東方携帯獣  ~ポケット・モンスター |幻。夢。|~   作:キョウキ

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ヒ―ドラン可愛いよヒ―ドラン。
お尻のところにあるツンとした尻尾なんかもう最高に可愛いよ。

あ~、PT世代のポケモン達が可愛すぎて辛い。




13ページ目 旧都噴火警報 その①

人里で小鈴が帰る約一時間半くらい前。

 

博麗神社では、幻想郷の賢者が、空を飛ぶ巫女とえらく普通な魔法使いに

異変のきっかけと、なぜそんなことをしたのか。

ひどく反省した表情で説明をしていた。

 

 

魔理沙「・・・つまりは、すべておまえの自業自得・・・だよな?」

 

紫「うう・・・」

 

霊夢「もうやめてあげなさい。こうしている間にも異変はどんどん深刻になってきているんだから」

 

魔理沙「・・・けっ!今日はこんくらいで勘弁してやる」

そう魔理沙は不満げに言いながらほうきにまたがった。

 

霊夢「さ、なるべく早く行きましょう。この異変が終わったら、『大宴会』開くって、

   約束したんだから。私は一刻でも早く仕事を終わらせたいのよ」

 

紫「・・・分かったわ。・・・・あら?ちょっと待って・・・お酒をおごるとは言ったけど

  『大宴会』開くなんて約束はしてな(霊夢「ハイハイ、さ、行くわよー」

そう言葉を遮り、霊夢は自分の『空を飛ぶ程度の能力』を発現させ、

二人よりも先に空へと飛び立った。

 

紫「ちょっと!話は最後まで聞きなさいよー!」

一方、紫は怒号を発しながら霊夢の後を追いかけ、

魔理沙「よーし!腕がなるぜ!」

魔理沙はほうきにまたがり、かなりのスピードで霊夢たちを追いかけていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地底。

 

そこは、幻想郷の中でも恐れられ、忌み嫌われた者たちの巣窟でもあり、

幻想郷の一大勢力の一つでもある大事な場所である。

 

また、元々は地獄であったため。

まだ地獄の血の池が残っていたりするかなり危険な地域でもある。

 

そこには、『地霊殿』と呼ばれる大きな屋敷があり。

その屋敷の主、「古明地 さとり」 (こめいじ    )は自分の部屋の中で

思いつめた様に机を指で何回も叩いていた。

 

 

さとり「・・・・・・・」

 

とん、とん、とん、とん。

 

チク、タク、チク、タク。

 

机を指で叩く音と、時計の秒針が動く音以外はこの部屋の中を静寂が支配していた。

 

さとり「・・・遅いわね・・・」

さとりは、考えていた。

なにかあったんじゃないか?と。

 

それは約30分ほど前。

 

ことの始まりは、

地下間欠センター担当のフェアリー・ゾンビが少し困ったような顔をして

部屋を訪れてきたことから始まる。

 

フェアリー・ゾンビA「しつれいします」

 

さとり「・・・なにかしら・・・なるほど・・・・・

    間欠泉になにか異常が?・・・分かったわ。

    いますぐ『お空』と『お燐』に確認させるわ・・・

    これでいいかしら?」

 

A「あ、はい。おねがいします」

 

この状況、他から見ればなにか違和感どころか、異常とまで感じる人もいるだろう。

だが、これが日常風景であり、いつものことなのである。

 

古明地 さとりにはあるとてつもない能力がある。

 

それは、『相手の心を見ることができる程度の能力』である。

 

つまり、相手の考えていることが何もかも理解でできてしまうのである。

それ故、人間ばかりか他の妖怪達からも恐れられ、今現在は地下でひっそりと

暮らしているわけである。

 

さとり「さてと・・・お燐?お空?」

そう部屋の中から自分の「ペット」の名を呼ぶ。

すると、

 

???「はい、なんでしょう?さとり様」

???「なーに?さとり様」

 

「二人」の「ペット」がさとりのもとに現れた。

 

一人は赤い髪に黒を基調としたドレス姿。

赤い髪からのぞく黒い耳とドレスの中から現れる猫のような黒い尻尾が

このペットが人間じゃないことを現している。

こっちが、「火焔猫 燐」(かえんびょう りん)こと「お燐」である。

 

そしてもう一人は、

黒い長髪と白を基本としたドレス姿。

しかしそのドレス姿よりも目を引くものが三つ。

 

一つは胸のあたりにつけられた赤い眼球のようなアクセサリー(!?)。

二つ目は背中から生えているのか、黒く大きな翼が呼吸に合わせて微かに揺れている。

三つめは何に使うのか、右腕にブラスターのような筒がセットされていた。

そしてこちらが、「霊烏路 空」(れいうじ うつほ)こと「お空」である。

 

この二人のペットは主の口から命令が下るのを今か今かと待っていた。

 

そして、

さとり「お燐、お空。いまから地下間欠センターの間欠泉に異常が無いか調べてきて」

そうそっけなくペットたちに命令した。

 

お空とお燐は少し嬉しそうな表情で、

「「了解しました!」」

と声を合わせ、いそいそと部屋から出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今、30分も部屋に戻ってきてないのである。

普通、間欠泉の異常が無いかの確認に約10分ほど。長くても15分だ。

『30分」は流石に遅すぎないだろうか?

 

だが、

さとり(・・・あの子たちなら大丈夫よ・・・)

 

 

そう自分に言い聞かせながらも、さとりの足は自然と地下への階段へと向かっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこで生まれたのかも分からない。

目の前の生き物達が敵なのか味方なのかも分からない。

 

分からないけどとりあえず、目の前の生き物たちとじゃれて遊ぶことにした。

でも皆僕から離れていく。

 

なんで?どうして?痛い。なんで攻撃してくるの?分からないよ。

 

 

???「ごぼぼぼぼぼぼぼぉ!」

 

 

 

フェアリーゾンビB「あ、熱・・・焼けて、しまいそう・・・」

C「耐える・・・の。さとり様が・・・燐様と空様を、寄越してくれるって・・・」

 

目の前の生き物たちに話しかけても答えてくれない。

むしろ攻撃が激しくなるばかり。

 

なら、いっそのこと。

じゃれて遊ぶのはやめて。

目の前の生き物たちを・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『燃やして』遊ぼう。

 

To be continued




どうしてもPT世代のポケモンが出てくる・・・。

これは運命か、それともただのうっかりミスか?
(はい、うっかりミスです。許してください。)

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