東方携帯獣  ~ポケット・モンスター |幻。夢。|~   作:キョウキ

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すイませェん・・・遅れてしまいました!orz

さらにすいません。次も遅れるかもしれないです・・・。

こんなダメ作者を許しつつ今回もゆっくりしていってください!


21ページ目 凍湖異変 その①

「シンオウ昔話~国引きの魔神」作::;= 著・・//! 絵「「」」。。

 

 

むかしむかし、とてもあたたかいくににとてもわるいおうさまがいました。

そのおうさまは、まじゅうたちからもくにのひとたちからもきらわれていました。

 

あるひ、そのわるいおうさまはくにのひとびとにこういいのこしたびにでました。

 

「わたしは、きたのキッサキというくにをしはいするためにたびにでる。

 わたしがいないあいだにはんらんをおこそうというのならいのちはないとおもえ」

 

そのことは、こくみんのこどもからとしよりまでしっていること。

ハードマウンテンにひそむといわれているまじゅうのちからをおそれたからだ。

 

そのまじゅうも、おうさまのことがだいきらい。でも、そのおうさまのいちぞくには

さからえない。おきいしでふだんのこうどうをせいげんされているからだ。

 

そして、わるいおうさまが旅に出て6か。

おおきなまじゅうがわたしたちのくにをみなみからきたへとなわでしばり

ひっぱっていったのです。

 

はなしによると、わるいおうさまはたおされていいおうさまがわたしたちをすくいにきた

ということだったのです。

 

わたしたちはとてもよろこびました。

 

そして、かざんのまじゅうはくにのみんなでさらにげんじゅうにふういんされ

くにをひいたきょだいなまじゅうも、じぶんのくにのしんでんへと

かえっていきましたとさ。

 

 

めでたし、めでたし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・寒い。冷たい。

 

今、私の体はどうなっているの?・・・寒い。

・・・いや。冷たいんでも無く寒いんでも無い・・・これは・・・

 

 

咲夜「!?、熱い!?」

ありえない熱量で体が炙られているのに気づき、目が覚める。

・・・ここはどこだろう?

 

そう彼女、「十六夜 咲夜」(いざよい さくや)は感じた。

普通、いつも通りなら彼女が今まで眠っていたところが紅魔館の門前だということに

気付いただろうが、状況が違う。

 

辺り一面真っ白。

雪ではない、氷が辺りを侵食していたからである。

 

咲夜「えーと、たしか、美鈴が凍ってて・・・それで・・・!?」

彼女はなぜ自分がこんな氷に囲まれて寝ているのかに疑問を持ち、記憶を辿っていく。

そして思い出した。

 

 

・・・自分は、紅魔の館を守ることが出来なかったことを。

 

咲夜「う・・・うわあああああああああああああああああん!!」

 

彼女はいつもなら、クールで感情をあまり表に出すような性格ではないが

今回ばかりは紅魔のメイド長として館を守れなかった責任感。

敵に敗れて気絶していたという恥。

部下を一人負傷させてしまった焦燥感。

 

それらすべてが相まって、大きな叫びとなって爆発した。

今の彼女には、そのどうしようもなかったイラつきと自らの情けなさを叫び、泣くことしか

できなかったのである。

 

 

咲夜「うっ・・・うう・・情けなさ過ぎて・・・うっ・・・言葉も出ない・・・」

彼女だって、この現代社会の人間としての観点から見れば

いたいけないまだ15か16辺りの少女である。

 

いくら悪魔に様々な訓練や仕事を受けていたってどんな人間も妖怪も

どんな時代、状況であっても自分の情けなさを叫びたくなるものである。

 

しかし、彼女だって立派な紅魔館の主戦力。

いつまでもグスグス泣いているわけではない。

 

しばらくして、さっきまで泣いていた彼女もいつもの鉄仮面のような無表情に戻り

顎に手を当てて冷静に状況を判断しようと思考を巡らし、一人の悪魔の顔が浮かぶ。

 

