サポートは私に任せておいてね。危なくなったらすぐさまスキマ送りに

  するから」

 

霊夢「・・・いや、スキマ送りで解決するならあんたが何とかしなさいよ?」

紫「・・・私は今ね、弱っているのよ。今は何とか傷が見えない程度には

  くっつけているけど、一度はバラバラにされたのよ?

前のヒ―ドランみたいに動揺してたり、油断してたり、弱っていないと

  スキマ送りは正確に使えないの。分かった?」

 

霊夢「ハァ・・・元はと言えば自業自得じゃない。

   能力が使えないのならそれに代わるポケモンでも捕まえて来たら?」

 

紫「ぐうの音も出ないわ・・・」

 

魔理沙「・・・まあ、そーゆうことで今回ばかりは真正面から戦って捕獲するにすぎるぜ」

霊夢「言っておくけど、アレを狙っているのはあなただけじゃないから。

   捕まえられないと判断したら容赦なく撃退するわよ」

 

魔理沙「ああ、分かったよ。それじゃあ・・・」

霊夢「チルノたちには悪いけど、宣戦布告ね」

 

紫「頑張ってねー。「モンスターボール」には限りがあるのを忘れないでねー。

  あ、あと。「作戦」がバレないよう気を付けるのよー」

 

 

霊夢「さて・・・行くわよ。イーブイッ!」

魔理沙「二対一だろうと・・・この霧雨 魔理沙。容赦せんっ!ゲンガー!!」

 

二人同時にボールをポケモンの近くに投げ、地面に着地と同時に中から飛び出す二つの影。

 

 

ゲンガー「ゲギャああああンッ!」

 

影の中で笑う影。ゲンガーと・・・

 

 

本来は闇の中の月の影。イーブイのような生き物・・・ブラッキーが飛び出すはずなのだが

中から出てきたのは・・・

 

 

イーブイ(無)「ぶいぶーいっ!」

 

ブラッキーの進化前であるイーブイが飛び出てきた。

 

 

霊夢「ええっ・・・?」

魔理沙「はっ!?・・・」

 

二人がその通常ならあり得ないであろう出来事に驚いている間に・・・。

 

 

氷塊「じゃきー・・・」

 

チルノ「あれ?・・・霊夢と魔理沙じゃないか。どうしてここに?」

大ちゃん「チ、チルノちゃん。早くその子を連れて逃げようよ!」

 

件のポケモン、「レジアイス」と二匹の妖精がこちらに気付いてしまった。

 

 

これでは紫考案の「どきっ☆いきなり先制攻撃♡」・・・

もとい「奇襲作戦」が完全に意味をなさなくなってしまった。

 

こうなってしまったら、もう「説得」か「ゴリ押し」かの二択となってしまった。

 

いつもの霊夢と魔理沙なら、バレたらバレたでお構いなしに突っ込むだろうが

今回はイーブイの件がある。二人は、あまり表情には出していなかったが内心

とても焦っていた。

 

冷静さを失い、そして少し戦意を失ってしまった二人がとったのは「説得」であった。

 

霊夢「・・・ほ、ほら。そこの妖精が言う通り早く離れなさい・・・」(チラッ・・・

 

そう、先程の驚愕をまだ完全に拭えてはいないがなるべく平静を装い、魔理沙にも

チルノたちをどかすよう言ううようにウィンクで合図を送り、

 

魔理沙「お、おう。ここにいたら少し危険だぞ。速く離れろ。

    ただし、その氷塊は置いていけ」

 

ザワ・・・

 

チルノの中で、何か、嫌な予感が沸き上がった。

 

チルノ(えっ?・・・なんでこの子を置いていかなければいけないんだ・・・?

    ??・・・・・・・・・・・・!)

 

チルノ「・・・分かった」

 

魔理沙「そう、分かったら早くそこをd(チルノ「この子に乱暴する気だな!!」

 

霊夢「・・・そ。その氷はこの湖を凍らせた悪いやつだからやっつけなきゃいけないのよ。

   大丈夫よ。殺したりはしないk(チルノ「いやっ!信じない!」

 

チルノ「だって私や大ちゃんとも仲良く遊んでくれているこの子が悪いやつなわけがない!

    絶対に倒すっていうんなら私を先に倒しなさい!」

 

魔理沙「・・・どうする?」

霊夢「『どうする?』って・・・やるしかないでしょ」

魔理沙「え?」

 

霊夢「あんたもさっき言ってたじゃない。『二対一』だとかなんだとか」

魔理沙「まあ、言ってたが・・・・」

 

霊夢「なら、こうしましょ?あんたとゲンガーが、チルノとあの氷を相手する。

   私はその様子を見学。これで万事おっけーね☆」

 

魔理沙「なんで私が!?」

 

霊夢「私は今イーブイの進化の謎の究明で忙しいから。負けたら交代してやるわ」

 

魔理沙「~~~っクソッ!後で絶対覚えていろよッ!」

霊夢「はいはい。忘れるまでは覚えとくわよ」

 

 

魔理沙「・・・と言う訳で、私たちが負けたらもう別に勝手にしていいが

    勝ったらその氷を渡してもらうぜ」

 

霊夢(勝手にしていいなんて言ってないのに・・・あのバカ。負けたらどうすんのよ・・)

 

チルノ「あんたらなんかに絶っっっっっっっっっ対に負けないから!!」

氷塊「じゃきー‼‼‼」

 

 

凍り付いた湖の孤島で。

 

丁度差し込む熱い月光。

 

色変わりゆく魔獣と巫女。

影の権化と魔法使い。

動く氷像と氷の妖精。

 

それを遠くから見る悪魔とメイド。

 

 

それら全体を見守るは、シンオウの感情神。

 

 

 

この勝負。勝つのは熱い情熱を持つ氷精か?

それとも打倒、氷塊の魔法使いと影か?

 

それは、紅魔の館の塔に立ち、戦いを観戦する。

 

逆襲の人造ポケモンにすら・・・計算することはできない。

 

To be continued・・・

 




この話の中に矛盾や誤字脱字が無いか?

それを探して直すのが最近の日課になっておりまする。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。