咲夜「・・・レミリアお嬢様!?」

そう、彼女が心の中から信頼し尊敬し忠誠を誓った一人の吸血鬼。

「レミリア・スカーレット」のことが頭の中に浮かんだ。

 

咲夜「・・・それに、あの氷はッ!?」

氷、と言ったのは紅魔館周辺の湖を凍らせ、紅魔館の半分を侵食したまさに

「氷塊」といった感じの・・・いや、氷塊そのものの化け物のことである。

 

今、思い出しても本当に氷塊にしか見えないあの化け物は今もこの

霧の湖、もとい「氷の湖」に潜んでいるのだろうか?

 

・・・だとしたらまた、私の主に危害が及ぶかもしれない。

そこまで考え、私はまだ氷の火傷の痛みがある体をさすりつつ急いで紅魔館の中へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「霧の湖~湖の孤島」

 

そこでは、ある種の混沌が繰り広げられていた。

 

それでは少し、その混沌を作り出している者たちの簡単な説明をしよう。

 

まず、その凍った孤島で楽しげに笑っている一人の妖精。

 

氷の妖精「チルノ」である。

妖精は普通、「森」や「炎」、「陽の光」といった温かいイメージの者に宿ることが多いのだがこの妖精は珍しい「氷」の妖精。

 

さぞかしこの氷まみれの状況を楽しんでいることだろう。

 

 

そして、楽しそうにはしゃいでいるチルノを見ているもうひとりの妖精。

「大妖精」こと大ちゃんである。

 

この妖精の正体を結論から言うと「不明」である。

どういう妖精なのか、はたまたどんな力を秘めているのかも謎に包まれている

数少ない妖精の一人。

 

普段は滅茶苦茶な行動をとる破天荒なチルノと共に行動し、

その行動に振り回されている(不憫)。

 

破天荒なチルノとは対照的におっとりした性格で、妖精の中では比較的・・・いや

「もっとも話が分かる妖精」として少し有名である。

 

そんな大妖精が、今見ているのは「二つ」。

 

嬉しそうに走ったり跳んだりしているチルノと、それを追いかける「氷塊」である。

 

大ちゃん(あの氷塊はなんだろう・・・?)

そのことについてさっきから考えているのだが一向に答えが出ない。が。

 

一つの可能性はすでに浮かんでいる。

それは・・・

 

大ちゃん(あの氷塊の子も最近森に来た「あの子たち」と同じなのかな?)

そう考えていた。

 

「あの子たち」とは無論、森にすみ着いた「ポケモン達」であるのだが

たかだか一妖精の大ちゃんに、そのことが分かるはずもない。

 

大ちゃん(でも・・・)

 

チルノ「あはははは!ここまで来てみろー!」

氷塊「じゃ・・・じゃきー(´・ω・`)」

 

大ちゃん(チルノちゃんとも仲良さそうだし・・・危害は加えてこないし・・・いっか)

そう結論付けた。

やはり話が最も分かると言われていても妖精である。

 

妖精の特徴である、「いたずら好きで好奇心旺盛」のいたずら好きは当てはまらないが

好奇心旺盛なのは他の妖精たちともチルノとも変わらない妖精の本能であった。

 

 

しかし・・・彼女たちは後々知ることになる。

 

愛が悪で遊ぶように、悪が愛で誘うように・・・

 

好奇心が自らを滅ぼすということを・・・。

 

 

 

 

 

霊夢「・・・見えてきたわね」

魔理「うっひゃあ。こりゃひでぇや」

紫「このレベル・・・下手したらそんじょそこらの妖獣や妖怪なんか絶滅するレベルね」

 

彼女らもまた知らない。

 

真実と理想の境界に生まれた悲しき竜の、その悲愴の冷気が

「怒り」に変わって、この秘境を襲うことを。

 

まだこれは始まりで会って、終わりではないことを・・・。

 

To be continued・・・




最近、中二病に目覚めたかもしれない・・・。

まあ、そのことはこの作品内では全く関係ないんですがね(笑)。

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